25卒新人が挑んだ!〜セミナー完成までの3ヶ月の軌跡〜 | 株式会社ジョイゾー
こんにちは!新入社員の内村です。今回は、6月23日(月)に開催した新人セミナーについてお伝えしていきます!はじめにジョイゾーでは、新人研修の一環として、新入社員自身が企画・運営・集客・登壇・配信...
https://www.wantedly.com/companies/joyzo/post_articles/986866
こんにちは!2026年4月に株式会社ジョイゾーに入社しました、村上遼樹です。
ジョイゾーでは、新人研修の集大成として、新入社員自身が企画・運営・集客・登壇・配信までをすべて担う「新人セミナー」を毎年実施しています。
▼昨年の新人セミナーの様子は、こちらをご覧ください!
すべての始まりは、4月14日。
同期の和田さんと私に伝えられたのは、「テーマはAI」というたった一言と、開催日だけでした。
あとは、自分たちで考える。
中身もゴールも真っ白な状態から、私たちの2ヶ月半が始まりました。
そんな手探りのスタートから、私たちがたどり着いた答えが、AIを単なる便利な道具ではなく、一緒に考え、一緒に仕事を進める"相棒"として捉えるという視点です。
そして気づけば、企画書づくりからスライド作成、当日の準備に至るまで、私たち自身がAIを相棒として捉えながら走り抜けていました。
この記事では、テーマ発表から本番までの道のりを、私たちがどう悩み、どう乗り越えたのか、その一部始終をお伝えします!
1. 「AI」の二文字から、何を生み出すか(企画書作成)
なぜ、ジョイゾーがやるのか
「手軽に使う」と「本格的に取り入れる」のあいだで
「誰に届けるか」を、とことん突き詰める
2. 相棒と一緒に、相棒を紹介する資料をつくる(スライド・デモ環境の作成)
「AI」と「人」の役割分担
役割の違う、3人の相棒
3. 人にしかできないこと(プレゼン練習)
2人で組むということ
レビューで気づいた、2つの大切なこと
4. 「誰に届けるか」が、数字になって返ってきた(集客活動)
目標を高く掲げ、できることを重ねる
伸び悩みから、直前の急増へ
5. セミナー本番
最後に
最初の関門は、企画書作成でした。
決まっているのは「AI」というテーマと開催日だけ。
それ以外は、すべて私たち新人がゼロから考えることになっていました。
しかも、新人合宿やOJTといった他の研修も並行して進んでいた時期で、セミナー準備にあてられる時間は限られています。
やるべきことは多く、その合間を縫って一つずつ形にしていく日々でした。
まず手がかりにしたのは、先輩方が過去につくった企画書です。
読み込む中で特に印象に残ったのは、先輩たちが「なぜ?」を徹底的に深掘りしていた点でした。
この気づきを受けて、私たちも「なぜそう考えるのか」をお互いに問いかけ合いながら、企画の意図と根拠を一つひとつ固めていくことにしました。
最初にぶつかったのは、「AIをテーマにしたセミナーを、kintone SIerであるジョイゾーがやる意味はどこにあるのか」という問いでした。
レビューでも、
といった視点を何度も投げかけられました。
ですが最初の頃は、そう問われてもうまく説明できず、「他のSIerでもできるよね」と言われると言葉に詰まってしまう。
AIはいま誰もが注目するテーマで、しかもジョイゾーはAIを専業にしている会社ではありません。
だからこそ、「ジョイゾーらしさをどう出すか」が、最も大きな壁になったのです。
この問いに向き合う中で、方向を定めるきっかけになった先輩の言葉が2つありました。
ひとつは、「AIを単なる道具だと思わない方が良い」という考え方。
もうひとつは、世の中には「AIを魔法の杖のように思ってしまう人がいる」という視点です。
どちらの言葉も、AIを「入れれば勝手に答えを出してくれる便利な機械」と思っている方々に、私たちが何を伝えるべきかのヒントになりました。
AIは、道具や魔法の杖ではなく、人が指示を出し、対話しながら一緒に仕事を進めていく存在。
私たちはもともとAIを前向きに捉えていたので、「AIを嫌わないでほしい、もっとAIと一緒に頑張ろう」という思いがありました。
その思いが、「相棒」というキーワードに結びついていきました。
内容を詰めていく中では、別の難しさもありました。
kintoneでAIを手軽に使えるサービスと、より本格的に業務へ取り入れていくサービス。
それぞれに特徴があり、セミナーでどう伝え分けるかに苦労したのです。
ここでも先輩のアドバイスが助けになりました。
業務には段階があり、まず業務改善が進み、土台が整ってからデータを整え、その上でAIをどう組み込んでいくか、という二段構えの考え方です。
「そういう順番で捉えればいいのか」と腑に落ち、サービスの位置づけがすっきりと整理できました。
何本も企画書を書き直す中で、いただいたアドバイスをすべて形にしようとしすぎて、方向が定まらない時期もありました。
それでも、「相棒」という軸が決まってからは、迷いが一気に減っていきました。
尖りすぎず、かといって当たり障りもない。
自分たちが納得できる内容にたどり着けたと感じています。
企画で最も大切にしたのは、ターゲットとバリュー、つまり「誰に、どんな価値を届けるか」という目的の明確化です。
新人合宿で学んだWCMフレームワークを使い、「自分たちが本当に心躍るテーマなのか」を確かめながら検討を重ねました。
※WCMフレームワークとは、Will(やりたいこと)・Can(やれること)・Must(やるべきこと)の3つの視点から、物事の目的や進め方を整理する考え方です。ジョイゾーの新人合宿で学びました。
ジョイゾーの新人合宿の様子は、こちらからご覧ください。
中でも意識したのは、Will(やりたいこと)です。
やらされ仕事ではなく、自分たちが心からやりたいと思えるテーマのほうが、熱量が出るし、その熱は聞いてくださる方にもきっと伝わる。
そう考えたからです。
最終的に私たちが定めたターゲットは、
「すでにkintoneを導入していて、次の段階としてAI活用を考えている方」。
kintoneにデータは溜まっているけれど、活用しきれていない。
そんな方に、「自社のどの業務に、どうAIを組み込めばいいか」のヒントを持ち帰ってもらう。
これを、セミナーのゴールに据えました。
このとき定めた「誰に届けたいか」という軸が、後の集客やアンケート結果にまで一貫してつながっていくことになります。
その結果は、後ほどのお楽しみに!
苦戦しながらも企画書が通り、次は休む間もなくスライド資料とデモ環境の作成に取りかかりました。
スライド資料は、AIを使ってつくりました。
これは、代表取締役社長の四宮さんからの提案でもありました。
テーマがAIである以上、自分たち自身がAIを使いこなす姿を見せたい。
その思いも重なり、資料づくりからAIを相棒にすることにしたのです。
このとき、改めて実感したのが「相棒」という言葉の意味でした。
AIに任せればスライドは形になります。
そして、AIの出力は精度が高く、つい良いものに見えてしまいます。
ただ、AIが出してくる構成は、あくまでAI自身の視点によるものです。
ロジックとしてはある程度成り立っていて、いわば"教科書通りの正解"にはなっている。ですがそこには、初めてその内容に触れる人がどんな気持ちで、どんな場面でこの話を聞くのか、という「相手の感情やシチュエーションへの配慮」が抜け落ちているのです。
「この順番のほうが分かりやすい」と提案されても、初めてその内容に触れる人にとって本当に分かりやすいかは、別の話でした。
だからこそ、最後は人間の視点で「本当にこれで伝わるのか」を判断することが欠かせない。
AIと対話を重ねながらつくっていく中で、自分たちが掲げた「相棒」という視点が、机上の言葉ではなく実体験になっていきました。
この感覚こそが、セミナーに込めたメッセージそのものになったと感じています。
そしてセミナーの核として用意したのが、3つのAIによるデモンストレーションです。
私たちはそれぞれに役割を与え、3人の"相棒"として登場させることにしました。
<セミナーに登壇した「3人の相棒」と、それぞれの役割>
※これらは本セミナーにおける役割定義であり、実際の各製品・サービスには他にも多様な活用方法があります。
この3つは、それぞれに思い入れがあります。
役割の違う3人が並ぶことで、「AIは一つの便利ツール」ではなく、「業務のいろんな場面に、それぞれの相棒がいる」という世界観を描けたと思っています。
中でも、Claudeと壁打ちして固めたアプリ構成を、そのままkintone AIの「アプリ作成AI」で形にする場面は、相談から実装までが一本の線でつながる流れになりました。
ちなみに、セミナーのいたるところにAIが隠れています。
タイトルスライドに登場するキャラクターも、スライドそのものも、すべてAIと一緒につくり上げたものです。
こうした小さな仕掛けにも、「AIを相棒に」というテーマを込めました!
スライドとデモ環境ができたら、次はプレゼン練習です。
ここは、AIに任せることのできない、人間にしかできないパートでした。
統括マネージャーのBBさんからは、「原稿は用意しなくて良い」とアドバイスを受けていました。
セリフを丸暗記すると、本番で飛ばしてしまったときに頭が真っ白になってしまう。
そのスライドで伝えたいポイントをしっかり理解して押さえて話せれば問題ない、という考え方です。
そして練習を進める中で、私たちならではの気づきもありました。
スライドは、和田さんがAIと一緒につくり上げたものでした。
だからこそ和田さんは一枚一枚に込めた意図を深く理解していた一方、私は登壇までにその意図を改めて自分のものにしていく必要がありました。
お互いの理解をどうそろえるか、もっと早くから話し合えたかもしれない。
タイプの違う2人が組んだからこそ、すれ違いが生まれたこともありました。
それでも、後から「ここはこうすればよかった」と気づけたこと自体が学びでした。
1人で進めるのとは違う、チームで取り組む難しさと面白さを実感しました!
そして、社長・マネージャーによるプレゼンレビューへ。
何度もレビューをしていただく中で、特に印象に残った気づきが2つあります。
ひとつは、「想定外にも動じない準備」の大切さです。
社長・マネージャーレビューの場で、デモのAI出力がされないというトラブルが起きました。
緊張しているところにトラブルが重なり、頭の中が真っ白に。
「ここからどう立て直せばいいのか」とひやりとした、あの瞬間がきっかけでした。
どんな状況でも落ち着いて進められるだけの準備と、想定外への備えがまだ足りていなかったのだと痛感しました。
もうひとつは、「初めて見る人の視点」の大切さです。
私たちは内容を理解しているからこそ「伝わるはずだ」と思い込んでいましたが、レビューでは「これでは伝わらない」という指摘を何度も受けました。
何を変えれば伝わるのか分からず、もどかしい時期もありました。
それでも、初めてその話を聞く人の立場に立ち返って見直すうちに、少しずつ伝わる形に近づけていけたのだと思います。
スライドや練習と並行して、集客活動も進めました。
掲げた目標は、まず達成したいラインが150名、さらにその上を目指す目標が170名。
過去のセミナーの申込傾向をもとに、いつまでに何名集めるべきかを週ごとに分け、達成までの道筋を引きました。
集客は、待っているだけでは進みません。
集客メルマガやSNSでの発信はもちろん、イベントに足を運んで直接ご案内したり、先輩方にも拡散や声かけのご協力をお願いしたりと、できることを一つずつ重ねていきました。
週ごとに立てた目標は、序盤から中盤にかけては計画どおりに達成できていました。
ところが、開催の2週間ほど前から、ぱたりと伸びが鈍くなってしまったのです。
1日に数名増えるかどうかという日も続き、このままで本当に間に合うのかと、不安がよぎる時期もありました。
転機は、開催直前でした。
前日に配信したラストの集客メールが後押しとなり、直前の追い込みで申込数は一気に伸びていきました。
あとから聞けば、こうして直前に大きく伸びるのは例年のセミナーでも見られる傾向なのだそうです。
そして迎えた本番当日、最終的に188名もの方にお申し込みいただきました!
目標として掲げた170名を、大きく上回る数字です。
数字だけを追いかけていた時期に、私たちを軸に戻してくれたのは、企画段階で定めた「誰に届けたいか」という問いでした。
私たちが届けたかったのは、すでにkintoneを導入していて、次の段階としてAI活用を考えている方。
kintoneにデータは溜まっているけれど、うまく活かしきれずにいる。
「AIを使ってみたい気持ちはあるけれど、自社のどこから始めればいいか分からない」と感じている方に、その一歩を踏み出すヒントを届けたい。
そう考えていました。
集客メルマガやSNSの一文をとっても、そんな方に響くように考えられていたからこそ、最後にしっかり届いたのだと思います。
実際に足を運んでくださった188名の中に、セミナー後に「自社のあの業務なら、AIを相棒にできそう」と一歩を踏み出せる方がいてくれたなら。
それが、この結果が持つ本当の意味だと感じています。
いよいよ本番を迎えました。
オンライン開催だったこともあり、画面越しの難しさを感じる場面もありました。
対面のレビューとは違い、お客様の反応が見えにくく、自分たちの間合いをどう取るかに迷いもありました。
それでも、タイマーを見ながら時間配分を確認し、質疑応答の時間もしっかり確保した状態で進めることができました。
途中で少し早口になりかけたり、ゆっくりと進めすぎた場面もありましたが、焦らず調整をして、構成通りの時間で無事にセミナーを終えることができました。
質疑応答では、たくさんの質問をいただきました。
中には、私たちが事前に「こんな質問が来るかもしれない」と想定して準備していたものとほぼ同じ内容の質問もあり、思わずびっくり!
おかげで迷わず答えることができ、ここでも準備の大切さを実感しました。
アンケートでも、うれしい声をたくさんいただきました。
「kintone連携のAIと汎用AIの使い分けの参考になった」「それぞれのAIの役割や使いどころが知れてよかった」といった、私たちが伝えたかった"3人の相棒の役割分担"がしっかり届いていたとわかる声。
さらには「時間ぴったりで終わってすごいと思った」という、練習を重ねた時間配分を褒めてくださる声まで。
不満の声は、ひとつもありませんでした!
そして、企画のところで「後ほど」とお伝えしていた、あの結果です。
何より嬉しかったのは、最初に掲げた「ターゲット」と「バリュー」が、そのままアンケートの感想に表れていたことでした。
最初に立てた軸を、最後まで一貫してやり通せた、その手応えが、私たちの自信になりました。
今年の新人セミナーを振り返って、強く感じたことが3つあります。
1つ目は、AIは「道具」ではなく「相棒」だということ。
精度の高い出力をしてくれる頼もしい存在だからこそ、最後は人間の視点で判断する。
その両輪があってこそ、AIは本当の力を発揮するのだと実感しました。
2つ目は、フィードバックの大切さです。
自分たちだけでは気づけなかった「初めて見る人の視点」を、先輩方のレビューが何度も教えてくれました。
周りの人の視点を借りて客観的に見られるように方向を修正し、努力していく。
その繰り返しが大切なのだと感じています。
3つ目は、目的を最初に定めることの強さです。
ターゲットとバリューをぶらさずに持ち続けたからこそ、セミナーで伝える内容だけでなく集客やアンケートも一貫した結果につながりました。
そして何より、このセミナーは私たち2人で進めるというものではありましたが、2人だけでつくり上げたものではありません。
たくさんの方の力をお借りして、ようやく一つのセミナーが形になりました。
手探りの私たちを信じて任せ、そのうえで的確なフィードバックをくださったこと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
このような背景があり、新人セミナーとしてではなく、ジョイゾーのセミナーとして価値を届けることができました。
そして、セミナーを聞いて学びを持ち帰ってくださった方がこれだけいたという事実は、これからの自信につながります。
ここで得た学びと、支えてくださった皆さまへの感謝を胸に、私たちもまた、誰かの仕事を前に進められる存在になっていきたいと思います!
新人セミナー終了後、お疲れ様会を開いてくださいました。
たくさんの支えに、改めて感謝です。