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技術の進歩とクライアントがいる限り、常に後悔はつきもの。それが、この仕事の面白さ。

ニジボックスには面白い経歴を持っている人や、自分だけのスタイルを持っている人など、個性あふれるメンバーがいっぱい。そんなメンバーの人としての魅力、ITのモノづくりへの信念などにフォーカスした、このインタビュー企画!第7弾は、リクルートグループの事業会社に参画し、大型メディアに携わるフロントエンドエンジニアの原田さんです。

2011年にアルバイト入社したのが始まりで、その後イラストレーターからフロントエンドエンジニアへと転身した原田さんは、勉強熱心で誰もが認めるこだわりの人。フロントエンドエンジニアとして、どのような想いで仕事をしているのかというところを中心に伺いました。ぜひ、最後までお楽しみください。

大学から戻ってきたある日、イラストレーターからコーダーに任命された

——原田さんのこれまでの経歴を教えてください。

ニジボックスにアルバイトとして入社したのは、2011年の終わりのことです。当時の僕はまだ大学在学中で、主にソーシャルゲームの背景やキャラクター、アイテムを描くイラストレーターとして働き始めました。1年半くらい働いて、卒論を書きあげるために一度大学に専念して。卒業と同時にニジボックスに戻ってくると、コーダーになっていました。

——コーダーになっていた…?それは、どういうことですか?

戻ってきたら、「フロントエンドに挑戦してみない?」という感じで言われて。それに対して僕は、「わかりました、やります」と普通に受け入れたような気がしますね(笑)。それまで趣味でイラストを描いていて簡単なホームページくらいは作ったこともあったので、そんなに抵抗はなかったんです。

——すばらしい順応力です…(笑)。フロントエンドエンジニアとして仕事を始めてから、「やりきったな」と感じられた初めての案件について教えてください。

「やり遂げられたな、後悔はないな」と思えたのは、僕にとって最初で最後となったHTMLで作るソーシャルゲームの案件です。やりきったと思える案件は、今考えてみてもこれが唯一かもしれないですね。コーダーとして初めて最後まで関わったこのゲーム開発は、根性と気合いでなんとか乗り切ったという感じです。今はもうプレイできないゲームなので、そういった意味で思い出に残っています。やりきったなという思いがあるので後悔はありません。

——根性と気合いですか…!

極論で言ってしまえば、の話です(笑)。当時は僕にほとんど技術はなく、スピード感も全然なかった。でも、ゲームとして遊べるようなものを最後まで作ることができたので、とても強い印象として残っています。

この先も、やりきったなと思える仕事はないのかもしれない

——逆を言えば、その他の案件は「やりきったな」と思えたことは、ほとんどないということですか?

そうですね。Webのフロントエンドは、HTML、JS、CSSのような複数技術の組み合わせで成り立っている上に、技術の流行り廃りのサイクルや進歩のスピードも早く、勉強し続けていかなければなりません。そういった意味で、きっとこれからも「やりきったな、後悔はないな」と思えることはないんじゃないかなと思います。

——原田さん、ストイックすぎます!ちなみに今現在は、参画先でどのような案件を担当しているのでしょうか?

今はリクルートグループの住宅関連の事業会社で、メディアサイトのフロントエンドを担当しています。コーディングをしながら、ニジボックスから一緒に来ているメンバーの取りまとめ役のようなこともしています。

——住宅関連といえば、みんなが知っているあのサービスですね!大型メディアゆえの大変さはありますか?

大型メディアだから大変ということは特別ありませんが、担当するメディアはユーザー向けでありながら、クライアントへ商材掲載枠を販売することで成り立っているメディアです。ユーザビリティーを改善するだけでなく、クライアントのことも考えなければいけない。そのバランスをとることが、難しい部分だなと思っています。

さまざまな関係者やユーザーの環境にまで、思いを馳せて

——ユーザー目線なだけではダメな場合もある、ということですね。その他に、原田さんが日頃から気をつけていることや心がけていることはありますか?

さまざまな関係者がいる中で大切にしているのは、慎重さです。一緒に働く仲間が読みやすいコードを書けているのかはもちろん、スマホで見るのか、PCで見るのかといったユーザーのさまざまな環境まで想定して、慎重にコーディングをするようにしています。仕様書通りに作業をするだけでなく、デザインとの関係性を見てきちんと成り立っているのか、ユーザー目線とクライアント目線、両方を考えた時にこれが最善の方法なのか、SEOの部分まで考えることで未然にトラブルを防いだり、良い結果につながったりすることも。コーディングができればそれで良いというわけではなく、さまざまな関係者や状況にまで思いを馳せることが大切なんじゃないかなと思っています。

——さまざまな関係者や状況にまで思いを馳せる。すばらしいお考えです!最後に、原田さんの考えるこの仕事の面白さややりがいは、どんなところにあるかを教えてください。

クライアントとユーザーがいる限り、さまざまな局面で課題や問題にぶつかります。技術もどんどん進歩していき、新しい開発手法も次々と出てくる。大変なことではありますが、その中には常に面白さがあって、尽きない。それが、この仕事の面白さなのかもしれないですね。

(聞き手・執筆:金子摩耶 撮影:伊藤徹也)

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