「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」
このビジョンを掲げ、伝統的な産業のDXを牽引するラクスル。その急成長を支えるのは、決してロジックだけではありません。組織に温かな血を通わせ、一人ひとりの可能性を最大化させる「人」の力がそこにはあります。
今回お話を伺ったのは、入社5年目を迎える濱田綾乃さん。接客業の最前線から未経験で人事の世界へ飛び込み、ラクスルの数々の組織立ち上げを担ってきました。
「私は、自他ともに認めるかなりの飽き性なんです」
ケラケラと明るく笑う彼女が、なぜこれほどまでにラクスルという環境を楽しみ、走り続けられるのか。濱田さんの率直な言葉と、彼女の挑戦をフラットな関係で支え続けてきたマネージャーの視点から、その理由を紐解きます。
目次
21歳、想定外のスピードで始まった「リーダー」としての試練
激流の立ち上げ。経営陣の懐へ飛び込む「順応」の楽しさ
誰かの人生の節目に関わる仕事 ── 新卒採用で見つけたやりがい
「飽きない」環境が自分をアップデートし続ける
編集後記
21歳、想定外のスピードで始まった「リーダー」としての試練
── 濱田さんのキャリアの原点は、接客業だったとお聞きしました。当時はどのような思いで働かれていたのでしょうか?
濱田: 専門学校を中退してアルバイトとして入った株式会社SABON Japanでの経験が、働く上で私の原点な気がします。接客がとにかく好きで、「このお客様は今、何を探しているんだろう?」「困りごとを解消するには、どの商品をおすすめしたらいいだろう?」と考えて提案することに、とにかく夢中になっていました。また、接客を通して「どんな体験を提供すれば、その人にとって価値のある時間になるのか」を考えるようになったのもこの頃です。単に商品を販売するのではなく、お店に入ってから帰るまでの一連の体験をどう設計するか。そこにこだわることが、結果的にお客様の満足度につながると実感しました。
そんな中、転機は突然訪れました。正社員登用試験に無事合格したのですが、その当日に告げられたのは他店への異動と副店長への昇進。突如としてマネジメント側としての人生が始まりました。
着任した現場のスタッフは、ほとんどが私より年上のベテランの方ばかり。最初は、コミュニケーションや関わり方が難しいと感じることもありましたが、スタッフとディスプレイやポップの工夫しながらお店が目に見えて良くなっていく手応えや、一緒に働く仲間の採用にも携わったことで、「人を通じて組織を作る」ことの面白さに気づきました。
その後、本格的に人事を志してSIerへ転職しましたが、そこでも予想外の事態が。入社直後に頼りにしていた先輩が退職し、未経験で「ひとり人事」になってしまったんです。正直、何が正解かも分からず、毎日が手探りでした。でも、あの時に「自分でやるしかない」と必死に走り回った経験が、今の私の「自走力」のベースになっているのは間違いないですね。そして、一通り自分で業務を回せるようになると、自分たちから仕掛ける攻めの採用や、会社の文化を創る仕事にも挑戦してみたいと思い始めました。
激流の立ち上げ。経営陣の懐へ飛び込む「順応」の楽しさ
── そんな中でラクスルとの出会いがあったわけですね。
マネージャー:濱田さんをスカウトした当時のことはよく覚えています。彼女には接客経験で培った「懐に入る力」と、ひとり人事を乗り越えた「たくましさ」がありました。そしてなにより、新しいことに対して「楽しそうですね、やります!」と即答できるポジティブなスタンスは、変化を是とするラクスルのカルチャーに絶対にフィットするなと確信しました。
濱田:2021年の8月に入社し、まずは中途採用のオペレーションやリクルーターとして奔走しました。ATSを使いながら年間数百という候補者の対応をする中で、採用の基礎を学べたと思います。
そして、ようやく業務に慣れてきたかなと思った2年目に、ハコベル(当時のグループ事業)のHR部門の立ち上げというミッションをいただきました。当時は事業が爆発的に伸びていて、組織作りが追いつかない「激流」のような状態。HRの基盤をゼロから作るのは大きなチャレンジでした。
ATSや媒体の立ち上げに加えて採用要件の整理や採用フローの設計、入社後のオンボーディングまで、ラクスルの既存のスタイルをベースにハコベル仕様へとアップデートしていきました。1つの課題をクリアしたと思ったらすぐに次の課題が生まれるような怒涛の日々でしたが、その分、組織が少しずつ形になっていく手応えを強く感じられる経験でもありました。
でも、ハコベルの皆さんは本当に人柄が良くて、熱いんです。経営陣に混ざって「こうした方がいいですよ!」と20代の私もフラットに意見をぶつけていました。役職に関わらず、良い意見なら取り入れるラクスルの文化に助けられ、一緒に土台を築き上げた経験は、私の中での大きな自信に繋がっています。
濱田さんをスカウトし、成長を見守ってきたマネージャー
誰かの人生の節目に関わる仕事 ── 新卒採用で見つけたやりがい
── 激動の2年目でしたね!ハコベルでの1年間を経てラクスル本体に戻ってきた後は、どのようなミッションが与えられたのですか?
濱田:今度は新卒のエンジニア採用を任されました。中途採用は「即戦力」というスキルマッチが重要視されますが、新卒採用は学生の「将来の可能性」や「介在価値」に向き合う仕事だと思っています。彼らの真っ白なキャンバスに、ラクスルでどんな未来が描けるかを一緒に考える。この「伴走」するプロセスが、私にはたまらなく楽しくて。
新卒採用は、学生との面談だけでなく、迎え入れる現場のエンジニアと採用要件をすり合わせたり、インターンやイベントの企画を練り上げたりと、社内外をつなぎながら関わる人々の“採用体験”そのものを構築していく仕事でもあります。これといった正解がない難しさもありますが、26卒では、過去最大の女性エンジニア採用数を達成できました。そもそも理系女性が市場に少ないという状況でもあえて特別扱いせず、一人ひとりのキャリア観に徹底的に寄り添った結果だと思っています。人事として初めて「自分の関わりが誰かの意思決定に影響する」という確かな手触りを得ることができました。
マネージャー: 濱田さんが担当になってから、エンジニア採用の「体験設計」が劇的に変わりました。彼女は相手が何を求めているか、何に不安を感じているかを汲み取る力が天才的なんです。彼女が企画した5日間のインターンシップも、それはそれは熱量の高いものでしたよね(笑)。
濱田:それまで行っていたものとは違う、新しい形のインターンシップをゼロから企画したのですが、社内のあらゆる人を巻き込み、とにかく学生に「ラクスルのリアル」を体感してもらうためのコンテンツを限界まで詰め込みました。『この5日間で、彼らのキャリア観を揺さぶるような体験を届けたい』。その一心で、現場エンジニアととことん設計を詰め、実際の開発に近い課題に取り組んでもらうだけでなく、ラクスルで働くイメージを具体的に描いてもらうためのプログラム構成にこだわりきりました。最終日の閉会式では、参加してくれた学生たちの成長に感動してしまって…。泣きそうになるのを堪えるのが大変なほどでした。
そのとき改めて、新卒採用担当という仕事は、誰かの人生の節目に関わることができる仕事なんだと胸に刻まれました。インターンへの参加数や内定を出すことが目標ではなく、その人が納得して次の一歩を踏み出せるかどうかに伴走することにこそ、大きなやりがいがあります。
マネージャー: その「熱量」こそが、学生の心を動かすんですよね。濱田さんは、単なる採用の「作業」ではなく、ラクスルと出会ったことがその人の人生にとってプラスになるような「体験」をプロデュースしている。SABON時代に「目の前にいる相手のために何ができるか」を問い続けることで培ったおもてなしの心が、形を変えて発揮されているんだなと感じます。
濱田:そうですね。今思うと、接客時代に培った“相手の立場に立って価値ある時間を組み立てる”という感覚は、新卒採用における“候補者体験をつくる”仕事にもかなり活きているなと感じます。
「飽きない」環境が自分をアップデートし続ける
── 情熱を注いだ新卒採用を離れ、現在はコーポレートカルチャー室ですね。
濱田: はい。今年の2月からコーポレートカルチャー室で、インナーブランディングやラクスルの「らしさ」を言語化する仕事に取り組んでいます。新卒採用を離れるのは少し寂しい気もしていますが、採用した子たちが活躍する姿を見守りながら、活躍できる土壌をどう作るかに向き合えるのは、また違った面白さがあります。イベントの企画運営や司会をやりながら、社員の「ラクスルが好き」という気持ちを伝播させ、組織の温度感を上げていく現在のミッションに、毎日が新しいワクワクの連続です。
── 濱田さんはご自身のことを「飽き性」だとおっしゃっていますが、ラクスルで5年も働きつづけられているのはなぜでしょうか?
濱田:ラクスルは、私を飽きさせてくれないからです(笑)。1年ごとに、まったく違う新たな挑戦の場を用意してくれる。しかもそれが、単なるバラバラの点ではなく、一本のストーリーのように地続きで自分のキャリアにつながっている実感があるんです。
改めてラクスルへ入社した動機を振り返ると、スカウトをいただいた際の「採用だけでなく、採用広報やカルチャー作りを一緒にやりたい」という言葉に運命を感じたのが原点でした。私がその言葉に共感したことを、会社や上司がずっと覚えていてくれていたんだなと感じます。
新しいミッションを打診されたときも、不安より先にいつも「面白そう!」「次はどんな景色が見えるんだろう」と心が躍るんです。 「前のめりになれる挑戦」の先に、自分の描いた成長が待っている。そんなサイクルが回る環境で働けるのは、本当に最高なことだと思います。
編集後記
今回の対談を通じて感じたのは、濱田さんの「圧倒的なしなやかさ」です。
店舗でのマネジメント、未経験での一人人事、そして毎年のように変わるミッション。彼女がこれらすべての「新しい挑戦の場」を不安ではなくワクワクとして受け取れるのは、彼女自身のポジティブな気質はもちろんのこと、その意志を尊重し、思い切りミッションを任せきるラクスルの土壌があるからでしょう。
「楽しそう!」という純粋な好奇心から手を挙げた者にチャンスを託し、たとえ若手であっても良い意見なら真っ直ぐに経営陣へ届く。そんな挑戦を面白がるカルチャーが、彼女の個性を組織の成長へと繋げているのです。濱田さんのように、あなたの前向きな意志がそのまま「道」になる。そんな新しい挑戦の場が、ここには用意されています。
🏊 もしあなたが、安定よりも変化を、そして何より「自分を飽きさせない挑戦」を求めているなら、ラクスルという激流に飛び込んでみませんか。