カケハシでコーポレートブランディングチームのディレクター/スクラムマスターをしている川下です。
あわせてこの度、カケハシ出戻り組の初代組長を襲名させていただくことになりました!
そこで今回は、出戻って気づいたカケハシの良いところを紹介し、カケハシの魅力を皆さんに伝えられればと思います。
目次
- 自己紹介
- 出戻って気づいたカケハシの良いところ
- 最後に
自己紹介
まず、そもそも私が何者なのか?というのを、カケハシでのキャリアを中心として紹介したいと思います。
私が最初にカケハシに入社したのは2018年9月で、Musubiという薬剤師が使う電子薬歴・服薬指導システムを開発・提供するチームのディレクター/スクラムマスターとして活動していました。
その活動を通して、私自身の興味関心は、プロダクトの価値を上げていくことに直接関与すること以上に、「それを行うチームや人のモチベーションやパフォーマンスをどうやったら最大化できるか?」へと移っていき、カケハシ内部でそのような活動をするという選択肢もありはしましたが、色々な環境で経験を積みたいという思いからカケハシを卒業することにしました。
2021年7月のことになります。
次の会社で、ソフトウェア・エンジニアリングのプロセスや文化などを作っていく役割を担って入社したのですが、私が想定していた以上に考え方や価値観が異なる、特に会社の意思決定層と、マネジメントに対する考え方がまったく異なっていることに入社早々気づき、この状態だと私としてもやりたいことができないし、何よりそのような状態では組織に価値を提供するのが困難で、会社にとっても私にとっても不幸な状態になっていたので、退社を決意し、カケハシに戻らせていただくことにしました。
ちなみに、カケハシや私がマネジメントに対してどのような思想を持っているかは、私たちが、専任のスクラムマスターにこだわる理由。開発組織の理想像とは?という記事を以前出させていただいているので、そちらもあわせて読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。
2021年12月にカケハシに復帰し、冒頭でも紹介した通り、コーポレートブランディングチームのディレクター/スクラムマスターとして、今後は横断的な組織改善に取り組んでいきたいと思っています。
出戻って気づいたカケハシの良いところ
ここからは、一瞬外に出て改めて気づいたカケハシの良いところをいくつか紹介したいと思います。
なお、ここで紹介する良いところは、あくまで私の個人的感想であり、ここにあげることがカケハシのすべてではないことだけご承知おきください。
組織としての学びを重視している
これは私がもっとも魅力と感じるポイントです。
VUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity)と言われる予測不能で正解のない時代において、学びの最大化を重視するというのは、組織として重要な生存戦略だと思っています。
ここでいう学びとは、本を読んだりセミナーに行ってなんらかの知識を吸収したりという類のものではなく、我々のサービスが対象としている市場の本質的な課題やニーズを理解するために、仮説検証サイクルをまわすことによって知識を獲得していく取り組みや、そのプロセスそのものについて定期的に振り返って改善していく取り組みのことを言っています。
もちろん、顧客数を増やし売上を伸ばすことはとても重要なことですが、それと同じくらい、実行することで何を学んでどう改善していくのかが重要です。
学びを最大化するための具体的な取り組みとしては、一番には開発プロセスへのスクラムの導入だと思います。
スクラムはアジャイル開発のプラクティスとしてデファクトスタンダードになっていますし、スクラムをきちんと実践すれば、自ずと学びは最大化されると思います。
また、カケハシでは各スクラムチームに専任のスクラムマスターを配置するようにしています。
これも学びの最大化に貢献していて、スクラムをきちんと実践するというのは思ったより簡単ではなく、きちんと実践して効果を最大限獲得するためには、コーチ役となるスクラムマスターの存在が必要不可欠だという考えに基づいています。
その他には、チャレンジを推奨し失敗を許容する文化、組織の心理的安全性に気を配る姿勢、バリューの一つに「無知の知」を採用している点、基本的なチームの単位がフィーチャーチームになっているなど、多くの姿勢、プロセス、組織構造などが学びを最大化することに貢献していると思います。
と、ここまで読んでくださった方は、カケハシどれだけ完璧なんだと思われたかもしれませんが、実際にはまったくそんなことはなく、理想として上記のような考えに基づいて日々がんばっていますが、実際にはまだまだで、様々な面で改善する必要がある状態です。
むしろどちらかというと、今何ができているかではなく、理想を意識しつつ現在の自分たちの状況を把握し、日々の取り組みの中で得られた知識をもとに改善を繰り返していく姿勢こそが最も重要だと思いますし、それを大事にしているのがカケハシの良いところだと思います。
一緒に仕事をしていて心地よい
良いなと思う2点目は、一緒に仕事をしていて心地良いメンバーが揃っていることです。
なんだかんだ、仕事する上で同僚との相性は非常に重要だと思いますし、相性によってパフォーマンスは何倍も変わると思っています。
誤解がないように付け加えておくと、なあなあでぬるま湯のような関係ということではありません。仕事の成果や成果をあげるまでの行動プロセスにおいては、カケハシメンバー一人ひとりに高いプロ意識が求められます。そういった意味では良い緊張感が保たれた状態とも言えます。
ここで言う「心地良さ」とは、仕事において大事にする価値観が共有されているゆえコミュニケーション齟齬が生じにくく、また、お互いを信頼した上で仕事を進められることを意味しています。
これは自然にそのような状態ができたわけではなく、きちんと理由があります。
1つ目の理由は、仕事をする上での価値基準となるバリューが定義されそれが啓発されていること。
2つ目の理由は、採用において、バリューフィットを重視していることにあります。
カケハシのバリューは2019年1月に、メンバーが増え、組織が拡大するなかで、日々の行動の基準となるものを示そうという思いから、当時の経営メンバー3名を中心に策定されました。
経緯は「カケハシらしさ」を、みんなの羅針盤に。6つのバリューに込めた思いに詳しく記載されているので、ぜひあわせてお読みください。
私自身も、バリューへの理解を深めるために、チームメンバーとのオフサイトミーティングを企画したりしました。
また、バリューが策定されてからは、カケハシの採用面接においても「この6つのバリューにどれくらいフィットするのか?」「どれくらい共感してもらえるのか?」を見極めるようになりました。
もちろん、すべての人がすべてのバリューを体現できているかというとそうではないですし、「高潔」や「無知の知」など比較的抽象度の高い表現になっているので、人によって解釈が違っているという側面もあります。
ただ、そこも含めて、「今のこの人の行動は〇〇のバリューに則ってるよね」や「バリューに則ると今回のケースはこうすべき」など、バリューを軸としてメンバーで議論したり自問自答したりすることでバリューへの理解と体現度合いが高まっていくのだと思います。
出戻り制度を策定中!!
最後に、3つ目の良いなと思う点として、私の出戻りをきっかけにして、正式に出戻り制度の策定を開始してもらっている点です。
ある種、私のわがままで組織を離れる決断をした側面はあり、とても心地良く信頼できる仲間がいる組織とはいえ、多少なりとも後ろめたさのようなものと、「私を受け入れてくれるのだろうか?」という不安はありました。
そんな中、私の出戻りをきっかけにして、正式に出戻り制度の策定に着手していただいたことで、私の出戻りがアドホックな例外的なものではなく、今後もこれに続いて出戻ってきてほしいという意思が組織にあることを感じ、私としてはものすごく気が楽になりました。
具体的には、退職した元社員とのコミュニケーション(会食)補助、退職後一定期間の選考ショートカット、入社の場合は在籍期間を通算で有給付与する、等があたります。
このように、現在いるメンバーだけでなく、一度卒業したメンバーにも気を配り、いつでも戻ってきて良いよという姿勢でいてくれる点がカケハシの良いところだと思います。
最後に
カケハシでは、職種に限らず積極採用中です。
少しでも興味を持ってもらえたら、ぜひお気軽にエントリーお願いします!
https://recruit.kakehashi.life/
また、出戻りも大歓迎です!
一度カケハシをご卒業された方、私が事例を作ったので、安心して戻ってきてください!いつでもお待ちしております!