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【創業者インタビュー】なぜ、入社3年後のミスマッチをなくしていきたいのか。私が抱く使命、責任、そして誇りとは

創業者の鶴野は2012年4月に顧問の柳田とリアライブを創業しました。今期で13期目に突入した当社ですが、過去13年間でたくさんの紆余曲折がありました。リアライブを創業した背景、鶴野視点で感じるリアライブのありのままの姿など想いの丈を伺ってきました。


まずは、自己紹介をお願いします!

鶴野 敬文(つるの たかふみ)です。
1974年栃木県生まれです。
株式会社リクルートに入社後、「ジョブカフェちば」初期メンバーとして、若年求職者向けキャリアカウンセリング、各種就業支援セミナー・マッチングイベントの企画・運営を通じて、 3年間で延べ3,500名を超える若者の就職支援に携わってきました。

その後、新卒採用コンサルティング会社にて、新卒紹介事業部および研修事業部を立ち上げました。新卒紹介事業では、学生および若手社員の潜在的な価値観・能力を顕在化させることによる、人と組織の効果的マッチングを実現。研修事業においては、コーチング理論・FFS理論・ブリーフセラピー・ソリューションフォーカストアプローチの活用により組織の潜在能力開発、生産性向上に寄与。

これまでの経験を活かして、2010年に人事コンサルタントとして独立しました。ここでは中小・ベンチャー企業を中心に新卒・中途採用支援および企業文化診断プログラム、若年層~幹部候補社員向け早期即戦力化研修プログラムの開発・運営に取り組んできました。また、人事向け採用支援メルマガの執筆および大学でのキャリア支援・就職活動支援イベント企画・運営も多数手掛けてきました。

そして2012年4月、柳田と共に株式会社リアライブを設立しました。私自身、人と企業の『過去・現在・未来』をとことん理解し、双方にとって幸せなマッチングの追求を一生涯のテーマとしています。


リアライブを創業するまでの背景を教えてください。

過去を少し遡りますが、2社目となる新卒採用コンサルティング会社で柳田とは同僚の関係でした。お互いにこの会社を辞めてから、柳田は学生時代に友人と起業するも就職を機に離れていた、株式会社ガクーに取締役として戻りました。

採用コンサルタントとしての知見を活かして、学生の就活サポートをしたいと就活支援の『内定塾』を新規事業として立ち上げていました。大学受験には塾や予備校があって受験勉強に莫大な時間とコストをかけるのに、なぜ就活は丸腰で挑む人が多いのか・・・。そんな発想から内定塾が生まれたと聞いています。実際に内定塾には立ち上げから1年で100名の学生が入塾。3年後には800名の塾生を抱えるように、業界最大規模としてマスコミにも取り上げられていました。しかし、この経験を通じて柳田は "ある限界" を感じていたようです。

それは、「 ”内定” を得ることが目標ではミスマッチはなくならないこと。これは後で知った事実ですが、かつての塾生が『希望した会社には就職できたけれど、仕事が面白くなくて短期間で転職した』というケースもありました。ファーストキャリアを棒に振ると生涯のキャリアは大きく変わり、あまりにも損失が大きいです。この構造を変えていくためには、学生だけにアプローチをしていてもダメで、企業の採用のあり方も変えていくべきだ」と柳田は考えていました。

私もその話を聞いて、「学生だけでなく企業にもアプローチをしないと本当の意味でミスマッチをなくし、社会貢献につながらないのでは」と感じていました。実際に私が就活をしていたときは正直な話、「面接はいくらでもウソをつくことができるな」と。

これは、今後も変わらないのではと感じています。自分を偽って第一志望の企業に入社をしても結果的にミスマッチにつながり、学生も企業もお互い不幸になるだけです。その頃に私は人事コンサルタントとして独立して2年ほど経っていましたが、自分一人では正直限界があると感じていました。世の中に良いムーブメントを起こすには仲間が必要でした。

当時の当たり前であった就職活動や採用活動の仕組みを変えて、もっと良いものを創っていかなければという使命感や想いだけはありました。ビジネスモデルまではまだ見えていませんでしたが、この想いに共感できたことが柳田と共にリアライブを設立する意志決定をした瞬間ですね。

リアライブ設立の半年前の2011年9月。柳田との打ち合わせが毎週日曜日に渋谷のフライデーズで行われることになりました。

柳田と半年もの時間をかけて議論し、創り上げたのが「入社3年後のミスマッチをなくす」という理念であり、採用市場に向けて「日本の未来を変えていく」という力強いメッセ―ジです。当社のコーポレートサイトにアクセスしていただくとこのメッセージが最初に飛び込んできます。



リアライブは、これまでの採用活動や就職活動の在り方を変えていこうとする存在です。リアライブという社名は【Re+Alive】であり、「Re」には再生の意味があります。ビジネスモデルよりも先に社名から決まりました。既成概念を破壊し、より良く再構築していきたいという強い意志が、私たちのすべての事業やサービスには反映されています。だからこそ年間で300~400回ものセミナー・イベントを開催できるなどマーケットの常識では難しいと言われてきたことにも果敢に挑戦し、実現につながっています。

当初はインターンリクルーティングを提案する会社にしようとしましたが、弁護士に法律的にNGだと言われ断念しました。そこからお互いの採用コンサルティングの知見を活かそうとして起業に至りました。

創業時から学生に対してセミナーを開催していきたい気持ちがありました。採用コンサルティング会社時代の柳田の直属の上司の方が独立をして中目黒にオフィスを構えていたので、その方のご厚意もあって間借りさせてもらっていました。

それ以外にも数えきれないほどたくさんの方々のお力添えがあったからこそ今があると強く思います。感謝してもしきれないほどです。本当にありがとうございます。


創業から13期目を迎えましたが、色々な紆余曲折があったのではないですか?

本当に色々なことがありましたね・・・。
特に辛かったことで言うと、8期目から9期目にかけて、志同じくして入社してくれたメンバーが辞めたことです。理念採用を貫いているにも関わらず、理念共感した人が辞めてしまったときは心の底から自分の無力さを感じました。会社が成長していくにつれて事業も社員数も大きくなっていくと、理念や想いだけで事業をやっていくには限界があり、理念体現と売上創出を両立させていくことの難しさを痛感しました。

もし仮に会社を拡大させない方針であれば、直面する壁は少なかったかもしれません。しかし、世の中に対して、広く大きな価値提供をしたいという気持ちが大きかったので、会社を拡大させていこうとすればするほど様々な問題が生じてきました。問題をみんなで課題化していく。その積み重ねによって、今では少しずつではありますが壁を乗り越えつつあるので今後もさらにリアライブらしさをより濃く強化していき、企業と若年層の視野を広げ、ミスマッチのない採用活動の実現に貢献し続けたいです。


鶴野さんは、ご自身の未来をどのように描いていますか?

私にとっての大義名分ともいえるものでリアライブを起業した動機にもなるのものが2つあります。

①若い人が「働く」を通じて幸せな人生を歩んでほしい
どこで働くか、どのように働くかは自分の人生のテーマとなるはずです。周囲の意見も大事ですが、最後は自分の意思で決断をして自分の人生を素晴らしいものにしてほしいです。

②採用格差をなくし、すべての企業に「出会い」を提供していきたい
本質的には価値が現状より全然高いのに、学生にはその存在を知られていなかったり、誤解されてしまったりしている企業が世の中にはごまんとあります。だからこそ、リアライブが学生と企業が出会える機会をイベントやセミナーを通じて提供していきたいです。

私は27~28歳のときに自分のキャリアについてとことん考えたことがあります。考えた結果、辿り着いたのが「人材ビジネス業界の中で、本質的な価値を発信・創造し続ける人材であり続ける」「生涯現役であり続ける」です。後者に関しては老害にならないように気をつけないといけませんが…(笑)

このような人材であり続けることを貫き、学生と企業に本気で向き合っていくことで日本の国力の向上に寄与していきたいです。


最後に聞きます。リアライブをどんな会社にしていきたいですか?

今のリアライブの課題にも通じますが、社員一人ひとりがリアライブで働くことに対する強烈な自負とシビれるほどの責任を感じて欲しい。そして、対学生・対企業への責任を全うすることで得られるやりがいと成長を感じて欲しいです。そのための人創り、会社創りをすることが自分の使命だと考えています。

自社の社員が働くことに対する苦しさとそれを乗り換えた先に待っている楽しさ、やりがい、誇りを持っていないと、それらを社外に啓蒙することは難しいはずです。なぜなら、サービスを提供するのは「人」ですから。

リアライブの社員さんって、
・「本当にお客様のことを大事にしていますよね」
・「キラキラしていますよね」
・「働くことに対して迷いがないですよね」

社員の皆さんが社会からこのような評価をいただくことが何よりの喜びです。そのような人って見ていて清々しいし、付き合いたいなって思いますよね。私はよく「青黒さ」という言葉を使いますが、「青さ」とは志の高さ、理念の崇高さ、社会貢献性の高さのこと。「黒さ」とは理念を体現するサービスの秀逸性による業績、利益の大きさのことです。

この2つが両立している企業ってエネルギーが高いんですよね。なぜかと言うと、社員が自信と誇りを持って社会にサービスを広めていけるから、ご機嫌に仕事に向きあえるんですよね。この両立、決して簡単ではないからこそ、真摯に追求し続けるべきものだと心に誓っています。


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