※この記事は2022年10月に公開されたnoteを転載しています。元記事は下記よりご覧いただけます。
こんにちは!ログラス広報の檜山です。
ログラスはSmartHR様やANDPAD様など、SaaSベンチャーに特化して投資をされているALL STAR SAAS FUNDから支援を受けています。
ログラスが初の資金調達をおこなったのは、2019年10月。
あれから数年ーー創業当初からログラスを支援するVCは、成長が加速するログラスをどんな視点で見ているのでしょうか。
今回のゲストは、ALL STAR SAAS FUND Managing Partnerの前田ヒロさん。
創業から数年が経過したログラスについてや、今後伸びるSaaSの特徴についてお話しいただきました。
※このインタビュー全編はpodcastで配信しています。下記は内容を抜粋・再構成してお届けします。
◆ゲスト前田 ヒロALL STAR SAAS FUND Managing PartnerシードからグロースまでSaaSベンチャーに特化して投資と支援をする「ALL STAR SAAS FUND」マネージングパートナー。 2010年、世界進出を目的としたスタートアップの育成プログラム「Open Network Lab」をデジタルガレージ、カカクコムと共同設立。その後、BEENOSのインキュベーション本部長として、国内外のスタートアップ支援・投資事業を統括。2015年には日本をはじめ、アメリカやインド、東南アジアを拠点とするスタートアップへの投資活動を行うグローバルファンド「BEENEXT」を設立。2016年には『Forbes Asia』が選ぶ「30 Under 30」のベンチャーキャピタル部門に選出される。
「思った以上に市場規模が大きかった」VCから見たログラス
ーー以前、Wantedlyにて取材をした際、「スタートアップに投資をする時は、3つのポイントを見て判断している」とおっしゃっていました。創業時と、数年経った今を比較し、ログラスに対する印象は変わりましたか?
前田氏(以下、敬称略):もう、本当に全てが期待以上でしたね。まずは、経営者の成長度合いがすごい。代表の布川さんもCTOの坂本さんも、人間として、経営者として、本当に素晴らしいとしか言えないですね。
PDCAを回す速度や、難しい課題に対して立ち向かう姿勢、新しいスキルを吸収するスピード感など。布川さんって、今27歳(※収録当時)でしたっけ?
ーーそうなんですよ。信じ難いですよね。
前田:ちょっと信じられないです。僕が27歳のとき、何をやっていたんだろう。今でもまだペーペーなんですけど、たぶん、VCとして右も左もわからない時代だったと思います。
布川さんはすごく貫禄があって、もう人格者という感じですよね。
ーー私も実年齢を聞いたとき、2回聞き直すぐらいに信じられなかったです。
前田:もう1つ期待を上回った部分は、ログラスが狙っている市場が、思った以上にタイミングが良かったのと、思った以上に規模が大きかったこと。
当初想定していた、「PMFや大手企業への導入はもう少し時間がかかるんじゃないか」という懸念も、ローンチ後2ヶ月で大手企業へ導入が決まっていましたよね。それって市場に求められている証ですし、市場の大きさを表すものなのかなと思ってますね。
コロナ禍を乗り越えた経営の秘訣
ーー意外にもログラスは、創業から今日までちょうどコロナ禍という一番厳しい時期だったのかなと思っています。そこを振り返って、コロナの視点からですといかがですか?
前田:布川さんからメッセージが来たのを覚えてますよ。「コロナが辛い」って。
ーーそんな嘆きが。
前田:当時は「この時期にスタートするのはすごく辛い」と言っていたのですが、振り返ってみると、そのタイミングで起業された方は、みんなすごく強いんですよね。
やっぱり資金が潤沢にあったり、景気が良い時代にプロダクトを売るのって、相対的には容易だと思うんです。
ただ、コロナによって「本当に必要なものしか導入しない」とか、「本当に自分たちにとって緊急度が高いものしか導入検討しない」という動きが出たのは、ある意味プロダクトを尖らせて、課題の解像度を上げて、ソリューションの質を高めないといけない強制力を起こすものなのかなと思っていて。
もしかすると、それが今のプロダクトレベルに行き着けた理由の1つなんじゃないかと思っています。ある意味、ちょっとプロダクトが売りづらいタイミングで売ろうと思ったのは、良かったんじゃないかと思いますね。
ーースタートから滝修行だと、そのあとは耐性も強くなりますよね。幸か不幸か、今のログラスの体力を作ったのが、創業数年の市場的な困難と立ち向かえたところなのかなと思ったりしています。
前田:そうだと思いますね。当時、その決断をした布川さんと坂本さんは本当に勇気がいったと思います。
普通だったら「もうちょっと待とう」とか、「もう少しタイミングが見えるまで待とう」という判断が出ると思うのですが。
ある意味タイミングとかではなく、本当に「この会社を作っていくんだ」「長期的にコミットしていくんだ」という心意気を表すものなのかなと思いますね。
ーー「他社さんとの違いは?」はご面接でもご商談でもよく聞かれるのですが、ログラスが目指す世界に興味を持ってご同意いただくことが多くあります。この未来に向けて、これからもログラス全体で走って行きたいなと思っています。
今後のログラスへ期待は?
ーー今後のログラスへの期待について教えてください。
前田:失敗を恐れずに、とにかく「どうすればもっと高みを目指せるか?」を常に思考することを期待しています。
正直ここまで来ちゃうと、「成功か、失敗か」はあまり気にしなくていいフェーズなんですよね。
ある意味、ある程度の成功は見えてるフェーズかなと思っていて。
今までやってきたことを愚直に続ければ、必然的にそれなりのARRに成長すると思っています。
ただ、ログラスの皆さんには、さらなる高みを目指してほしいなと期待しています。
現状に満足せず、「どうすればもっと良いプロダクトをお客様に提供できるか?」「どうすれば組織としてのレベルを高めていけるか?」「どうすれば自分自身がより良い人物になれるか?」等を追求しまくってほしいな、と。
全員が会社として高みを目指していくと、歴史に残る会社になれると思っています。規模、社会的インパクト、カルチャー、ありとあらゆる面で他の会社とは違うものを持つようになりますし、できることも増えると思うんです。
ーーたとえば3年後・5年後・中長期的に、「この会社を目指してほしい」といったイメージはありますか?
前田:最近話題のSmartHRさんのような会社にはなってほしいと思ってますね。立ち上がりだけ見ればSmartHRさんと同じような成長曲線を描いているので、ポテンシャルはあると思います。
本当に良いスタートを切ってるので、それを持続的にストレッチさせ続けることができれば、同じような規模になっていけると思います。
今後のログラスで活躍する人物像とは?
ーーヒロさんから見て、今後どのような方が仲間に加わると、今の成長スピードがより加速すると思いますか?
前田:1つめが、変化への適応力がある方ですね。
今のログラスって、3ヶ月経つと違う会社に感じるほど、変化が激しい時期だと思うんです。やっぱり人が増えていくと、コミュニケーションの仕方や、オペレーションの進め方がどんどん変わっていく。その変化を敏感に感じ、適応していくことの繰り返しができるかどうかかな、と。
2つ目が、「ゼロから物事を作る」ことを楽しめる方です。
組織や文化を含め、本当の意味での「ログラスカルチャー」がこれから出来上がると思うんです。ある意味今は創業期なので、それを一緒に作っていきたい方が一番楽しく関われるフェーズかなと思います。
ーーよく「カオス耐性がある方」とも言われますが、今後のスピード感やカオスさに、キャッチアップを越えて自ら牽引できる方が理想ですよね。
前田:そうですね。
ーー新オフィスに引っ越したあとに「机が足りない」という問題があったんですが、皆さんから「欲しいものリスト」でご支援いただいた時の空き箱を使って、簡易デスクを作って、そこで商談をするというケースもありました。
前田:適応能力がハンパないじゃないですか(笑)。素晴らしいです。
ーーありがとうございます。またぜひ来年・再来年に「この1年間どうでしたか?」をお伺いしたいと思っています。これからもログラスをよろしくお願いします。
前田:本当に楽しみにしてます。よろしくお願いします。
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