全国の自治体と連携し、地域を担うデジタルイノベーション人材を育てるプロジェクト。その最前線で「学習体験:ラーニングエクスペリエンス(LX)」を届けるのが納品ディレクターです。未だ世の中にない仕組みをスピード感をもって構想・具現化し、子どもや地域の意識を劇的に変えていく現場には、圧倒的な手触り感と面白さがあります。出張や繁忙期のリアル、入社後の具体的な成長曲線、仕事の本質的な価値について、現場を牽引する2人に話を伺いました。
Profile
横山 昭太(shota.yokoyama)事業開発事業部 デリバリーグループ長
大学卒業後、ワタベウェディングに入社し、リゾート挙式プロデュースを経験。その後リクルートでHotPepperBeautyの営業・集客コンサルに従事する。担当企業との縁で友美に転職。美容室の東北エリアマネージャーを務めたのち、リクルートメディカルキャリアにて医療人材斡旋の営業・マネージャーを経験。2022年8月、当時の部長(現統括部長)からのリファラルにてLife is Tech ! に入社し、現在に至る。
Profile
山本 美郷(misato.yamamoto)事業開発事業部 デリバリーグループ
大学卒業後、大手製薬会社に入社し、小売店向け営業を経験。その後IT×医療領域のスタートアップで、事業拡大期にシステム導入プロジェクトの立ち上げを担い、患者の価値体験まで見据えた提案・伴走支援を行う。学生時代から関心のあった教育の世界でもIT×体験で、人や組織の可能性を最大化したいと考え、Life is Tech ! に入社。教材・研修・イベント支援などを通じて全国の教育委員会とともに情報教育を推進。2026年より現職。
イノベーション人材を地域で育成。「学習体験(LX)」を全国へ
──まず「自治体向けイノベーション人材」の定義から教えていただけますか?
横山: 端的に言えば「デジタルを活用して自地域の課題を解決できる人」のことです。全国的にそうした人材が不足する中、若年層から育成して地域内で活躍できる人を増やそうと自治体様にご提案しています。
──対象は学生や子どもたちが中心なのでしょうか?
横山: ミッションとしては中高生が中心ですが、現在は大人も含めて裾野が広がっています。ただ吸収力の高さを考えると、やはり若い時期から課題解決の体験を何度も重ねることが重要だと考えています。地方は若年層が都市部に流出しがちですが、地域内で「デジタルを使えばこんな面白いことができる、人の役に立つことができる」という成功体験を提供しないと、意欲のある子ほど外に出て行ってしまいます。
──地元で能力を発揮できる成功体験が必要なんですね。
横山: はい。そのため最近では地元の大学生がデジタルスキルを学んだ後、地域の中小企業様が抱えるリアルな悩みを解決するプログラムも展開しています。イメージとしてはインターンシップのような形で、しっかりと成果を上げた後にそのまま地元企業への就職や地元での起業に繋がる理想的なキャリアの着地も生まれています。
山本: 仮に大学で一度東京に出たとしても、中高生の頃に地元に貢献して喜んでもらえた原体験があれば「将来は戻ろう」「遠隔で協力しよう」と思ってもらえる可能性がある。根本のマインドや地元へのロイヤリティを育むという意味で、教育の効果は時間をかけてじわじわと実を結んでいくと感じています。
──プログラムは毎回ゼロから作るのでしょうか?
横山: ベースパッケージはありますが、自治体様ごとの仕様書や地域課題に合わせて平均2〜4割ほどカスタマイズを加えます。そこが大変であり、納品ディレクターの腕の見せ所ですね。
──Life is Tech ! ならではの強みや魅力はどこにありますか?
横山: 最大の強みは「LX(ラーニングエクスペリエンス:学習体験)」のデザインにあります。会場にポップな音楽を流しカラフルなTシャツでワクワクする空間を作りつつ、教え手として大学生メンターを配置します。中高生からすると親や先生とは違った「斜めの関係」で打ち解けやすく、大人からも未来の希望に見える。この空間・教え手・カリキュラムが一体となった感動体験こそが私たちの強みです。
山本: 自治体コラボならではの魅力は2つあります。1つ目は、地域の名産や魅力などを題材にものづくりができたり、地元のリアルな課題に踏み込んだりできることです。例えば今治市で行ったキャンプでは名産の「鯛」をモチーフに、海を守るアクションゲームを開発した中学生がいました。さらに山梨県などでは、実際の地域課題解決に挑む本格的なプログラム(CPBL)も実施しています。[※1]
(※1山梨県での地域課題解決(CPBL)の事例は「山梨県DX人材エコシステム創出事業」公式サイトの下部にてご紹介しています。)
横山: 学びの中で地元の魅力を再発見して愛着が深まるのはもちろん、一歩踏み込んで社会課題の解決にチャレンジできるのも、自治体連携だからこその体験だよね。
山本: 2つ目の魅力は、自治体予算を活用するため参加者の費用負担が少ないという点。首都圏から離れた東北、北海道、九州などでもほぼ無償で届けられるのです。今治の最終日には参加者24名に対し30名弱の保護者様が駆けつけ、感動のあまり「来年も絶対に予算を取って開催してほしい」と職員の方にアピールされるほどでした。自治体職員様が異動されても教育委員会側から再びお声がけいただくなど、部署を超えた関係性も生まれています。
──学校・教育委員会向けの仕事との違いについても教えてください。
横山: 学校向けは「全員に対する公平な学び」が重視され、授業で導入する教材が中心です。一方、自治体向けは産業振興課など地域経済を担当する部署が多く、DX推進や経済活性化を担う「尖ったイノベーション人材」の育成を目的としています。地域経済の循環まで見据えて踏み込める点が、自治体向けならではの大きなやりがいといえるでしょう。
年間120超の現場を成功へ導く「4つのフェーズ」と巻き込みの技術
──納品ディレクターの具体的な実務の流れについて教えていただけますか?
横山:年間の大きなスケジュールからお話しすると、自治体様案件は公的予算を使用するため、前年度の冬、12月〜2月頃に議会で予算承認が下り、翌年度の4月〜6月頃にプロポーザルと呼ばれるコンペが実施されます。そこで提案が採択されて初めて契約となり、僕たち納品ディレクターの出番となります。
── 1つの案件にかかわる期間や業務工程はどのような形でしょうか?
横山: 準備期間から当日の納品、終わった後の成果報告まで含めて、1案件あたりおよそ3〜4ヶ月ですね。この期間の業務は大きく分けて「段取る」「集める」「納める」「繋げる」という4つのフェーズに分類されます。
──それぞれどのような動きをするのですか?
横山: 最初の「段取る」は開催時期や会場、集客方針などの設計です。実はこの段階で納品全体の9割の成功が決まります。「集める」は学校でのチラシ配布や地域ハブを介した集客施策の実行。「納める」がまさしく納品の主戦場で、タイムスケジュールの香盤作成や進行役(MC)および大学生メンターのキャスティング、さらに彼らへの事前インプットを行い、当日の現場を統括して「最高の学習体験」を完成させます。最後の「繋げる」は成果報告レポートを作成・提出し、翌年度の継続や拡大提案へ繋げるフェーズです。
──年間でどれくらいの案件数を動かしているのでしょうか?
横山: 今年度でいうと約30〜40の事業があります。1つの事業の中に複数の日程やプログラムがぶら下がっているため、連続した開催日程を「1納品」とカウントすると、年間で120件以上の納品が動いている計算になりますね。それを現在、僕と山本含めて7名ほどのディレクターで、基本1案件1名体制で回しています。
山本: だから繁忙期は本当に怒涛のスケジュールになります。夏休みなど子どもたちが集まりやすい時期に開催が集中するので、この前の週末も全国で5つの事業が同時に重なり、ディレクター全員が全国各地へ散り散りになりました。オフィスには誰もいない状態です(笑)。
横山: 土日に全国で納品して、月曜・火曜に代休を取るような動きになるので、繁忙期は全員が平日にオフィスに揃うことがほとんどありません。チームミーティングが1ヶ月ぶりに開催される、なんてこともあったよね。
山本: ありましたね!「久しぶり~」みたいな感じで(笑)。
──忙しさがひしひしと伝わってきます。自治体案件ならではの難しさはどこにありますか?
山本: 自治体案件はステークホルダーが非常に多く、意思決定の構造が複雑な点です。自治体の担当職員様、参加する子どもたち、その保護者様、さらに大規模事業になると事業全体を束ねる事務局様や商工会議所様なども入ってきます。それぞれの立場によって求められるものが異なるため、全員の満足度をいかに高いレベルで揃えるかが非常に難しく、同時に腕の見せ所でもあります。
横山: 民間企業であれば「利益が出るか」というビジネス的なロジックで意思決定がなされますが、自治体様の場合は地域活性化や市民の納得感、属人的な背景など、意思決定の要素が多様です。お客様ごとに何が決め手になるかを見極め、伝える角度を変えながら調整していく必要があります。さらに、自治体特有の「人事異動」の壁もあります。
山本: 私の担当案件でも、予算を取ってくださった前任者様が異動になり、4月に引き継がれた新任の担当者様は当社のことを全くご存じない状態でした。「Life is Tech ! って何?なぜカラフルなTシャツを着てBGMを流し、あだ名で呼び合ってるの?」という、まるでカルチャーショックを受けたかのような驚きからのスタートだったんです。
──その難局をどうやって乗り越えたのですか?
山本: 言葉で説明するより現場を見ていただくのが一番なので、夏に当社が主催する中高生向けキャンプにご招待しました。会場の熱気、メンターが真剣に向き合う姿、子どもたちが目の色を変えて没頭する顔を見て、この世界観を作るためにこれだけの演出が必要なんだと心から納得していただけました。
横山: 空間の熱量は感覚に訴えかけるものがあるからね。
山本: その後、その担当者様が自治体内での一番の味方になってくださり「Life is Tech ! さんのあの演出がよかった」と周囲を説得してくださるようになりました。9月中旬から始まったプログラムも順調に立ち上がっており、今では強力なパートナーシップが築けています。熱量のある生の現場を直接見ていただき、巻き込んでいくことが、最高の解決策だと実感したエピソードです。
全国を駆け巡る熱量。妥協なき現場が生む圧倒的な「手触り感」
──働き方のリアルな厳しさについても伺えますか?
横山: 働き方の面で言うと、やはり時期によって全国出張や土日祝日の勤務が多く発生する点は前提として知っておいていただきたいですね。代休は必ず取得できますし、メンバーの多くは家庭を持っていますが、ご家族の協力や理解を得ながら踏ん張るタフさが必要になる場面もあります。
──横山さんご自身もハードな出張を経験されたそうですね。
横山: 以前、北九州での案件を担当していた時期は毎週のように現地へ飛んでいました。土日に北九州で納品を行い、日曜日の夜9時過ぎのフライトで羽田に戻り、自宅に着くのは深夜。家に着く頃にはフラフラになっていましたが、それでもあの現場の充実感や高揚感があれば乗り越えられちゃうんですよね。
山本: 実務的な苦労で言うと、同行する大学生メンターたちの宿泊手配やコスト調整ですね。地方にメンターを連れていくこともあるのですが、インバウンド需要や3連休が重なると地方のホテル価格が跳ね上がります。例えば山梨県での納品時、平日なら7,000〜8,000円で泊まれるビジネスホテルが3連休だと1泊4万円近くまで高騰することもあるんです。
横山: 以前は予算内で収めることを重視した宿泊手配を行ったこともあったのですが、しっかり休息を取れない環境だとコンディションを崩し、翌日の子どもたちへの向き合い方に影響してしまうことが分かったんです。そのため現在は「コンディション管理もクオリティ投資の一環」と捉え、良い環境を整える方針に切り替えています。
──コンディションが教育のクオリティに直結するわけですね。業務の中で特に難易度が高いと感じるプロセスはどこですか?
横山: 「集客」ですね。特に地方の場合、僕たちには土地勘がありません。中高生を集める場合は学校にチラシを配ってもらうのが最も効果的ですが、大学生や大人を集めるとなると、地元の大学教授との繋がりや、商工会議所様、ロータリークラブ様といった地域ハブとのコネクションをゼロから開拓していく必要があります。自治体様に相談しながら手探りで進めていく泥臭さがあります。
──数値目標などのKPIは設定されているのでしょうか?
横山: かなり厳格に数値を追っています。僕たちは納品における「QCD(クオリティ・コスト・デリバリー)」を定義しており、クオリティ面ではアンケートによる「顧客満足度95%以上」「参加者満足度95%以上」を基準としています。コスト面では案件ごとの原価率や利益率を厳守し、デリバリー面では自治体様と約束した期日を100%守ることにコミットしています。
山本: ただ、現場に立つディレクターとしては「数字のために頑張る」という感覚ではありません。目の前の参加者やお客様にとって最高の現場を作ろうと妥協せずに追求すればその結果、必然的に95%以上の数値が付いてくるんです。目標が形骸化しておらず、良い現場を作るための必須条件として全員が共通認識を持っています。
横山: 逆に言えば、そこを追えないようなクオリティでは自治体様からの信頼を失ってしまいます。自治体様の事業は、地域社会や住民の皆さまへの責任を伴う非常に信頼性が求められる領域です。一度の失敗で来年度の予算が消えてしまうリスクすらあります。だからこそ一つひとつの案件に「一球入魂」で考え抜き、コミットする緊張感がありますね。
──そうした環境で情熱を傾けられる原動力は何でしょうか?
横山: 圧倒的な「教育の手触り感」です。自分が設計した現場で、目の前にいる子どもや大人が劇的に変わっていく瞬間をダイレクトに実感できる。これに勝る喜びはありません。
山本: 現場の受講生が見せてくれる弾けるような笑顔や表情の変化が、私たちにとって最高のご褒美なんです。
──印象に残っているエピソードはありますか?
横山: ある子どもはご両親が個人商店を営んでいるのですが「お店で親が使いやすいような電卓アプリ」を自分で開発して見せてくれました。自分の身近で困っている大人の課題を、デジタル技術で解決できたという成功体験です。
山本: 自分たちの作った仕組みによって、誰かの課題が解決され、感謝される喜びを知る。その成功体験を通じて子どもたちの目の色が変わり、それを見た保護者様や関係者(大人)の意識も変わっていく。その変化の連鎖を現場で自ら作り出せる手触り感こそが、この仕事の最大の醍醐味だと胸を張って言えます。
未経験から3ヶ月で自走。手厚い育成と「人を動かす」プロマネ成長曲線
──未経験で入社された方が独り立ちするまでの育成フローやオンボーディングについて教えていただけますか?
横山: 僕たちが扱うプログラムは多種多様ですので、まずは運用のシンプルな案件や小規模なプログラムからステップを踏んで習得していく育成プログラムを用意しています。具体的には4つのステップで構成されています。
第1のステップは「机上で学んで理解する」フェーズ。過去の動画や過去資料、マニュアル等の資材を通じて、プログラムの構造や納品フローをインプットします。第2ステップは「見て学ぶ」フェーズで、先輩ディレクターの案件にサブディレクターとして1〜2案件同行。現場の解像度を高めます。第3ステップは「実際にやってみる」フェーズです。フィードバック担当者が現場に同行し、本人がメインでディレクションを行いながら具体的なアドバイスを受けます。そして第4ステップで「独り立ち」となり、約3ヶ月ほどで単独で案件を回せるようになる設計です。
山本: 実は、この手厚いオンボーディング体制が整ったのは今年になってからなんですよね。
横山: そうなんです(笑)。当事業部は立ち上げてまだ2〜3年の若い組織で、去年までは僕を含めたった3人で現在の案件量の大半を回すので精一杯という状態でした。マニュアルを整える余力すらなかったのですが、これではいけないと昨年度末に3人でナレッジを体系化し、型化できるものを徹底的に整備して現在のオンボーディングフローを完成させました。
──4月に異動されてきた山本さんは、まさに新しいオンボーディングを体験されたわけですね!
山本: はい!私はまさに手厚いサポートを受けた第一世代です。まず見学からスタートし、横浜市での半日体験会でOJTの指導を受け、愛媛県今治市での3Daysキャンプで自身初の単独ディレクションに挑戦させてもらいました。さらにMS事業部(中高生向けIT・プログラミング教育キャンプ/スクール/イベントの企画・運営部署)の夏キャンプや大阪での案件など武者修行の機会もいただき、着実にステップアップできました。
──ご自身の成長を一番実感したエピソードはありますか?
山本:初めて独り立ちした時の案件の時ですね。それまでの私は「香盤表通りに遅れなく進行させること」に必死だったのですが、1人で現場を背負った時、イベントの成果を決める本当のセンターピンは『人』だ、と気づいたんです。どれだけ香盤表が完璧でも、進行役のMCや子どもに付き添う大学生メンターの熱量が低ければ、良い現場にはなりません。
横山: 現場の熱量を引き出す本質に気づけた瞬間だね。
山本: それからは、関わってくれるメンターやMCに対して「なぜこの自治体様がこの事業を行うのか」「今回どんな体験を届けたいのか」という背景や目的を熱量高く伝えるように変えました。さらに現場が終わった後、関わってくれたメンバー一人ひとりに対して、個別に「ここが素晴らしかった(Good)」「次回はもっとこうすると良くなる(More)」というフィードバックをDMで送るようにしたんです。
──一人ひとりに個別DMを送るのですか!それはメンターもうれしいでしょう。
山本: その時に関係性を築けたメンターたちが、この秋からスタートした東京都の大型案件でも「山本さんの現場ならぜひ一緒にやりたい」と協力してくれていて、現場のクオリティ向上に直結しています。「人を動かし、熱量を伝播させる」というディレクターの本質を学べたことが、最大の成長実感です。
──横山さんから見て、この仕事を経験することでどのようなスキルが身につくとお考えですか?
横山: 主に3つのスキルが飛躍的に伸びると感じています。1つ目は複数案件の準備や現場を並行して回す、超マルチタスク管理能力と完遂力。2つ目は複雑な課題やステークホルダーの意図を紐解く、業務の構造把握・整理力。そして3つ目がプロジェクトマネジメント力です。
元々は「納品ディレクター」と、全体を統括する「プロジェクトマネージャー」のロールを分けていましたが、現在は統合されてディレクターがPMロールも担う構造になっています。予算管理からリソース配分、クオリティ統括までを一手に担うため、どこへ行っても重宝される実践的なPMスキルが確実に身につきます。
コトに向き合い、アンラーニングできるか。新たな教育の仕組みを創る挑戦
──Life is Tech ! の社内カルチャーやフィードバックの環境は成長にどのような影響を与えていると感じますか?
山本: 間違いなく好影響だと感じています。横山さんはもちろん、さらに上の部長である築比地(ついひじ)さんからアドバイスをもらう時、必ずと言っていいほど「で、それって結局どうしたいの?」「本質的に達成すべきことは何だっけ?」と問われるんです。
──表面的な解決策ではなく、常に本質を考えさせる問いかけが飛んでくるわけですね。
山本: そうなんです!「お客様の満足と参加者の感動を最大化するために、ミサトはどう思うの?」と本丸を逃さないフィードバックをいただけるので、自然と本質から思考する癖がつきます。また、作業的な部分は型化やAIの活用で効率化し、ディレクターが本質的な価値を考えることに集中できるサポート体制があることもありがたいですね。
横山: チーム内のメンバーも、そうした「人の成長や変化に寄り添えるタイプ」が集まっていますね。元教員のメンバーもいますし、困っている仲間を放っておけない、いい意味での“おせっかい”な人ばかりです。Slackで誰かが「ここが上手くいかなくて困っている」なんて呟くと、すぐに周囲からアドバイスや助け船が飛んできます。
──新しくチームに加わる仲間に求める要素やマインドセットはどのようなものでしょうか?
横山:自分の持っている過去の成功体験やプライドに固執せず、ゼロベースで「コトに向き合える素直さ」ですね。当社は現状100%中途採用なので、前職での素晴らしい実績やスタイルを持っている方も多くいらっしゃいますが、自分のやり方に固執してお客さんや参加者に迷惑がかかってしまっては本末転倒です。
山本: まさにアンラーニングができるかどうかですね。AIなどの進化によって教育の最前線は常にアップデートされています。自分自身をアンラーニングし、わからないことは素直に「わかりません」と声を上げられる人が、周囲から助けられ、結果として一番大きく成長していきます。
──自分のプライドよりも「目的の達成」に泥臭く向き合えるかどうかが鍵なのですね。
横山: おっしゃる通りです。さらに言えば単に現場を納めるディレクターにとどまらず、この納品成果をどう次の営業機会や事業成長に繋げていくか、という1つ上の視座を持てる方だと最高ですね。そうした視座があれば、納品ディレクターを経験した後に、営業や事業企画へとキャリアの幅を大きく広げていくことも可能です。
──最後に、お二人の今後のビジョンや挑戦したいことについてお聞かせいただけますか?
山本: 私は今の現場での豊富なディレクション経験を活かして、ゆくゆくは時代の変化や地域のニーズにいちばん合う新しい教育プログラムやカリキュラム自体を創り出す側に挑戦したいと思っています。変化の激しい時代だからこそ、自らの手で課題解決の仕組みを生み出していきたいです。
横山: 僕たちが今届けられている教育体験は、全国で見ればまだ限られたエリア・限られた子どもたちに過ぎません。これを一日も早く、全国のより多くの子どもたちへ届ける構造を作りたいと考えています。自治体様の予算だけに依存するのではなく、民間企業様からの資金活用や外部団体様とのコラボレーションも積極的に推進し、届いていない地域にプログラムを届けられる組織・営業体制を築いていきます。
──全国のまだ見ぬ子どもたちへ、学びの体験を届けていく挑戦ですね。
横山: 未だ世の中にない仕組みをスピード感をもって構想し、具現化できる最高の環境がLife is Tech ! にはあります。子どもたちの未来、そして日本の新しい教育の仕組みを一緒に作っていきたいという情熱を持った方の参加を心からお待ちしています。