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【ナイルメンバーのプレミアムな半日】田中彩のPFT~マリンバと美容室と、時々、裁判傍聴~

ナイルには、「PFT(プレミアムフレックスタイム)」という制度があります。さて、どこがどうプレミアムでフレックスなタイムかというと…月に2回まで、15時出社でOKな午前休、もしくは12時退社でOKな午後休を、有給休暇を消費せずにとることができる制度! ※ただし、4時間勤務が必要

各メンバー、PFTの使い途はさまざま。もちろん、どんな時間にあてても構わないものの、いったいその時間にどういうことをしているんだろう…というのが気にならないこともない――ということで、ナイルメンバーのプレミアムなPFTの使い方について聞いてみることにしました。

初回は、コーポレート本部セントラルマネジメント部門 法務ユニットの田中彩に直撃!…ところで、このイラストはどういうことでしょうか。

田中彩

コーポレート本部セントラルマネジメント部門 法務ユニット
2014年ナイルに中途入社。現在、契約法務等の法務業務に携わる。最近のプチブームは、ヨガ。

実は、マリンバ歴10年

――PFT、結構使っていますか?

繁忙期だとなかなか使えませんが、使えるときは使うようにしていますね。

――じゃあPFTはどんなことに使うことが多いですか?

髪を切りに行ったり…あと、私、学生のころから10年くらいマリンバをやってるんですよ。

※マリンバとは
木製の音版をもつ鍵盤打楽器(Wikipediaより)…わかりやすくいうと木琴の一種。
最近では、星野源さんが「アイデア」のオープニングで叩いている楽器ですね。

――えー!初耳!すごい!マリンバ楽しそう!

都内にスタジオがあるので、毎週行ってるんです。やっぱり平日も弾きたいなと思うときもあるので、例えば2日前とか、「この日は行けそう」と思ったら、スタジオの空き状況を見て空いていたら、PFTをとって予約してるんです。

――へ~!マリンバを始めたきっかけは何だったんですか?

小さいころピアノをやっていたんですが、先生は怖いし、曲もなかなか暗譜できなかったから、正直ピアノが嫌いだったんです。でも、小学生のときに音楽祭みたいな催しがあって、そこで私は木琴を担当したんですね。「叩いたら音が出る」っていう、それが単純におもしろくて、それをきっかけに始めました。

――レッスンを受けたりしているんですか?スタジオで演奏しているだけ?

レッスンもやってるんですけど、それは月1ぐらいにして、基本的には自分で練習してますね。毎週夢中で弾いてます(笑)

――マリンバのスタジオっていうのがあるんですね。普通のスタジオだとあまり置いてない気がするので。あるのかな?

そんなにないですね。私はマリンバのメーカーのこおろぎ社が運営しているスタジオに行っていて。


こおろぎ社のマリンバを演奏する田中。
ちなみに星野源「アイデア」のMVで登場するマリンバも、こおろぎ社製でした。

――日本でも作られているのか、マリンバ…あまりにも無知でした。田中さんはどういう編成で演奏しているんですか?ソロ?それともオーケストラとか?

私は、オーケストラには所属していませんでした。学生のときから個人の先生について、年に数回発表会という形で先生と生徒たちといっしょに演奏を披露したりしています。学生のときには、個人の先生が運営する、マリンバアンサンブルの団体に所属して、ボランティアで演奏活動とかをしていました。

――すごいなー、見てみたい!

あとで見てみてください。

「異議あり!」なんて、そうあるもんじゃない

――…それでですね、今回の記事の本題はマリンバじゃないんですよ。どうやらこのあいだ、PFTを使って興味深いことをしてきたらしいじゃないですか。アレですよ、アレ。

あ、裁判のことですね。そう、裁判の傍聴に行ったんですよ。ずっと前から興味はあったんです。
職務上、法律というものに関わることが多いので、行きたいなと思っていて。裁判での緊張感や雰囲気を一度体験したいな、と思って行きました。裁判は平日じゃないと行けないので、PFTが役に立ちましたね。

――なるほど。どういった裁判を傍聴されたんですか?

今回は、刑事裁判を2つ傍聴しました。裁判情報を得る方法は主に2パターンあって、ひとつは裁判所のサイトの「裁判員裁判開廷期日情報」というページであらかじめ公開されているもの、もうひとつはサイトに掲載されていない、裁判所の1Fロビーに設置してあるタブレットでしかチェックできないものがあります。


引用元:東京地方裁判所 裁判員裁判開廷期日情報

なので、私はサイトで公開されていた裁判員裁判で行われる強盗事件の裁判と、当日、東京地方裁判所でチェックした詐欺事件の裁判を傍聴しました。

――実際どうでした?

手錠をして腰ひもにつながれて入廷する被告人を初めて見て、ちょっとドキッとしましたね。あと、裁判員裁判だと、裁判員が一般人なので、わかりやすく進めてくれるといわれています。でも…結構淡々と進むんです。だから、人によってはつまらないと思います。ドラマで見るような激しい言い争いとかもなかったですし。

――「異議あり!」みたいな。

ないですね、そういうのはあまりないんだと思います。でも、その粛々と進む尋問を聞いていると、その事件の裏側にあるさまざまな人間模様が浮かび上がってくるんです。当たり前ですが、被告人、事件の被害者、双方に人生があるわけで。

私が傍聴した裁判では、最初に弁護人が被告人に対して、生まれてから現在までの生い立ちを淡々と質問していました。家庭環境が複雑だったのもあり、こういう事件を起してしまった、みたいな因果関係がある形でもっていきたかったのかなと思っています。

――事件そのものの概要の前に、「なぜその事件を起こすに至ったのか」みたいなことから話が始まるわけですね。それも生い立ちから…。

そうなんです。そういった事件の背景を踏まえて、事件そのものを自分なりに解釈するのが醍醐味ですね。その後、検察官側がどういう質問していくのかを想像しながら聞くと、興味深いなと思ったんです。

――ほう。

裁判では、当然ですが事実しか言ってはならないという前提がありますよね。ただ、弁護人側の質問に対する被告人の回答と、検察官側が握っている証拠が合わないことも出てくると思うんです。もちろん、逆も然りですが。

検察官が質問をするということは、その弁護人からの質問の回答に突っ込みどころがあるということでもあるので、その「突っ込みどころ」がどこなのかということを、自分で整理しながら聞くと、頭の体操にもなるのかなと。

――「そこ?そこ突っ込むの?」というのもありそうですね。

そうなんですよ。こういう質問をするんだ、ここが気になるんだと。私はスルーして聞いていたところが、検察官側からすると引っ掛かるポイントだったみたいで。

裁判と法務業務の共通点

――そういった間違い探しじゃないですけど、どこかにあるかもしれない穴やずれを探し出す、みたいなところは、日々さまざまな契約書をチェックしている田中さんの業務と通じるところもあるのでは?

そうですね。今回裁判を傍聴してみて、例えば契約書をチェックする業務だと、やっぱり自分がしっかり契約書を見ないといけないなと改めて気が引き締まりましたね。トラブルが起こらないことに越したことはないのですが、万が一トラブルが起こった場合、その手当てをするのにすごく時間が掛かってしまいます。

事業部のメンバーからすると、契約書のチェック内容といった法務側から出てくる意見って「何でこんな細かいこと言うの?そんなトラブル起こらないでしょ」と感じることがあると思います。私が事業部側のメンバーだったとしたら、たぶんそう感じると思うので(笑)。

でも、万が一トラブルに発展した場合、その手当てにかかる負担を考えると、契約の締結といった最初のタイミングでしっかりリスクヘッジをして、こういった裁判にまで発展するような事態にならないようにしなくちゃいけないんです。

ただ、すべてのリスクヘッジをしなくちゃいけないかというと、そういうわけではないと思っています。そうしていたら、事業成長を抑制しかねないので。法務業務においては、そこのバランスがとても難しいなと感じています。

――法律的な面で守ってくれているからこそ、思いっきり業務を遂行できるというところは大きいです。

私が所属しているコーポレート本部は、「事業成長 全力支援」をミッションに掲げています。法務という部署は、何かを制限する「ブレーキ」を踏みすぎるイメージを持たれるかもしれないのですが、ブレーキを踏むことだけに注力するのではなくて、事業部の成長を法律の面からサポートする、事業部と並走するような気持ちで臨んでいますね。

いつも事業に寄り添うメンバーでいたいと思っていますし、コーポレート本部にはそのようなメンバーが集まっていると思います。

――ところで、2本目に見たという詐欺事件の裁判はどうだったんですか?

検察官と弁護人が、ずっと書類を見ながら「この事件はこういうことで間違いないですよね」「はい、間違いないです」みたいな確認だけで、15分程度で終わっちゃいました。被告人は20代前半くらいの若い青年で、しかも再犯。でも、受け答えはしっかりしているし、礼儀正しい感じの人に見えたんですよね。そんな人が詐欺をするなんて…。

――いい人そうだったと…んー、だからじゃないですかね(笑)。

ですね(笑)。

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