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私たちオンサイトは『テクノロジーで世界を前進させる』を掲げ、特にインターネット関連のEC(オンライン販売)やメディア運営、そして人材採用支援サービスを提供しています。今回はその中でも「人材採用」の事例を紹介します。
企業の人材採用も、当然ですがもはやインターネット上のマーケティングやブランディングとは切り離せないものとなっています。不誠実な対応や失礼なことをしている企業は就活生や転職者によってすぐネット上にさらされて炎上しますし、逆に企業の良い側面、例えば新しい働き方や好感度の高い採用面接などもすぐに拡散されます。
これからお伝えするのは、全国に店舗を持つある大企業のお話です。その会社は、今まではいわゆる求人ナビに多額の費用を支払い続けながら、各店舗のスタッフ採用をしてきました。しかしそれだけではもう限界というご相談を頂いたのがきっかけです。単純に人数が充足しないということも挙げられますし(離職率が高いわけではなく、学生バイトなども含む店舗のスタッフのため、どうしても入れ替わりが起きやすい業界です)、求人ナビにコストをかけすぎていることも経営課題となっていました。
そこで相談されたのが私たちです。クライアントの要望は「自社ホームページによる採用数を増やしたい」のみ。こういった曖昧なオーダーをクライアントから頂けることは、最大の名誉であり、意気に感じるべきだと思っています。それだけ信頼して任せてくれているということですから。その頃はちょうどいろんな会社が自社メディアに力を入れ始めている時期でもあり(トヨタタイムズは有名ですよね)、またWebメディアの構築や運用はまさに私たちオンサイトがずっと手掛けてきた得意領域のひとつです。
Web上での採用マーケティングとは言え、一時的にバズらせることに意味はありませんし、私たちが目指しているのはそういう表面的なことではありません。もっと本質的にその企業の良い側面と求職者が求めていることを繋げていき、出会うべき会社と出会うべき人が出会えるようにする。そのクライアントは店舗スタッフとして外国人採用にも力を入れていましたが、どうやらそこが上手く伝わっていないことがわかり、強化すべきという仮説を立てて、数年かけてクライアントと一緒に採用プロジェクトを進めていきました。
その際、ひとつのキーファクターとして導入したのが『やさしい日本語』という概念です。そもそも外国人求職者にとって、今の採用ページは読める言葉になっているのか。実際の仕事において必要とされる最低限の日本語力はそんなに高くはない。であれば、その日本語の基準に合わせた採用ページにすべきでは。こういった考え方を自社採用ページに組み込み、外国人求職者の方に「あ、このページに書いてあることなら理解できる」「私と同じような外国人スタッフがいっぱい働いているんだ」「ここなら不安なく働けそう」と思ってもらえるような仕掛けを作り、結果的に多くの方の採用に至りました。
これがSNSで話題になり、日本人の方々からも
・このページをみることで、必要な日本語力の目安がわかるのがいいですね。
・心理的ハードルが下がってとてもいいと思います。
・◯◯社の外国人向け求人ページが「やさしい日本語」を使っている。わかりやすくていいな。
・目のつけどころ凄くいい。
・このサイト、ものすごい参考になる。
・優しい世界が伝わるサイトだった。
・当たり前のようで革新的。
・この求人ページはすごい! 企業側の歩み寄りを実感できる。
・時代が変わった感ある。
・モノホンのユニバーサルな雇用で好感持てるなぁ。
・素晴らしい。やさしい日本語はもっと広まって欲しいですね。
といったコメントを頂くことができましたし、後日、テレビのニュース番組でも取り上げていただきました。
バズらせることが目的ではありませんが、結果的に多くの外国人求職者の目に触れるようになったことで、ご本人たちにとっても良い就職先やアルバイト先が見つかるきっかけを提供できたと思っています。
人材採用の分野はまだまだ課題が多く、困っている企業も求職者もたくさんいます。「いい採用」をするための方法としてはいろいろな切り口がありますが、私たちは今回のようにWebの活用、つまりWebマーケティングの文脈で今後もその一助になっていけたらと考えています。もしこれまで採用関連のお仕事をされてきて採用の現場に課題感を持っている方がいましたら、ぜひ一緒に「新しい採用のあり方」について考え、実現していきましょう。少しでもご興味お持ちになった方は、ぜひエントリーをお願いします。
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