やりたいことがなかった優等生が、入社2年目で事業責任者へ。圧倒的な成長を成し遂げた道のりとは | 株式会社SAKIYOMI
Instagramを活用したSNSマーケティングの運用代行・コンサルティング事業を展開している株式会社SAKIYOMI。2016年に設立されたスタートアップ企業であり、SNS領域にとどまらず新規...
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株式会社SAKIYOMIは、SNSマーケティングの運用代行・コンサルティング事業を中心に、急成長を遂げてきました。最近ではスクール事業の運営など、新規事業への挑戦も積極的に行っています。
今回は2022年に正社員として新卒入社した友井さんにインタビュー。一度はメガベンチャーへの就職を考えていましたが、内定を辞退し、SAKIYOMIへ入社しています。入社から現在のポジションにたどり着くまでの歩みについて、詳しく聞きました。
友井 ちなみ / 営業責任者
学生時代より、長期インターン生として株式会社SAKIYOMIに参加。業務委託としてインサイドセールスに携わる。就職活動を経て他社の内定を獲得していたが辞退し、2022年4月に正社員として新卒入社。フィールドセールスを兼務し、営業責任者としてマネジメントに従事していた。2024年よりカンパニー長に就任。
幼い頃からアクティブで、好奇心旺盛でした。高校生になって始めた少林寺拳法では、全国大会に出場。この少林寺拳法がきっかけで初めて訪れた中国は、私にとって転機となり、海外に興味を持つようになりました。海外に視野を広げることで、貧富の差をリアルに実感し、国際関係について学ぼうと決めたんです。
いろいろと調べてみて、カンボジアに訪問できるプログラムがあった関西学院大学の国際学部へ進学。1年生の時には、フィリピンやマレーシアへ訪問。2年生になるとカンボジアのNGOで半年間のインターンを経験しました。
少林寺を部活で続けながら、ダンスサークルやアルバイトに打ち込んだり、教職のための授業も取ったり、もちろん、それ以外にも友人とたくさん遊んだりと忙しく生活していましたね。しかし、やはり一番大きな影響を受けたのはカンボジアでの生活です。幸せの価値観がガラッと変わりました。
訪問前は「貧しいカンボジアの子どもたちに貢献したい」と思っていました。ところが、実際に行ってみるとみんな幸せそうに過ごしているんです。そこから「幸せって何だろう?」と頭が痛くなるほど考えました。一緒に行っていたメンバーとも毎日ディスカッションを重ねましたね。
そして、「私の価値観を押し付けるのは良くない。日本で失われた幸せが、カンボジアにあるのかもしれない」と感じ、価値観の多様性を受け入れられるようになったと思っています。
最初は長期インターン生として、SAKIYOMIに入りました。コロナ禍によってオンライン授業が中心となり、学生生活にも時間ができたのでチャレンジしてみたかったのがきっかけです。
まずはSNSアカウント運用からスタート。その後、実は一度辞めようとしたんですよね。「軽い気持ちでインターンを始めた」というのもあり…。しかし、インサイドセールスの立ち上げに関われることになり継続することにしました。以前から営業には興味があったんです。入社してきた正社員メンバーと共に、チームとして営業活動をスタートしました。
大学3年生になると、プレイングマネージャーとして営業活動をしながら、就職活動も行い、海外事業に携われる別の企業で内定を獲得。SAKIYOMIでは業務委託としてインサイドセールスをしながら、内定先の企業でインターンを始めました。
内定先の方々は本当によくしてくださっていて、とても好きな会社でした。しかし内定先の企業を辞退し、2022年3月にSAKIYOMIに正社員で入社したんです。当初は海外に興味があったので、SAKIYOMIで働くという選択肢はあまり考えていませんでした。
それでも、これまで一緒に働いてきた人たちが自分のことを大切にしてくれていると感じていましたし、本当に魅力的な方ばかりなんです。それなのに、自分は同じ熱量で仕事へのリソースをさいていないのではないかと疑問に感じる様になり、大切な人たちの叶えたい理想を一緒に実現しようと思って入社しました。
新卒入社してからは、インサイドセールスのマネージャーに就任。入社1年目の後半からは事業責任者へ昇格しました。さらにフィールドセールスのマネージャーも兼務するようになり、最終的にはセールス部門全般を取りまとめることになります。
そうですね。2023年にはMVPを獲得し、現在はカンパニー長を務めています。SAKIYOMIには4つの事業があり、いずれもカンパニー制を導入しているんです。私はそのうちの1つの事業カンパニーの責任者になりました。
インターン時代から、事業運営に必要なスキルは鍛えられてきました。具体的には、インサイドセールスをやる上で必要なビジネスの基礎や、数字を見て判断する力などが挙げられます。足りないスキルについては、どのように補うかを考え続けながら進めてきました。
そうしたスキルは、新規事業立ち上げにも役立つものです。そのため「友井ならばできるだろう」と判断されて、事業責任者を任せてもらえたのかもしれません。
また、私自身は「当事者意識が非常に強い」と自負しています。「この会社は自分の会社。だから私から変えていこう」と常に思っていますし、その思いは入社後もブレていません。仕事でどんなに大変なことがあっても、変わらない気持ちを持っていることが伝わったのではないでしょうか。
今でも学び続けている途中ではありますが、実践経験を通じて勉強することが多いですね。例えば「コスト管理」。利益が少なくならないよう、いかにバランスを取っていくかなど、今でも試行錯誤しています。
もしかすると、会社は必要なスキルを伸ばすために相応なポジション・役割を与えているかもしれません。事業成長のためには、経営視点を持つメンバーが必要になります。事業責任者としてチャレンジし、経験を積む姿勢が求められているのだと思います。
現在のポジションであるカンパニー長は、採用や人件費の采配など、すべてを自分の責任で決めています。他のカンパニーは違うのですが、私のカンパニーだけでは正社員は私だけ。そのため、責任も大きなものがあります。
単月200万円の売上目標を達成し続け、メンバーからの厳しい指摘もすべて一人で受け止めなければなりません。時には「もっとこうしてほしい」と要望されてプレッシャーを感じる一方で、成長もさせてもらっています。
言われた瞬間は熱く言い返してしまいそうになりますが、冷静に指摘を受け止めて、率直に意見を伝え合う良い関係が築けていますね。
事業責任者にしかできない経験を通じて、報酬体系や評価制度の苦労について身を持って知ることもできました。
厳しかったことは、意外と忘れてしまうタイプで…(笑)ただ「大変だ」と感じるように自分を意識的に追い込むようにしています。3ヶ月に1度は大変な経験を味わうと、その後のパフォーマンスが上がってくるんです。
今、自分の事業部のメンバーは年上ばかりで、自分が事業部長だけどみんなから応援してもらっている感じで。最近ではカンパニーの経営について、見直すべき点をメンバーから率直に指摘されました。指摘された内容は「本当にその通りだな」と納得できるもので、私の実力不足を痛感。正直耳が痛いことばかりですが、本音で向き合える関係性にとても感謝しているんです。
私個人の力だけでは、到底大きな成長はできません。だからこそ、上を目指したいですし、メンバーのキャリアにとっても良い成長ができるのではないかと考えています。そこに対して責任を持つと約束することが、カンパニー長の役割だと思っています。
カンパニー長だからといって、私の意見に迎合する必要はないんです。お互いが尊重しあえる関係を築き、価値観をすり合わせていくことで、どんなに厳しい仕事も乗り越えていけると信じています。
「やってみたい」と手を挙げた社員には、裁量の大きな環境で挑戦できるチャンスがあること。そして、お互いの意見や価値観について最後まで耳を傾けて対話すること。そこに、SAKIYOMIらしさを感じますね。
会社規模が拡大するほど、率直に指摘できる関係性は薄れていきます。ですから、何でも話し合える風土はこれからもなくならないでほしいです。1on1ミーティングなどの仕組みに依存せず、「もっとこうした方が良い」という意見を積極的に働きかけられれば、さらに社内は活性化されると思っています。
最近では、女性の働き方やキャリアが直面する社会に課題を感じています。女性は、ライフイベントによって自身のキャリアを犠牲にしがちです。そうした社会構造を変えたいという思いが募り、女性のキャリアという文脈で新規事業を形にしたいと考えています。
2025年には本格的な事業化に向けて動き出し、私自身も女性役員への就任を目指したいです。女性の働き方・キャリア育成は、SAKIYOMIとしても注力していく領域。社会に対するインパクトも大きなものがあるでしょう。
私にとって結婚や育児はもう少し先のこと。今は比較的時間があるので、できることからやってみたいんです。
例えば、託児所があるコワーキングスペースを全国に立ち上げ、SNSマーケターが働きやすい環境を整えてみたいですね。地方でリモートワークをしている方も増えていますし、助かるのではないかと思っています。
私にとって一番嬉しいのは、仕事で関わった人たちから「働いて良かった」「キャリアを変える決断ができた」と言われること。なぜなら、誰かの人生にポジティブに介入できた喜びを実感できるからです。
これからも物事をポジティブに考えながら、周囲のみんなの向上心が高まるコミュニケーションを意識していきたいです。
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