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LIGはWeb制作会社としてスタートし、近年はシステムやサービス、アプリなど、さまざまな開発を行ってきました。近年はグローバルな開発体制を活かして、企業様のDX推進をサポートしています。
そんなLIGのテクノロジー開発を担う3人のエンジニアによる座談会を開催。テクノロジー部の変化と進化の過程をたどっていきます。
高遠 和也(づや)
エンジニア
1983年生まれ。SIerとしてJava、C#等の開発案件にエンジニアとして従事。その後LIGに入社し、バックエンド/フロントエンドエンジニアとして多種多様な案件に関わる。
菊池 裕之
エンジニア
大学卒業後、大手SIerにて組み込み系エンジニアとして従事。その後、IT業界から一時離れるものの、SES企業にてサイドエンジニアとしてチャレンジ。2020年からLIGにジョインし、様々な案件のテクニカルディレクター並びにプロジェクトマネージャーとして参加。
Sarah
エンジニア
大学卒業後、SES企業にて生命保険会社営業職向け帳票出力システム開発や蓄電池制御システム開発に従事。2020年にLIGに入社し、テクニカルディレクター・ブリッジディレクターとしてECサイトの基幹システム保守運用等に関わる。
DX支援企業としての土台ができるまで
ーー本日は、最古参メンバーであるづやさんに参加いただき、LIGのtechnology部の軌跡をたどっていきたいと思います!
づや:まず、吉原ゴウ(現会長)と私でアストロデオっていう会社をはじめたのが2008年で……。
菊池:2007年ですよね?
づや:え? そうだっけ……。この前、書類に2008年って書いちゃった……。そうそう、2007年の12月だから、ほぼ2008年ってことで(笑)。
Sarah:(笑)。
づや:当時は、入谷のボロアパートの1室からスタートして、 メンバーの入れ替わりがありながら、デザイナー1人とエンジニア2人体制でWeb制作をやっていました。
その後、2012年にLIGと合併して、計4人のエンジニアチームになりましたね。
ーー当時はどんなメンバーがいたのでしょうか?
づや:創業メンバーの吉原ゴウや私は、ちょっと変わった人と仕事をすることが好きだったので、個性的なメンバーが多く在籍していましたね。個性を活かしたものづくりや発信が積極的に行われていました。いい意味でも悪い意味でも、夜遅くまでみんなでワイワイ仕事をするような風潮でしたね。
ーーその後、エンジニアチームの転換期はありますか?
づや:2015年にフィリピン支社(現在のCODY Web Development Inc.)ができたことは大きな変わり目でしたね。当時、日本で働いていたエンジニアの堀口セイトが1人でフィリピンのセブに渡って支社を立ち上げ、現地で採用活動を行いながら規模を拡大させていきました。
2018年には、フィリピン支社のリソースを活かし、BiTT(ビット)開発という新たなソリューションの提供を開始。オフショア開発には、エンジニアをチーム単位&人月単位で貸し出す「LABO型開発」があります。一方、BiTT開発はエンジニアの貸し出しに加えてお客様とLIGがチームとなり、日本にいるLIG社員もプロジェクトへ参画することで、要件定義やデザインまで一貫してサポートさせていただく開発体制を構築しました。
それに伴い、Web制作から、システムやサービス、アプリ開発へと案件の対応範囲・規模が拡大していきます。
ーー対応範囲の拡大とともにメンバーのスキルセットも変わっていったのでしょうか。
づや:システムやサービス、アプリ開発へ広がっていくと、それらに対応できる開発スキルを持ったメンバーが増えていきました。また、案件の規模拡大によって、個性の強さよりも個々のスキルを集結させ、組織力を活かしたものづくりへ。
私や周囲のメンバーも家庭を持つようになり、健康的な働き方へ変化していきました(笑)。
菊池:私が入社した2020年当時は、Web制作の仕事はありつつも、BiTT開発の需要が高まりはじめていたタイミングでした。単なる人的リソースの提供だけでなく、コンサルやデザインを含めて一気通貫でサポートしていく仕組みができはじめていました。
私自身もエンジニアとして実装作業を行うのではなく、ディレクションする立場へシフトし、フィリピンメンバーとの関わりも増えていきました。
Sarah:私も菊池さんとほぼ同じタイミングで入社し、すぐに大手企業様のECサイトの基幹システム(バックオフィスシステム)の保守運用を担当させていただくようになりました。今年の春からは、別企業のECサイト制作も担当しており、入社時から比べると業務の幅もスキルも広がったと感じます。
菊池:以前は、「LIGはデザインが強い会社」という特定のイメージを持っているお客様がいましたが、最近はコンサルから開発、デザイン、保守までを一貫してサポートできることを認識してくださる方が増えてきたように思います。
Sarah:まさに、我々の新たな方針である「Global teamによるDX支援」の土台が出来上がってきていますね。
づや:この10年で本当に変わったなぁ(笑)。
海外とのつながりにより組織全体のスキルUPへ
ーーみなさんがこれまで担当した案件についてのお話を聞かせてください。
Sarah:私は、最近Shopifyを用いた案件を担当することがありました。既存のECサイトシステムからの移行を目的としていましたが、もともと実装されていた機能をどうShopifyで実現していくか。ときには、海外の外部アプリケーションと連携するために、現地のヘルプデスクとコミュニケーションをとりながら、実現するための方法を探っていくこともあります。
正解が見えなくても、小さな問題を1つずつ解決し、試行錯誤していく力がつきました。
づや:2018年からはじまった、大手企業様のECサイトの案件は特に印象に残っています。お客様の社内で運用していたバックエンドの保守作業からはじまった案件です。当時、複数のシステムで運用されており、仕様が複雑化していたことから、フィリピンのメンバーとイチから理解していくことからスタートしました。私自身もはじめて触れるシステムばかりだったので、理解するのにとても苦労しました。
その後、さまざまな仕組みの構築や教育プランの作成など多方向からサポートをさせていただき、次第にフロンエンドの相談もいただくようになり、支援の幅が広がっていきましたね。
LIGの持っているスキルが、お客様の新たな課題解決につながっていると思います。
ーーお客様の支援をしているなかで印象深い出来事があれば教えてください。
づや:それまで、私はフィリピンのメンバーと一緒に仕事をする機会が少なかったのですが、その案件を通じて、海外メンバーと密に仕事をするようになりました。
そこで学んだのが、オフショア開発における文化の違いですね。
祝日の違いをはじめ、フィリピンでは、選挙をとても大切にしていることから、途中で仕事を抜けることもあるんです。急に連絡がとれなくなってびっくりしました(笑)。そのほかに、祝日が多い月は極端に稼働が少なくなることもあったり……。
プロジェクト単位で海外のメンバーと関わるうえでは影響は少ないと思いますが、長期的に一緒に仕事をしていくうえでは、文化の理解がとても大切だと学びました。
菊池:文化の違いはありますが、フィリピンのメンバーと働くことは、とてもプラスになっています。海外メンバーの方が最新技術のキャッチアップが早いため、私自身もモダンな技術・言語を積極的に使うようになりました。一緒に働くことで学ぶことが多く、自身のスキルUPにつながっています。もちろん、現地メンバーが苦手な業務もあるので、そこは日本メンバーで補うなどお互いに助け合って開発を行っています。
また、日本固有の開発手法にこだわりすぎず、グローバルスタンダードなやり方を取り入れるようになりました。日本固有のやり方をフィリピンメンバーに押し付けることは、ときに生産性の低下につながるので。
Global teamで伴走していく
ーーオフショア開発を行ってきたことで、会社全体の底上げにつながっているんですね。みなさんが現場で働きながら感じているLIGの強みを教えてください。
Sarah:づやさんをはじめ、キャリア・経験豊富なメンバーがいる一方、特定の強みを持った若手メンバーがいるため、お互いが補い合っていける組織だなと感じますね。
また、最近は、フィリピンやベトナムだけでなく、日本の本社にも海外出身のメンバーが加わっているため、さまざまなバックボーンの人が増えてきたことも強みだと思います。
菊池:多様性があることはとても刺激になりますよね。
私は、お客様の課題解決に対して上流工程からサポートすることができ、デザインやサービスへの落とし込みを含め、伴走していくことができる体制は強みだと思います。日本と海外メンバーが協力することで、リリース後の保守体制も整っています。
づや:日本、フィリピン、ベトナムと、さまざまなスキルを持ったメンバーがいるので、レガシーなものからモダンなシステムまで幅広く対応できるところです。Web制作からはじまり、システムやサービス、アプリ開発と対応範囲が広がったことで、メンバーのスキルも広がっています。
ーー今後みなさんが挑戦していきたいことを教えてください。
Sarah:現在は日本の企業様の案件が中心ですが、今後は、海外の案件を獲得し、積極的に関わっていきたいです。多国籍なメンバーが在籍しているので、グローバルな案件でもLIGの強みをしっかり活かせると思います。
菊池:近年は、さまざまな境遇のお客様と関わるようになり、サービス・システム開発を立ち上げからサポートすることも多くなってきました。LIGの組織やチーム体制を常に進化させながら、お客様の境遇に合わせて最適なチームを組み、バックアップできる体制をつくっていきたいです。そして、お客様と伴走しながら、自分自身も成長していきたいですね。
づや:この1年でコンサルメンバーも増え、お客様の課題解決に対して、上流からサポートできる体制が整ってきました。
システムやサービス開発は、あくまで1つの手段にすぎません。本当の課題解決のために、つくるだけでなく、開発の仕組みや体制構築、保守運用など含めて伴走しながらサポートしていきたいと思います。
あと、個人的には英語を喋れるよう勉強します(笑)。少し前までは、エンジニアはみんな日本語で喋っていたのですが、最近は英語が飛び交っていて、肩身が狭いんです……(笑)。そんな状況からも、この10年間でとてもグローバルな組織になったと実感しています。