目次
1. はじめに
2. 学生インターンが語る未来と志望動機
3. ホア社長が語る「人間力」と「不可能を可能にする」哲学
4. 交わされた対話から見えたグローバルキャリアのリアル
まとめ
1. はじめに
2025年8月、日本の大学から日本人学生がONE-VALUEハノイオフィスでインターンシップを開始しました。
初日の目玉となったのが、ホア社長との特別面談。学生たちが自らの夢や希望部署を語り、社長がそれに応える形で、自身の経験やONE-VALUEの事業を語る貴重な機会となりました。
2. 学生インターンが語る未来と志望動機
学生たちの志望動機は多様でした。
ある学生は「不動産・住宅に携わり、人の人生に寄り添う仕事をしたい」と語りました。
別の学生は「M&Aを通じて日本と世界をつなぎ、大きな価値を動かしたい」と熱く語ります。
さらに「インフラ開発で地域を発展させたい」「物流のダイナミズムに惹かれる」「人事を通じて人と組織を支えたい」など、それぞれが自分の言葉で将来像を語りました。
社長は一人ひとりの言葉を受け止め、ただ聞くだけでなく、その志望とONE-VALUEの事業を結びつけながら対話を進めていきます。ここから面談は「単なる質疑応答」ではなく「未来を描くセッション」へと変化していきました。
3. ホア社長が語る「人間力」と「不可能を可能にする」哲学
社長が最初に強調したのは「人間力」でした。
「不動産仲介は、同じ物件をどの仲介業者でも扱える。最終的に選ばれるのは“人”の信頼性だ。コンサルティングも同じで、目に見えない価値を売る以上、信頼がすべてだ。」
学生たちが耳を傾ける中、社長は自身の経験を語ります。
創業直後に襲ったコロナ禍で、多くの企業が倒産する中、ONE-VALUEは「不可能を可能にする」という信念で乗り越え、日本政府との契約を勝ち取ったこと。その背景には「見えない価値でも、信頼を積み重ねれば必ず顧客に選ばれる」という確信があったのです。
この言葉は学生たちの胸に強く響きました。単なる「社長の成功談」ではなく、「困難を前にした時にどう動くか」という生きた哲学がそこにありました。
4. 交わされた対話から見えたグローバルキャリアのリアル
面談の後半は、学生からの質問タイムに移ります。
「デロイトで学んだことは?」
「日本とベトナムの文化の違いにどう対応すべきか?」
「人材紹介事業で課題をどう解決しているのか?」
矢継ぎ早に投げかけられる質問に、社長は丁寧に答えました。
文化の違いについては、日本人の「期限遵守」とベトナム人の「柔軟さ」、日本ではまだ根強い性別役割意識とベトナムにおける女性の社会進出の強さなどを挙げ、「違いを理解することが交渉や協働の第一歩」と説きました。
M&Aの話題では「企業の結婚」という比喩を使い、クロスボーダーM&Aの多くが「事業拡大」「成長のため」に行われている点を強調。100億円規模の案件を例に挙げながら、「自分の判断で巨大な金額を動かす仕事のやりがい」を伝えました。
さらに「プロフェッショナル精神」について問われると、デロイト時代の経験を引き合いに出し、「上場企業水準の品質を徹底する姿勢こそが最大の学びだった」と語りました。
最後に「人生のターニングポイントは?」という問いに対しては、日本への留学経験で価値観が大きく変わったことを挙げ、「勉強の成績だけでなく、運動や芸術、コミュニケーションも才能だと気づいた。それ以来、多様性を尊重する価値観を持ち続けている」と締めくくりました。
まとめ
今回の面談は、学生たちにとって単なる企業説明会ではなく、社長の生きた経験から「働くとは何か」を考える濃密な時間となりました。
「人間力を磨くこと」
「不可能を可能にする姿勢」
「グローバルな視点でキャリアを築くこと」
これらのメッセージは、インターン生たちの心に深く刻まれたはずです。
ホア社長は最後に「将来また一緒に働ける機会があれば嬉しい」と語り、2週間のインターンシップが幕を開けました。