1
/
5

成長するメンバーの見分け方

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。
新規事業開発を成功へと導くために、「未来の物語」を書く事業作家として働く中で考えていることを書き留めています。


職業、事業作家。(毎週月曜日更新予定)|KAZUHIKO KAWASHITA | 川下和彦|note
スタートアップスタジオquantum(クオンタム)のクリエイティブ担当役員であり、事業作家である川下和彦が、日々新規事業開発に取り組むなかで考えていることをまとめたマガジンです。
https://note.com/kazukawashita/m/mf634b5615c93

前回は、プロジェクトの推進力を高めるにあたって、個々のメンバーを突き動かす動機には、大きく「MONEY(お金)」「DREAM(夢)」「LOVE(愛)」の3つがあり、これらは人によって異なるので、個人に合った目標を設定することが重要であると書きました。


新規事業をドライブさせる3つのタイプ|KAZUHIKO KAWASHITA | 川下和彦|note
スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。新規事業開発を成功へと導くために「未来の物語」を書く事業作家として働く中で考えていることを、このnoteに書き留めています。 前回は、新規事業開発において頭で考えるだけではなく、まずは小さく実際にアクションを起こし、それに対するリアクションを見ながら次なる一手を考えること、つまり、 「手を動かして考えること」の重要性 ...
https://note.com/kazukawashita/n/n6727316debe0

今回は、それぞれの開発動機を持ったメンバーをさらに成長させていくには、どのようにすればよいのかについて書きたいと思います。

新規事業開発に携わるかどうかにかかわらず、仕事を通じて成長する人と、そうでない人の間には、たった1つの大きな違いがあると、わたしは考えています。

それは、他責か、自責か、です。

他責の人は、自分がうまくいかなったときに、「会社がよくなかったから」「上司がよくなかったから」「部下がよくなかったから」と、その理由を人のせいにします。そうすると、何が起こるのか。自分の非を認めないので、短期的には傷つくことはないかもしれません。しかし、自分に足りなかったことや、今後の課題となることを直視することがないため、今の自分をアップグレードすることができないのです。

一方、自責の人はどうでしょうか。自責の人は、何かうまくいかないことがあったとき、「自分には何が足りなかったのだろう」「今後どうすれば、課題を解決することができるだろう」と考えます。こうした考え方は、自分の未熟な部分としっかりと向き合わなければならないため、それなりの苦痛が伴うものです。しかし、それを乗り越えることで、同じ過ちを繰り返さない一つ上の自分になることができるのです。

わたしは、自著『勤トレ 勤力を鍛えるトレーニング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)で、「筋トレ」と働く力を鍛える「勤トレ」は同じだと書きました。

筋トレで筋肉に負荷をかければ、筋繊維に傷がつきます。その傷が修復されることにより、筋繊維がひとまわり太くなって筋力がアップすることを「超回復」と言います。それと同じように、ビジネスで自分に負荷をかければ、心に傷がつくこともあるかもしれません。しかし、その傷が修復されることでと、心がひとまわり強くなって「筋力」ならぬ「勤力」がアップします。勤力も筋力と同じように、損傷と超回復を繰り返すことによって強くすることができるわけです。

いきなり自分の許容量をはるかに超えた重量で筋トレをすると、体を壊してしまうように、できるレベルをはるかに超えた負荷の仕事をすると、心が折れてしまいかねません。ですから、無茶をするのは禁物ですが、少し背伸びをして挑戦し、適度に傷つくことは、その人を成長させることにつながると、わたしは考えます。

新規事業開発は、未知に対する挑戦でもあります。うまくいかないことがあって当然ですが、それを人のせいにするのではなく、自分の至らなかった点として考えることができれば、プロジェクトメンバーはモリモリ力をつけていくことができるのではないでしょうか。

Invitation from 株式会社quantum
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社quantum's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Like Shunsuke Kimura's Story
Let Shunsuke Kimura's company know you're interested in their content