2025年7月1日、クラダシは創業11年目を迎えました。
創業以来、私たちはミッションに「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」、ビジョンに「日本で最もフードロスを削減する会社」を掲げ、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を軸に、企業や商品のブランド価値を守りながらフードロス削減事業に邁進してきました。また、事業で得た売上の一部を活用し、社会貢献団体への支援や、自ら立ち上げた「クラダシ基金」の活動にも積極的に取り組んでまいりました。
SDGsが掲げる目標年である2030年まで、残り5年。 今や私たちの目の前に広がる社会課題は、「食」だけにとどまりません。食、エネルギー、資源など、さまざまな領域で「もったいない」が生まれているのが現状です。
こうした社会の変化を背景に、クラダシはあらためて「自分たちの存在意義」と向き合いました。そして、山積する社会課題へより多角的にアプローチし、持続可能な社会を牽引する企業としての姿勢を明確にするため、2025年7月、コーポレートアイデンティティ(CI)刷新プロジェクトを始動させました。
新たに掲げたミッションは、 「善いビジネスで、未来に実りを。」 そしてビジョンは、 「日本一のインパクト企業グループへ。」。
クラダシは、会社の“進む方向を示す背骨”ともいえるCIにどう向き合い、どのように新しいCIをカタチづくっていったのか。本記事では、そのプロジェクトの歩みと、そこに込められた想いをお伝えします。
目次
変わらないために、変わる。CI刷新プロジェクト始動
話す、聞く、向き合う。7月の1か月がつくった土台
クラダシの覚悟とクラダシのコア
固まった想いを言葉にしてカタチづくっていく
「不安」が「期待」に変わった瞬間
みんなでつくったから、動き出した。
変わらないために、変わる。CI刷新プロジェクト始動
FY26がスタートした7月、クラダシのCI刷新が全社に発表されました。
創業12年目。これまでのクラダシの経営や事業における意思決定の判断軸は、常にミッション・ビジョンにありました。「日本で最もフードロスを削減する会社」というビジョンの実現に向け、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」の成長と拡大に全力を注いできた歴史があります。また、社員インタビュー企画「Youは何しにクラダシへ?」を読んでいただくと分かる通り、クラダシには既存のミッション・ビジョンに強い共感を持って入社してきたメンバーが多く集まっています。
一方で、SDGsの広がりとともに、世の中のフードロスに対する意識は確実に高まりました。そして今、フードロス以外にも、さまざまな社会課題が私たちの目の前に広がっています。こうした社会課題の広がりに合わせ、クラダシは2025年1月から、再生可能エネルギー領域へ参入し、電力ロスの削減を目指す新事業もスタートさせました。
今回のCI刷新は、「フードロス削減」という枠を超え、事業そのものが多角化しつつある今、これからのクラダシの姿勢をより明確な言葉で社会に示していくためのものです。
しかし、CI刷新が発表された当初、社内ではさまざまな想いが交錯しました。
「CI刷新は事業を加速させる新しい風になるのではないか」
「なぜ今なのか、何が変わるのか、フードロスはもう終わったのか」
そんな重要なプロジェクトのリーダーとして白羽の矢が立ったのが、総合通販部のけいちゃんです。「Kuradashi」の仕入れ業務と兼務しながら、CI刷新をリードしていくのは、誰にでも務まる役割ではありません。その中で、「繊細さと大胆さの両方が求められるこのプロジェクトで、想いをしっかりとのせながら、全社員の声を吸い上げられるのは、けいちゃんしかいない」。 そんな厚い信頼のもと、社長CEOの河村さんがアサインしました。
期待や戸惑いなど、さまざまな想いが入り混じった状態から、このCI刷新プロジェクトは動き出したのです。
話す、聞く、向き合う。7月の1か月がつくった土台
プロジェクト始動後、最初に行われたのは、けいちゃんと既存メンバー全員との1on1でした。7月の1か月間で、約30名全員と実施し、CI刷新に対する率直な想いを、一人ひとりから丁寧に聞いていきました。1on1を通じて吸い上げられたメンバーの声はすべて匿名でまとめられ、経営陣に共有されたのですが、「社内メンバーの想いを、経営層がきちんと理解したうえで進めるべき」 という、けいちゃんの強い想いが、このプロセスの背景にはありました。
ここから見えてきたのは、前向きな期待から少しネガティブな不安まで、本当に多様な声でした。そのなかで、このプロジェクトを進めるうえで最も重要なのは、「なぜこのタイミングで、何のために、どう変わるのか」を、丁寧に、繰り返し伝えていくことだと明らかになりました。また、CIは、事業の意思決定、カルチャーづくり、日々の行動すべてに影響します。だからこそ、経営陣がメンバーの声を直接聞く場、そしてメンバー同士が想いを共有し合う場を設け、一丸となって前に進むモメンタムを生み出すことも、大きなテーマとなりました。
そこで実施されたのが、スモールグループセッションです。
けいちゃん、メンバー6〜7名、そして社長CEOの河村さんという構成で、1時間のトークセッションを計5回行いました。メンバーは入社年次の近い者同士でグループが組まれたのですが、そこでも「自然と会話が生まれ、共感度の高い時間になるように」と考えた、けいちゃんのこだわりが詰まっていました。
セッションの中では、お互いの入社動機を語り合ったり、これまでのクラダシライフで印象に残っている出来事を共有しあったり、それぞれが考える「クラダシのアイデンティティ」について率直に言葉を交わしたりしました。 同じような想いを持って入社したメンバーがいることを知って気持ちが高まる場面や、クラダシの歴史を当時を知るメンバーから聞くことで会社への理解が一段と深まる場面も見られました。
メンバー自身が「これまで大切にしてきたこと」と「これからも大切にしたいこと」を再認識し、河村さんに直接想いを共有する。 メンバー同士、そして社長とメンバーの距離を縮める、非常に価値ある時間だったと思います。
(ちなみに、メンバー全員との1on1とスモールグループセッションは、すべて7月中に実施しています……! このスピード感は、まさにクラダシらしさのひとつですね。)
クラダシの覚悟とクラダシのコア
8月頭には、新部長・副部長陣と経営陣による経営合宿では、「クラダシの未来における「社会性・環境性・経済性」」というテーマでディベートが行われました。
1on1やスモールグループセッションでも繰り返しあがっていた、クラダシがこれまで続けてきた「社会性・環境性・経済性」の両立。
今のクラダシの事業は、本当に「社会性・環境性・経済性」において意義あるものか?
これからも両立しつづけたビジネスをしていくために、何ができるのか?
会社や事業を牽引する立場だからこそ、自信をもって本気でその部分を肯定でき、事業を通じて意義あるものをリアルに生み出していくための手段を描けないといけない。
そんな想いのもと、お互いの価値観やクラダシに対する考え、さらには描きたい未来を言葉にして伝え合ったディベートは、朝まで続いたそうです。
でもその時間を通じて、全員の目線は自然と同じ方向へ向かい、「一体感とスピードをもって、まだ見ぬ未来を切り拓いていく」、そんな結束力が生まれました。
合宿後は、河村さんから全社へ合宿全体の共有を行い、さらに各部長・副部長からもメンバーへ細かな内容を共有しました。「やりっぱなし」にせず、一つひとつのステップをつなげ、昇華させていく。これも、クラダシならではの強みだと感じます。
固まった想いを言葉にしてカタチづくっていく
8月下旬からは、これまでの対話を通じて見えてきたクラダシのアイデンティティや、これから描く未来を、どんな言葉で、どう表現するのかというフェーズへ進みました。
コピー、ストーリーブック、デザインの策定が本格化していきます。
9月の全社ミーティングでは、CI刷新のこれまでの歩みをあらためて全体で共有し、対話のなかから浮かび上がってきた、
①これまでと変わらず大切にしていくコア
②企業として成長するために、これから大切にすること
③それらを支えるメンバー像
これらを、実際にメンバーから出てきたエピソードや言葉とともに伝えました。
「会社から与えられたものではなく、みんなでつくっているプロジェクト」だと感じてもらうために、一人ひとりの想いがCIのエッセンスとして反映されていく過程を可視化したものでした。さらに、10月の全社ミーティングでも、「クラダシ全員で創る」という意思のもと、社史をつくるワークショップを行いました。これまでのクラダシの歩みを全員で振り返り、自分たちの軌跡に自信と誇りをもちつつ、ここから先のまだ見ぬ未来をどう創っていくかを描く時間。またひとつ、みんなの想いが通い合い、自分たち自身で切り拓く未来への期待が高まる時間になりました。
コピーやデザインは、言葉一つ、表現一つで伝わり方が大きく変わります。外部ベンダーとも想いを丁寧に共有し、慎重ながらもスピードは落とさず、同じ温度感で取り組みながら、形をつくっていきました。経営陣でのフィードバックは何度も繰り返され、議論は12月ギリギリまで続きました。
そうして完成したのが、ミッション・ビジョン、そして事業の核に込めた想いをストーリーとしてまとめた「Growth Book」です。
Growth Bookの作成過程では、取締役・執行役員一人ひとりに、新しいCIを通じて伝えたい想いや描いていきたい未来をインタビューしました。 また、CI刷新にあわせて、コーポレートサイトの経営陣写真も一新すべく、12月頭にクラダシオフィスの中に即席写真スタジオを設け、メンバーが見守るなか、終始和やかな雰囲気で経営陣の撮影が行われました。
CIが少しずつカタチになっていくその過程をメンバー全員で共有しながら積み重ねていく。 そして、クラダシが向かう未来を、みんなでつくっていく。そんな確かな手応えを感じられる場面だったと思います。
▽クラダシGrowth Book
https://speakerdeck.com/kuradashi/growth-book
善い種をまき、未来を育てる。新しい一歩を踏み出した日
約半年にわたり、濃度高く進めてきたCI刷新プロジェクト。
2025年12月19日、年内最後の全社MTGで、ついに社内へ初めてお披露目されました。
発表された新ミッションは、「善いビジネスで、未来に実りを。」、
新ビジョンは、 「日本一のインパクト企業グループへ。」。
これまでのミッションの中で大切にしてきた「ソーシャルグッド」という考え方を、より広く、より大きく育てていくという意思のもと、クラダシは「ソーシャルグッドカンパニー」から「ソーシャルグロースカンパニー」へと進化します。
これまでに築いてきた“善いビジネス”を育てるだけでなく、社会の変化とともに生まれる新たな課題にも向き合い、社会・環境・経済に確かなインパクトをもたらしながら実り豊かな未来を実現していく。そのために、クラダシは「クラダシならできる」という信頼と安定感を備えた、社会にとって不可欠な存在を目指す。
社会・環境・経済の三領域で、真に必要とされるインパクト企業グループを目指すという強い意志が、言葉の端々から伝わってきました。
新しいコーポレートロゴには、実りある未来へ伸びていく2つのSeeds(タネ)、「Growth Seeds」があしらわれ、それぞれ、公益性を象徴する「impact」と、経済性を象徴する「return」を意味しています。
同時に、コーポレートカラーはオレンジから、未来をあらわすグリーンへ刷新。「善い食事業」を担うKuradashi Food、「善いエネルギー事業」を担うKuradashi Energyにも、それぞれ新たなカラーが与えられました。多彩なカラーを持った「善いビジネス」のSeeds(タネ)を成長させ、未来に多くの実りをもたらす。このデザインには、そんな事業の広がりと一貫した思想が込められています。
「不安」が「期待」に変わった瞬間
新しいCIを発表された社内メンバーの反応は、7月時点とは大きく変わっていました。
「クラダシが大事にしてきたコアの部分は変わっていなくてよかった」
「Social Growthって、まだない言葉であり、広がりを感じられるいい言葉」
「デザインがいい。善い種をまいていく感じがする」
クラダシがこれから創っていく未来への前向きな期待が、自然と会場全体に流れているようでした。
また、新しいミッション・ビジョンに込められたメッセージや、コーポレートカラー、ロゴに込めた想いの説明を受けたあとに、社内全体でグループワークを実施しました。
「100億、1000億規模になっても失いたくないクラダシの善さとは?」
「提供したい価値(インパクト)を実現するために、今必要な変化は?」
「10年後、実現したいクラダシの姿は?」
これらをテーマにグループで話し合うなかで、「クラダシから生まれるカラーを10色以上にしたい」、「社会課題解決に取り組む企業のそばに、いつもクラダシがいる存在になりたい」、「クラダシと一緒に何かをすることを、誇りに思ってもらえる会社になりたい」など、さまざまな意見が飛び交いました。誰もやっていない課題解決を“三方良し”の姿勢で切り拓くためには、「社内で互いに高め合い、正しい知識を持ってスピード感をもって進むことが欠かせない」、といった声も上がりました。
メンバーの目線は、限りなくこの先クラダシが描き、実現していく未来に向いていました。世の中に山積する社会課題を価値へと転換し、社会・環境・経済に確かなインパクトをもたらしていく。ミッション・ビジョンに込められたメッセージをしっかりと受け取り、経営層、部長・副部長、メンバー、クラダシにいる全員が、自分たちで新しく掲げたミッション・ビジョンに向かって改めて一つになろうとしている、そんな瞬間だったと思います。
そして年が明けた2026年1月13日、新しいCIを社外へ発表。
同時に、オフィスもコーポレートロゴやミッション・ビジョンを反映させてリニューアル。 新しいCIを社内外に浸透させていくのは、ここからが本番です。しかし、そこにいるメンバー一人ひとりは、すでに新しいCIを自分自身の業務や姿勢に落とし込み始めています。日々の仕事の中で、自然と意識され、行動ににじみ出ていく、そんなフェーズへクラダシは確かに歩みを進めています。
みんなでつくったから、動き出した。
7月から始まったCI刷新プロジェクトをこうして振り返ると、どの場面にも「一方的」な瞬間はありませんでした。メンバーを巻き込み、経営陣や部長陣と丁寧につなぎながら、一つずつステップを踏んできたプロジェクトでした。
だからこそ、12月に社内へ展開されたとき、「自分たちで未来を切り拓いていく」という期待と熱量が、自然と生まれたのではないかと思います。 また、このプロジェクトのリーダーを務めたけいちゃんが、このプロジェクトを通じて成し遂げたかった想いや、そのためにすべきことをとことん考え抜き、実践しつづけてきた結果が、社内にモメンタムを生み出したのではないかと、一人のメンバーとして思います。
クラダシの成長は、まだ始まったばかり。
クラダシメンバー全員で「日本一のインパクト企業グループへ」と歩みを進め、これからも多くの「善いビジネスで、未来に実りを」もたらしていきます。
次回は、このCI刷新プロジェクトを率いたけいちゃんに、各場面で何を考え、どんな想いを抱いていたのかインタビューします。ぜひ、続編もご覧ください!
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私たちクラダシは、ミッションを「善いビジネスで 未来に実りを。」、ビジョンを「日本一のインパクト企業グループへ。」と掲げ、フードロス削減から電力ロス削減まで事業を展開し、世の中に山積するさまざまな社会課題を価値へと転換しつつ、社会・環境・経済へ確かなインパクトをもたらす「ソーシャルグロースカンパニー(Social Growth Company)」を目指します。
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