代表就任から100日を迎えて。新体制の現在地。若手・中堅社員と新代表が語る「変わったこと」と「変わらないこと」
2026年4月、新体制がスタートしてから約100日。
新しいミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定などの変化もあり、プリメディカは大きな変化が続きました。
変化がある今だからこそ、経営陣は何を考えて、現場は何を感じているのか。
今回は、新代表の田中さん、中堅社員の安藤さん、若手社員の宮地さんが、就任からの100日を振り返りながら、変化の裏側で感じたこと、組織の現在地、そして未来に向けた想いを率直に語り合いました。
■メンバー
代表取締役社長 兼 CEO 田中さん
営業部 リーダー 安藤さん
営業部 兼 事業開発部 宮地さん
代表就任から100日。社員が感じた会社の変化とは?
宮地さん
新体制になったからというより、私自身の担当業務が広がったこともありますが、一番変化を感じているのは、田中さんと直接コミュニケーションを取る機会が増えたことです。
事業開発部の定例会議では、「今どういう状況なのか?」「なぜこの取り組みを進めているのか?」といったことを、役職に関係なく直接話せるようになりました。
若手だから部長を通して、ではなく、フラットに田中さんから意見をいただけるようになったのは大きな変化だと感じています。一方で、営業としてお客様と向き合う姿勢や、プリメディカが提供している価値は変わっていません。これまで築いてきた信頼関係を大切にしながら仕事ができていると感じています。
安藤さん
まず大きくMVVやコーポレートカラー、ロゴなど変わりましたね。こうした変化を経て、実際に会社が目指す方向が一つ先に進んだと感じています。これまでは"早期発見"や"予防"から、今はその先にある「ソリューション」という考え方をより強く打ち出している印象があります。
もちろん以前から検査後のアフターフォローサービスを充実させることは大切にしていました。ただ今は「科学で予防医療を革新し、誰もが持つ可能性を最大化させる」というミッションのもと、「社会へ新しい価値を届けよう」という攻めの姿勢へ変わってきたと感じています。
また、営業部としても、昨年以上に親会社(株式会社メディパルホールディングス)との連携も増えてきたため、会社全体が次の成長フェーズに入っている実感があります。
(田中さん)
田中さん
私自身、これからも会社の強みをもっと深く理解していきたいと思っています。その中で営業のように長年積み上げてきた医療機関やお客様、大学等の研究機関からの信頼についてはプリメディカの大切な資産であると思っています。そうした部分は今後も事業の基盤として大切にしていきたいと考えています。
一方で、研究開発や事業開発については、「何のためにやるのか」という目的をこれまで以上に伝えるように意識しています。目の前の業務だけではなく、中長期で何を実現したいのかという目的を共有することが重要だと考えています。
時間がかかることではありますが、「なぜこのプロジェクトを進めるのか」「会社として何を実現したいのか」を繰り返し伝えていくことで、一人ひとりが同じ方向を向いている組織にしたいと思っています。
宮地さん
私も「目的を考えることが大切」という話をよく聞きますし、自分自身も意識するようになりました。
一方で、プロジェクトによっては「何のために進めているんだろう」と目的が少し見えにくいと感じることもあります。
だからこそ、これから検査やサービスを開発していく中で、「誰のために、何を実現したいのか」という目的まで伝わるものをつくっていきたいと思っています。
「組織が成長する今だからこそ、対話が重要」
現場が感じる課題と、経営陣が考える組織づくり
安藤さん
私が今、一番課題だと感じているのは、組織が大きくなったことによるコミュニケーションですね。
以前は人数も少なかったので、何か分からないことがあれば近くの誰かに聞けば解決できていました。
でも今は部署も増えて、「この情報って誰が持っているんだろう」「このサービスは今どういう運用なんだろう」と確認する場面が増えてきています。
これまでは個人の頑張りで何とかなっていた部分もありましたが、今の規模になると、それだけでは難しいと感じています。
情報共有やコミュニケーションを、仕組みとして整えていく必要があると感じています。
田中さん
以前は、私もCFOやCSOとして担当する領域が決まっていたので、ある程度自分で把握できていた部分がありました。でも、代表になって改めて感じるのは、会社全体を一人で見て、すべてを確認するのは現実的ではないということです。
だからこそ、役員、部門長、リーダー、それぞれが違う視点で組織を動かしていく必要があります。
例えば、部門長は5年後を見据えながら考え、リーダーは数年先を見ながらチームを動かし、メンバーは目の前の仕事に集中する。
今はまだ、みんなが同じ目線で物事を見てしまっている場面があると感じています。だからこそ、それぞれが自分の役割に応じた視点を持つことで、組織全体がうまく機能するようになると思っています。
安藤さん
確かに、会社が大きくなった今だからこそ、そういう役割の違いを意識することは、これまで以上に大切になってきていますよね
田中さん
そうですね。
もう一つ大切にしたいのは、一人ひとりが力を発揮できる組織をつくることです。会社の価値は、結局"人"で決まると思っています。
「プリメディカの○○さんと一緒に仕事がしたい」と思われるような人が増えることが、会社の価値そのものにつながります。
情熱をもって挑戦できる人が増えれば、組織全体も自然と強くなっていくはずです。
「MVVを"言葉”で終わらせないために」
日々の仕事と、会社の目指す未来をどうつなげるか
安藤さん
4月からMVVが新しくなり、目指すところが予防からソリューションに進みました。ただ、営業の立場からすると、その価値をまだ十分にサービスや提案へ落とし込めているとは言えません。
今は、"MVVで描いた未来"を本当の意味でお客様へ提案できる状態を目指している段階だと思っています。
宮地さん
事業開発の立場では、以前よりもMVVと仕事とを結びつけやすくなりました。
例えば「可能性を最大化させる」という言葉を考えると、単に病気のリスクを調べる検査ではなく、「このデータがあることで将来こんなことまでできるかもしれない」というところまでを考えながら開発できるようになったと思います。
一方で、Visionにある『人類の潜在能力を覚醒させ、イノベーションを連鎖させて世界を創る』という言葉は、まだ少し壮大に感じています。
意味は理解できるものの、自分の仕事と完全に結びつけられているかというと、まだこれからですかね。
(宮地さん)
安藤さん
営業だと、どうしても「この検査を導入すると売上につながります」というプロダクト中心の提案になりがちですが、今後はその先の価値まで伝えられるようになりたいと思っています。
例えば腸内フローラ検査であれば、今の腸内環境を知り、自分に合った食生活を続けていくことで、「より健康な状態にする」「日々のコンディションを高める」という提案もできるはずです。
私たちが届けたいのは、健康な人がもっと健康になることができる未来です。その可能性を広げる提案ができれば、それこそMVVの実現につながると思っています。
田中さん
私は、MVVは掲げるだけでは意味がないと思っています。トップダウンで全部決める組織はあまり面白いと思っていません。トップの能力が、そのまま会社の限界になってしまうからです。
同じように、お客様との関係も「私たちがつくって、届ける」という一方向の形だけでは、事業の広がりにも限界があると思っています。
私が目指したいのは、お客様や社会と対話しながら、新しい価値を一緒につくっていく会社です。
例えば営業がお客様から「こんな検査があったらいい」「こんな課題がある」という声を持ち帰る。
事業開発がそれをもとに新しいサービスを考え、研究開発と一緒になって形にして、また営業が世の中へ届ける。そういう循環が自然とできる会社にしたいと思っています。
だから部署ごとの壁も、本当はできるだけなくしたい。
営業だから、研究だから、開発だから・・・ではなく、みんなが同じ目的に向かって自由に意見を出し合える組織のほうが、新しい価値は生まれやすいと思っています。
宮地さん
私は最近、市場調査で医療機関だけでなく、実際に検査を受ける方へインタビューする機会がありました。
そこで感じたのは、立場が変わるだけで見えている景色が全く違うということです。
医療機関は導入しやすい検査を求めていても、受検者は「もっと負担が少ない検査がいい」と思っているかもしれない。
同じ検査でも、見る人によって価値が全然違うんですよね。
田中さん
そうなんですよ。極端に言えば、採血そのものを嫌だと思っている人もいますからね。
だからこそ、一つの視点だけではなく、外の声を取り入れ続けることが大切なんです。
自分一人で思いつくことなんて、実はそんなに多くありません。世の中には、すでにたくさんの人が挑戦していて、その経験があります。
その経験を借りながら社内外の様々な人と対話して、新しい価値を生み出していく。
それこそが、私たちが目指す会社の姿だと思っています。
「次の100日へ。それぞれの想い」
一人ひとりの挑戦が、プリメディカの未来をつくる
宮地さん
私がこれから挑戦したいのは、検査だけで終わるのではなく、その先の行動までつながるサービスをつくることです。
『科学で予防医療を革新し、可能性を最大化する』というミッションは、私自身とても好きな言葉です。
これまでの検査は、病気になるリスクや疾患を見つけるものが中心でしたが、これからは「病気ではないけれど、なんとなく不調」という部分にも価値を届けられるようになると思っています。
例えば腸内フローラ検査や、私が携わっているフェムテック領域では、女性のライフステージごとの不調など、原因が分からず悩んでいる方がたくさんいます。
そうした方に「この不調にはこんな原因が考えられ、こういう改善方法があります」と伝えられるサービスがあれば、きっと多くの人の支えになると思っています。
安藤さん
私が、取り組みたいことは大きく2つあります。
一つめは、データ分析です。プリメディは創業してから今まで一貫して、予防医療を主軸に事業を展開してきました。その中で蓄積したデータは、私たちにとって大きな資産だと思っています。
このデータを活用して、まだ見えていないサービスの可能性や、新たな価値を見つけていきたいですね。
もう一つは、営業組織の強化です。個人的には人ってできることが増えると単純に仕事は楽しくなると思っています。お互いに刺激を受けながら学びあい、一人ひとりが成長できる組織をつくっていきたいですね。
田中さん
この100日を振り返ると、自分自身にも反省があります。
以前から自分なりに考えを伝えてきたつもりではいたのですが、振り返ってみると「なぜそう考えるのか」という背景や目的まで十分に伝えられていなかったのかもしれません。
これからは、何をやるか」だけではなく、「なぜそれをやるのか」「その先に何を目指しているのか」まで含めて、もっと丁寧に伝えていきたいと思っています。
もう一つ大切にしたいのは、社員一人ひとりの好奇心です。会社を動かしているのは一人ひとりの好奇心や挑戦する意欲だと思っています。
だからこそ、
「本当にやりたいことは何なのか」
をもっとメンバーとの対話の中で聞いていきたいですね。
そうした想いを聞きながら、「それなら一緒にやろう」と言える会社にしていきたいです。
おわりに
この対談を通して印象的だったのは、新代表となりMVVが変わったという「変化そのもの」よりも、その変化について率直に話し合える関係性でした。
当社が目指す「科学で予防医療を革新し、誰もが持つ可能性を最大化させる」という未来は、経営陣だけで実現できるものでも、現場だけで実現できるものでもありません。
一人ひとりが現場で得た気づきを持ち寄り、対話を重ね、新しい価値へとつなげていく。
我々の挑戦は、これからも、続いていきます。