今回お話をお伺いするのは、アカウントプランナーの大江祐介さんです。
専門学校を卒業後、直島でホテル運営に携わり、その後リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)を経てNateeに参画。現在はTikTok事業のアカウントプランニング部門Mgrとして、クライアントの課題解決に奔走されています。大江さんは何故Nateeという船に乗り込むことを決断したのか、そのストーリーに迫ります。
今の自分を形作ることになった「師匠」との出会い
ーー本日はよろしくお願いいたします!まずは簡単に大江さんの現在のミッションをお伺いしてもよろしいでしょうか?
現在は、TikTok事業のアカウントプランナー(営業)部隊のマネージャーとして、メインでは美容カテゴリーのTikTokプロモーションの普及に尽力しつつ、私以外のアカウントプランナーの売上・粗利など重要指標の達成支援や実務面でのスタックポイント解消、実務を通して出てきた「不」を戦略面へフィードバックして改善するなど、売上貢献・組織構築・事業開発に跨って、日々尽力しています。
今までは(前職までは)、非常にオフェンシブな「自分自身が点を取り、チームを勝ちに導くぞ!」というスタイルで働いてきたのですが、現在ではサッカーのポジションでいうボランチ(オフェンスとディフェス両方を行うポジション)を意識して、Nateeというチームが勝つために、誰にどんなパスを出せば勝率が上がるのか?を意識しながら働いています。
ーー事業部の「要」としての活躍をいつも耳にしています。Nateeにジョインする前はどのような人生を歩まれていたのですか?
生まれは島根県松江市で、海の幸が豊富で自然が豊か、所謂田舎で友達と楽しく遊び、高校卒業まではほぼ野球に勤しむ日々を過ごしていました。
高校を卒業するまではほとんどのことを右脳/直感で決めており、高校卒業後の進路に関しても、学校に来てくれた講師の先生が「メラビアンの法則(3つの要素(視覚情報・聴覚情報・言語情報)の影響度の割合の話)」について話しているのを面白いと感じ、「自分は人と話すのが好きだし、接客業は向いてるかもな。それと、どうせ接客業をやるなら接客業のTOPのイメージがあるホテルマンが良いな」という完全なるフィーリングで、来てくれた講師の方が教鞭をとっているホテルの専門学校へ行くことを決めました。
そして大阪にある専門学校に進学したのですが、その学校では珍しく、全ての教科でオールA判定、出席率100%、学校の無い時間はバイトに勤しむという、ドがつく程真面目な学生でした。(笑)
ーー大江さんは感性が豊かだと感じますが、その頃から自分の感覚を大事にされていたのですね。その後の進路は?
その後の進路はストレートに、「ホテルの専門学校に来たのだから一度はホテルで働こう」と思い宿泊業界で就職活動を開始しました。
しかし「中々ピンとくる求人がないな」と、一つも企業へ応募をすることなく時は過ぎ、気付いたら2年生(最終学年)の4月を迎えていました。その時に、担任の先生に「祐介はこの企業にもしかしたら興味持つかもね」と紹介された求人がありました。それが「直島のBenesseHouse」の求人です。
この求人に、その場で応募することを決めました。というのも、美術館とホテルの融合施設という「唯一性」と、「離島」という俗世から離れて修行ができる環境に興味を惹かれてのことでした。
そして直島の就職試験当日に、私の人生に深い影響を与えることになる「恩師」と出会います。この方は当時BenesseHouseの人事部長をされていた方で、面接終了後に1時間程話をさせてもらったのですが、非常にエネルギッシュで話が面白く、初対面の私にここまでやるかというくらい深く向き合ってくださいました。
そして自分自身も忘れかけていたモチベーションの源泉である「高校野球の時に味わった全く成果が出せなかった悔しい気持ちを払拭したい」という思いや、成長への欲求を思い出させてくれ、「この人と働くことができたら成長できそう、楽しそう」と強く思わせてくれました。この方とお話を終えた時には、直島に行くことを固く決意していました。
抗えない環境要因との直面と、生まれた成長への意志
ーー直感と出会いによって、人生の舵を大きく切ったのですね。大江さんらしいです。就職してからはどのようなことを?
就職後は瀬戸内海に浮かぶ直島BenesseHouseの宿泊部門や小さなロッジの運営を担い、非常に有意義に働いていました。直島はベネッセが展開するアート活動の一大拠点。ホテルや美術館はその基幹施設でもあります。トップの素晴らしい構想と設計で評判はすこぶる高く、「黙っていても毎日予約はいっぱい」というくらい集客率は好調でした。
※離れた今でも大好きな島なので、宣伝しておきます。笑
このご時世が落ち着いたら一番初めに訪れてほしい場所です!
入社して6年後、そんなすこぶる恵まれた環境から私は飛び出すことになります。
飛び出した理由は二つあります。
一つは、恵まれた環境にある種の物足りなさを感じるようになってきたことです。ホテルマンとしての対応力や、顧客満足度を担保するといったオペレーション力は磨かれていきましたが、その反面集客や企画、自分の力でお客様を呼ぶ能力が身につかない気がしたんです。もっと言えば、経営層がつくり上げた戦略や環境を、今度は自分自身の手でつくってみたいという欲求が強くなってきました。
仕事にとくに不満や問題はないのに、ちょっと贅沢な話と思われるかもしれません。でも、日常を過ごしているうちにビジネスパーソンとしての自分の10年後、20年後がとてもつまらなく、色褪せたものに見えてきた。なにしろ人は来るとはいえ、離島ですからね。それまであまり意識したことはなかった「本土に出たい」という気持ちが俄然わき上がってきました(笑)。
転職を決意したもう一つの理由は、尊敬していた恩師が職場に見切りをつけ、先に転職されたことです。この上司はもともとHR系事業会社の上場時期に活躍されていた方ですが、その後大手精密機器会社を経て直島のホテルの人事部長に就かれた稀有なキャリアを辿った方でした。前述したように面接試験をしてくださったのもこの方で、ホテルに入社したのも「この人と一緒に仕事がしたい」と感じたのが一番の理由でした。
実際に私はキャリアの途中で人事部に配属され、一緒に仕事をさせていただくことになったのですが、思った通りビジネスパーソンとしても、人間としても非常に魅力的で尊敬できる方で、私としてもこの選択は間違っていなかったと喜んだものです。
ところがその方は突然、ホテルを辞めてしまいました。諸事情があったのですが組織の問題が大きく、あれほどのハイパフォーマーでも、大きな組織の仕組みの変化には抗いようがないんだという現実を突きつけられたときには、愕然としました。
「こんなにすごい人でもやりたいことができないときがある。いま、なんの力もない自分など、もっとキャリアを積んで圧倒的に成長しないと、本当にやりたいことや納得できる仕事、楽しく働くことなんて、夢のまた夢ではないか」ということを思い知らされました。
いまの仕事に飽き足らない。でも、これといって具体的な目標設定もなく、なかなか前に踏み出せない。そんな宙ぶらりんな状態が、この出来事によってぽんと背中を押されたという感じでした。
狂ったように働いたリクルート時代
ーー自分のキャリアを見つめ直す出来事があったんですね。転職先のリクルートではどのようなご経験を?
そういった背景から、圧倒的な成長と成果を得たいという思いでリクルートへ転職。リクルートの飲食領域に配属になり、ほぼ入社と同時に「最短でマネジメント層に上がること」を目指すようになりました。少々珍しいタイプだったようですが、これにはあるきっかけがあります。
入社後間もなく、チームリーダーの面談を受けたときのこと。私がどんなキャリア設計を考えているかという話になったとき、「リクルートでキャリアを積んでから卒業して転職するという別の新しい道を選択することもできるし、そのまま正社員としてリクルートにとどまってキャリアを積む選択肢もある。君はどちらを選びたいの?」と。
その上司は後者を選んだということで、その理由や経緯、現状も細かく説明してくれました。「なるほど。そういう道もあるのか」と、私は上司の経験に強い興味を持ち、具体的にどうするかという話になりました。
私の場合、自分の現状からして、リクルートで学び切るには少なくとも4年は必要だという思いがありました。そこで上司と一緒に4年ぐらいまでのキャリアを設計してみました。その結果、2年でマネジメントに上がり、その先のキャリアを目指すという形になりました。それがどれほどの難易度なのかは想像もつきませんでしたが、実際にその道を進んでいる先輩もいるし、私自身、すごくやりがいも感じられたので、「じゃ、その方向で頑張ってみよう」となったんです。
実際にそれを実現するために狂ったほど働くようになったのですが。(笑)
以来、プレイヤーとして2年弱。その日々をひとことで表現するならば、「人に恵まれた」ということに尽きます。直属の上司、チームや全国に散らばっている先輩のトップ営業マンたち。機会あるごとに、こうした人たちに教えを請い、そのたびに親身で的確なレスポンスを受けることができ、それが貴重な道しるべになりました。
自分で決めた道だからこそ、プレイヤー時代は自分でもずいぶん頑張ったなと思います。数ヶ月間平日はネットカフェで過ごしたり、とにかく働きまくりました。(笑)
結果として、1年目は新人1,000人中10人のみが頂くことのできる年間の新人賞を獲得し、2年目も1,300人の営業の中から11人のみが選ばれる年間表彰を獲得することができました。ただ、それも周囲の人に恵まれたからこそ。そして、そのつながりを大切にし、自分自身の財産にすることができた。ひとえに、そのおかげだと思っています。
「ビジョンを実現するために全力を尽くすと決めた」
ーー泥臭く働き、大きな成果を出されたのですね。そのような最中、なぜNateeにジョインすることになったのでしょうか?
そうして、社内でも評価を得て、クライアントからもお店の売上が上がったと喜ばれ、充実した日々を過ごす中、30歳を迎えるにあたってふと自分が本当にやりたいことはこれだっただろうか?と考えることがありました。
「このままリクルートでキャリアを順調に進んでいく道」と、
「本当にやりたいことにチャレンジする道」
この2つの道を天秤にかけた結果、私は後者を選びました。ある程度自分がチャレンジしたい軸を整理して、
「実現したいビジョンであるか」
「自分が貢献できる領域か」
「一緒に働きたい人達か」
この3つを大切に、何も次の道が決まっていない中ではあったものの、「半年後に退職をします」と上司に伝え次のキャリアに向き合う時間を作りました。
転職活動中はたくさんの会社の方、エージェントの方と出会う日々で、この時期は非常に多くの方とお会いすることができましたし、お会いした方の中にはリスペクトできる方も多くいらっしゃり、有意義な時間でした。
Nateeとの接点はビズリーチのスカウト文章に惹かれ、社長の小島とカジュアル面談をしたことから始まりました。
小島の最初の印象は、一言でいうとめちゃめちゃ面白い人だなと。そして、ここまで真っ直ぐに「個人の価値の最大化」に取り組んでいる人はいないなと、1時間半という時間の中でヒシヒシと感じました。
そこからは一気にNateeに興味を持ち、採用プロセスにも時間をかけてもらい、役員の朝戸、人事の渡邊をはじめとした全社員のうちおよそ半数の方と面談の時間を持つことができ、Nateeで働きたい気持ちは確たるものとなっていきました。
当時の生々しいメモをそのまま晒します。(笑)
===
僕は入社を決意した。
自分で責任を持って決断をした。
ビジョンを実現するために全力を尽くすと決めた。
僕が認められる云々とかではなく、本当にコミットして、ビジョンの実現や、グレートカンパニーを作りたいという思いを持った。
それは、判断ではなく、決断。
そう決めたのだから、それをやる。やり切る。
色々な可能性があるとは思うのだけど、何が正しいかは、この手のものに関しては自分で決めるものだと思う。なので、良い。
会って決めたなぁ。
人を大事にする、素敵な思いを感じたし。
自分次第で、やれるかが決まるので。
目的が先にあって、
目標があって、
それを絶対にやろう。
手段には拘らず、自分のやれることを最大限やろう。
みんな、人を大事にしたいって思ってる。
僕は人格者なわけではないけど、それを望まれるのであれば、それは、やり切ろう。
この組織を勝ちに導きたい。
そう思った今の気持ちを絶対忘れない。
施されたら施し返す。
恩返しだ!
出会うべくして出会ったのだと思う。
あとはぼくの覚悟だ。
===
ビジョンに共感し、何よりもこの人たちと一緒に大きなチャレンジをしたいという思いから、入社することを決断しました。
ミッションの実現に向けて
ーー自分の感情に本当に真摯に向き合ってきたことが窺えました。Nateeに入社してから感じることは?
一番感じていたことは、面接で話していた時の印象と実際に一緒に働いてみた時の印象がほとんど変わらなかったことです。本当に、一面接者に真摯に向き合っていたんだろうなと思います。
Nateeのみんなのことを表す言葉は、「ど真面目」「よく学ぶ」「よく働く」「夢がある」そして「不器用」です。(笑)
Nateeでは入社すると、過去・現在・未来をその部署のメンバー全員が1人1時間ほどかけて自己紹介し、相互理解を深める時間があります。
幼少期から現在にいたるまでの背景や、困難・苦難に遭った経験、それをどう乗り越え、どういう価値観が形成されていったのか、といった深い部分を聞いているうちに、よくこれだけ個性的で意志の強い人たちが集まっているなと、さらにNateeというチームで働けることの喜びが深まりました。
一人ひとりの個性が強く、強みも明確。そして、驚くほどの優秀さに直面し、素直に一人一人へのリスペクトが強まりました。
そして、とある日顧問の方から言われた、「あなたの強みは何?」「あなたの強みは俯瞰して人を見ることや、人に教えることにあるのではないの?」という言葉が胸に響き、「確かに、Nateeというチームには必ず顧客と強い関係性を築けるストライカー的なだいすけさん(役員の朝戸)がいて、営業企画やオペレーション構築がうまく抜群に頭の切れるひだっち(前営業マネージャーの飛田)もいて、僕は彼らが自由に動き回れるよう最適なパスを出すことが役割なのでは?」と、初めて自分が点を取ることよりもチームが勝つための最適解の方が大事だと心から思ったのです。
そうやって、自分のポジションを意識しながらチームが勝つことを考えると、より仕事が有意義なものに思えて、素敵な仲間に出会えたことを心から感謝する日々です。
ーーメンバーの強みを活かしながら、チームで勝つことの喜びを見出したのですね。これからNateeではどのようなことを実現していきたいですか?
ミッションである「人類をタレントに!」を実現すること。
全社として目指している「Great Company」を創ること。
この2つに尽きます。
これら2つはどちらも実は近いことだと思っていて、「個人の価値を最大化すること」を世界に向けているのが前者、組織の内側に向けているのが後者だと思っています。
私は人が輝いて生きているのを見るのが大好きで、それは社内も同じことなので、とにかくこの二つを実現したいです。目の前では、最高のセールス組織を作ること。そしてとてつもないビジョンを実現するためのGreat Companyを本気で作りにいく、大きなチャレンジに全力投球したい。
私の強みは、「人の強みを活かせること」と「人と人を繋ぐこと」そして、「決して器用ではないけど、強いコミットメントで目標を達成すること」です。
これらの強みを発揮してチームへ貢献していきたい。あとは組織の最年長選手として、いつでもオフィスにいて安心できる存在であれたら良いなと思っています。(笑)
ーー誰よりも「人」を愛し、「人」へのコミットメントを持つ大江さんのこれからの活躍が楽しみです!最後になりましたが、未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします!
「大きなチャレンジがしたい」「素敵な仲間と働きたい」「ビジョンに共感した!」
という方は、是非気軽にご連絡いただけると嬉しいです。
ともに人類をタレントにし、Great Companyを創りましょう!
Photo by Ryota Tawa