大手不動産会社で数字を追い続けた4年間、サイバーエージェントやマクアケで学んだ「届ける力」、そしてコロナ禍から始めたTikTokでの発信。
株式会社ないけんぼーいずの創業までには、いくつもの転機がありました。今回は、代表の中島に不動産業界への違和感から起業に至るまでの道のりを聞きました。
目次
大手不動産での違和感——「自分もこうなるのか」
——まず、中島さんが不動産業界に入ったきっかけを教えてください。
中島: 大学は社会福祉学科だったので不動産とは全く接点がなかったんですけど、当時は正直「稼ぎたい」っていう見栄が強くて。新卒で住友不動産販売に入って、売買仲介の営業をやっていました。泥臭いチラシ配りとかもしてましたね。
——想像以上に地味な仕事もあったんですね。
中島: そうなんですよ。不動産営業ってキラキラしたイメージがあるかもしれないですけど、実際はめちゃくちゃ泥臭い。でもそこは嫌じゃなかった。問題はそこじゃなくて。
——何が引っかかったんですか?
中島: お客様のためではないようなことをしていたんです。嘘をつかないといけない場面もあった。不動産業界としてそのような文化があったりもして、それがもう本当に嫌になったんです。「そんなやり方で稼いだお金に価値はないな」って思いました。4年間で「役職に就く」「年収1,000万を超える」「いい時計を買う」「家を買う」っていう目標を全部達成したんですけど、達成感よりも虚しさの方が大きかった。
——目標を全部クリアしても、満たされなかったということですね。
中島: はい。それと、先輩や上司を見たときに「このまま続けて、自分もこうなるのかな」って思ってしまったんですよね。将来、お客様のためじゃなく数字のために働く姿が見えてしまった。それが転職を決意した理由です。年収1,000万を手放すことにも迷いはなかったですね。
↑サラリーマン時代の中島
サイバーエージェント、マクアケ——不動産の外で得た「武器」
——不動産を離れてからのキャリアを教えてください。
中島: まず、サイバーエージェントの広告本部に入りました。ゲームアプリのプロモーションやマーケティングを担当していました。ここで「商品をどう届けるか」という技術を徹底的に学びました。
——不動産とは全く違う世界ですよね。
中島: 全然違いましたね。でも、モノの見せ方とか、ターゲットに合わせたコミュニケーションの設計とか、今思えばめちゃくちゃ大事な土台になっています。ただ、自分の中で「商品企画の段階から関わりたい」っていう気持ちが出てきて、クラウドファンディングの事業を展開しているマクアケに行きました。
——マクアケではどんな仕事を?
中島: クラウドファンディングの営業コンサルです。中小企業を中心に、2年間で1,200件以上の新規案件のコンサルをやりました。「この商品をどう見せたら人の心が動くか」「想いをどう言葉にするか」みたいなことをひたすら考え続ける仕事で、ここで鍛えられたコピーライティングの力が、後のSNS発信に直結することになります。
——一見すると不動産とは無関係ですが、全部つながっている。
中島: そうなんです。サイバーで学んだ「届ける技術」と、マクアケで鍛えた「想いを言葉にする力」。この2つがなかったら、今のないけんぼーいずは存在しないと思います。遠回りしたからこそ見えたものがあると思っています。
コロナ禍の夜、「今しかない」と思った
——起業のきっかけはなんだったんですか?
中島: コロナが来て、飲み会がなくなって。「何かやるんだったら今しかないな」って思ったんです。友人と「不動産って分かりづらいし、めちゃくちゃ不明瞭だよね」って話になって、「だったらSNSで発信しても面白いかも」と。
——もともと不動産業界への課題感はずっと持っていたんですね。
中島: ずっとありました。業界を離れて外から見ると、余計におかしさがはっきり見えるんですよね。情報は不透明だし、お客様は不安を抱えたまま数千万円の決断を迫られる。「誰かがちゃんと発信しないとダメだ」っていう気持ちはずっとあった。
——そこでTikTokを始めた。
中島: とりあえず試しに作って投稿してみたら、1発目に290万再生。そこからも何百万再生みたいなのが連発して、結構楽しくなっちゃったんですよね。「自分が伝えたいこと」じゃなくて「視聴者が求めているもの」を考えて作る。サイバーで広告を学んでいたこと、マクアケでコピーの力を鍛えたこと、全部がつながった瞬間でした。
「死なないよな」——独立への恐怖が消えた瞬間
——でも、独立するのは怖くなかったですか?
中島: 正直めちゃくちゃ怖かったですよ。でも冷静に考えると、僕は不動産の実務ができる、宅建も持ってる。これだけでぶっちゃけ死にはしない。さらにSNS触れるし、マーケもブランディングもできる、フォロワーもそのときには3万人いる。「これだったら死ぬことはないよな」って。
——スキルやできることの棚卸しをしたら、意外と揃っていたということですね。
中島: そうなんです。不動産の実務×マーケ×SNS。この3つが揃ってる人って、多分あまりいないんですよ。だったらやれるじゃんって。それで怖くなくなって踏み切れました。
300万を持ち逃げされた——共同創業者との決裂
——順風満帆ではなかったと聞いています。
中島: 最初は共同で会社を始めたんですけど、共同創業者とは考え方が真逆だったんです。僕は「まず先にお客様に幸せをGiveして、対価をいただく」というイメージで仕事をしていた。でももう1人は「このお金を作るために何をするか」という考え方でした。入り口が違うから、意見がぶつかることが多かったです。
——価値観の違いが大きかった。
中島: 根本的に違ったんですよね。お客様を幸せにした結果として売上がついてくるのか、売上を作るためにお客様を使うのか。言葉にすると似てるようで全然違う。でも正直、その違和感に早めに向き合えなかった自分もいた。うまくいくだろうと思って、見て見ぬふりをしていた部分があったと思います。
——最終的にどうなったんですか?
中島: 共同創業者からの連絡がなくなったときに、お客様のことが心配だったのでお客様に連絡をした時に、本来お振り込みいただく口座とは別口座の案内がされていたことが発覚しました。計300万くらい別口座に振り込みがされていました。
——それは......かなりきつい経験ですね。
中島: きつかったです。でも振り返ると、最初から価値観のズレは見えていた。それでも一緒に進もうとしたのは自分の判断で、その結果として起きたことだと思っています。誰かのせいにしても何も変わらないので。
「自分の会社」を作ると決めた日
——そこからどう気持ちを切り替えたんですか?
中島: あの経験で一番気づかされたのは、違和感に目をつぶっていた自分の甘さでした。最初から価値観が違うと感じていたのに向き合わなかった。「なんとかなるだろう」という甘い判断が、結果としてこのような形で返ってきた。だったら、自分が信じるやり方を、自分の責任で貫くしかないなと思いました。
——そこから会社を設立した。
中島: 自分の誕生日の6月1日に新しい会社を作りました。会社名を1ヶ月くらい考えたんですけど、最終的にSNSのアカウント名をそのまま会社名にしたんです。でも今となっては「ないけんぼーいず」にして良かったなと。覚えやすいし、何やってる会社かすぐ分かるし。
——逆境が原動力になった。
中島: そうですね。共同創業者との出来事によって自分の甘さに気づけました。お客様の人生を預かる仕事で、自分が中途半端だったら絶対にダメだという今の仕事への覚悟につながっています。あの出来事があったから今があると思っています。
おかげさまで、現在は総フォロワー60万人超え!
「売買仲介で日本一の会社にする」
——今の会社の規模感を教えてください。
中島: SNS総フォロワーは「ないけんぼーいず」と「リノベマニア」を合わせて約60万人。社員は20名以上、売買反響数は去年の第一四半期だけで一気に400%成長をし、通期でも288%成長をしています。最初は賃貸仲介が中心だったんですけど、今は売上の95%が売買仲介。「人生に長く寄り添える購入に注力した方が、お客様を幸せにできる」って考えて方針転換しました。
——賃貸から売買への転換は大きな決断ですよね。
中島: 大きかったです。でも、賃貸って2年ごとに更新があって、そのたびにお客様との関係が切れてしまう。売買なら、購入してからずっと寄り添える。ライフステージが変わったときにまた相談してもらえる。それが僕たちのやりたいことに合っていた。
——これからの目標は?
中島: めちゃくちゃ明確で、ないけんぼーいずを売買仲介でSNS発信力を武器にした、顧客満足度と成約数で日本一の会社にします。それが一番みんな幸せだから。このいい文化をより良くして広げていく。シンプルにそれだけです。
——個人的な目標もありますか?
中島: 「自分が死んだとき、1万人に泣いてもらえる人間になりたい」。大げさに聞こえるかもしれないですけど、それくらい多くの人の人生にポジティブな影響を与えたいんです。不動産って、人生で一番大きな買い物じゃないですか。そこに本気で向き合い続けたら、自然とそうなれるんじゃないかと思っています。
一緒に働きたいのは「素直で、いいやつ」
——最後に、ないけんぼーいずに興味を持ってくれた方へメッセージをお願いします。
中島: 求める人物像の共通点は、ありきたりですが「素直でいいやつ」。ここに尽きます。学歴は全く見ていない。人生のやる気がある人というか、素直でいいやつと一緒に働きたい。そしたら僕も含めて一緒に成長できるし、能力も開花していくと思うので。
——業界経験がなくても大丈夫ですか?
中島: 全然大丈夫です。未経験から賃貸領域でスタートして、売買にステップアップしていく道もあるし、マーケやバックオフィスもある。大事なのは経験じゃなくて、お客様の幸せを本気で考えられるかどうか。
同業で不満を持っている人にも考えてほしいんですけど、その会社の先輩が自分の未来だと思った方がいい。疲れ切っているのには理由があるんじゃないかと。だったら、お客様を幸せにして自分も幸せになれる環境に来た方がいい。
仕事も楽しみたいし、熱中したいし、プライベートも充実させたい。もっと楽しく生きたいっていう人は、ぜひ応募してきてください。みんなでお客様を幸せにして、僕らも幸せになりましょう。
株式会社ないけんぼーいずでは、この急成長フェーズを一緒に駆け上がる仲間を募集しています。