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「自分の名前で仕事ができる人材」に。今が修行のとき――取締役CFO・平岡晃の決意

未経験の分野に挑戦するときや、自分の意思で何かを決断するときに、人は成長する。2018年度から株式会社カラダノートの取締役CFOとなった平岡晃は、そう考え、自分自身のキャリアにおいてそれを実践してきました。CFOという新たな役割に挑む平岡には、会社への思いと生き方への高い意識があります。

「自分に投資しろ」という言葉に触発され、数字をキャリア形成の軸に

▲前職のベンチャー時代の平岡(写真右端)。経営企画室として部門間の調整やコミュニケーションに奔走していた

株式会社カラダノートでは2018年8月1日からの11期目スタートに合わせ、新たに取締役を2名選任しました。取締役COOの小笠原裕介とともに、新しく取締役CFOとなったのが平岡晃です。

平岡は、2017年2月にカラダノートに入社。前職までは、大学院で学んだ会計を実践すべく、大企業からベンチャーまで、3つの企業で財務経理や経営企画などの経験を積んできました。

そもそも彼が会計という分野に関心を持ったのは、大学時代に出会った1冊の本がきっかけでした。

平岡 「大学のゼミの先生がよく、『自分に投資しろ』ということを言っていました。それで、勉強会に行ったり、本を読んだり、直接いろんなものを見に行ったり、自分なりにやってはいたんです。その中で出会ったのが、京セラ創業者・稲盛和夫さんの本でした。
その本に『今後のビジネスマンは会計がわからないと通用しない』というようなことが書いてあったんです。それまでの大学生活を振り返ってみたら、遊んでしかいなかったなあと思って、基本的なところからしっかり学ぶために大学院に進学し、会計を専攻しました」

大学院修了後、大手の電機メーカーに就職した平岡。学問として得た知識を、実際の現場での経験に生かしていきました。なかには、国の補助金が絡むような、大企業だからこそ積める貴重な経験もありました。

その後、より経営が見えるような立場で仕事をしたいと考え、上場準備をはじめた中小企業向けのコンサルティング企業の経営企画室に転職。さらに3社目のIT企業でも経営企画室で子会社のグロース支援やM&A案件を担当し、幅を広げていきます。

平岡 「経営企画って何をやっているのかわからないと言われることが多いんですが、部門間の調整などが多く、結構泥臭い仕事だったりします。人と関わることが多いのでコミュニケーションも大事にしていますね。
そのなかでも、プロジェクトが成功するとか、子会社と一緒に何かをやった時にうまくいくとか、それに対して感謝されるといったところにやりがいを感じていました」

自分に投資するという意識を持ちながら、順調に経験を積んできた平岡。彼がカラダノートへの転職を決めたのには、2つの理由がありました。

自分ごとになれる事業内容とキャリア観を照らし合わせ、カラダノートへ

▲家族を持ったことで自分ごととなる事業分野がよりクリアになった

平岡の入社は2017年2月。前職でのプロジェクトが終わるタイミングで、そろそろ次をと考えていたころに、代表取締役の佐藤竜也に声をかけられました。CFO候補という形で、佐藤と話をしながら、平岡はカラダノートに対して関心を深めていきました。

平岡 「僕がカラダノートに興味を持ったポイントは2つありました。1つは、事業内容が自分ごととして考えられるものであったこと。僕には3歳の娘がいるので、家族向けのサービスをやっていることは大きな理由でしたね。
仕事は、その事業が好きじゃないと続かないので、自分が主人公として考えられる領域であるかを考えていました。この事業だと、『自分の悩みを解決すれば、他のパパや家族も幸せになれる』という風に考えられるので、ストーリーを描きやすいなと思ったんです」

そしてもう1つは、平岡自身のキャリア観に深く関わるものでした。

平岡 「2つめは、自分の裁量の幅があると感じたことです。カラダノートは、ある程度、自分の経験してきたことも生かしながら、経験していないことにも挑戦できる環境にあると思いました。
これまでの転職で、結果的に会社の規模はだんだん小さくなっていますが、個人ができる裁量の幅が大きく広がっています。僕は30代のうちにいろいろ経験したいと考えているので、そういう環境に身を置きたいなと」

当時カラダノートは、将来のCFOを見据えて人材を探していました。特に重視していたのは、社内の管理体制構築と、外部への投資領域などの両方でバランスよく経験があること。

大手の証券会社出身者やコンサルティング企業出身者など、募集をかければ集まるものの、どちらかに知見が偏ってしまうことが多くありました。その点、平岡は3社のキャリアでその両方を経験していて、まさに適任。そう感じた佐藤が声をかけ、それに共鳴した平岡は入社を決めたのでした。

多様な働き方を受け入れつつ、スピード感を持って事業成長させる難しさ

▲この度新任役員となった平岡晃(左)と小笠原裕介(右)

入社後は、コーポレート部の部長としてバックオフィス関連の仕事を幅広く担当してきました。広報やカスタマーサービス、セキュリティ、法務などは今まで経験したことのない分野。それらについても学びながら、着々と上場準備を進めています。

平岡 「上場後のことを考えると、ブランディングというか、投資家やユーザーなどのステークホルダーへのストーリーの発信は結構重要なので、そういった意味では広報やCSはとても勉強になります。
取締役になってもやることや期待されていることはそんなに変わっていないので、自分に与えられているミッションをいかに効率よく達成するかを考えています」

メンバーをマネジメントしながら会社を成長させていくというミッションには、ハードルも当然あります。特に平岡が感じているのは、当社がママの多い職場であることの難しさです。

平岡 「企業の成長には結構パワーが必要ですが、今は副業などを含めて、いろんな働き方が出てきている中で、いかにメンバーのモチベーションを上げて成長につなげるかというところに課題感はありますね。
当社はママさんが多いので、保育園のお迎えだったり、要は時間が限られているわけです。独身男性が深夜までゴリゴリ働くっていうベンチャーの風土とは全然違うので、そこのバランスをいかにとるか。
大切にしているのは、限られた時間で生産性を上げていくということですね。どうすれば限られた時間の中で組織の成長が最も加速するのか、日々試行錯誤しています」

入社後、「こんなにみんなが定時に帰る会社はない」と驚いた平岡。それぞれが家族との時間をしっかりと確保しながら働く姿勢に衝撃を受けながらも、ベクトルを同じ方向に向けて高められるよう考えています。

平岡 「今も生産性が悪いとは思ってないので、よりポジティブに転換させるために、みんなのパワーを無駄に分散させないということ。働き方には合理的なことだけじゃなく、個人の感情なども入ってきますし、それぞれの生き方も関係するので、難しいですがやりがいはありますね」

能動的な行動と、未経験の分野への挑戦を大切に。CFOとしての高い意識

▲30代をいかに打席に立てるかを意識し、40代で名前で声がかかるような人材に

平岡自身は、「自分に投資する」という言葉に刺激を受けたように、キャリアに対する意識や成長欲求が高く、20〜30代での経験がそれ以降のキャリアに関わってくると考えています。

平岡 「1社目の会社に在籍していたとき、交流会に参加したことがありました。そのときに同世代の人の話を見聞きして、自分の経験の少なさ、狭さに危機感を覚えたんです。そこで自分の中で、20代30代は修行の期間だと思って、いろんな経験を短期間で積みたいと考えました。
スキルが身につくのって、自分で意思決定したタイミングなんだと思うんです。それが成功するか失敗するかは置いといて、自分で決断していくことが重要だと思うので、自分で裁量を持てる仕事を選んできました」

そんな平岡の40代以降の目標は、「名前で声がかかるような人材」になること。そのために自分が能動的に動くことや、未経験の分野にも果敢に挑戦することを意識しています。

彼がCFOとして今後、心がけていきたいと考えるのは3点です。

平岡 「1つは代表の佐藤が考えるビジョンを、いかに事業計画としてわかりやすく数字に落とし込んでいくか。2つめは、企業の持つ『ヒト・モノ・カネ』を、適切な場所に配置していくことですね。ある意味では、言い訳の材料をつくらせないと言うか。『お金がないからできません』とか、『人がいないからできません』と言わせたら僕の負けなんですよ。
3つめは、アンテナを高く持っておくことです。世間の動き、競合他社の動向、社内の動向など、アラートをいかに吸い上げるか。これも僕の仕事です。CFOって財務しかやらないと思われがちなんですけど、いろいろやることはあるんですよね」

多岐にわたる業務を、やりがいを感じながら行なっている平岡。9月に2人目の子どもが生まれるのに合わせ、育休の取得を考えるなど、自らの働き方も工夫しています。

オールマイティに経験を積み、自分の幅を広げながら、会社の成長にも貢献していく。今後もCFOとしての平岡は、組織の中を柔軟に、そして縦横無尽に動き、活躍していくことでしょう。


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