「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、IT×ものづくりを通じてその子らしい世界を拡げるLITALICOワンダー( https://wonder.litalico.jp/ )。LITALICOワンダーは、プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといった、テクノロジーを活用したものづくりの機会を提供することで、子どもの創造力を解き放つ教室です。
教室といっても先生と生徒という上下関係はありません。お子さんと対等な関係で接するという理念のもと、LITALICOワンダーでは指導者にあたるスタッフは「メンター」と呼ばれ、お子さんたちからはクリエイターネーム(あだ名)で呼ばれて親しまれています。
今回はそんなメンターを経験したうえで、現在カスタマーサクセス業務についているのっちさんから詳しくお話を伺いました。
あだ名:のっち:教育学部を卒業後に児童養護施設を経験したのち、22年にLITALICOワンダーオンラインのメンターとして中途入社。1年の育児休暇を挟み、25年4月からカスタマーサクセス職へ復職。
ー LITALICOワンダーに応募した経緯を教えてください
大学の教育学部を卒業したあと児童養護施設に勤務していたのですが、結婚をきっかけに退職。その後友人から誘いを受け、紹介(リファラル)制度を通じて入社しました。仕事内容に前職と近しいものを感じたのと、LITALICOの「障害のない社会をつくる」のビジョンに共感したことがきっかけです。
ワンダーは前職とのつながりとして、「好きが学びに変わる」という方向でお子さんと関われることに惹かれました。お子さん一人ひとりに寄り添いながら、その子の好きなこと・興味のあることを引き出して学びや成長のプラスにしていくというポジティブな取り組みに魅力を感じました。
LITALICOのビジョンに寄与することにより、世の中が良い方向へ少しずつ変わっていけばいいなと思っています。
ー 仕事内容は?
カスタマーサクセス業務をメインに、水曜休みの平日週4日、9時半から15時の実働約5時間で就業しています。カスタマーサクセスは保護者さまとの個別面談や、入退塾の相談、メールや電話対応などが主な業務です。カスタマーサクセスとは別に、クラス会(通塾生向けイベント)の運営にも携わっています。
保護者さまとお子さんの情報を共有しあい、小まめに今後の方針などを話し合っています。お子さんの成長につながるよう、保護者さまと二人三脚で協力しながら取り組んでいます。
ー これまでの経験やスキルで活きているところは?
前職の児童養護施設では2~18歳のお子さんと接する業務をしていたので、ワンダーで幅広い年齢のお子さんとコミュニケーションするのに役立っています。入社前はITの知識や経験がないという点が不安でしたが、入社してからお子さん向けのプログラミングツールであるScratchを勉強し、お子さんたちの作品づくりをサポートできるまでになりました。
また産休前はメンターとして授業を受け持っており授業の一連の流れを経験してきたので、お子さんの良さを見出すスキルもメンター経験のなかで培われました。その経験とスキルが現在、保護者さまへの正確な情報共有にも活きています。
― 働きやすいと感じるところは?
現在、育児休業から復帰したばかりのため、シフトや業務を調整してもらっています。そういった相談も受け入れてもらいやすい職場ですし、完全在宅で働けるのもとてもありがたいですね。家にいたまま好きな仕事ができる。友達からも羨ましがられました。
メンター同士で相談や質問ができる振り返りの時間もあり、コミュニケーションの時間が豊富なので安心して働けています。要望も聞いてもらえて、やりたいこと、できることの幅が広がっていくのも魅力ですね。
ー やりがいや魅力は?
もともと保護者さまと接するのが私は好きだったのですが、どうすれば、なにをすればお子さんの成長に繋がるかを一緒に悩み、好きがプラスになる瞬間を一緒に喜べるのが嬉しいです。
受け持っていたお子さんの中にご家族以外との言葉でのコミュニケーションが難しく、授業はZoomのリアクション機能などを通じて意思疎通をしている子がいました。しかしその子は授業を通して段階的にステップアップしながら少しずつ自信をつけ、ついにLITALICOワンダーで年2回開催している「ワンダーメイクフェス」という作品発表会に参加。事前に準備した音声で堂々と発表していました。
「現地でのプレゼン発表」という大舞台でのアウトプットの機会にも挑戦できるようになった姿を見ることができて嬉しかったです。発表時はすでに別メンターへ引継いだ後だったのですが、私以外のメンターともしっかりと関われていることがわかり、出会った頃より確実に世界が広がっていることが伝わってきて感慨深かったですね。
ー 入社してから成長したことと、今後の展望は?
まずはScratchができるようになったことですね。未経験でもScratchを通してプログラミング的思考が身につけられたことが、自信に繋がりました。
またワンダーの研修を通して「応用行動分析学」をベースにした考え方を勉強し、お子さんの行動をより詳細に観察して成長を考えられるようになりました。今後さらにブラッシュアップして、カスタマーサクセス業務全般がより良くなるよう努め、ひいてはお子さんのよりよい経験に寄与していきたいです。
お子さんや保護者の方に「ワンダーに通ってよかったな」と思ってもらえるよう、引き続き頑張ります。