KEIPE株式会社の会社情報 - Wantedly
KEIPE株式会社の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。2017年に障がい者就労支援事業からはじまったKEIPE。 9年目を迎える2025年現在、6つの事業、140名の仲間とともに「誰もがそこに居ていい社会」に向けて挑戦しています。 KEIPEが向き合う "障がい" ...
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私たちは「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を目指して事業を展開しています。
このコーナーでは、KEIPEの最前線で働く社員の入社のきっかけや想いを探っていきます。
今回は飲食事業のスーパーバイザー/SVを務める小西雅仁にインタビューしました。
▼ PROFILE
1980年、山梨県甲府市に生まれる(44歳) 高校卒業後、歯科技工士の国家資格を取得してラボラトリーで勤務する。25歳でキャリアチェンジし、飲食業界で起業する。その後、経営コンサルタント会社を経て起業。42歳の時に髄膜脳脊髄炎を発症して1か月昏睡状態になり、その後2年間のリハビリ生活を送る。リハビリ中にKEIPEの存在を知り感銘を受け参画を目標にする。 2025年4月KEIPE入社、現在は飲食事業部のスーパーバイジングに従事する。
歯科技工士から飲食店経営へ 順調なキャリアチェンジ、突然の病
KEIPEとの出会い。KEIPEと関わることをリハビリのモチベーションに
その人の可能性を信じて伸びる個性。入社してすぐに達成した過去最高売り上げ
-小西さんのこれまでのキャリアを教えてください。
僕のキャリアの始まりは歯科技工士からでした。もともと母子家庭で、手に職をつけなきゃと思って選んだんです。歯科技工士って実はかなりハードな仕事なんですよね。それで身体を壊してしまって。
そんなときに友人から東京・新橋の飲食店の立ち上げを一緒にやらないかって声をかけられたんです。新しいことをやってみたかったし、人と接することもやってみたかった。それで一緒に店を立ち上げることになったんです。
そうしたらお店がうまくいって、2号店まで出したんですけど、そこで失敗してしまいました。
そのあと大手のコンサル会社に入って、業績悪化店舗の立て直しを行う事業に参画しました。5年間で1,000くらいの店舗の立て直しをしたんです。
-5年間で1,000店舗……すごいスピードですね!
そうですね。でも、すごく楽しかったです。飲食店経営の経験もあったから、店主の気持ちもよくわかった。コンサルだったけど一緒に店舗に入って、店舗スタッフとコミュニケーションを取っていきました。指示や提案をするのではなく、現場で一緒に働きながら立て直しをしていたコンサルは少なかったと思います。時には調理場に入って、従業員と一緒に焼き鳥を焼いたりしてましたから。(笑)
-飲食店に寄り添っていたんですね。その後はご自身で経営をされたとか。
はい、それまでのキャリアの中で知り合った飲食店の経営者から事業を継承する形でした。
-どのくらいの経営していたんですか。
30~40歳までの10年間ですね。10店舗、年商10億円までいきました。
その後いろいろな事情があって、店舗は知人に譲り、しばらくしてソフトバンクで働いていました。孫正義さんにあこがれて。(笑)
そんな矢先に、倒れてしまったんです。42歳のときでした。
-本当に突然だったんですね……。どんな病気だったんですか?
髄膜脳脊髄炎という病気で、とても珍しい病気だったんです。それまでは本当に普通に働いていたんですが。
倒れて1か月間、昏睡状態が続いて...…。目が覚めたときには体重が倒れる前の半分くらいになっていました。
歩けず記憶障害も残ってしまい、8か月入院して、山梨に帰ってまた1年と少しリハビリをしました。今もリハビリは続けています。
-KEIPEは何がきっかけで知ったんですか?
たまたまKEIPEの代表赤池の記事を見つけたんです。「障がいを特別なものにせず誰もがそこに居ていい社会にする」というビジョンや事業内容に感銘を受けたのを覚えています。その時に「この会社にどんな形でもいいから関わりたい」と思ったんです。そのときは50m歩くのが精一杯でした。
-でも今はしっかり歩けていますよね。相当努力したのでは?
リハビリは本当に辛かったです。ゴールも見えない期間が続いて、何度もめげそうになりました。
でも「KEIPEに関わる」という目標があったから頑張れたんです。自分の人生、自分が諦めたら終わるなって思って。
-それで普通に歩けるまでになったんですね。すごい。
そうなんです。とにかく頑張って、歩けるようになったらKEIPEに連絡を取ってみようと思っていました。やっと歩けるようになったので、あの手この手でKEIPEにアタックしました。(笑)
DMを送ってみたり、メールを送ったり。そしたら面接をしてくれることになったんです。
-面接ではどんな話をしたんですか?
面接に行ったのは良いんですが、全然自分のことをアピールできなかったんです。(笑)
障がいがある自分が本当に働けるのか、自分が一番自分を疑っていて。自分に自信が持てなかったんです。
でも、面接をしてくれた事業部長は、僕の障がいを理解してくれました。「最初からフルで働けなくても短時間からできることをしていきましょう」と提案してくれたんです。
-小西さんの可能性を信じてくれたのですね。
そうは言われたものの、面接は絶対落ちると思っていました。(笑)
それまで主治医からも、働くのは難しいかもしれないと言われていたので。採用が決まったときは嬉しかったですね。
-それで2025年4月に入社したのですね。今はどんな仕事をしているんですか?
今はKEIPEが運営しているユニバーサルカフェ&レストラン「COLERE(コレル)」で経営のマネジメントをしています。
COLEREのスタッフは8割が障がいを持っています。メニュー開発・ホール調理・マーケティングなど、障害者と健常者のボーダーを引かずに運営。「障害の有無に関わらず、誰もが働くことができる。誰もが来れる、楽しめる」を体現する、ユニバーサルカフェ&レストランです。
≫コレルのコンセプトムービー
-具体的にはどんなことをしているんですか?
販売促進のアドバイスをしたり、お店の課題を見つけて解消したり。もっと売上が上がるようにメニューを変えてみたり。飲食店経営の経験があったので、ここを直したらもっと売り上げが伸びるなというポイントが見えてくるんですよね。
-入社して早々、結果を出していましたよね。
4月に入社して、2か月で過去最高の売上を更新しました。
-小西さんて本当に記憶障害があるのだろうか...…と疑ったほどでした。(笑)
最初はもっと軽作業を任せられると思っていました。販促のような売り上げに関わる部分の仕事ができるとは思っていなかったんですが、みんな僕の話を聞いて、提案を受け入れてくれたんです。そのうち自然とマネジメントをするようになっていきました。障がいの有無は関係なく接してくれる社員に囲まれています。
-今の仕事は楽しいですか?
すごく楽しいですね。店舗もまだまだ伸びしろがあると思っています。
KEIPEの社員は、仲間を絶対に否定しない。信じてくれます。だから僕も意見が言えるし、売上を伸ばすためのチャレンジができる。
あと仲間がいるって心強いです。ずっと一人でリハビリしてきたので。
-小西さんにとってKEIPEってどんな存在なんでしょう?
KEIPEが大切にしているものの中に「運命の人になる」というキーワードがあります。
僕にとってKIEPEは「運命の会社」なんですよね。
少し前の自分には今の姿は想像できていなかったです。KEIPEに出会って自分の可能性に気づけたんです。
KEIPEが大切にしている考え方…「運命の人になる」についてはこちら
-小西さんの今後の展望を聞かせてください!
COLEREは障がいを持っている人も持っていない人も、ボーダーを引かない飲食店です。誰もが来れる、働ける、そんなコンセプトで、日々スタッフみんなが強みを発揮して店を創っています。このCOLEREのモデルを全国に広めて行くのが、当面の目標です。
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