「何かを“教える”立場ではなく、僕自身の“生き様”を届けに来ました」
柔和に、しかし迷いのない口調で、manebi代表・田島は語り始めました。
この日、田島が招かれたのは、NOK株式会社様で選抜された20〜30代の社員を対象とした次世代リーダー育成研修。NOK株式会社様はグローバルに自動車部品、電子部品等を製造・販売する総合部品メーカーで、主力の自動車用オイルシールは日本トップシェアを誇る大企業です!
そんなNOK株式会社様が次世代リーダーに期待する「守りに入るのではなく、挑戦するマインドをもってほしい。」という思いを受けて、田島は、若くして起業して幾度もの危機を乗り越えてきた自身のリアルな挑戦の軌跡を伝えました。
母の背中、経営者との出会い──「自分の人生」を見つめる旅の始まり
講演は、田島が人生で大切にしている問いかけから始まりました。
「いかに生きるか。何に挑戦し、何を大切にし、誰を幸せにするのか?」
田島が語る起業の原点は、12歳のときに父を亡くし、母の背中を見て育った経験。そして「夢に日付を入れろ」と語る経営者との出会いでした。
やりたいことが見つからず無気力だった田島はこの出会いをきっかけに、これまでほとんど読んだことがなかったビジネス書を何百冊も読み、紆余曲折を経てmanebiを創業します。
言葉も通じない外国人エンジニアとの創業、CtoC事業での失敗、売上ゼロ・口座残高4万円という倒産危機……それでも諦めなかった背景には、明確な“人生の目的”がありました。
「女手一つで育ててくれた母に恩返ししたい」
「かつて夢を持てなかった自分が、素晴らしい経営者との出会いと学びをきっかけに変わることができたように、自分も素晴らしい出会いを届けたい」
困難の中でも原点を見失わなかった田島は、次第に企業向けのシステム受託開発で息を吹き返し、派遣業界向けeラーニング「派遣のミカタ」を生み出し、今や業界導入実績No.1になるまで事業を成長させました。
「バッターボックスに立ち続ける力」が、未来を切り拓く
「成功する事業に共通する要因は何か?」
講演では、海外の起業家研究レポートや歴史上の偉人の話も交えながら、こんな問いが投げかけられました。
「結局は“タイミング”と“粘り強さ”なんです」
「でもその力は、どこから生まれるか。そこが一番大切なんです」
田島自身、何度も心が折れかけたといいます。「こんな自分は経営者に向いてないのでは」と思った夜も、「倒産してしまうかもしれない」と眠れなかった日々も。
それでも「何のために生きるのか」という問いに向き合い続けたことが、自分を支え、仲間を巻き込み、組織を立ち上げ直す力になった―田島の話に会場は引き込まれていました。
manebiが掲げる「人生開発」という挑戦
講演の核心にあったのは、「人生の目的を自ら問うことの大切さ」でした。
これは、manebiが掲げるビジョン「人生開発を当たり前の世の中に」にもつながっています。
「せっかく命を使って生きるのなら、その“使い道”は自分で決めたい。
誰かに決められる人生じゃなく、自分で意味をつけられる人生を選びたい」
人生開発とは、一人ひとりが自分の存在意義やアイデンティティを能動的に探求し、幸せの形を自分で描き、周囲との良縁を築きながら徳を積んでいくこと。田島自身の原体験や挑戦の軌跡が、この考え方の根幹をなしています。
講演では、受講者一人ひとりに「いかに生きるか」「誰を幸せにしたいか」という問いが投げかけられました。それは、manebiという会社が向き合っているテーマそのものでもあります。
私たちmanebiは、この「人生の目的を問い直す時間」を、個人や組織が日常的に持てる社会を目指しています。
eラーニングやAIを活用した育成支援、リアル研修を通じて、「人生開発が当たり前の世の中」を実現していきます。
現在はアジアを中心に海外展開も進行中。パーパスとして掲げているのは「世界縁満」──“この出会いがあってよかった”と、誰もが思えるようなつながりを広げていくこと。
田島が語った「人生の軸を持って挑戦し続ける」その姿勢こそが、manebiという組織の文化であり、私たちが提供する価値そのものなのです。
「自分の人生を、何に使いたいか」──その問いから、すべてが始まる
講演の最後、田島は研修参加者一人ひとりにこう問いかけました。
「あなたは、人生の最後に何を残したいですか?」
「安定した環境で、日々忙しく働いていると、つい“生きる意味”や“働く目的”を見失ってしまうことがある。だからこそ、こういう場で立ち止まって、自分にとっての“人生の道”を考える時間が必要なんです」
講演中、参加者の中には真剣な表情でメモを取り続ける人もいれば、深くうなずきながら聞き入っている姿も見られました。
講演後の参加者による決意表明では、
「カーボンニュートラルに貢献できるものやビジネスを構築することに挑戦する人生にしたい。」
「自分に限界を決めてしまう傾向があるので、限界を作ってしまう自分を超えることをまずは挑戦しようと思う。」
「成長したいと思っている人が成長できるような組織設計や環境づくり、人材を活かすことにチャレンジしたい。」
といった声が上がり、会場には熱気が残っていました。
研修後に田島と研修受講者の皆様とで記念撮影。皆様とても良い表情をされています!
後日、NOK株式会社様で実施されたアンケートでは、
「諦めないこと、行動し続けることからスタートしていこうと思った。」
「同世代の経営者から話を聞くことができて、刺激を受けた。」
「業務に関係することに限らず未経験な事に触れる機会を創出するために、隙間時間にインプットすることを実践していきたい。」
などのお声をいただき、今回の講演をそれぞれ受け止めて行動に移していただいている様子がうかがい知れました。
未来に挑戦する仲間を、私たちは待っています
田島が最後に投げかけた問い―
「あなたは、人生の最後に何を残したいですか?」
この問いに向き合い、自分の人生を主体的に選び取りたいと思った方。
私たちは、そんな挑戦者と一緒に働きたいと思っています。