総合病院での看護経験、そして人材紹介の営業職。多彩なキャリアを歩む中で志賀さんが感じたのは、「疾患や悩みを抱える方々が、自分らしく働き続けることの難しさ」でした。もっと長期的に、その人の人生の基盤から支えたい。そんな想いで未経験の福祉業界へ飛び込み、入社わずか数ヶ月でサービス管理責任者への挑戦を決めました。現場の支援と専門職としての責任、その両方に真摯に向き合う志賀さんにお話を聞きました。
志賀 美砂
2025年12月入社
就労移行支援 manaby 川越事業所
サービス管理責任者
(2026年4月現在)
「電話の向こうの彼らは、どうなるんだろう」営業時代に感じた葛藤が原点。
-manabyに入社されるまでのキャリアについて教えてください
20歳で准看護師になり、総合病院の整形外科や神経外科で6年ほど勤務しました。学生時代からベテランの方々に囲まれる環境で、ハードな日々でしたね。その後、出産と子育てのために一度退職し、子どもの幼稚園入園を機に看護の現場に復職。クリニックや介護施設での勤務を経て、心機一転、人材紹介会社の営業(キャリアアドバイザー)職へ転職しました。
-看護師からキャリアアドバイザーへ転職は大きな決断だったのでは?
私自身がライフステージに合わせて転職をする中で、キャリアアドバイザーにお世話になり、自分もやってみたいと思ったんです。もともと誰かのために働く仕事、縁をつなげる仕事が好きなので、それほど大きな違いはありませんでした。元看護師でキャリアアドバイザーになる方も多かったですよ。
看護経験があるからこそ、求職者の立場にたってつなぐことができる仕事ですが、気持ちがわかりすぎてしまうところもありますね。やってみると思った以上にマルチタスクで、企業と求人の間に入る立場が難しかったですが、新規開拓、新規契約の仕事も経験して、たくさんのことを学びました。
-そこから福祉業界に興味を持ったきっかけは?
栄養士の紹介業務を担当した際に、求職者の方にうつや適応障害などの精神疾患を抱えている方が結構いらっしゃいました。障害者雇用や他の選択肢があることは知っていましたが、当時の立場からは一般企業での一般就労を紹介することしかできません。「この電話が終わった後、彼女たちはどうなってしまうんだろう」と感じたのがきっかけでしたね。
看護師もキャリアアドバイザーも、その方に関われるのは人生のほんの一部、一瞬です。でも、もっとその人の生活習慣や体調といった「基盤」から整え、長期的に関わりたい。そう考えたとき、障害福祉の現場でやってみたいと思うようになったのです。
「自分を好きになること」から始まる支援。
-manabyの入社の決め手は?
私は昔から趣味でイラストを描いているのですが、そのコミュニティには身近にヘルプマークを持っている方や、精神的な辛さを抱えながら創作活動をしている方がいて、「自分らしくあること」の大切さを感じていました。manabyのWebサイトをみたときに「自分らしさを大切にする」という言葉がすとんと胸に落ちたんです。
実はmanabyを知る前に別の就労移行支援で少しだけ勤務したのですが、そこでは通勤で就職を目指すために規律正しくきっちりとしたプログラム訓練を行っていました。manabyも就職を目指すのは一緒ですが、スキルだけでなく特にその方のライフスタイルを大事にする場所だなと感じたのが第一印象。そこに強く共感して、入社を決めました。
-実際に障害福祉の現場で働いてみて、いかがですか?
生活支援員として入社し、2026年4月からはサービス管理責任者(みなし配置)として働いています。正直、最初は責任の重さにドキドキしました。自分の作成した記録が行政に保管されるという責任の重さには、身が引き締まる思いです。
でも、個別支援計画の更新面談で「こんなに親身に関わってくれてありがとうございます」と言っていただけたときは、とてもうれしかったですね。大きなやりがいを感じています。
-入社してすぐに、サビ管を目指されたのですね?
はい、入社後、生活支援員としての2ヶ月の現場経験を積みながら、3月に基礎研修を終え、2026年4月から実際にその職務がスタートしました。OJT期間を経て9月に正式な登用となります。半年前の自分からは想像もできないスピード感でした。
実は面接の際、これまでの経験や年齢を考慮してキャリアパスについてお話しいただく中で、サービス管理責任者(サビ管)への興味は伝えていました。看護や営業を経て、より長期的な視点で一人ひとりの人生に伴走したいと考えていた私にとって、サビ管は非常に魅力的な役割に映ったのです。
会社からもぜひサビ管を目指してほしいと、背中を押されて挑戦しました。
-未経験からの挑戦、大変だったのでは?
正直なところ、働きながら学ぶのは簡単ではありませんでした。でも研修参加のために事業所のみなさんが全面的に協力をしてくれましたし、会社も研修への参加費用を負担してバックアップしてくれました。今は、オンラインで別事業所の経験豊富なサビ管にサポートいただきながら実務を学んでいます。
今の事業所は、職域が異なってもスタッフ全員で相談し合い、同じ方向を向いて支援ができる最高の環境。書類作成や納期に追われて忙しい毎日ですが、心は穏やかに過ごしています。立場が変わっても、クルーさんが変わらずに私のところへ話しかけに来てくれることが、何よりの支えですね。
相手の人生を深掘りし、共に歩む覚悟。
-志賀さんにとって「自分らしさ」とは
私にとって「自分らしさ」とは、自分を知り、自分を好きになることです。私自身、以前は気持ちを溜め込んでしまうタイプでした。manabyの「対話(ダイアローグ)」文化の中で、みんなが聴き引き出してくれる中で、自分はこんなにしゃべったりするんだと、自分の意外な一面に気づきました。利用者さんに対しても、本人がまだ知らない素敵な側面を見つけるお手伝いがしたいと思っています。
-今後の目標を教えてください
これからは、スタッフからも利用者さんからも信頼されるサビ管になりたいですね。単に一緒に迷うのではなく、プロとして「こうしていこう」と指針を示せる存在が理想です。
福祉の世界に100%の正解はありません。だからこそ、相手に深く興味を持ち、「その人の人生にどう関わりたいか」を考え抜くことが大切だと考えています。かつては自分のことばかり考えていた時期もありましたが(笑)、今は誰かのために動き、社会に貢献したい。答えのない問いに対して、「これがうまくいったら次はこうしよう」と仲間と枝分かれするように思考を広げ、話し合う時間がとても好きなんです。
記録に漏れがないか、ニーズの深掘りが足りているかと自問自答する日々ですが、根底にあるのは「その人の人生にどう関わっていくか」という覚悟です。一緒に歩んでいきたいという強い想いがあってこそ、務まる仕事だと思っています。
manabyには、仕事に対して前向きで、自分らしさを大切にしたいと願う方が集まっています。そんな皆さんと共に、これからも一歩ずつ進んでいきたいです。