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カルチャーマッチングに苦渋の経験を生かす──JACで磨かれた人的データへの視座

ジェイ エイ シー リクルートメント(以下、JAC)は1975年にロンドンで誕生した人材紹介会社です。同社エグゼクティブディビジョンで活躍するコンサルタント福田朝子が、人材紹介会社で働くことの醍醐味について語ります。過去の経験がすべて生きる、努力が成果につながるJACでの仕事の根本にある価値観とは?


こちらは後編となります。前編はこちら↓

https://www.wantedly.com/companies/jac-recruitment-jp/post_articles/399242

※2019年時点のエピソードになります

一心不乱に駆け抜けた先で感じた挫折

JACに入社する以前、私はパソコンスクールの運営を行うベンチャー企業に勤めていました。受付業務を担当していたのですが、入社間もなく拠点長に抜擢されました。

入学者を増やすための施策を打ち出したり、講師と学生の親睦を深めるイベントを企画したり……。自分の出したアイデアが採用されるごとに、スクールの売上は向上しました。次々と新しいスクールを地方都市に展開し、業績を伸ばしていった日々。入社からわずか3年弱で上場という転機を迎えます。

その頃、売上責任のほぼすべてを背負っていた私は、大きなプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、この会社を経営したいと願うようになっていました。そのくらい、仕事に没頭していたのです。

しかし、株主に対して説得力のある学歴や職歴のある取締役が適していると結論が出ました。私は取締役になることはできなかった。努力しても至らない現実に絶望し、退職しました。

一般的に見れば、これは挫折以外のなにものでもありません。このエピソードが「経験」として生まれ変わったのは、JACのコンサルタントとして求職者と向き合うようになってからです。

「私もこんなに失敗した」──人材紹介業ではすべての経験が価値になる

求職者と話すとき、私は過去に自分が経験した苦労について話します。先程ご紹介したような挫折はマイナスではなかったと、今なら感じられる。仕事が人生を変えることを経験した私だからこそ、求職者が希望にあった企業に出会えるよう、想いをもってサポートできるのです。

「私、こんな失敗したんです」、「転職を何度もしました」という体験談を話すと、相談に来た方は「この人も転職で苦労した経験があるんだ」と安心してくれます。どんな相談をしてもいい相手だと感じてもらえれば、より満足度の高いサポートにもつながります。

人材紹介のコンサルタントとして仕事をするコツは、企業のカルチャーが求職者とフィットするかどうかを判断することです。カルチャーというのは本当に複雑なもので、オーナーの年齢層、創業からの年数、国籍などあらゆる条件によって変化します。

企業のカルチャーと求職者の本質を重ね合わせていくためには、知見や成功体験だけではなく、自分が今まで経験してきた挫折や失敗も糧となります。

カルチャーマッチングへの視座は適切な努力の積み重ね

カルチャーマッチングの合致性を高めるためには、一つひとつの案件に誠実に向き合う姿勢が大切です。成約した案件に対してただ喜ぶのではなく、なぜ成約したのか考える。うまくいかなかったならば何が原因だったのか突き止める。結果に関わらず研究を怠らないことが、次につながります。

私の場合、シャワーを浴びているあいだでも案件について考えていますね。面談や紹介の時間とは別に、ふと「やっぱりあの人が適切だ」という確信が生まれる瞬間があるのです。分析や考察の時間を大切にしているからこそ、こういった確信がより自分のなかで明確に見えてくるのだと思います。

最近は物忘れが多くなってきているのですが、人についての情報だけは絶対に忘れません。その人の性格、スキルなど求人に紐づくデータが、私の頭のなかにはしっかりと格納されています。そのデータの蓄積が、努力の成果と言えるかもしれませんね。

JACに入社したころは、成果をなかなか出せずに悩んでいました。

なんとか成約につなげたいと思い、身近なコンサルタントのKPIを調べてそれを超えようとしたり、同僚の成功しているプロセスを読み込んだり、あらゆることを試みました。周囲から学べることを自分からつかんでいくことで、データと経験を増やしていったのです。

また、相談に来られた方の不安に寄り添い、適切な解を示すサポートにも力を注ぎます。

たとえば、スキルは優秀なのに面接で落ちてしまう方を担当したならば、模擬面接を通じてなぜ面接が苦手なのかを突き止め、対策を考えます。

そのほか、初めて面接を受けるような方には面接室の入り方、視線、座り方など、アピアランスの対策を提案することもあります。

JACのように両面型(法人営業と人材対応を同じ担当者が行うスタイル)で対応する場合、コンサルタントは対企業の人材紹介と並行して、求職者の面接通過率を上げるための対策にも取り組めます。双方にとって最適な結果を導き出すために、何ができるかを常に模索していますね。

自分の失敗を、自分の采配で生かして働く──誰かのためになりたい人へ

私は人間関係やキャリアの面で失敗や挫折を経験しましたが、それらをJACの仕事で生かせています。ですから、仕事で悩んでいることがあったり、転職で失敗した経験があったりする人は、その苦労を役立てることができるでしょう。

JACには多様なメンバーがいます。「こういう人だからコンサルタントが向いている」という適性はなく、意外なメンバーが成果をあげている姿も見受けますね。ただ、共通しているのは、仕事に対して情熱があるということ。そして、人に対して興味があるということでしょう。

私は出会った人々のことを常に考えていますし、寝ている間もどこかで人のことを想っています。バランスを取るために、休日はひとりの時間を大切にする意識が欠かせません。

これほどに人と向き合う仕事ですから、「人が好き」より、「誰かのためになりたい」という想いが極めて高い人に、この仕事は向いていると思います。

仕事の内容については、ひとことでまとめられるものではありません。お客様の気持ちは日々移ろいますし、経済状況もビジネスのトレンドも目まぐるしく変わっていきます。そのなかで、何ができるかを常に考え、先を読んでいくことが私たちの仕事の内容そのものをつくりあげていきます。

もちろん、自分の成長する軸や営業計画も、自分の采配に任されます。だからこそ、私はJACで長く仕事を続けられています。そして、同じ想いをもつ新しいメンバーと働けることも楽しみにしています。

人材業界の経験の有無を問わず、多くの挫折や苦労を感じてきた人は、きっとその経験をJACで生かせるでしょうから。

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