- 外国人材紹介の営業企画
- エンタメ事業のPL・PM
- IoTテストエンジニア
- Other occupations (36)
- Development
- Business
- Other
出典:「人との関わり」を軸に選んだ新卒採用という仕事|ポールトゥウィン株式会社|就活・転職活動に役立つキャリア学習サイト
掲載日:2025-04-25
HR戦略部で新卒採用を担当する増田佳夏。「人と深く関わり、その人の可能性を見出していく」という思いで採用業務に携わっています。文学部での学びを活かし、採用のブランディングにも注力する増田が、仕事への想いを語ります。
好奇心旺盛な少女時代から、コロナ禍での大学生活まで
子どもの頃の私は、とにかく外で遊ぶのが大好きな活発な子どもでした。毎日のように公園へ出かけ、
気づけば膝にはいつもキズができていました。その一方で、絵を描く母や姉の影響を受け、家では夢中になってスケッチブックに向かうことも多かったです。6年間通った絵画教室では、年に2回の展覧会で自分の作品を展示する機会がありました。人に見られるという緊張感もありましたが、感想や評価をいただけることが新鮮で、今思えば「他人から評価をされる」ことを初めて実感した貴重な経験だったと感じています。
大学では文学部に進学し、日本文学を専攻しました。小さい頃からいつもそばに本があったことがきっかけで、文学を通してより自分の世界を広げたいと思ったためです。夏目漱石をはじめ近現代の文学を幅広く学ぶ中で、とくに印象に残ったのは萩原朔太郎を扱うゼミナールです。
初めて彼の作品とじっくり向き合い、『怠惰の暦』と『猫の死骸』を比較研究した時間は、作家としての彼の魅力に触れる大切なきっかけとなりました。
勉強と並行して続けた飲食店でのアルバイトも、私にとって大きな学びの場でした。3年間働く中で、新人の育成や金銭の管理、本部への日報提出など、責任ある仕事を任されるようになりました。中でも印象に残っているのは新人スタッフとの関わりです。入れ替わりの激しい職場で、初対面の人とのコミュニケーションや、年齢も背景も異なる人たちをどう指導するか、適切な距離感を探りながら接することの難しさを実感し、人との向き合い方を深く考えるきっかけになりました。
そんな大学生活の多くはコロナ禍と重なり、授業はオンライン、サークル活動も制限され、新しい出会いは限られていました。もともと人と話すことが好きな私にとって、それは物足りない時間でもありましたが、その分「対面でのコミュニケーションの大切さ」を強く感じるきっかけにもなりました。人と直接関わり、信頼を築くことの価値をあらためて実感したことは、就職活動にもつながっていきました。とくに「人との関わりを大切にできる仕事をしたい」という思いが明確になり、その延長線上で採用担当という仕事に惹かれるようになりました。
就職活動を通じて見えてきた、私の進むべき道
就職活動を始めるにあたり、私は特定の業界に絞るのではなく、「人と幅広く関われる仕事」を軸に企業を探していきました。
今の会社との出会いは、まさにその軸と重なるものでした。最初は「IT企業=文系専攻の自分には未知の世界」という印象を持っていましたが、説明会や面接を通して感じた社員の雰囲気が良く、興味を惹かれていきました。
とくに印象に残っているのは最終面接です。社長との1対1という形式に最初は緊張しましたが、この場で社長の人となりや会社の理念、新卒社員に対する期待を直接聞けたことは、大変貴重な経験でした。
そして入社を決める大きな理由のひとつになったのは、配属の決定方法です。研修での適性や今後のキャリアを踏まえて部署を決めるという仕組みで、総合職採用だった私にとって、どこに配属されるのかは未知でしたが、それがむしろ楽しみに思えました。
自分では気づけない適性を見出してもらえることにワクワクしたと同時に、家族や友人に「ゲームデバッグを事業にしている会社」と伝えると、「おもしろそう!」と好意的な反応をもらえたことも入社の決意を固める後押しとなりました。
入社後には、さまざまな研修プログラムが待っていました。ビジネスマナーやキャリアコンサルティング、コンプライアンス、バックキャスティング思考など、多岐にわたる内容を学びました。中でも印象に残っているのはロジカルシンキングの研修です。これまで本に親しんできた私にとっては唯一の正解を導くよりも、多様な読みや感性・背景知識をもとに「いかに独自性のある解釈を示すか」が物事の評価基準としてあったので、ロジカルシンキングの前提を整理し、因果関係や論理構造を積み上げていく考え方は苦戦の連続でしたが、それが「自分に足りていない部分」に気づくきっかけとなり、大きな学びになりました。
研修から配属までの期間、不安よりも期待の方が大きかったことを覚えています。どの部署に配属されても、自分の適性に合うのなら全力で取り組もうと前向きな気持ちで、むしろ社会人としての生活を楽しみにしていました。
ただ私は今の部署に自分から希望をしています。どこの部署でも活躍できる自信があったことに変わりはないですが、研修を通じて、自分が一番やりたい仕事は「採用担当」であると明確になったからです。そして周囲からも適性があると判断していただき、1カ月間の研修を経てHR戦略部の新卒採用担当として配属されました。
振り返ると、就職活動時に掲げた「人と密に関われる仕事をしたい」という思いは、今の仕事にしっかりつながっています。
新卒採用の仕事は、学生一人ひとりと向き合い、その可能性を見出していく仕事です。研修での学びや気づきも、日々の業務に大きく活かされていると実感しています。
言葉の力で未来をつくる新卒採用の現場
現在、私はHR戦略部で新卒採用を担当しています。学生対応や面接、説明会の運営など幅広い業務に携わる中で、とくに力を注いでいるのが採用ブランディングです。大学で日本文学を学んでいた経験を活かし、説明会資料の文章作成やメッセージの届け方を工夫しながら、「どうすれば会社の魅力を一番伝えられるか」を常に考えています。
私たちの部署が掲げるミッションは「未来の組織を描く」こと。各部署との垣根を越えて課題を共有し、会社の成長や魅力を外に発信していくことが求められています。ただ、新卒採用を本格的に始めてからまだ3年ほどしか経っていないため、正直なところ試行錯誤の連続です。
とくに苦労してきたのは、採用の“土台”づくり。説明会や面談の在り方、新卒に求める人物像やペルソナの設定まで、一から組み立て直す必要がありました。ナレッジの少ない中でも、チームでブレストやディスカッションを重ね、実践と改善を繰り返しながら形にしてきました。
そんな日々の中で、手応えややりがいを感じられる瞬間があります。自分が行った説明会に参加した学生がエントリーしてくれた時、面接で関わった学生が最終的に入社を決めてくれた時など、”次につながったとき”は、自分の取り組みが誰かの背中を押せたのだと実感でき、大きなやりがいにつながります。とくに印象に残っているのは、長い間承諾を迷っていた学生が直接内定承諾書を手渡ししてくれた瞬間です。
根気強く気持ちを伝えることの大切さを実感するとともに、「人と幅広く関われる仕事」を選んだことは間違っていなかったとあらためて感じる瞬間でした。
また、新卒で入社してからは、人前に立つ機会も数多く経験しました。研修では経営陣の前でプレゼンテーションを行う場があり、最初は緊張で声が震えましたが、そのような経験の積み重ねで今では少々のことでは動じなくなりました。
AllHandsMeeting(PTWの全社総会)で司会を任されたことも、自分の成長を実感する大きな節目でした。
こうした経験を通じて、挑戦を前向きに楽しむ気持ちが育ったように思います。採用の仕事は決して簡単ではありませんが、一人ひとりの学生との出会いを大切にし、会社の未来を共に描いていける仲間と出会えることを心から楽しみにしています。
言葉の力を信じ、会社の魅力を正確に、そして心を込めて伝えていくこと、それが今の私の使命です。
新たな挑戦と未来への期待
今後の目標として大切にしたいのは、日々の業務に追われるだけでなく、常に広い視野を持ち続けることです。誰かに相談を受けたときには、一般的な答えではなく、自分の言葉で考えを伝えられる人になりたいと思っています。また、異なる価値観に触れたときには「そういう考え方もあるんだ」と素直に受け止められる柔軟さを大切にしたいと考えています。
キャリアの面では、新卒採用にとどまらず、採用だけでなく事業部での経験も含めて、さまざまなチャレンジをしていきたいという思いがあります。事業部の経験がない中で企業の良さを伝えていくには限度がありますし、自分自身たくさんの経験をしたい想いが常にあります。
そして新しい挑戦を通じて視野を広げ、その学びを再び新卒採用に活かし、学生の皆さんに還元していきたいと考えています。
当社の魅力は、新卒社員のキャリアを真剣に考えてくれる人が多くいること、そして「やってみたい」という想いを形にできるチャンスが豊富にあることです。例えば、新規事業企画コンテストでは社員がゼロから事業を企画し、経営陣に直接提案することができます。
日常的なコミュニケーションもチャットツールが中心なので、困りごとはもちろん、やりたいことを気軽に上長に相談できる風通しの良さがあります。
私たちが一緒に働きたいのは、素直で、何事にも食わず嫌いせずに挑戦できる方です。
新しい価値観を持つ方の率直な意見は、組織を変え、活性化させる大きな力になります。その中でも、ときに既存の文化に疑問を持ち、真摯に意見を伝えられる方は欠かせない存在だと考えています。
前向きにチャレンジできる環境で、共に成長していける仲間との出会いを楽しみにしています。
自分自身を含めて、新卒の新しい発想や行動力が、きっと会社をより良い方向へ導いてくれると信じています。