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NEWPEACE × monopo それぞれの会社が考える、クリエイティブエンジニアとは?vol.1

NEWPEACE x monopoでこれからのエンジニアについて連作のブログを書くことになりました。 2社のエンジニアが共通の質問に回答します。最後に、執筆した2人がお互いの記事を踏まえてディスカッションします。 この記事は記念すべき第1回の記事で、monopoのエンジニア・高橋健太が執筆します。 第2回の記事は、NEWPEACEのテクニカルディレクター・小川楓太くんが書いてくれます。
第2回は2/2に公開予定です。

これまでのmonopoでの仕事は?今までの仕事で面白かったこととその理由は?

初めまして、monopoの高橋健太です。

エンジニアは「実装のみ行う」という仕事の切り分けを行わないのがmonopoの特徴ですが、僕も同様で、多種多様な案件への関わり方をしてきました。プロデューサー、ディレクター、フロントサイド/バックエンドエンジニアとして、時にはプランナーとして仕事をしていくなかで、Webサイトの制作もあれば、動画制作もありました。基本的には「クライアントがいて、その人たちと向き合って、課題解決を目的として"クリエイティブ"を作る」というのがこれまでの仕事という感じです。

「面白かったこと」と聞かれると、基本的には仕事が好きなので、全部面白いとは思います。ですが、これまでのmonopoの仕事を簡単に分解していくことで回答とすると、「課題設定とその課題解決」。というところに尽きます。仕事をしていると、どんなに作り手の思いのこもったプロダクトやサービスでも、monopoとしてデザイン的な視点で見ると浮かび上がってくる課題というものがあります。僕たちの仕事は、その課題を定義し、解決を考えること。課題解決の形式は問われませんが、そのクオリティはものすごく問われます。お題は毎回違うなか、そのプロセスを考えて行くのがとても面白いな、と僕は思っています。自身にとっても課題は多くありますが、それを解決していくプロセスはとても゙楽しいです。「新しいことができるようになる」というのはシンプルですが、そのこと自体は本能的に面白いと感じるものなのではないでしょうか。

エンジニアとして面白かったことは、monopoのブランドサイトの制作です。楽しかったというか、国際クリエイティブアワードのAwwwardsのSOTD(SITE OF THE DAY)部門、DEVELOPER部門を筆頭にエンジニアとしてたくさんの賞を取れたことが嬉しかった。

monopoのブランドサイトは、海外のクリエイターをはじめとした反響も多く、アクセス元もインド、フランス、アメリカなど、世界中のクリエーターが僕たちを見てくれたことがわかり、クリエイティブに垣根はないなと改めて感じました。

また、monopoというブランドを作っていくひとつのきっかけでもあり、印象的でした。インハウスのプロジェクトというのは、往々にして優先度が低くなってしまうのですが、実はインハウスのプロジェクトこそ力を入れるべきだと思っています。そして、そこに独自のエンジニアリングが絡むとなお良いことかと考えています。そういう意味ではmonopoはエンジニアリングの側面からまだまだできることはたくさんあると思っています。僕自身がそこに一枚噛みたいと思います。

また、monopoのブランドサイトの制作を通してもう一つ気づいたことが「ものの見方」。それはフランス出身のMélanieというデザイナーと一緒に制作をしたことではっきりとわかりました。言葉も文化も違うから彼女が新鮮で尖ったデザイン思考をたくさん提案してくれたことで、その技術をすり合わせることからはたくさんの学びがありました。

クリエイティブエンジニアの特徴ってなんだと思うか?

クリエイティブっていう言葉ってなんだか曖昧ですよね。広告制作物を指したり、創造的という意味だったり。後者が特に曖昧で、人によってイメージする像は結構異なるかと思います。前述した「クリエイティブ」は前者の意味となりますが、創造的と訳されるクリエイティブという単語の解釈は「アート」という言葉の解釈のされ方が近いと考えています。アートは「『富裕層』を『リサーチ』した上で『思考』し、そこに受け入れられる論理と表現をすること」だというものがあります。このようにアートを定義することでそれが共通言語になり、議論の対象になると考えています。クリエイティブという言葉も同じく、僕らがクリエイティブを扱う以上はそれぞれの解釈を持ち、定義していくことが大切なのではないでしょうか。

アートの話にそれましたが、クリエイティブの定義に立ち返ると、それは「いまある道具、知識を使って、なにか新しい生産をする」行為なんじゃないかと思います。また「クリエイティブである」という状態になるには、能動的な姿勢を持っていないとなれないのではないか、と僕は思っています。「ちょっとした工夫」や「能動的な姿勢」という考え方でいうと、日本のおばあちゃんとかを見ていると「クリエイティブだな」と感じることがあります。「これとこれ組み合わせたら面白そう」という考え方を、見る人の目を気にしながらやっていくのが僕らのあるべき姿勢なんじゃないかなと考えています。普段僕たちは会話のなかで「それクリエイティブだね」とはなかなか言わないと思うんですけど、外国人とのやりとりのなかで、ちょっと工夫した時や、新しいものに対してもも”YOU ARE CREATIVE!”みたいなやりとりがあります。

「クリエイティブ」というものを定義した上で「クリエイティブエンジニア」の要素とは何かを考えます。そのうちの一つに、エンジニアリングが絡むその対象の全体を、エンジニアリングを支えるテクノロジーの全体像を俯瞰して考えられて、ポイントでなく全体で判断できることが挙げられます。自分の持っている知識や経験をうまく組み合わせて工夫ができる、そして気持ちよくコミュニケーションができて、コードが書ける。かつ、課題に対しても自分自身に対してもクリティカルシンキングできるエンジニアということなのかもと思いました。エンジニアは、一般化と抽象化をするもっと言うとメタ認知力がかなり重要なのかなと思ってます。

Web制作を行う場合を一例に挙げると「自分で進行もできて、デザインも自分でやって、実装も自分でできる」人。でも「進行・デザイン・実装」を自分で行わずとも、デザイナーやディレクターと能動的にコミュニケーションをとれれば、その状態は達成できます。なので、結論として「クリエイティブエンジニア」とは、全体を見てちゃんと動けるエンジニアです。そして、クリエイティブな姿勢を持っている人は、デザインやディレクションがわからなくても、それぞれ専門の人に聞いたり、調べたりすることが自然とできます。そういう動きが自然とできれば、そこから先が各自の「創造性」の領域になるのではないでしょうか。

今興味があること、これからやりたいことは?

まずはmonopoで持っているアセット、デザインの力や、カルチャーを用いて、自社プロジェクトpoweredby.tokyoなどを世界に向けてエンジニアリングでスケールしたいと考えています。

それから、データを取るシステムに興味があります。ZOZOSUITが出てきて、もう、人体のデータ取れるシステムってなさそうな気がしますが、まだまだ盲点がありそう。匂い、音、空間の権利……。AR(拡張現実)で空間は将来的に2倍以上になると思うので、その土地の権利を手に入れたいですね。

ブロックチェーンなどの新しい経済の概念をはじめ、FacebookとかAmazonとか世界を変えるサービスは基本的にはコードでできていると考えると、テクノロジーはやっぱり凄いし、面白いです。

まとめ

今回の企画の目的でもあるんですが、monopoは成長していく為に必要なエンジニアをいつも探しています。

RECRUIT - monopo,inc.

僕は、Webサービスの会社を作ったり、コーヒーの修行に勤しんだ後に、「映画エクス・マキナのネイサンになりたい」と言ってmonopoの門を叩いてから、エンジニアリングを自分の軸にしようと決意し、自分が身を置くべき環境を模索してきました。そして、効率的に先に進むために、選択肢の中からmonopoを選んだ、ということになります。(もちろん、このときの判断基準はエンジニアリング以外にも複数軸ありましたが)

情報を集めて、仮説を立てて、計画を立てることはできますが、それを検証していくには、多くの人にとって正しい環境を選ぶことが重要になってくると思っています。(若干飛躍しますが。)現時点での計画が正しいとは限らないですが、検証を繰り返して精度を上げていくという作業は必要です。

そのときに環境というのは、多くの要素が複雑に絡まって、想定できないような影響を自分に与え、また、環境というのは残酷なほど人を変えると思います。

色々と想定してmonopoに身を置くことになった訳ですが、その環境は想像以上のものでした。

その時間で蓄積した経験と知識は、精度の高い判断と、より広い選択をもたらしています。ネイサンにはなれなかったが、Web業界で最も有名な賞の1つを受賞できたり、英語で仕事ができるようになったり、コードもある程度かけるようになったり、着実に進んでいます。

どの環境に身を置くか、その選択には、情報、特にサンプルが影響すると思いますが、本記事がそのサンプルの一つとなれば嬉しいです。

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