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こんにちは。ネクストビート広報の北島です。
深刻化するIT人材不足、グローバル競争の激化——。 日本企業が直面するこれらの課題に対し、新たな一手として立ち上がったのが、ネクストビートの「Tech Bridge Japan」です。
今回は荻谷さん、阿部さん、ピフォーさんに、Tech Bridge Japanに込めた想いや、チームの強み、そして今後の展望を聞きました。
Tech Bridge Japanとは
IT人材・エンジニアの転職を支援するサービスです。日本の深刻なIT人材不足を解消するため、スキルの高いITグローバル人材と日本企業を結びつけ、企業の成長を支援していきます。
荻谷 亜紀(写真中央)
野村證券にて法人営業や海外駐在リサーチャーとして10年勤務後、デロイトトーマツコンサルティングを経て、食品商社にて新規事業立ち上げに従事。2024年にネクストビート入社。新規事業開発等を担当し、2025年よりTech Bridge Japanの事業責任者に就任。元バックパッカーで、約60か国を訪れたことも。現在は2児の子育て奮闘中。グロービス経営大学院修了。
阿部 大克(写真左)
新卒でJR東日本に入社し駅管理業務を経験。その後、IT企業にてエンジニアリング業務に従事し、新規企業開拓・売上金額にて達成率160% ・社内1位の営業成績を残す。2022年にネクストビート入社。キャリアアドバイザーとして2年で100名以上の転職支援に成功。その後マネージャーとして組織のマネジメントに従事しチームの達成に貢献。現在、Tech Bridge Japanの営業責任者としてマネージャーを務める。
ピフォー ガルベス マルセロ アレハンドロ(写真右)
チリ政府の州庁でマーケティングリサーチを担当し投資誘致に貢献。その後、PMやデータアナリストに従事。日本に来日し、京都大学で人類学・社会心理学の研究を行う。多様な経験と学術的知見を活かし、データに基づいた課題解決と価値創造に尽力する。ネクストビートに2024年に入社。
深刻化する日本のIT人材不足。このままでは国際競争力低下は避けられない
ーーまず、「Tech Bridge Japan」とはどのようなサービスなのでしょうか?
荻谷:「Tech Bridge Japan」は、日本のIT業界が抱える深刻な人材不足という課題に対し、グローバルIT人材と日本企業を結びつけることで、その解決を目指す事業です。
日本におけるIT人材不足は非常に深刻な状況だと認識しています。IT人材の獲得競争は激化の一途を辿っており、このままの状態が続けば、日本企業のDX推進の遅れや、ひいては国際競争力の低下にも繋がりかねません。
阿部:AIやテクノロジーが日進月歩で進化している現代において、IT人材の確保は企業の成長に不可欠です。しかし、日本の人口減少という背景もあり、国内のみで必要な人材を確保することはますます困難になっています。経済産業省の予測では、2030年には約60万人のIT人材が不足すると言われており、これは日本経済全体にとって大きな損失になりかねません。
グローバルIT人材の必要性 - 世界の知恵と力を日本の成長へ
荻谷:そこで、多様なスキルや経験を持つグローバルIT人材を活用していくことが、この状況を打破する鍵になると考えています。海外で活躍してきた経験を持つ日本人や、日本で働きたいという意欲のある外国籍の方々の力を借りることで、人材不足を補うだけでなく、日本企業がグローバルスタンダードで戦える基盤を築くことができると考えています。
ピフォー:異なる文化や価値観を持つ人材がチームに加わることで、これまでになかった新しい視点やアイデアが生まれる可能性も大いに期待できます。これは、技術革新やサービスの向上にも繋がる重要な要素だと感じています。
「Tech Bridge Japan」という名に込めた想い
ーー「Tech Bridge Japan」という名称には、どのような意味や願いが込められているのでしょうか?
荻谷:この名前には、私たちが日本企業とグローバルIT人材をつなぐ「架け橋」になりたいという強い想いを込めました。また、日本企業がグローバル市場で競争力を高めるための「踏み台(stepping stone)」となるような存在でありたいという願いも込めています。
日本の企業と世界の人材を結びつけることで、新たな価値を生み出し、日本のIT業界全体を活性化させる。それがTech Bridge Japanの使命だと考えています。
グローバル人材の受入れハードル - 慎重な姿勢も理解できるからこそ
ーー一方で、日本企業の中には、グローバル人材の受入れに慎重な姿勢を示す企業も少なくありません。コミュニケーションの壁や文化の違いなど、懸念点も多いかと思います。
荻谷:はい、そのお気持ちは十分に理解できます。「日本人同士の方がコミュニケーションがスムーズで楽だ」と感じるのは当然かもしれません。言葉の壁や文化的な背景の違いから、受け入れに際して々な配慮が必要になることも事実です。
しかし、10年後、20年後といった中長期的な視点で見ると、日本の人口減少は避けられない事実であり、グローバル人材の受け入れは必然の流れになると考えています。
私たちネクストビート自身も、グローバル展開を進める中で、試行錯誤を繰り返しながら外国籍社員の受け入れを進めてきました。その経験があるからこそ、グローバル人材を受け入れる企業の皆の不安や課題に寄り添い、サポートできると考えています。
ネクストビートだからこそできること - グローバルな経験と実績
ーーネクストビートがこれまで培ってきたグローバルな経験や実績は、この「Tech Bridge Japan」のサービスにおいて、どのような強みになっているのでしょうか?
荻谷:弊社は、「ニッポンを元気にする」というミッションのもと、グローバル事業にも力を入れてきました。その一環として2024年に立ち上げたのが「Tech Bridge Japan」です。人材紹介事業で10年以上の実績があり、海外にも独自のネットワークを持っていることは、大きな強みだと考えています。
阿部:特に、子会社のLife Ark社がバングラデシュに拠点を構えていることは、優秀なグローバル人材をご紹介できる大きなアドバンテージになっています。バングラデシュのエンジニアは、欧州や米国の案件に携わってきた経験を持つなど、高いスキルを持っている方が多いのが特徴です。
また、2025年5月には台湾にも拠点が立ち上がり、さらにグローバルなネットワークを拡充していくことで、より多様な人材の紹介が可能になると期待しています。
多様なメンバー構成が生むシナジー - TBJチームの強み
ーー「Tech Bridge Japan」のチーム自体も、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されているとお伺いしました。これは、サービスを提供する上でどのような価値を生み出しているのでしょうか?
ピフォー:多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まることで、一つの課題に対しても多角的な視点からアプローチすることが可能になり、結果として意思決定の質が高まっていると感じています。
阿部:営業経験が中心の私にとって、荻谷さんの新規事業の経験に基づいた事業設計や戦略、そしてピフォーさんの分析力やマーケティングの知識は、非常に頼りになります。
ピフォー:特に、私のような外国籍のメンバーの視点は、外国籍の求職者の方々への対応において、相手の立場に立った細やかな顧客理解に繋がっています。言葉選び一つひとつにもグローバルな感覚を反映させることで、求職者の方々に気持ちよくサービスを利用していただけるよう努めています。
それぞれの専門性を持つメンバーが連携することで、単なる分業ではなく、お互いに学び合いながら新しい提案や改善策が自然と生まれています。外国籍メンバーの視点が加わることで、顧客ニーズや文化的な配慮がサービスに反映され、求職者と企業双方からの信頼に繋がっていると感じます。
「Tech Bridge Japan」の目指す未来 - グローバルIT人材が活躍できる舞台へ
ーー最後に、「Tech Bridge Japan」として、今後どのような展開を目指していきたいですか?具体的な目標やビジョンがあれば教えてください。
荻谷:私自身の経験として、以前ロンドンに駐在していた際、オフィスで働く社員の国籍やバックグラウンドが本当に多様で、それが当たり前の光景でした。文化や信条など、配慮すべき点にはきちんと対応しつつ、ビジネスにおいてはバックグラウンドに関係なく意見を交わしていました。日本でも今後、そのようなビジネス環境が整備されていくべきだと思いますし、「Tech Bridge Japan」がその一翼を担うことができればと考えています。
阿部:「Tech Bridge Japan」では、「IT人材を中心としたグローバルプラットフォーム」を形成したいと考えています。日本のGDP低下の背景には人口減少があり、労働人口の減少とともにグローバル競争で後れを取っている現状を変えるためには、日本企業の外国籍人材の活用が不可欠です。
私たちは、「Tech Bridge Japan」を通じて、外国籍人材がボーダレスに日本で活躍できる環境を実現し、日本の経済力を再び引き上げることに貢献したいと考えています。これこそが、私たちが挑戦したい未来です。