一生モノの武器『メタスキル』という考え方 | 株式会社コンタクト
株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は現在、採用・教育・人事・エンジニアサポート を担当しています。先日、とある企業のセミナーに参加させてもらったとき、ふと気づいたことがありました。「あれ...
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株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は現在、採用・教育・人事・エンジニアサポート を担当しています。
前回の記事では、少し触れたのが、“メタスキル”という考え方です。
スキルや経験だけでなく、「学び方」や「考え方」といった、
変化に対応するための“土台となる力”が、今あらためて注目されています。
今回はそのメタスキルを掘り下げて、なぜ今求められているのか、未経験の方にどう関係してくるのか、
実例も交えながら掘り下げてお伝えしたいと思います。
※前回の記事
先日、最先端の技術を扱う現場で活躍しているエンジニアの方とお話しする機会がありました。
その中で、特に印象に残った言葉があります。
「昔みたいに“技術がある=すごい人”という時代じゃなくなってきたよ。
生成AIをはじめ、ツールが賢くなったからこそ、“どう使うか”のほうが重要になってるわ。」
この言葉に、私は深く共感しました。
生成AIの登場によって、「技術を持っていること」よりも、「技術をどう活かすか」が、今の時代のエンジニアには求められているのです。
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ChatGPTなどの生成AIの登場以降、
エンジニアに求められるスキルには大きな変化が起きています。
これからのエンジニアにとって重要なのは、
「高度な知識」や「手を動かす力」だけではありません。
むしろ注目されているのは、
一方で、かつて重視されていた
といったスキルは、AIに補完されつつあり、「人でなくてもできる仕事」としての比重が下がっています。
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未経験者の採用においては、企業にも多くの課題があります。
その結果として、「経験者を優先したい」という空気感が強まりがちです。
ですが、これからの時代に本当に必要なのは、「何を知っているか」ではなく「どう学び続けられるか」です。
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そんな時代背景の中で、いま企業が注目しているのが
“メタスキル”=変化に対応し、学び続ける力です。
たとえば以下のような力が、メタスキルに該当します。
これらは、どれも「才能」ではなく「習慣」で身につく力です。
技術はAIが補完してくれる時代だからこそ、人間ならではの“伸びる力”が評価されるようになっています。
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~実務で信頼されるエンジニアになるために~
エンジニアとして実務に入った直後、多くの新人がつまずくポイントがあります。
どれも小さな行動の差に見えますが、現場ではその積み重ねが「信頼されるエンジニア」と「任せづらい人」の分かれ目になります。
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分からないまま進めてしまい、結果的に手戻りや誤解を招くことがよくあります。
自信がなくて黙ってしまうのではなく、「ここまで調べました」「この点が不安です」と、状況を言語化するだけでも、コミュニケーションは大きく前進します。
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「どこを」「なぜ」修正したのかが分からない状態は、チームにとって大きなストレスです。
また、自分自身が数日後に見返したときに内容を思い出せないこともあります。
コメント・メモ・記録を残す習慣は、自分と周囲の両方を助けます。
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「とりあえず動いたからOK」という判断は、最も危険です。
バグが納品後に発覚すれば、信頼も失い、周囲の確認コストも増えます。
新人のうちは特に、テストこそが信頼獲得の第一歩です。
丁寧なテストとチェックを行う習慣が、周囲からの「安心して任せられる」という評価につながります。
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ただ仕様通りに作るだけでなく、「なぜこの機能が必要なのか」「どんな人が使うのか」を知っている人の仕事は、質が違います。
技術だけでなく、そのシステムが果たす役割や業務背景を理解する姿勢が成長を加速させます。
当社では、こうしたメタスキルを含めて、未経験からプロのエンジニアへ育てる段階的な仕組みを整えています。
まず、入社後3ヶ月間の研修では、ITスキルとあわせて、
「考え方」「調べ方」「伝え方」など、基礎となる力を徹底的に養います。
その後すぐにプロジェクトに出るのではなく、実業務でのOJTを行います。
実際のチームに入り、先輩のサポートを受けながら、リアルな業務の流れや判断のしかたを身につけます。
このOJTで土台ができた段階で、
プロのエンジニアとして正式にプロジェクトに参画していきます。
もちろん、1人で放り込まれるのではなく、チームでの参画が基本です。
さらに、配属後もコンピテンシーチーム制度により、
目標設定・振り返り・アドバイスのサイクルを通じて、継続的に成長していけます。
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AIや新しい技術が次々に登場するこの時代、
「何ができるか」よりも、「どう学び、どう変わるか」が、これからのエンジニアにとっての最大の武器です。
メタスキルは、誰にでも身につけられる力です。
そして、コンタクトにはそれを育て、支える仕組みがあります。
「これから成長したい」
「自分を変えていきたい」
そんな想いを持つあなたを、私たちは歓迎します。
一緒に、変化の時代を生き抜く“未来のエンジニア像”をつくっていきましょう。