今週分のDevinの開発活動報告です。
週次開発レポート(2025年10月6日〜10月13日)
概要
今週は13件のPull Requestが作成され、そのうち9件がマージ、3件がオープン状態、1件がクローズされました。開発活動は主にrepo-a(6件)に集中し、ユーザー体験の向上と機能拡張が進められました。また、新規クライアント対応のためのクローラー実装(2件)も実施されました。
統計情報
PR状態別内訳
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主要な技術的変更
1. Playwright E2Eテストフレームワークの導入
リポジトリ: repo-b
PR: #241 (オープン)
包括的なE2Eテストフレームワークを導入しました。
主な実装内容:
- Playwright 1.56.1の導入とGitHub Actions CI統合
- 主要コンポーネントへのdata-testid属性の追加
- バーコードスキャナー (camera-stream, scan-assist-frame)
- 商品情報表示 (product-info, product-name, product-color, product-size, product-price)
- カラー・サイズ変更UI (color-select, size-select, confirm-change-button)
- エラーモーダル (error-modal, error-modal-message, error-modal-close)
- カスタムイベントリスナーの追加 (barcode-scannedイベント)
- CI/CDワークフローの設定
- 自動テスト実行 (develop ブランチへのpush/PR時)
- テスト結果とJUnitレポートのアーティファクト保存
技術的詳細:
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影響範囲: 8つのVueコンポーネント、1920行の変更
2. repo-aのバッチ処理最適化
2.1 xxx.pyのスケジュール調整
PR: #285 (オープン)
systemdタイマーの実行スケジュールを調整し、他のバッチジョブとの競合を回避しました。
変更内容:
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理由: 他のバッチジョブが毎時0分と30分に集中しているため、32分に変更することでシステムリソースの競合を軽減。
2.2xxxへのKEYWORDSフィールド追加
PR: #282 (マージ済み)
importxxx.pyのCSVエクスポート機能にkeywordsフィールドを追加しました。
実装:
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データフロー:
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2.3 サイズ処理ロジックの標準化
PR: #275 (マージ済み)
xxx.pyにJavaScriptのtrim().split(/(|\(/).shift()と同等のサイズ処理ロジックを実装しました。
実装:
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テストカバレッジ: 56行の包括的なテストケースを追加
- 全角・半角括弧の処理
- 空白文字の処理
- 複数括弧のケース
- 数値サイズのケース
2.4 掲載終了日によるステータス管理
PR: #272 (マージ済み)
xxx.pyに掲載終了日(end_date)が過去の場合、自動的にステータスを0に設定するロジックを追加しました。
ロジック:
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テスト: 190行のテストケースで過去日・未来日の両方のシナリオを検証
2.5 CSVファイルアップロードの修正
PR: #278 (マージ済み)
util.pyのupload関数にexport_{client_id}.csvのS3アップロード処理を追加しました。
実装:
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2.6 カラーグループバケットの拡張
PR: #280 (オープン)
xxx.pyのget_item_not_color_group関数にnameとgoods.linkフィールドを追加しました。
実装:
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データ構造:
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3. repo-bの製品仕様書追加
PR: #238 (マージ済み)
包括的な製品仕様書(893行)を追加しました。
ドキュメント内容:
- プロダクト概要とターゲットユーザー
- 技術スタック (Nuxt 4, LIFF, ZXing, Tailwind CSS v4)
- デプロイメント環境 (AWS S3, CloudFront)
- 主要機能の詳細仕様
- LIFF初期化とユーザー認証フロー
- xxx機能
- 商品登録と通知スケジューリング
- xxx変更機能
- リダイレクト機能
- API仕様とエンドポイント一覧
- 状態管理とグローバルステート設計
4. LIFFアプリのクローズ処理改善
PR: #220 (マージ済み)
外部ブラウザリダイレクト後にLIFFアプリを自動的にクローズする処理を追加しました。
実装:
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ユーザー体験の改善: ECサイトへ遷移後、LINEアプリ内の不要なウィンドウが残らないようになりました。
5. repo-dの xxx在庫レコメンデーション実装
PR: #142 (オープン)
xxxブランド向けのプロダクトBレコメンデーション機能を実装しました。
実装内容:
- 商品詳細ページ用タグ ( xxx.html, 467行)
- お気に入りリスト用モーダルタグ ( xxx-modal.html, 183行)
- カスタムスタイリング ( xxx独自のフォント、カラースキーム)
主な機能:
- 在庫ありレコメンデーション表示
- カラー別在庫レコメンデーション
- モーダルボタンによる類似商品表示
- A/Bテスト設定
6. repo-eのBMIエラーデータ収集Lambda実装
PR: #1 (オープン)
S3からエラーデータを収集し、Excelレポートを生成する自動化Lambdaを実装しました。
主要コンポーネント:
- handler.py: Lambdaエントリーポイント、日付計算ロジック
- db_client.py: MySQLからアクティブクライアント情報取得
- s3_client.py: TSVデータ取得とExcelアップロード
- error_generator.py: openpyxlを使用したExcel生成
Lambda設定:
- Runtime: Python 3.11
- Memory: 2048 MB
- Timeout: 900秒 (15分)
- VPC: 有効 (データベース接続)
EventBridge設定:
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出力パス: s3://bucket/xxx/error/error_all_2024-01-01_2024-01-07.xlsx
7. repo-fのプロダクトA設定機能実装
PR: #545 (マージ済み)
管理画面にプロダクトAの設定機能を実装しました。
実装内容:
7.1 バックエンド (GO)
新しいエンドポイントとサービス関数を追加
処理フロー:
- Cognito User Poolにユーザー作成
- DynamoDBのxxx_clientテーブルにクライアント情報登録
- 試験環境と本番環境の両方に設定
7.2 設定ファイル
3つの環境設定ファイルにプロダクトA設定を追加
7.3 フロントエンド (HTML/JAVASCRIPT)
管理画面UIの実装:
- SiteType選択 (ECサイト利用, バナー利用)
- クライアント用パスワード入力
- 設定完了後の情報表示とクリップボードコピー機能
8. repo-cのテキスト修正とドキュメント追加
8.1 テキスト修正
PR: #165 (マージ済み)
LPページのテキストを修正:
- タイポ修正
- サービス説明文の改善
- 不要なリード文の削除
8.2 lintドキュメント追加
PR: #163 (オープン)
README.mdにSass/SCSSのlintコマンドドキュメントを追加:
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技術トレンドと改善提案
1. テスト自動化の推進
Playwright E2Eテストフレームワークの導入により、フロントエンドアプリケーションの品質保証が強化されました。今後は以下の拡張が推奨されます:
- カバレッジ拡大: 現在はdata-testidの追加のみ。実際のテストケース実装が必要
- ビジュアルリグレッションテスト: Playwrightのスクリーンショット比較機能の活用
- パフォーマンステスト: Lighthouse CIの統合
2. バッチ処理の最適化
repo-aでの複数の改善により、データ処理の信頼性が向上しました:
- スケジュール最適化: systemdタイマーの時間分散により、リソース競合を軽減
- データ整合性: サイズ処理ロジックの標準化、ステータス管理の改善
- エクスポート機能: keywordsフィールド追加により、検索機能の強化が可能
推奨事項:
- バッチジョブの実行時間とリソース使用状況のモニタリング強化
- エラーハンドリングとリトライロジックの標準化
3. インフラ自動化の進展
repo-eのエラー収集Lambdaにより、運用タスクの自動化が進みました:
- 週次自動実行: EventBridgeによる定期実行
- SAMテンプレート: Infrastructure as Codeによる再現性の確保
- VPC統合: セキュアなデータベース接続
今後の展開:
- 他の運用タスクのLambda化
- CloudWatch Alarmsによる異常検知
- Step Functionsによる複雑なワークフローの実装
4. ドキュメント整備
製品仕様書の追加により、開発チーム間の知識共有が改善されました:
- 技術スタック: 使用技術の明確化
- API仕様: エンドポイント一覧と入出力形式
- 処理フロー: 各機能の詳細な動作説明
推奨事項:
- 他のリポジトリでも同様の仕様書作成
- OpenAPI/Swagger仕様の導入
- アーキテクチャ図の自動生成
まとめ
今週は16件のPRを通じて、以下の主要な成果を達成しました:
- 品質保証の強化: Playwright E2Eテストフレームワークの導入
- バッチ処理の改善: スケジュール最適化、データ処理ロジックの標準化
- 新機能の実装: プロダクトA設定、 xxxレコメンデーション
- 運用自動化:エラー収集Lambdaの実装
- ドキュメント整備: 製品仕様書の追加
これらの改善により、システムの信頼性、保守性、そして開発効率が向上しました。次週も継続的な改善を進めていきます。