住宅リノベーションから始まり、未来の価値を創造する空間づくりへと事業を拡大してきた株式会社Quma。代表取締役である村田は、常に空間を「使う人」と「持つ人」両者の幸福を追求し続けています。
既存の価値観にとらわれず、人と人との繋がりを何よりも大切にする、Qumaならではの哲学。想像力とコミュニケーションの力でまだ見ぬ空間の可能性を拓く、その軌跡を紐解きます。
プロフィール
村田 紘一 / 株式会社Quma / 代表取締役
東京大学卒業後、株式会社リクルートに入社。SUUMO在籍時に「不動産」と「建築」にあるギャップに対する課題を感じ、その解決こそが「空間」の持つ可能性を拡げると考え、2015年7月にQUMA(クーマ)を創業。お客様心理を深く理解し、使う人と持つ人の最適解を追求する空間づくりに取り組む。
顧客心理を深く理解する「空間づくり」とは?
私たちが目指しているのは、20年30年先も社会に価値を提供し続けられる事業です。
そう語る村田の言葉には、未来を見据えた強い意志がにじみ出ています。Qumaが手掛けるのは、単に古くなった建物を新しくすることではありません。そこには、使う人が体験する喜びや居心地といった「カスタマー体験価値」と、不動産としての「オーナー資産価値」という2つの側面があります。
空間が持つこの2つの価値を深く理解し、その最適解を探求することで、人々や、まちにとって時間を経ても価値を持ち続ける空間づくりに挑戦する。
特に住宅リノベーションの領域では、1組のお施主様が「暮らすほど、満足度が高まる」と感じてもらえることこそがQumaの提供する価値における原点だと考えています。
そして今、私たちはさらに新しい挑戦を始めました。それは、Co-Livingを始めとする建物1棟のリノベーションです。企画から設計・施工、そして運営支援に至るまでを一気通貫で担うプロフェッショナルチームを構築し、未来に残る空間づくりを推進しています。
挑戦の原点はホステルの再生プロジェクト
この挑戦の原点には、1つのホステル再生プロジェクトがありました。実は、コロナ禍以前から、東京都内のホステル市場は供給過多で、稼働率や単価が下がる傾向にありました。そこにコロナの影響が追い打ちをかけたんです。
「コロナの影響で、売却をしたいけれど中々売れない。どうにかして再生できないか?」
その相談から始まったのが、東海道五十七次をコンセプトにしたホステル「EAST57浅草橋」の再生プロジェクトでした。
ホステルのオーナーさんたちにとって、選択肢は「売却」「建て替え」「再生」の3つ。でも、かなりの設備投資をしていたことや、何よりたくさんの思い出が詰まっていた分、1歩を踏み出せないでいたんです。
ホテルとして毎日運営するのではなく、長期滞在、シンプルに言うと「住宅」として再生していくことで、安定した収益モデルへと転換していく。それは、不動産オーナーとカスタマー、それぞれの課題を同時に解決できるソリューションでした。
「人と人との交わり」で価値を上げる〜オーナーも入居者も幸せになる空間づくり
そんな中、僕たちが協業を決めたのが、国際交流シェアハウスを運営するボーダレスハウス株式会社様でした。彼らが探していたのは「シェアハウスだけではない、新しい形で国際交流を届けられる場所」。ちょうどコミュニティカフェやオープンスペースを活用してシェアハウスと融合するような形のものをつくれないか、と模索しているタイミングだったそうです。
私たちは、「1階のカフェから、住人も含めてみんなで1つのコミュニティをつくっていく」というコンセプトを掲げました。「ボーダレスハウス浅草橋プロジェクト」として動き出したんです。
このプロジェクトの決め手となったのは、「物件のポテンシャルではなく、人と人との交わりで物件の資産価値を上げていく」という考えに共感してもらえたことでした。オーナーさん、入居者さん、そして私たちQuma。誰1人欠けてもプロジェクトは成功しなかったと思います。
振り返ると、このプロジェクトをやり遂げたことは、本当に大きな成果で、かつ分岐点になったと感じています。(※プロジェクト詳細はこちらをご覧ください。)
企画から運営まで〜未経験からでも挑戦できる理由
私たちは、この成功体験を生かし、さらなる成長を目指しています。関連会社のQ Livingとの協業を通じて、Co-Livingのリノベーションや新築企画開発を加速させています。
この成長を支えるのは、間違いなく「人」です。
営業、PM(プロジェクトマネージャー)、設計、施工管理。Qumaが手掛けるプロジェクトは、企画から完成、そして運営支援まで、多くの専門家が関わる複雑なものです。だからこそ、投資家・事業主・運営会社といった多くのステークホルダーとの関係を円滑に進めるプロジェクトマネジメント力が不可欠です。
仲間として求めるのは、経験者だけではありません
「人と話すことが好きで、人の話に耳を傾けられる方」
「新しいことに臆することなく、自ら行動できる方」
「誰かの役に立ちたい、誰かの価値観を大切にしたいという想いを持つ方」
もちろん、専門的な知識は必要です。でも、それは入社してからいくらでも身につけられるもの。それよりも、私たちの事業における根幹である「人と人との繋がり」や「誰かの役に立ちたい」という想いを大切にできるかどうかが、何より重要だと考えています。
未経験からでも、意欲さえあれば企画から運営までの一連のプロセスに深く関わり、「ゼロからイチを生み出す」貴重な経験を積むことができます。それはきっと、あなたのキャリアにとって、大きな財産になるはずです。
いかがでしたか?代表取締役である村田のインタビューを通じて、「空間を通して、人や社会を豊かにしたい」という強い想いを感じていただけていたら嬉しいです!
Qumaは、まさに「人と人との繋がり」を大切にしながら、共に未来を築いていける場所。Qumaで、あなたの「やりたい」を形にしませんか?