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ZOZOテクノロジーズ×クラシコム合同勉強会|2社に共通するマネジメントの悩みとは?

5/24(月)にZOZOテクノロジーズさんとの合同勉強会をオンラインで開催しました。

先日面白法人カヤックさん・primeNumberさんと実施させていただいたような技術勉強会ではなく、今回はマネジメント勉強会。当日は、リーダー職を担う方々を中心に総勢60名以上の方に参加していただき、大盛況でした。

チームを率いる・リーダーシップを発揮して成果を出すというマネジメントに関わる人たちが持つ共通課題を、規模が違う二つの会社でどうシェアしあえるのかワクワクしながらスタートしました。

エンジニア認知度がまだまだ足りない開発組織の最近の戦い方(クラシコム村田)

まずは、クラシコム テクノロジーグループ マネージャーの村田から。



エンジニアの方々に、私たちがやっている「北欧、暮らしの道具店」というサービスや、社内にエンジニアがいてシステム開発しているということを知ってもらえていないという悩みがあり、それに対してどう活動しているかという採用の取り組みについてお話しさせてもらいました。

(キャッチーな言葉がないというのは、本当に切実に悩みです)

参加者のみなさんにとって採用は一番興味があるテーマの一つだったということもあり、プレゼンの途中からもたくさんのご質問をいただいたのですが、特にmiroを使ったカジュアル面談体験入社については「うちでもやってみたい!」とリアクションいただきました。



キャッチーな言葉に頼りすぎず、言葉をつくし、今私たちが直面している課題に関して一緒に考えながら、お互いにとってポジティブな機会やポジションを検討しうるかをすりあわせていく、という一連のプロセスを、これからもひとつひとつがんばろうと気持ちを引き締めました。

ZOZOTOWNの作り手に必要なマインドセット
(ZOZOテクノロジーズ橋本さん)


(スライド非公開)

続いて、ZOZOTOWN本部で本部長をされている橋本さんから、ZOZOTOWNの作り手に必要なマインドセットについて、以下の5つの項目でお話ししていただきました。

<必要なマインドセット>
・会社に対して
・技術・スキルに対して
・周囲・環境に対して
・仕事に対して
・マネージャーのあり方に対して

お話しいただいた内容は、新卒入社から10年間のZOZOグループでのご経験の中で、橋本さんご自身がひとつひとつ視野を広げて体得してきたマインドセットなんだなということがひしひしと伝わってきました。

特に私が印象的だったのは、【仕事に対するマインドセット:自分事化と仕事領域の拡大】についてです。

今の橋本さんをつくってきた要素はなんですか?と質問をさせていただいた際、「期待されたことに応えたい、それを広げていきたいということがエネルギーになっていた」と仰っていたのですが、

期待されたことに100%コミットして前のめりに取り組む
→そうすると仕事が前に進む
→成果が出る
→より難易度の高い仕事を任せてもらえるようになる
→このプロセスを通じて自分の枠を広げて、自ら成長していく

という良いサイクルを自分から生み出して、体現されてきたんだなと感じました。

ZOZOTOWNの作り手として、マネージャーとしてこうあるべし!みんなも真似しなさい!と押し付けるものではなく、自分自身が心からこうありたいなぁというWANTの気持ちから発されている言葉だったこともあり、参加者の皆さんにもしっかり響いていたようでした。

チームリーダーから本部長になって変わったこと・変えたこと(ZOZOテクノロジーズ瀬尾さん)

最後は、EC基盤本部 本部長 兼 CTO委員会 委員長の瀬尾さんです。



チームリーダーから本部長になって変わったこと・変えたこと
ZOZOテクノロジーズとクラシコムさんの合同で社内でマネジメント勉強会を開催し、自分の方から4月に本部長になって感じたことや、実施していることについての共有を行いましたので、その時の資料を公開します。
https://sonots.medium.com/management-study-eccf10b4075d


部長や本部長が何を担っているのかちょっと見えないなと感じているメンバーや、次期部長・本部長陣に向けて、組織や役割の定義を網羅的にご説明いただきました。

クラシコムはエンジニア含めた全社員で80人弱/2レイヤーの組織に対し、ZOZOテクノロジーズさんは400人以上/4レイヤーの組織なので、規模の違いに驚きつつ、明確に整理されている役割を拝見して、今後の見通しを先に見させてもらったような気持ちでした。

瀬尾さんが「ここに今日の話の全てが書いてある」と推薦されていた本からの引用とともに、部長・本部長になると「ゲームのルール」が変わり、間接的な管理の中で、問題がかなり深刻化してからでないと気付けないという状況にもなるかも、というお話がありました。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
Camille Fournier 著、武舎 広幸、武舎 るみ 訳、及川 卓也 まえがき 2018年09月 発行 312ページ ISBN978-4-87311-848-2 原書: The Manager's Path フォーマット Ebook Storeで電子版を購入:価格2,288円 本書は、技術系マネージャーとそれを目指すエンジニアに向けて、IT業界の管理職に求められるスキルを解説する書籍です。テックリードからCTOになった経験を持つ著者が、管理職についたエンジニアが歩むキャリアパスについて段階をおって
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118482/

その話に、個人的にはヒーーー!っとなったのですが、それに対して瀬尾さんがとられていたアクションが印象的だったのでご紹介します。

「そのっつ(←瀬尾さんのニックネーム)春の1on1祭り」と題し、階層を一つ飛ばしてメンバーの皆さんとコミュニケーションを取る機会を設けられていました。

このカジュアルな名前も秀逸なアイデアで、真似したいポイントです。もし私が参加するメンバーだったら、普段あんまり接したことない部長と1on1・・・緊張してしまう、、、と思ってしまうかもしれないので、心のハードルが低くなって気軽に参加できそうで。

部長・本部長クラスの広く組織のことを見なければいけない忙しい方々が、時間を割いて1on1を全員とやるというのは想像しただけでも大変そうだなと思うのですが、そうやって組織のことを知り、どんな人がどんな思いを持って働いているのかということにセンシティブであることは、マネジメントの役割を担う人たちにとって何よりものスタート地点だよなと改めて感じました。

規模が違ってもマネジメントのお悩みは同じ

今回は「マネジメント勉強会」という題でしたが、リーダー層に限らず、マネジメントに興味があるメンバー層の方からのご参加もありました。

自分の興味に合わせて、キャリアの早い段階からロールモデルにカジュアルに触れる機会があるのは良い仕組みですよね。

そして、今回は初めての共同開催でしたが、事業規模や立場は違えど、チームや成果に対してリーダーシップを発揮していく役割の人たち同士のこうありたいなという姿や、抱える悩み、あるあるわかるという気持ちもシェアし合える時間でした。

改めて、一緒に開催させていただいたZOZOテクノロジーズさんに心から感謝します。

そして、カジュアル面談や採用プロセスのことを包み隠さず発表しておいて少し気恥ずかしいですが、ちょっと話聞いてみようかなと思っていただけた方がいらっしゃったらぜひ。

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