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NPO

本気で挑戦したいなら、NPO/NGOという選択肢がある

NPO/NGOは、多様な形で社会に貢献できる場NPO/NGOと聞くと、「ボランティアみたいなもの」と思われがちです。でも、それは誤解です。ボランティアとして参加する人もいれば、プロフェッショナルとして働く人もいる。NPO/NGOは、多様な関わり方があり、それぞれが役割を持ちながら、共に社会課題の解決に取り組んでいます。私たちは、しっかりとした組織運営のもと、戦略的に事業を展開し、成果を生み出す集団です。「NPO/NGOで働く」という選択肢が、キャリアの延長線上にあることを、多くの人に知ってもらいたいと、常に感じています。今の仕事に物足りなさを感じているなら「このままでいいのか?」そう思っ...

「縁の下の力持ち」のプロが人の命や心を救う

「私は医療資格を持っていませんが、医療団体で貢献できることはありますか?」私が現在勤めている「(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート」は、簡単に言えば「医療団体」です。初めてお会いした方に医療団体で勤めていることを言うと、5割くらいの方は「お医者さんですか?」と質問を投げかけてくれます。その都度私は違う旨をお伝えし、自身がどのような役割なのかを伝えています。採用活動をしていると、よく同じ質問をされることがあります。「私は医療資格を持っていませんが、団体内で貢献できることはありますか?」もちろん気になるところですよね。実際には、その質問をしている相手(つまり私)も医療資格を持っていないの...

生きていたいと思える社会を、私は自分でつくりたい。~災害支援事業責任者インタビュー~

高橋 茉莉子 (たかはし まりこ)災害支援・対策セクション 部長2011年ジャパンハート学生ボランティアに参加2012年ジャパンハート有償学生インターンに参加2014年資産運用会社に就職2019年ジャパンハートに入職人が生きるか死ぬかの判断を、私がする。クラスター発生。 コロナ禍においては、よく聞いた言葉です。 誹謗中傷を避ける観点からあまり報道されませんでしたが、施設内入所者の6割が感染し、そのうち4割が亡くなったケースもありました。 コロナ流行当時、ジャパンハートも感染対策指導やクラスター支援を行っていて、私はそのクラスター支援の指揮を執っていました。 現場対応は、時間との勝負です。...

小児がんと向き合う子どもたちの応援団「スマイルスマイルプロジェクト」が始まった理由

ジャパンハートの国内活動の1つに、スマイルスマイルプロジェクトがあります。小児がんと向き合うお子さまとご家族の「大切な時間を新たに作りたい、もう一度あの思い出の場所に行きたい」といった外出・旅行のご希望の実現を、ジャパンハートの医療者がお手伝いしているプロジェクトです。小児がんの子どもとご家族に輝く記憶のプレゼントを。小児がんは国内だけで年間約2,500名が発症し、そのうち7~8割が治る病気です。しかし、副作用の強い治療のため子どもも家族もつらい時間を過ごさなくてはならず、長期に及ぶ入院生活や再発の不安など、お子さま自身とご家族にとっての身体的・精神的・経済的負担は計りしれません。そんな...

国際医療NGOが大切にしている価値観

自分の人生を大切に生きるNPOで勤めていると、崇高な活動だとか自己犠牲が素晴らしいだとか、そういった印象を持たれます。まさにと言える団体もあるとは思いますが、ジャパンハートは全く違います。 自分がやりたいからやる。それだけ。 だから、私たちは同じ団体にいながらも「こんなアクションを起こしたい」という考えが1人1人違っていて、働く理由を聞いてもあまり似た答えは返ってきません。それでも、団体のビジョンには全員が深く共感しています。つまりはビジョンに向けて自分なりのアプローチをしていくことができるのがこの団体の特徴であり、強味でもあると言えます。 創設者の吉岡秀人に、なぜ30年も活動を続けられ...

助からない子ども。それでも必死で助けようとする人。両方知っているからこそ、動き続ける。~事務局長インタビュー~

佐藤 抄 (さとう しょう)事務局長2002年ファッションモデル事務所に就職。 モデルのマネジメント2007年アートカンパニーに就職。 アーティストマネジメント、美術展企画運営、広報など2011年東日本大震災のボランティアに参加2011年ジャパンハートに入職。 事務局運営のすべての業務を歴任2017年ジャパンハート事務局長に就任何かできると思って参加したボランティアで、自分の無力さを思い知った。2011年、東日本大震災の発生直後の4月。 仕事を休み、ジャパンハートが活動する東北の被災地へ10日間の調整員ボランティアとして参加しました。 当時のジャパンハートはまだ極少人数体制で、ほとんどが...

【NEWS】7月1日より新たなACジャパン支援キャンペーンがスタート ナレーションに江口洋介氏 ―東南アジアでの活動と日本の医療の「つながり」を描く―

ジャパンハートは2024年7月1日より、公益社団法人ACジャパンの支援キャンペーンによる広告を開始いたします。ACジャパンは、「広告活動を通じて国民の公共意識の高揚を図り、もって社会の進歩と公共の福祉に寄与すること(※1)」を目的とし、様々な団体・テーマの広告キャンペーンを展開しています。ジャパンハートは、その活動の公共性や社会的意義が認められ、2019年から2021年までの3期にわたりACジャパン支援キャンペーンを通して広告を展開。そして2024年7月1日より、メッセージを一新した新たな支援キャンペーンが開始する運びとなりました。「あの国で命を救うことは この国で命を救うことにも つな...

門前の仮設住宅での試み「おしゃべり喫茶」(活動レポート)

今回、能登半島地震の被災地域でのカフェイベントへボランティア看護師として群馬県から活動に参加しました。ジャパンハートの災害支援チームは全国にメンバーがいます。この日は沖縄や奄美大島、神奈川などからもお土産を持ち寄り、おしゃべり喫茶のお茶菓子として準備しました。はじめて能登での活動に参加した私は、震災から現在までジャパンハートと輪島市門前町の方々がどのような関係を築いてきたか、少しずつ知る機会を得ました。門前の方々が今現在はどのように過ごしていらっしゃるか、健康面で困っていないだろうか、自然な会話の中から状況を把握できるのではないか。何か気になる事があれば、自身またはご家族の健康面に関して...

調理スタッフ夫婦とジャパンハートとの出会い~ジャパンハートこども医療センター(カンボジア)栄養管理部だより~

今回は夫婦で栄養管理部の調理スタッフとして働く、キムセンとサリー(通称パパ&ママ)について紹介したいと思います。カンボジアの「ジャパンハートこども医療センター」のFacebookでは定期的にスタッフインタビューを投稿しています。今回、栄養管理部からパパとママがインタビューを受け、その内容が動画で投稿されました。小児がん患者の親でもあるパパとママ私が初めてパパとママに出会った時の印象は、”明るくてフレンドリーなスタッフ”でした。調理スタッフは英語が得意でないため、クメール語でコミュニケーションをとる必要がありますが、みんな簡単な日本語の単語は理解して使ってくれています。その中で1番、日本語...

「チームとは?」「リーダーとは?」を学ぶ、Dream Trainリーダー選出会

ジャパンハートは、2010年に養育施設「Dream Train(ドリームトレイン)」を開設。場所は、子ども達が今まで生活していた地域からは遠く離れたヤンゴン市内。人身売買に巻き込まれる可能性のある地域から敢えて子ども達を引き離すとともに、日本人による里親制度を開始しました。現在までにDreamTrainで生活する子どもたちは増え、より多くの子どもたちを対象に施設への受け入れを行っています。そんなDream Trainでは毎年5月頃に全ての子どもたちを4つに分けるチーム編成と、各チームのリーダー選出を行います。そして、ここで選ばれた子どもたちによるグループは、日本の学校の生徒会のような役割...

【令和6年能登半島地震】「避難所の巡回診療」(活動レポート)

はじめに震災から約3週間過ぎた1月20日に石川県輪島市門前町に入りました。通常営業ではありませんが、町のドラッグストアやスーパーは再開され、飲料水やお惣菜、お弁当も購入できる状態でした。ただし、断水が続いており、生活には大きな影響が残されたままでした。活動医療活動時期としては亜急性期にあたります。どの時期であれ、ジャパンハートとしては1次医療の提供が主になります。緊急性がある場合には現地の医療機関に委ねざるをえません。そのような状況下で最大10カ所の避難所をまわり、被災者の診察と健康相談にのることが主な活動となりました。各避難所を訪れてみると、たくさんの団体が活動されておりました。残念な...

ジャパンハート部より愛をこめて ~Dream Train理科教室の現場から〜活動レポート

2010年に開設した養育施設「Dream Train(ドリームトレイン)」では、エイズをはじめ様々な病気で親を亡くした子どもや人身売買の対象となる危険性の高い子どもらが暮らしています。今回、そんなDream Trainと日本の理科室を繋ぐ、オンラインでの科学実験ライブが実施されました。このイベントのきっかけは、「ジャパンハート部」*というジャパンハートの支援者のコミュニティを対象に実施したミャンマー関連のイベントでした。イベントの中で、ミャンマーの学校教育が長らく止まってしまっていることが話題になり、勉強がしたくても叶わないもどかしい日々を送るDream Trainの子どもたちに対し、「...

RIKAjob 奄美での10か月~与論編~活動レポート

RIKA jobとは、ジャパンハートがプロデュースするRITOU(離島・僻地)、IRYO(医療)、KANGOSHI(看護師)支援サイトで、医療者の不足する日本の僻地・離島へ看護師を派遣しています。派遣された看護師は、都会の大病院では身につけにくい総合的な医療スキルを習得することができます。このRIKA jobを通じて、与論島と奄美大島に派遣された看護師の方のレポートが更新されました。 与論島で働く中で印象に残っていることは、与論島の人は家族をとても大切にしている、ということです。与論の人は家族の最期の時には、家に連れて帰りたい、と希望します。大切な家族の魂が迷子にならずに家に帰ってこられ...

「できない理由」の反対側に見えるもの~活動レポート~

コロナウィルスの影響により、ラオスでのVISA取得は非常に難しく、入国後の強制隔離措置などの影響により、今までのように日本から医療者が参加した手術活動を行うことはできません。そんな状況の中、2021年6月に約1年半ぶりにウドムサイ県病院での手術活動を行うことができました。その手術活動に対する色々な想いなどを伝えるラオス事業部の吉田によるレポートが更新されました。甲状腺疾患は命に直結する疾患ではありません。では命に直結しないから後回しでも良いのでしょうか。甲状腺は頸部にある臓器です。それが拳大以上に腫大することがあります。その「こぶ」があることでどれだけ大変な生活を強いられているのだろうか...

沖縄クラスター支援 ~COVID-19に堂々と向き合う背中~活動レポート

2021年6月の約1か月間、介護施設2施設に支援に入り、現場での感染対策の指導や看護業務のマンパワーでの支援、保健所との連携や情報共有などの活動を実施した看護師髙田によるレポートが更新されました。現場でどのように活動を進めていったのか、また活動を行う中での気持などが綴られています。1か月弱ほど経過し、感染者や施設内陽性者も0人となり、支援も撤収を迎えましたが、自分の中ではもううまくできる少しできることがあったのでは…という気持ちを最後のほうまで抱いていました。そんな気持ちを抱きながら迎えた、最終勤務の日、とあるスタッフの方に挨拶をしたとき、「今まではとても陽性の利用者さんと関わるのが怖か...

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