デザインでチームを支え、ユーザーに最速で最高の体験を届ける──Mirrativ Award MVP受賞デザイナーの行動哲学
スマホ1台でゲーム実況ができる配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営するミラティブでは、年に一度、活躍したメンバーの社内表彰「Mirrativ Award」を行っています。2025年のMVPに選ばれたのは、UI/UXチームに所属するデザイナーの大熊亜美(おおくま あみ)さんです。
今回は、MVP受賞の背景や2025年に力を入れたこと、仕事に向き合う姿勢などについて話を聞きました。
大熊 亜美(おおくま あみ)
UI/UXデザイナー。主にMirrativアプリやWebのUI/UXデザインを担当。
大学を卒業後、子育て関連サービスを運営する会社にUI/UXデザイナーとして入社。「自分の興味のあるゲームや配信などの領域で、より自分事化してユーザーに寄り添ったデザインがしたい」と感じ、2024年にミラティブに入社。入社後は、UI/UXデザイナーとして、幅広い施策に携わりデザイン面から施策の成功を後押ししている。Mirrativ Award 2025にて全社MVPを受賞。
デザインの力で最大限のパフォーマンスを生み出したい
――Mirrativ Awardの全社MVP受賞おめでとうございます! まずはこれまでのキャリアと、現在の業務内容について教えてください。
ありがとうございます。大学卒業後、新卒で子育て関連サービスなどを提供する事業会社にUI/UXデザイナーとして入社しました。3年ほど働いたのちにミラティブへ転職し、現在は2年目です。
2つあるUI/UXチームのうち、主にMirrativアプリやWebのUI/UXデザインを手がけるチームに所属しています。その他、グラフィックや印刷物のデザインにも時折携わっており、会社のデザインに幅広く関わっています。
――全社MVPを受賞したときの気持ちをお聞かせください。
本当にびっくりしました!年に一度開催される全社イベント「すごいエモイデー」で、MVPが発表されて壇上に呼ばれたのですが、自分が受賞することを事前に知らなかったんです。ノミネートされている方々は本当に皆さん素晴らしい功績のある方ばかりでリスペクトしていたので、私でいいのかなと恐縮でしたがだんだん実感が湧いてくると、同時に日々お仕事で関わっているみなさんに感謝の気持ちが込み上げてきました。
――この1年間は特にどんなことに力を入れてきましたか。
さまざまなことに取り組んだ中で、配信者さんのエモモがデザインされた特別なクレジットカード、「推し活カード」のUIデザインを手がけたことが一番大きな仕事です。取り組みの内容自体がチャレンジングでしたし、時間もかかりましたが、「ユーザーさんにとってどういう体験が起きたらベストか」ということを一番に考えて作りました。
その他にも、Mirrativ10周年の施策のひとつで、ユーザーさんが合言葉を入れたら友だちや推しからメッセージが届く「思い出レターキャンペーン」や、グループショットを撮ってチアリーダーの方に届ける「グルショアルバム」などにも携わりました。どの取り組みも、デザインの力で、企画が視聴者と配信者の仲をより深めるものとなればと考えながら関わりました。
――どんな点が今回のMVP受賞につながったと考えていますか。
淡々と手を動かすだけではなく、「この施策にどう関われば最大限のパフォーマンスが生まれるのか」ということを考えて行動した点だと思います。
デザイナーのいない他部署のチームに参加することもあったのですが、デザイナーとしてできることを自分から提案しました。もともとはデザイナーにお願いしたいタスクを切り出して依頼されていたのですが、そうして関わっていく中で、「もっとチームの中に入って、施策の背景を理解した上でデザインしたい」と思うようになったんです。背景を理解できたことで、さらに「こんなことをやりませんか」と提案することも増えたので、その動きも評価につながったのかもしれません。
私がチームに入ったことで「デザイナーが施策の背景を理解しているからスピーディーに頼むことができる」「デザインの要不要がその場で判断できる」など、チームメンバーも内部にデザイナーがいることの価値を感じてくれたようで、チーム全体がよく回るようになったと思います。
積極的な働きかけでデザインの価値を広げ、信頼関係も構築
――ご自身の動きがうまく成果につながったのはなぜだったのでしょうか。
自分ができることを積極的に伝え、働きかけたからでしょうか。チーム外のデザイナーとして各施策に関わっているときにも、「今後はチームの中に入って、こんな動きをしたいです」と、自分から積極的に伝えていました。結果として、頼りにしてもらえるようになって、チームがうまく回るようになったように思います。もちろん成果物のクオリティを高く保つことは、言うまでもありません。
――信頼を得るために意識していたことはありますか。
PdMの意図を同じ目線に立って理解し、それをデザインやUI設計に落とし込むことです。「このデザインでユーザーさんはどういう気持ちになるか」ということを徹底的に考えましたし、PdMや企画者と一緒に考えることもありました。私自身がそこまで考えているということが伝わったため、信頼して任せてもらえたのではないかと思います。
――この1年間を振り返って、難しかったことがあればお聞かせください。
新しい施策に取り組んでいるチームに入ることになったのですが、そのチームはとても切羽詰まっていて、とにかく早く進めていく必要がありました。私が入ることでスピード感が落ちてしまうかも……という懸念もあって、最初はどう関わったらいいか悩んでいたんですが、入るのならきちんと入りたいと思っていました。
そこで、まずはプロジェクトチーム内における優先度を把握し、タイミングの良いものから着手させてもらうようにしたんです。優先度の高いものから取り組んだことで、早い段階で成功体験を積み重ねることができ、他も次第に任せていただけるようになりました。
――切羽詰まった状況のチームに入っていくのは勇気が必要だったのではないでしょうか。
確かに緊張はしましたけど、私が入った方が絶対良くなるという確信があったので、入ることができました。一方で、チームに入っていく側の難しさもありますが、受け入れるチーム側にも難しさがあることも理解しました。「誰に依頼したらいいのか」「何をどこまで説明するべきか」「どこまで一緒にやってくれるのか」など、そもそもデザイナーへの頼み方が分かっていない人も多かったようです。私が入るようになって、依頼のノウハウが確立されてきたようにも感じています。
クリエイティブへの敬意があふれる、協力的な環境
――ご自身の強みはどういったところにあると感じていますか。
難しいですね……コミュニケーションには力を入れているかもしれません。デザイナーは人の気持ちを察する仕事でもあるので、コミュニケーションにおいても自然と気を遣っているように感じます。自分の言葉が相手の感情や理解、行動にどう影響するのかを考えた上で、コミュニケーションを取るようにしています。
――仕事に向き合う上では、どんなことをご自身の軸としていますか。
一貫して考えているのは、「どうしたら最速で多くのユーザーさんへ、その体験を届けられるか」というシンプルなことです。「このデザインなら、何が先に目に入って、どんな感情になって、どんな行動をとるのか」といったことを、丁寧に考えるようにしています。もちろん完全にできているわけではありませんが、これまでの経験をもとに、できるだけ想像力を高めて、少しでも正解に近づけるようになりたいと思っています。
――周囲とのやりとりで印象的だったことがあれば教えてください。
今回入ったチームのメンバーから「あのデザイン、すごく良かったですよ!」と、たくさん褒めてもらえたことは印象に残っています。関わったチーム全員がデザインの仕事にリスペクトを持って接してくれたので、大きなモチベーションになりました。
関わったチームに限らず、ミラティブ全体にそういった雰囲気はあると思います。他の部署の方と仕事をしていると、みなさんがクリエイティブに対して敬意を払ってくれていると感じます。
また、困ったときにメンバーが親身になって助けてくれたことも心に残っています。タスクを抱え込んでいたり、納期に間に合いそうになかったりしたときに、みんなでどうしたら良いか考えて、協力してくれました。とても居心地の良いチームだと感じています。
――上司の方とはどんな関係を築いていますか。
上長のシブタニ エイジさんは、困ったときはすぐに相談できる人で、絶大な信頼を置いています。デザインを見るだけで、私の意図を一瞬で汲み取り、細かくフィードバックをしてくれます。しかも、曖昧なフィードバックではないんです。どう修正したら良いか、どういう考え方をしたらいいかまで導いてくれて、どのフィードバックも「その通りだな」と納得するものばかりです。エイジさんからのフィードバックを反映して、何度も修正を重ねることで、初稿とは比べ物にならないほど質の高いデザインに仕上がります。
ここまで細かく見てくれる環境や上司とはなかなか巡り会えないと思うと、とてもありがたいです。普段口に出して褒めてもらえることは少ないんですが(笑)、デザインのやりとりを通して信頼関係が育っていると思います。
活躍できるのは、「わかりあう」ことを大事にしている人
――入社前と比べてどんな変化を感じていますか。
デザインスキルが思っていた以上に向上したことです。入社当時はお世辞にも高いといえるクオリティではなかったのですが、ここまで成長したことに自分自身が一番驚いています。その大きな要因は、エイジさんからの的確な指導です。その一方で、私自身が素直にフィードバックを受け入れ、その通りに実行できたことも一因のような気がしています。
もちろん、最初の頃はうまくできずに辛いこともありました。でも、ユーザーに良いものを届けたいという一心で、ここまで頑張れたように思います。「辛くてもやって良かった」という経験を重ねたことが、スキルアップにもつながったのかもしれません。
――今後の目標をお聞かせください。
デザインを通して施策の目的を達成し、成果を最大化させることを愚直にやり続けていくだけです。その上で、今回のように他のチームに入って提案し、デザインを活かせる場面を増やしていけたらと思っています。
――最後に、ミラティブで働いてみたいと考えている方、デザイナーとして活躍したいと考えている方に向けてメッセージをお願いします。
ユーザーさんに向き合って寄り添える人、そして、ミラティブのミッションでもある「わかりあう」ことを大事にしている人は、きっと活躍できる環境です。デザインスキルが未熟だった私も今では大きく成長することができたので、デザイナーとして飛躍したいと考えている方にもぴったりだと思います。ぜひ、一緒に働きましょう。
※記事の内容は取材当時(2026年2月時点)のものです。