こんにちは、メディクルードの角中です!
さて、今回の記事は「✿特別企画✿Genki Group海外事業インタビュー」と題して、カンボジアでGenki Groupの事業を展開している作山さんに海外事業についてお聞きしました!
写真手前の男性:日本元気医療事業団 作山 和男さん
👆以前カンボジア事業についてインタビューした記事です。こちらも併せて読むと理解がより深まるかもしれません!
カンボジアでは、医療・教育を軸に多くの事業を展開しています。
海外で事業を行うことの難しさはどこにあるのか、将来どんな展望を描いているのか?必見です👀
~もくじ~
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① カンボジア事業について
② 海外で働くことのギャップについて
③ 今後の目標について
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①カンボジア事業について
角中)それではさっそくインタビューを始めさせていただきます!まずはGenki Groupのカンボジア事業が始まった経緯について教えてください。
作山)よろしくお願いいたします。カンボジア事業のきっかけは、10年以上前にGenki Groupの会長がカンボジアを訪れた際、子供たちの笑顔と元気な姿に感動し、グループとして何かできることはないかと考えた事が始まりとなります。私達のグループがもつ医療・介護・教育のアセットを活かしながら様々な支援を続け、今では多くの事業を展開しています。
2012年 クヴィアン小中学校に校舎寄贈
2014年 日本食レストラン「元気家」オープン
2016年 元気グループ寮「元気館」オープン
2017年 アンコール共生病院 開院
(正式名称:アンコールジャパンフレンドシップインターナショナルホスピタル)
2017年 カンボジア日本友好技術教育センター(職業訓練校)開校
2019年 養護施設「カンボジア共生の家」設立
2020年 アンコール大学に国際介護福祉学部 設立
👆カンボジア年表です(より詳しい年表についてはこちら)
角中)本当に幅広く展開していますね・・・!作山さんはどの時期からカンボジア事業に携わったのですか?
作山)私は2016年に赴任したので、アンコール共生病院の開院からですね。この事業は、高度な医療設備がなくても一人でも多くの救える命があればという想いで始めました。この想いは、「私たちは地域の人々の”命”と健康を守るために努力することを誓います」という病院の宣言にも表れています。
👆アンコール共生病院です。
角中)利益だけを追求するのではなく、カンボジアの人のためを想って始めた事業なんですね。他にはどんな事業を行なってきましたか?
作山)大きなところで言うと、カンボジア日本友好技術教育センターという職業訓練校の開校や、養護施設「カンボジア共生の家」設立、アンコール大学という現地の学校に国際介護福祉部の設立です。
カンボジア日本友好技術教育センターはカンボジア王国立の学校で、IT・日本語・農業・観光の学科をメインにしています。日本語学科の生徒たちは将来的に日本で働いたり、カンボジアで日本語ガイドとして働いたりできるように勉強しています。しかし、ここ数年の新型コロナウイルスの影響で観光業が難しくなってきた背景もありますので、新しい展開を考えている最中です。
👆カンボジア日本友好技術教育センター。写真左側は日本語授業の様子です。
角中)時代に合わせて事業のあるべき姿を模索しているんですね。カンボジア共生の家とアンコール大学についてもお聞かせください!
作山)カンボジア共生の家はわかりやすく言うと孤児院です。ボランティア活動では困った子供たちを助けるのに限界を感じ、現地にNPO法人を設立して孤児院を作りました。現在は11人の子供たちを受け入れていて、18歳までは施設で生活できる体制を整えています。将来的にはグループで活躍してくれる子が出てくれば嬉しく思います(笑)。
👆カンボジア共生の家です。ゆくゆくはグループを支える人材も・・・!?
作山)アンコール大学の国際介護福祉学部設立は、直近のプロジェクトですね。カンボジアの医療・介護福祉の人材育成に貢献することが目的で、将来的には医療系学部や医学部の開設も視野に入れています。ここでは基礎看護と日本語、介護について学べるようになっています。また、奨学金制度によって日本に来れる仕組みづくりをしていて、来年にはこの学部の1期目の卒業生がこちらに来る予定です。
角中)来日後はどういう流れを想定しているんですか?
作山)最初はグループ内の日本語学校で受け入れ、その後特定技能を取得して働くか、グループ内の関東福祉専門学校に入学してより介護の技術・知識を深めてもらう予定です。
特定技能とは?
特定産業分野の業務に従事する外国人向けの在留資格です。日本の深刻化する人材不足のために作られた制度で、通算で5年間日本に滞在することができます。
角中)グループの教育機関と連携した事業運営を考えているんですね、初めて知りました・・・!
👆アンコール大学の生徒たちとの写真です。皆さんとても明るい表情が印象的です(*'▽')
②海外で働くことのギャップについて
角中)実際に海外で働くうえで、どんなところにギャップを感じましたか?
作山)一番は価値観の違いですね。男尊女卑や死生観など文化は当然違いますし、働くことに関しても日本と比べてドライな感覚です。10年ほど前の飲食業では給料よりも賄い目当てで働く人も多かった過去があるぐらい、自分の仕事に責任をもって働く意識が希薄でした。もちろん、どちらの価値観が正しいというわけではないので、相手を尊重しつつ自分たちの譲れない部分はしっかり伝えるようにしています。
角中)価値観をすり合わせることはとても難しいことですよね。どのようにすり合わせていったのでしょうか?
作山)どうしたら働いてもらえる環境を作れるかを考えて、試行錯誤しました。今している仕事の意味や理由、エビデンスを示して「なんのために働いているのか」を意識してもらったり、相手に合わせてコミュニケーションの取り方を工夫して自主的に働く意思を持ってもらいました。
また、お手本を示してあげることも大事ですね。まず自分から動くことで、どう動けばいいのか・何を意識すればいいのかが明確になりますから。
角中)どれだけ自分事として業務を捉えてもらえるかが大事なんですね。国が違う分、より大変な部分だと思います。
作山)うまく伝わらないこともあり、精神的に疲弊したこともありましたが「Genki Groupの夢を実現させたい」という自分の目的に立ち返ることで頑張ってこれました。そうして、次第に同じ仕事をするパートナーとしての意識が醸成されていく瞬間にとてもやりがいを感じます。
③今後の目標について
角中)最後に、作山さんの今後の目標についてお聞かせください!
作山)カンボジアでは、いずれは現地の人だけで回せる仕組みづくりを進めていきたいですね。今の事業を継続して続けられるようにするには、僕たち日本人がいない状態でも継続して続けられるようにする必要がありますから。今は日本人だけで回している業務を、少しずつ引き継げるようにしていこうと思っています。
また、カンボジアという成長と変化が一番激しい国の中でいろんなことをさせてもらったので、そのノウハウを活かして他のアジア地域への事業展開をもっと広げていきたいと思っています。利益や効率だけでなく、患者さまやご利用者様に喜んでもらえるサービスを生み出し続けていきたいです。
角中)ありがとうございました!
👆最初は作山さん含めこの3名でカンボジア事業を進めていったそうです。今後はどんな事業を展開していくのか、ワクワクします!
日本元気医療事業団 作山さんへの海外事業インタビューは以上となります。お読みいただきありがとうございました!
今回のインタビューを通して、Genki Groupの海外事業や海外で働くうえでのギャップ・やりがいについてお聞きすることができました。他のアジア地域への進出の話なども出てきて、とても魅力的なお話でした。改めて、作山さんありがとうございました!
次回の記事もお楽しみに✨
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