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こんにちは!株式会社ジュニの広報のせきたです。「ジュニの中の人インタビュー」では、ジュニのメンバーを掘り下げる記事を不定期に発信しています。
さて、第5回目は、前回リードエンジニアの諸橋さんからの指名を受けた、プランナー/ディレクターの伊藤(いとう)さんです。
伊藤さんは前職はコピーライターという経歴で、ジュニに入社する前はIT、web制作がメインの会社ではなかったそうです。でも入社2年目の今、大規模案件や若手育成も任される中堅プランナー/ディレクターです!そこには入社1年目の努力と、これまで磨いてきたアイデア、企画の経験、そして考え方のシフトチェンジがありました。そんな伊藤さんを近くで見てきた代表の岡村さんは「いくつものエンタメ系案件を理解し発展させてもらいました。自分で判断し考える力があり、新しいことに挑戦しようとしている。」と実績と姿勢を高く評価しています。
企画やアイデアをカタチにしたいとジュニに参加した伊藤さん。なぜコピーライターからプランナー/ディレクターとなったのか、日頃からどうやってアイデアをつくり出しているのか、そしてロゴ提案をきっかけにオンライン配信フェスなどの大規模案件にまで発展させた経緯をお聞きしました!
ものづくりをしたいと思った子供時代。コピーライターを経てジュニに参加するまで。
ーものづくりをしたいと思うようになったきっかけ、コピーライターになるまでの経緯を教えてください。
子供の頃から想像することが好きで、「イメージをカタチにする仕事をしたい。ただのサラリーマンになりたくない。」と思うナマイキな子供でした(笑)その思いから、目指したのは建築家でした。そこで大学では建築を学び、建築家の事務所でバイトなんかもしていました。実際の現場で学ぶことも多かったのですが、やはり自分の名前で仕事ができるようになるには少し時間がかかるなと。。そのタイミングで自分自身のクリエイティブをもっと早く世に出せる業界は?と考えて、出てきたのが広告業界でした。もともと本やアートが好きだったので、書いたりデザインする仕事ができないかと都合よく考えてましたね。それで一社目は不動産広告をメインとする制作会社に就職してコピーライターとしての経験を積んでいきました。4年ほど勤めて、その後大手電機メーカーをメインクライアントとする制作会社に転職しました。
ーコピーライター時代の経験はジュニでどう活かされていますか?また、コピーライターからプランナー/ディレクターへシフトチェンジした理由は何だったんでしょうか?
コピーライター時代は、物件広告のコンセプトづくりにはじまり、カメラのキャッチコピーやカタログ制作、商品開発者への取材や記事制作、あとサイトリニューアルなどを手掛けていました。書くという仕事は、商品のキャッチコピーも、開発者のインタビュー記事も、商品のことや開発者の思いを本当に自分自身が理解していないと、誰もがわかる読みやすい文章をつくることができません。まずは正しく情報を理解して、それを誰もがわかる言葉に変えて届ける。この経験はジュニでの企画や、制作進行の仕事に活かされていますね。
ただ、コピーライターの仕事はあくまで誰かの代弁者です。仕事柄、プロダクトの開発者の方に会う機会が多かったのですが、その熱意や気持ちに触れることで、改めて自分もものづくりが好きだ!つくり手側に行きたい!という思いが強くなりました。それで自分のキャリアを活かしながらも、新しい体験やサービスを生み出す力のある会社に転職したいなと思うようになりました。
プランナー/ディレクターへの転身。その苦労と努力。
ーそこで転職を決意したんですね。コピーライターからプランナーという職種変更は大変でしたか?
「アソビゴコロ×テクノロジー」というジュニの目指すものにすごく魅力を感じて入社したのですが、一年目はほんと大変でしたね(笑)先輩の峯藤さんにwebディレクターとしてのベースをつくってもらい、webプランニングやデジタルならではのアイデアのつくり方は岡村さんに手とり足とり実地で教わりました。2人に育ててもらったと感じています。
アイデアや企画などの発想を必要とされる部分はこれまでも培ってきたところですが、問題はデジタルの部分、つまりwebの技術や制作フローはほぼ未経験でした。そこで入社してからしばらくは、峯藤さんから案件を通じて勉強させてもらいました。フロントエンドのデザインに関する部分はこれまでもワイヤーフレームの構成づくりで理解していたのですが、バックエンドのサーバーやドメイン取得といったインフラの基本的なことは一から学びました。本当に何も分からなかったので、本とかでネットで毎日調べていました。その当時はクライアントからの質問も、調べてから回答していたので仕事も遅かったと思います。クライアントはジュニに対してデジタルクリエイティブのプロを求めている。それを理解していたので、入社からしばらくは焦りがありました。
ー入社からしばらくはデジタル技術の習得に努力していたんですね。そこから今のように飛躍できるようになったのは、どんな心境の変化があったのでしょうか?
悩みながらも様々な案件を経験していくうちにふと「新しいチャレンジでは、誰も答えを持っていない」と気づきました。ジュニは誰もやったことのない、前例のないチャレンジが好きなんです(笑)だから会社の案件としては、全く初めての取り組みになることも多々あります。そういった案件は、もちろんそれまでの知見が役立つのですが、それだけじゃ解決できない。会社のメンバーの誰もが初めてのことに立ち向かっている状況なので、答えを知っている人はいません。自分はこれまでもコンセプトメイクやアイデアづくりはやってきていたので、それならば自分も答えを出しても良いのではと、やりたいことを主張できるようになりました。もちろん回答を導くスピードや方法論は経験の差が出ます。そこは日頃からインプットを心がけたり、アイデアを書き留めたりとアソビゴコロの引き出しを増やす練習が必要ですね。
ジュニ入社から2年。中堅プランナー/ディレクターとしての活躍。
ー今では代表兼プランナーの岡村さんとチームで大規模案件を担当していますね。
はい。きっかけは、1年前のロゴ制作依頼がきっかけでした。そのロゴはある会社の1事業を象徴するとても重要なロゴでした。ロゴ提案自体は前職でも経験していたのでノウハウがありました。そこで、クライアントの事業への思い、ロゴの持たれたい印象やキーワードなどを検討、分析し、コンセプトに落とし込んでいきました。さらにデザイナーに協力してもらい、無事ロゴを完成させることができました。クライアントにもとても喜んでいただけて、それをきっかけにその事業に関連する様々な案件を岡村さんと共に担当することになりました。
例えば、DJをテーマにしたIPコンテンツのサイト制作では、全社でアイデア出しをしてそれを企画書にまとめたり、サイト全体の構成案を作っています。大変だったのは新しい世界観をどうサイトで創り上げるか。ちょうどジュニでもリモートワークに切り替えたタイミングだったので、クライアントとも社内のチームメンバーとも、ほぼ毎日深夜までテレカンで打ち合わせしてました(笑)クライアントのニュアンスを汲み取りながら、デザイナーとエンジニアとイメージを固めていったのですが、かなり意見をぶつけ合いながら形にしています。
あと最近では、オンライン配信のサービスづくりに携わっています。クライアントの要望も多彩で、実際のフェスで会場を巡るように4画面の同時マルチ配信をできないかとか、動画を観ながらバーチャルでペンライトを振れないかとか、既存の配信サービスにはない機能ばかりです。どういったUIでどのようにユーザー体験させるかをデザイナーとエンジニアと考えているのですが、これも正解を自分たちで導き出すしかないからこそやりがいもあって楽しいですね。あと、配信イベントなどは開催日が決まっていて、限られた期限のなかで実現しなければならないので、とにかくスピードが命。クライアントと深夜まで打ち合わせして、次の日には企画書を提出してるくらいのスピード感で毎日こなしています。
△オンライン配信イベント時は現場で進行管理を担当
ーアイデア提案の話が出ましたが、どのように企画にアイデアを含めて提案しているんでしょうか?
ジュニのメンバーの皆に共通していると思いますが、よくあるサイトは作りたくないんですよね。ただ、IP関係のアニメの公式サイトなどはコンテンツの中身がある程度お約束的に決まっているので、必然的に機能や構成要素も自然と固まってしまいます。でもそのままだとつまらない。なので自分が構成案をつくる場合は、必ず1つはそのIPならではのアイデアを入れて提案するようにしています。例えば音楽がメインのIPだったら、実際に音楽プレーヤーをサイトに搭載することを提案したり、キャラクター投票のあるIPだったら、サイトの基本機能に投票締め切りを10日前からお知らせするカウントダウンカレンダーを提案したり。なにか一つでも自分が関わったらからこそ良くなったと思ってもらえるアイデアを提案したいと思っています。
ーそういったアイデアがアソビゴコロなんですね!他にも仕事をする上で心がけていることはありますか?
「できるだけ先回りして、細やかにクライアントをフォローする。クライアントの想像を上回る」というスタイルは、創業時から岡村さん、黒図さん、諸橋さんが大事にしてきたことです。それを自分自身もやるようにしています。
おそらく、他の会社では言われるまでやらない、問題が明らかになったときだけということもあるんじゃないかと思いますが、ジュニはクライアントに喜んで欲しいという思いが先にあるので、クライアントの考えがまだ及んでいないことを先回りして提案しています。
クライアントの想像を超えるというのは簡単な話ではなくて、ジュニのクライアントはそもそも面白いことが好きな方たちが多いので想像力も豊かで、アイデアをたくさん言ってきます(笑)だから、うちも負けないくらいアイデアを出す。でもそれだけじゃなくて、誰もがふんわりイメージしているものをデザイナーとエンジニアと協力して実際に形にする。その際に思い描いていた以上のものに仕上げることで想像を越えられればと思っています。それは自分だけでは決してできないので、デザイナーやエンジニアが創り出したものをちゃんとクライアントに響くように提案したいなと思っています。
アイデアのつくり方、自分の苦労を反映した若手育成スタイル。
ー伊藤さんは日頃からアイデアをつくり出すためにどんな事を心がけているんでしょうか?
自分の場合は、インプットを本から行うことが多いです。実家が本屋なんです。だから子供の頃から本が好きで、よく読んでいました。雑誌でも小説でも読むことがアイデアにつながります。また、直接アイデアにはつながりにくいかもしれませんが、美術館に行く事も好きですね。美術館の建物そのものにも興味があります。それに、展示作品を見て、コンセプトを読んで、作家の考えを知るのが面白いですね。
あとevernoteをよく使っていて、街を歩いていたり、ふとした瞬間に思いついたことをメモするようにしています。いつ使えるかはわかりませんが、それも手軽にできるアウトプットなのでおすすめです。自分のひらめきをどんなに小さいことでも大切にしたいなと思っています。
ー最近は担当する案件が増える一方で、若手の育成も任されていますね。
はい。でも若手が優秀なのでむしろ助かってます(笑)今、手とり足とり教えることはしていませんし、定常業務はメインで若手に任せています。
もちろん最初は伴走してやり方を示して、新しい内容についてはしっかりチェックするようにしています。若手も前のめりなタイプが多いので、責任を持って任せた方がやりがいを持てると思うんです。なので、全部一度は任せて、うまくいかないことは相談してもらうというスタイルです。責任ある実務を経験しつつ、わからないことは相手にとってストレスの無いように教えてあげて、なるべく早く独り立ちしてもらえればと思っています。
ー伊藤さん自身の経験を活かした実践的な若手育成をしているんですね!今後の展望を教えてください。
やっぱりこれからも、ジュニ入社時に抱いた、新しいサービスや体験を生み出していきたいです。だから、今後も新しいことにチャレンジしていきたいですね。ジュニはルーティンワークが無いから飽きないんです。でも、企画書をつくる、制作進行する…というように、ただ「こなす」という状況になっていないか、本当に自分のアイデアを生み出しているのか、考えているのか、定期的に振り返るようにしています。
ー最後に、今、楽しいですか?
楽しいです。設計したり、ブレイクスルーに至るアイデアを生み出すのが楽しいですね。これまで以上にもっと幅広くアイデア出しから実現の道筋まで立てられるようになっていきたいです。
伊藤さんの席は私の席と背中合わせの位置で、普段から世間話をさせてもらっています。普段、スマートに見える伊藤さんですが、朝誰よりも早く出社し、時には合宿をして熱い議論を交わし、アイデアを生み出し、企画をまとめる。常に新しいチャレンジに向き合えているかと自問自答するストイックな人です。でものめり込みすぎて体調悪くなりがちなので健康に気をつけてくださいね!
ありがとうございました!
他の社員からみた、伊藤さん。
デザイナー 諸岡さん
一見、真面目で物静かな人なのかと思いきや実は何かおもしろいこと、新しいことができないかとこっそりお腹に抱えている人です。
案件では、クライアントの要望について、どんな考えで結論に至ったのかなど相手の温度感を交えて、意図をきちんと伝えてくれます。私自身、ただ言われたとおりにデザインや修正をするのではなく、どういう目的があるのかしっかり理解して取り組めるので助かっています。
時間のない中デザインの変更があり、正解がわからず私が少し慌てていても、冷静に今できる最善を見つけてくれるので、頼りになりますし、相談しやすい人です。
また、最近は少なくなってしまいましたが、飲み会時に時々開催されるボードゲーム会に欠かせない人が伊藤さんです。社員旅行で金沢に行った時、ボドゲ中発言がおもしろくてずっと笑わされていました。伊藤さんがいると倍くらい楽しいので、またやりたいです。
フロントエンドエンジニア 中村さん
最近ではライブ配信の仕事を一緒に進めていくことが多くコロナ禍という状況もあり、案件の状況が刻一刻と変わっていくなかで我々エンジニアが次に何を優先的に実装を進めたらよいのか、どのような箇所に修正・変更が発生したのかを的確に指示を出してくださるのでとても助かっています。
また、伊藤さんとは新オフィスに卓球台が導入されてから一緒に卓球をすることが多くなりました。仕事の合間に息抜きとして一緒に運動をしてくださり、自分としてはとても楽しい時間の1つです(笑)。
次回はデザイナーの諸岡さんにインタビューします!
絵具を使ったアナログからデジタルまで幅広い表現を得意とする諸岡さん。ジュニがまだ4人の頃から在籍しており、現在は中堅のデザイナーとして様々な世界観づくりに欠かせない存在です。また、イラストレーターとしても活躍しており、あざらしのキャラクター「もちごま」の生みの親でもあります。そんな表現者の諸岡さんに次回お話を聞きます!