「このまま40年は違うかも」から始まった転職
広告クリエイティブをつくり、数字を見ながら施策を回し、支店立ち上げも担ってきたメンバーのひとりが、浦上さんです。元々のキャリアは、市役所の経理。安定した環境で、マニュアル通りに業務を進める毎日から、「自分で考えて動く側」に思い切ってキャリアを切り替えました。「安定を選んだはずなのに、気づいたら“もっとやりたい”と思っている自分がいたんです。」公務員の経理という全くの未経験からオーガニックグループ福岡Webマーケへ。その裏側のストーリーを聞きました。
Profile
浦上(Urakami)
オーガニックグループ Webマーケティング職
長崎大学卒業後、公務員として市役所の経理からキャリアをスタートし、「安定しているけれど、このまま40年は違うかも」という違和感をきっかけにWebマーケの世界へキャリアチェンジ。東京本社での3ヶ月の“修行期間”を経て福岡支店の立ち上げメンバーとして異動し、動画クリエイティブ制作から業務のシステム化、今は採用面談まで幅広く担当している。決められたフローを守る側から、「自分で考えて仕組みをつくる側」へと踏み出した、福岡Webマーケチームの中核メンバー。
「安定していて安心。でも、このまま40年は違うかも」
ーーまず、これまでのキャリアから教えてもらえますか?
もともと公務員志望で、市役所に入りました。
配属は土木関連の部署で、支出管理を中心とした経理業務を担当していました。いわゆる「マニュアルがしっかり決まっている仕事」で、フローに沿って処理していくスタイルです。最初は「安定していていいな」と思っていましたし、周りからもそう言われていました。
ーーそこから転職を考え始めたきっかけは何だったんでしょう?
一番大きかったのは、成長実感の薄さです。2年目に、決算期の資料づくりや議会に出すための書類作成を任されるようになってシーズン業務を一通り経験できるようになったんですが、その過程で「ここ、こう変えたほうがやりやすいのに」と思うところが増えていきました。そのタイミングで実際に、自分なりにフローの改善案を出してみたのですが、でも返ってくるのは、「ずっとこのやり方でやってきているから変えたくない」という一言で終わってしまうことが多くて。「この環境で40年働いた自分を想像したときに、ワクワクしなかった」のが、転職を考え始めたトリガーでした。
「言われたことだけやっていればいい」と思っていた自分が変わった
ーー元々は「安定を取りにいった」タイプだったんですよね?
そうですね。自分の安定を求めて、公務員を選んだところはあります。
当時の自分は、 「人から指示されたタスクを、きっちり遂行するほうが性に合っているだろう」と思っていました。
ーーその前提が、働く中で変わっていった?
変わりましたね。仕事に慣れてくる中で、言われたこと以上をやってみたくなる自分が出てきたんです。効率化できそうなところを見つけると、つい手を動かしてしまう。「もっとこうしたらいいのに」と思うと、提案したくなる。最初は自分でも意外でしたが、「自分、思ったより仕事への熱量があるな」と気づいたのが大きかったですね。
次は、“マーケティングで数字と向き合いたい”
ーー転職では最初からマーケティング職で探していたんですか?
はい。そこは最初から決めていました。大学が経済学部で、ゼミがマーケティングだったんです。2年間、消費者行動や市場分析をやっていて、それが純粋に面白かったです。なので次のキャリアは数字を分析する仕事がいいと思っていました。民間に行くなら、成果や変化が数字で見える仕事をやりたいと思いマーケティング職を選びました。
ーーその中で、なぜオーガニックグループを選んだんでしょう?
一番大きかったのは、意思決定のスピード感ですね。面接のとき、一次面接の終盤にはもう二次面接の案内が来ていて。 「このスピード感で物事が決まっていくんだ」と驚きました。同時に、「この年齢のメンバーが、商材責任者や子会社社長をやっていることもあり、ここまで決裁権を持っているんだ」という感覚もあって、若いメンバーがちゃんと意思決定して事業を進めている姿は、素直にかっこいいなと思いました。自分もそこで自分の頭で考えて、決めて、動かす側に回りたいと思ったのが、オーガニックグループを選んだ理由です。
東京で3ヶ月“修行”してから、福岡Webマーケへ
ーー入社後はどんな流れで福岡に?
今年の3月にオーガニックグループへ入社して、まずは東京で約3ヶ月間、Webマーケの基礎を叩き込んでもらいました。広告の仕組みや、LPの考え方、実際の運用の型などを、現場に入りながら学んでいくイメージです。そこから福岡支店の立ち上げメンバーとして福岡に移りました。福岡採用の3人+東京から2人が選出されて、合計5名でスタートした形です。
動画クリエイティブからシステム設計まで。
“なんでもやる”Webマーケ
ーー今のメイン業務を教えてください。
福岡支店では、Webマーケティング全般を担当していますが、その中でも自分は、商材の動画クリエイティブ制作をメインに持っています。動画媒体での広告運用が増えているので、どんな切り口で見せるか、、どの秒数で訴求を入れるか、どう視聴完了率をどう上げていくかといったところを、数字を見ながら調整していく仕事です。
ーーけっこう幅広く動いていますよね。
そうですね。動画だけでなく、システム周りの構築も任せてもらっています。GASを使ってレポートを自動化したり、マクロを組んで日々の業務を効率化したり。その他にも、採用面談にも入っています。福岡チームで一緒に働くメンバーを増やしていくところにも関わらせてもらっていて、支店の雰囲気づくりや、どんなチームにしていきたいか、という部分にも携わっています。
情報が“福岡だけ”で完結しないように
ーー福岡拠点の立ち上げで、大変だったことは?
一番大きかったのは、情報の流れ方ですね。東京側は商材ごとにチームが分かれていて、それぞれが大量のPDCAを回している状態です。一方で、福岡は5名のチーム。もし福岡だけで情報を完結させてしまうと、どうしても見える世界が狭くなると感じました。PDCAの量が違えば、出てくる仮説の精度も変わってきます。だからこそ、立ち上げのタイミングから「福岡だけで閉じないこと」を強く意識していました。
ーー具体的には、どんな意識で動いていましたか?
支店という垣根をできるだけ薄くすることです。東京と福岡で完全に分けてしまうのではなく、全国で共通して使えるナレッジを共有する、福岡で試した打ち手も、良ければ東京にすぐ展開する、逆に東京側の成功パターンを、福岡にもすぐ持ってくる、こうした情報交換を意図的に増やしていきました。単に“地方拠点”として存在するのではなく、
東京チームからも頼られる存在になりたいという感覚は強く持っています。
「東京から頼られる福岡」にしていきたい
ーー今後、福岡Webマーケチームとして目指したい状態は?
まずは、東京チームからもっと頼られる存在になりたいです。
「この商材の新しい施策を試すなら、まず福岡に相談しよう」
「新規事業や新しい仕組みの検証は、福岡で一回回してもらおう」
そう思ってもらえるぐらい、PDCAの量と精度を上げていきたいと思っています。あとは、新しい施策や事業の“試し場所”としての福岡という位置づけも強くしたいですね。 Webマーケの打ち手だけでなく、仕組みそのものを磨いていくチームになれたらいいなと思います。
最後に──福岡Webマーケに向いている人とは?
ーー最後に、福岡Webマーケの仲間になりうる人に向けて、一言お願いします。
未経験でも全く問題ありません。自分も公務員からのキャリアチェンジなので。そのうえで大事なのは、言われたことをこなすだけで終わらせず、「もう一歩やってみたい」と思えるか決まったやり方に違和感を持ったときに、自分なりの案を考えて言語化できるか失敗しても、「じゃあ次こうしよう」と自分で次の一手を考えられるか。このあたりだと思います。安定した環境から一歩外に出て、自分の頭で考えて、自分で決めて、動けるようになりたい人には、すごく噛み合う場所だと思います。