みなさん、こんにちは。LIDDELL(リデル)採用担当です。
自分が書いた提案に、いちばん厳しい質問を投げてくるのは誰でしょうか。上司でしょうか。それとも、会議の場で手を挙げる誰かでしょうか。
先日リデルで配られた宿題では、その役をAIが引き受けました。
■ 新しい題材は、配られませんでした
リデルでは今、週に1回30分の全体研修を回しています。1回目のテーマは報連相で、そのときの宿題は「新しい福利厚生を考えて、上司に提案する」でした。
2回目のテーマは「相手の認知負荷を減らす」。テキストコミュニケーションの話です。研修が終わった夕方、全社のチャンネルに宿題の連絡が流れてきました。
そこに書かれていた宿題は、こうでした。
前回出した「新しい福利厚生の提案」を、想定質問への回答つきでリライトして、もう一度出す。
新しい題材は、配られていません。配られたのは、自分がすでに出した案でした。
■ 提出は、三点セット
宿題の指定は、三つそろえて出すことでした。
① 最初のアウトプット
② AIに出させた想定質問(厳しめに3つ以上)
③ 最終アウトプット(②を先回りで潰したリライト版)
おもしろいのは、真ん中です。自分の案に自分でダメ出しをするのではなく、AIに厳しい質問を出させる。そのうえで、答えを先に用意した版を出す。
自分で書いたものは、自分ではなかなか壊せません。書いた理由も、削った理由も、全部覚えているからです。
だから、覚えていない相手に質問させる。
■ 意地悪な質問は、AIに出させる
連絡には、こう添えられていました。
研修中の「意地悪質問」、全部AIが作成!
質問が返ってくる=相手に考える仕事を渡している状態なので、それを送る前に自分で潰しにいく、というのが今回の宿題です。
研修の場で参加者に投げられた質問も、実はAIが作ったものだったという種明かしです。
そして、この一文がこの回の核でした。
質問が返ってくるということは、相手に考える仕事を渡している状態だ。
私たちはつい、質問をもらうことを「関心を持ってもらえた証拠」だと考えがちです。もちろんそういう質問もあります。けれど、書けば分かったはずのことを聞き返させているなら、それは相手の時間をこちらの都合で使っていることになります。
だから、送る前に潰す。この順番が、今回の宿題の全部だと思います。
■ 結論から渡すと、判断は10秒で終わる
2回目の研修で扱われたのは、三つでした。
結論ファースト
1メッセージ1用件
返しやすい形で渡す
リデルには、報告や相談を「事実」「解釈」「行動」の三つに分けて伝える型があります。空を見て曇っていた(事実)、雨が降りそうだ(解釈)、傘を持っていこう(行動)。この三つです。
そして話すときは、順番をひっくり返します。傘(行動)から出して、雨(解釈)、空(事実)と続ける。結論が先にあるだけで、受け取った人は10秒で判断に入れます。
認知負荷を減らすというのは、優しさの話ではなく、相手の時間の話です。
読む人が頭の中で組み立て直さなければならない文章は、それだけで仕事を増やしています。
宿題の最終アウトプットも、この順番でリライトすることが条件でした。
■ AIに壊させるのは、人に届けるため
ここまで読むと、AIに頼っている話に見えるかもしれません。私たちの受け止めは、少し違います。
AIに渡しているのは、反対側から見る役です。書いた本人には見えない角度から質問を出す係を、いつでも呼べる状態にしておく。そのうえで、答えを考えるのも、最後に言葉を選ぶのも人です。
リデルのミッションは「個人の影響力を、人々の未来のために。」です。一人の言葉が誰かを動かすことを信じている会社なので、社内でも、伝わらないまま流れていく言葉を減らしたい。
意地悪な質問をAIに出させるのは、人に届けるための準備です。
ここが逆になると、たぶんAIに書かせて終わりになります。
■ 学びは、翌週の仕事の形で返ってくる
この研修は、聞いて終わりにしない設計になっています。毎回、後半は演習で、翌週までの軽い宿題がつきます。
そして今回のように、前の週に自分が出したものが、次の週の素材になります。積み上がっていく感覚があるのは、たぶんこの構造のおかげです。
学んだ型を、その週のうちに自分の提案で試す。試したものに、AIから厳しい質問が返ってくる。それに答えられる形に直して、もう一度出す。
ここまでが、30分の研修1回分です。
■ こんな人と一緒に働きたい
・自分の書いたものを、出す前に一度こわしてみられる人
・AIを、答えを書かせる相手ではなく、質問させる相手として使える人
・学んだことを、その週の仕事で試したくなる人
型は配ります。使うのは、みなさんです。
少しでも気になった方は、まずは「話を聞きに行きたい」から、カジュアルにお話しさせてください。