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ワンキャリアの新卒1号社員が、「新規事業請負人」になるまで

2023年9月、エンジニア学生のキャリアをつくる就活サイト「ONE CAREER for Engineer」がリリースされました。この新しい就活サイトを0から企画・主導したのが本日のインタビュイー、多田薫平です。

多田はワンキャリア初の新卒社員として入社し、営業、キャリアアドバイザー、イベントプロデューサーを経て、「新規事業請負人」として数々の事業/サービス/商品を形にしてきました。現在は「ONE CAREER for Engineer」の責任者としてサービス開発の指揮をとりながら、約10名のマネジメントも担っています。

実に多様な経験をしてきた多田の、キャリアの転機とはなんだったのでしょうか。
また、「新規事業を形にするために大事にしていること」についても迫ります。


【プロフィール】
多田 薫平(ただ くんぺい)
大学卒業後、新卒1人目でワンキャリアに入社。マーケティング、コンサルティングセールス、キャリアアドバイザーとして約5,000名との面談、イベント責任者などを経験。その後、コロナ禍にてワンキャリアライブ(当時の名称)立ち上げ責任者を担い、12タイトルの番組を立ち上げ&事業グロースを経験。そののち、経営企画部の事業開発責任者としてONE CAREER for Engineerを立ち上げ、現在は、動画イベントシニアマネージャー 兼 ONE CAREER for Engineerの責任者を務める。


【こんな人に読んでほしい】
・多様な経験を積んでいる方
・プロジェクトマネージャーに関心がある方

「他人の目が気になる自分」から脱却できたきっかけとは?

ー 多田さんは、どのような学生時代を送ってきましたか?

多田:小学2年でサッカーを始め、中学でもクラブチームに所属して打ち込んできました。中学では地元でも強豪と言われるクラブチームで技術を磨いたのですが、本番になるとどうしても本来のパフォーマンスが出せませんでした。監督やチームメイトからの評価が気になってしまい、自分の本領を発揮できなかったんです。

高校では心機一転、ハンドボール部に入部しました。部には監督が存在しない上に、メンバーも初心者中心という環境の中、自分たちで練習メニューを考えて効果を検証し、結果が出なければ別の方法を試す。そんなサイクルを回すのがとても楽しかったです。最終的には、県内3位という結果を残すこともできました。

その経験を経て、「評価を気にするとパフォーマンスが出なくなる」とか「自分で考えて実行する方がうまくいく」ということに気づきました。

ファーストキャリアにワンキャリアを選んだ理由

ー ワンキャリアとの出会いはなんだったのでしょうか?

多田:大学生時代の長期インターンです。元々は「これから40年も働くのに、なんで貴重な学生時代に職業体験をしなきゃいけないんだ」と考えていたのですが、ある企業のインターンに参加したら、面白い人と出会えることがわかったんです。それからはインターンにどっぷりハマってしまい、合計16社に参加し、その中の1社がワンキャリアでした。

ー 多田さんは新卒第1号社員です。数ある企業の中でワンキャリアを選んだ決め手はどこにあったのでしょうか?

多田:就活時に会社選びの軸を3つ定めていました。 1つ目が「面白い人に出会える」、2つ目は「組織規模が小さく、あらゆるポジションで活躍できる可能性がある」、最後が「今後の成長に納得感がある」です。これら全てにバチっとはまったのがワンキャリアでした。当時から多様な業界の出身者が在籍していて、「この人たちから知識を吸収できたら最強になれるのでは」と感じていました。

ー 社員が少ない、知名度もない会社への就職について、ご両親はどんな反応でしたか?

多田:先ほどお話した軸のおかげでワンキャリアに入る理由を明確に言語化できたこともあり、「お前の人生やし」「時代も時代やし」とあっさり納得してくれました。その後知ったのですが、若かりし頃の父も当時のベンチャー企業((現在は売上数百億円規模の大手企業に成長))に入社して新規事業の立ち上げをしていたらしいんですよね。私の決断を聞いて、似たもの同士だと思ったのかもしれません。

多様な経験をしたのち、「新規事業請負人」へ

ー 入社してからどのような業務を経験しましたか?

多田:営業、キャリアアドバイザー、イベントプロデューサーなど様々な役割を担ってきましたが、失敗の連続でした。インターン生のマネジメントがうまくいかず、全員から不満が噴出してしまったり、新事業の目標を達成できずに1年足らずでクローズさせたこともありました。失注し、多額の売上を落としてしまったこともあります。

ー 厳しい期間が続いたのですね。そんな多田さんにキャリアの転機が訪れます。

多田:コロナ禍での動画事業の立ち上げです。2020年当時、私はオフラインイベントの企画運営をしていました。「イベントの内容をそろそろアップデートしなければ」という機運が高まっているタイミングでコロナウイルスが世の中を襲い、オフラインイベントの開催に暗雲が立ち込めたのです。しかしそこで、(取締役の北野)唯我さんが「オンラインで企業説明会をしよう」と発案したことを機に、急遽オペレーションを担当することになったんです。

ー オンラインイベントは今や主流になりましたが、当時は未知の領域でしたよね。

多田:私が担当すると決まった時、「チャンスが降りてきた。これは絶対に形にしなければ」と感じました。ご存知の通り、月日の経過と共に多くの方々が健康を害したり、亡くなったり、日常が一変したりしたわけですから、今考えると正しい言葉とは言えません。けれども、当時の苦しいキャリアから脱するには、この機会を逃すわけにはいかないと思ったのが正直なところです。

2020年2月26日に、元々企画として入っていたオフラインの合同企業説明会がありました。それと並行して、生放送を3月1日から1ヶ月間毎日実施するというオンラインイベントの準備をしていました。初の試みは、わからないことだらけでした。

なんとか実現にこぎつけた後、オンラインイベントが軌道に乗り出した5月には「ONE CAREER SUPER LIVE」を開催。5会場からの同時配信というチャレンジングな企画を任せてもらいました。

ーオンラインイベントの立ち上げ後、今度は経営企画部に異動してあらゆる新規プロジェクトの責任者をしていますね。

多田:社内関連だと、採用基準の体系化や新卒インターンシップのオペレーション整備、プロダクト関連では業界研究動画コンテンツの企画、社外とはコラボレーション企画のPMなど、あらゆる仕事をさせてもらいました。レアな経験としては、2021年に当社の上場セレモニーを企画し、PM(プロジェクトマネージャー)を担当しました。イベントやコンテンツを準備しなければならないのに、上場に関する情報統制の関係でイベントの内容を口外できず、準備の難易度が高いプロジェクトでしたね。

ー 新しいプロジェクトにアサインされる時は、いつもどのような気持ちですか?

多田:難易度が高ければ高いほど、最初は「え、面倒臭い・・」と思ってしまうのが本音です(笑)でも、そこで立ち止まらないのが自分です。もともと自己矛盾を抱えがちでして、やりたくないと思いながらも気づいたら手を動かしていたり、引きこもりたいと思っていても人から呼ばれたらフットワーク軽くどこへでも足を運んだりするような性格なんです。面倒臭いと思いつつも「面倒臭くならないようにするにはどうしたら良いか」と頭が回転し始め、気づけば手を動かしている。なんだかんだで新しいことに取り組むのが好きなのかもしれません。

ー 多様なプロジェクトに次々と挑戦できていることについて、どのように考えていますか?

多田:まさに「Connecting Dots(※)」ですね。新しいことに挑戦すれば、その過程で得たものがいずれ自分の武器になります。それがどんどん増えてつながっていくことは、自分にとって至上の喜びです。

※Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチでの言葉。生い立ちや、学生時代の体験、経験してきた仕事などの「点」が、全て今につながっていることを表現している。

プロジェクトを形にし続けるために気をつけている3つのこと

ー プロジェクトを良い方向に導き進めていくために、日々意識していることはなんですか?

多田:1つ目は「準備の徹底」に尽きます。中でもミーティングの議事録には全神経を注ぎ、意思決定に必要な情報を整理した状態で臨んでいます。

プロジェクトの責任者をしていると、分科会などのミーティングが多く、それぞれその場で意思決定をしていかないとプロジェクトの遅延につながってしまいます。

それぞれのミーティングにおいて適切に意思決定がなされ、終了後にはネクストアクション、タスクと担当者、期限を明確にすることで、初めてプロジェクトは進みます。

ー ワンキャリアのミーティングには、事前に議事録を作成して共有する文化があります。準備は大変ですが、その分意思決定のスピードが早いなと感じます。

多田:意識している2つ目は「熱量」です。自分たちが取り組んでいるプロジェクトについて、熱量高く語れる状態でないと良いプロジェクトにはならないと思っています。

3つ目は「メンバー同士の相性」です。これは好き嫌いを指しているのではなく、各メンバーの役割がトライアングル的に機能しているかということです。ほら、人気サッカー漫画の『アオアシ』でも、「攻撃時はトライアングルを形成する」という話が出てきますよね?(※注:多田は極度の漫画好きで、毎日10冊の漫画を読んでから寝るのが長年の習慣)

ー 出てくるんですね?(笑)。トライアングルについて説明をお願いします。

多田:プロジェクトにおいては、「進め人」「畳み人」「広げ人」です。三人寄れば文殊の知恵と言いますが、3人は誰でもいいのか?という話です。例えば3人とも「広げ人」だと議論が発散して話がまとまらなくなってしまいます。そこで、内容をまとめる「畳み人」、実行に向けて物事を進めていく「進め人」が必要になってくるわけです。このように役割をうまく分担できるチームを編成することは、プロジェクトを形にするための前提として大事だと考えています。

ー 多田さんの役割は、3つのうちどれですか?

多田:私個人としては「畳み人」で、そこから「進め人」を担うことも多いです。ただ、プロジェクト責任者になると、どの役割が得意かというより「2つ以上の役割が担えるか」、もしくは「全員と手を繋ぐことができるか」が重要だと考えています。

「ONE CAREER for Engineer」への想い

ー 現在、多田さんはITエンジニアの就活を支援する「ONE CAREER for Engineer」の責任者を務めています。アサインのきっかけは何だったのですか?

多田:先ほど話に上がった上場セレモニーが終わってホッと一息ついたタイミングで、「次はエンジニア学生向けの新規事業をやってみないか」と唯我さんに言われ、事業構想の部分からつくり始めることになりました。エンジニアのことを何も知らない状態から、色々調べまくり、コンテンツを作り、セミナーを開催し、学生と会って話を聞きまくりました。そこで得た情報を抽出して事業計画にまとめ、正式に事業として行うことになりました。

ー 過去のキャリアを踏まえ、このアサインをどのように捉えていますか?

多田:入社してから1〜3年目は怒涛で、あらゆるプロジェクトでとにかく行動を積み重ねてきました。その後4〜5年目で新規事業をたくさん経験し、6年目となった今は主体性を持って自由に働くことができています。入社してからこれまでを振り返ると、ひたすら苦手なこと/得意なことを問わず、目の前のことに向き合いながら、できることを増やしてきました。そうしているうちにプロジェクトがプロジェクトを呼び、自分の中に強みが生まれ、その強みを磨いた結果、今は事業開発という好きなことをやらせていただいています。

ー 現在は約10名のマネジメントも担っていますよね。

多田:プロジェクトに関わるメンバーのマネジメントをしています。過去にマイクロマネジメントで失敗をしているので、今は明確にマネジメントのスタイルを変え、基本的にメンバーの主体性に任せるようにしています。ただ、性格的に「ここは...」と思う部分だけ確認は細かくさせてもらってはいます。(笑)

ー 入社6年目の今、楽しいことはなんですか?

多田:チームに若いメンバーが多いということもあり、部下が成長して、新しいことをできるようになっていくのが本当に楽しいです。メンバーの強みを引き出して、「この人にはあの案件をアサインしたらもっと飛躍するのでは」といったことを考えるのが面白いです。

ー 最後に、「ONE CAREER for Engineer」にかける想いについて教えてください。

多田:新しいプロダクトづくりを始めるにあたり、エンジニアの学生数千名にお会いし、お話を伺ってきました。そこで、エンジニア就活に特化した情報は少なく、エンジニアのキャリアを考えづらい土壌になっていることを強く感じています。今後、プログラミング教育の発展に伴い、日本のITを担う学生は増加していきます。就職活動という節目のタイミングで、エンジニア学生の方々が、「エンジニアという選択を諦めずに済む情報」や「より良い選択肢を見つけられるような情報」に簡単にアクセスできる環境を整えていきたいと思っています。


今回の記事では、ワンキャリアに新卒1号社員として入社し、多様な経験を通じて唯一無二のキャリアを築いている多田に焦点を当てました。ワンキャリアのことが少しでも気になった方、ぜひ以下のリンクから気になるポジションを覗いてみてくださいね!

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