「ITで世界を楽しくする会社」へ高橋社長が語る事業展開と大切にしたい考え方とは? | 管理職インタビュー
こんにちは!アイティアクセスの採用広報担当です。今回は高橋尚代表取締役社長のインタビュー記事をお送りします。アイティアクセスの代表取締役社長に就任した経緯や現在の事業展開、そして将来像について語...
https://www.wantedly.com/companies/itaccess/post_articles/981265
こんにちは!アイティアクセスの採用広報担当です。今回はコネクテッドサービスを展開するCS事業部を率いている5名の皆さんに話を伺いました。
CS事業部立ち上げメンバーでもある澤村常務取締役(写真中央)をはじめ、岸副事業部長(写真右から2人目)と営業を担当する浦添グループリーダー(写真左から2人目)、開発担当の廖グループリーダー(写真右)と山下グループリーダー(写真左)です。
CS事業部の多岐にわたる事業や取扱製品と強み、働き方の特長などさまざまな点について語っていますので、ぜひご覧ください!
澤村
アイティアクセスで常務取締役を務める澤村宗仁です。主にCS事業部を担当しています。
私は2002年にエンジニアとして入社し、Access社のNetFront Browserの組込を主に担当していたため、CS事業部立ち上げメンバーでもあります。高橋社長が就任したタイミングで取締役となり、現在に至っています。
高橋社長の取材記事はこちらからどうぞ。
岸
副事業部長を務めております、岸大介です。事業部長の宮城が本日不在でございますため、私の方からお話しさせていただければと考えています。
2006年に第2新卒で入社して以来、営業一筋でキャリアを重ねてきました。アイティアクセスはキャリア採用が中心ですから、私のように新卒に近い状態で入社する社員はあまり多くないかもしれません。
でも、社内の研修・サポート制度が充実していますから、未経験に近い方も安心して入社していただける会社です。私自身、ソフトウェアって何?というレベルから育てていただき今に至っていますので、若い方や経験の浅い方にもぜひチャレンジしていただきたいですね。
浦添
CS1グループのグループリーダーをしています、浦添為一です。CS1グループでは岸副事業部長を含め4名でセールスを担当しています。
前職はCATV会社で、大企業ではありましたが指示に従う形の業務が中心であまり面白みを感じられなかったため、3年ほど勤めたタイミングで自律的に働ける環境を求め2014年に入社しました。
アイティアクセスは巨大企業ではありませんが、約100名と一定の規模感があり、多様な価値観を大切にするカルチャーの会社ですから、能動的にやりたいことができるだろう、と考えたのが入社の決め手でした。
廖
CS2グループの廖 一勰(りょう いしぇ)です。私は中国の上海出身で、アイティアクセスには2011年に入社しました。
CS1グループが営業部門であるのに対して、CS2~4グループは技術部門であり、CS2グループではAccess社のNetFront Browserや新規ビジネスであるLinux上でAndroidを動作させるソリューションのAppSupportを担当しています。
ブラウザ系の開発企業に新卒で入社し組込ブラウザを9年間担当した後に、同じ組込ブラウザの開発に従事できるアイティアクセスに入社しました。
山下
山下啓です。CS3グループのグループリーダーを務めています。岸副事業部長と同じ2006年に入社しました。
前職は官公庁を多く顧客に持つIT系のシステム開発企業で、客先常駐の形で業務に従事していましたが、配置転換で職場がとても遠くなってしまったので転職活動をする中でアイティアクセスを知りました。
当時は通信系の開発が中心で消費者との距離が遠く、コンシューマーと接点のある企業に興味を持っていましたから、組込ブラウザなどを扱うアイティアクセスに魅力を感じたんです。前職では給与など待遇にも不満があったので転職してよかったと思っています(笑)。
入社後は一貫してCS事業部の業務を担当しており、以前は組込系の開発が中心でしたが、最近はWeb系の開発などさまざまな仕事を任され充実しています。
岸
FT事業部はFinTechとBeautyTech、ADV事業部がセーフティ&セキュリティであるのに対して、CS事業部は名称の冠にもなっているコネクテッドサービスを中心に事業を展開しているのが特長です。
CS事業部ではもともと、Access社のNetFront Browserをテレビやカーナビ向けに提供するなど通信関連の技術に強みを持っていました。そこで、最近の技術環境がクラウドアプリケーションに移行する中で、私たちは「あらゆるものをつなげる(コネクテッドする)」アプローチに力を注いでいます。
Access社のブラウザ関連事業やCS3グループが担当している通信技術のZETAを活用したサービス、またLinux上でAndroidを動作させるためのソリューションであるAppSupportなどがビジネスの中心になっています。事業の幅が広いので、セグメント別にフォーカスしてご説明します。
廖
Access社の組込ブラウザであるNetFront Browser事業についてご説明します。CS事業部では約20年前のガラケー時代からブラウザ組込事業に取り組んできました。
現在はブラウザのエンジンがかなり進化しており、車載ブラウザとしての利用も増えています。また、お客様側の機器スペックが高まり、エンターテイメントや動画・ビデオの視聴ニーズが強まるにつれ、ブラウザとしての性能の高さも求められるようになってきました。
CS事業部のお客様は自動車や総合家電、オフィス複合機など多岐にわたるメーカー様が中心であり、それぞれのニーズに適合するよう、ブラウザのカスタマイズが主要な事業領域となっています。
澤村
IoTの分野では、低消費電流で通信電波を遠くまで飛ばせる技術が求められます。従来、通信規格の主流はLPWAでしたが、英国で作られたZETAという新しい規格が、中国を含め急速に広がりを見せています。
ZETAが注目を集めるのは、LPWAではできない中継器による電波の迂回が可能であるからです。アイティアクセスではZETAに着目して、トッパン様と九州電力系のCATV企業であるQTnet様、通信系ベンチャーのテクサー様と4社でZETAアライアンスを立ち上げて規格の普及に努めています。
国内のIoTにおけるニーズはスマートメーターが中心で、日本ではWi-SUNという規格が普及しているため、今後の広がりに期待しています。
浦添
AppSupportはLinux上でAndroidのAPKを動かすことができるソリューションです。フィンランドのSEAFARIXの製品で、アイティアクセスでは2025年1月に販売パートナーシップ基本契約を締結し、協業を開始しました。
家電メーカーや自動車メーカーには、GoogleのAndroidOSを使わずにAndroidアプリケーションを動かしたいというニーズが強くあります。AndroidOSを利用するとGoogle側に支払うコストが発生してしまうためです。
AppSupportを使えば、AndroidOSを使わなくてもAndroidアプリケーションを動かせるので、主要な自動車メーカーが非常に興味を持っています。
澤村
AppSupportはすでに欧州の大手自動車メーカーにも採用されています。Androidアプリケーションが99%以上動作するので、複数の自動車メーカーからも「Androidアプリケーションが動くのならAppSupportを使いたい」という声が届いており、反響が大きいのでCS事業部でもご提案に力を入れています。
岸
RT Patchはアイティアクセスがお客様に提供している組み込み機器をアップデートするための仕掛けです。アップデート前とアップデート後の差分データを抽出して送信・展開する技術で、ネットワーク経由で対象機器をアップデートできます。
Windowsのアップデートを思い浮かべていただくとわかりやすいのではないでしょうか。アイティアクセスでは、組み込み機器の地図アップデートや自動車の車載器向け差分データの更新を国内自動車メーカーに提供しているほか、スマートメーターへの導入も進めています。
山下
受託開発は事業規模としては人数も売上高も一番大きな領域です。非常に幅広い分野にわたり、さまざまな開発案件を担当しています。
テレビ向けのブラウザや車載向けデジタルテレビアプリケーション、またEPG(番組表)など多岐にわたる開発を行っているのが特長です。ほかにもスマートロックのシステムでは本体への組込みからクラウド上のサーバー、スマートフォン用のアプリなど一式をアイティアクセスが提供しています。
アミューズメント系サービスにおける課金システムも開発しています。
岸
営業を担当していると、CS事業部の技術力の高さが市場競争力の向上に大きく貢献しているのを感じます。顧客の要求仕様をヒアリングして実証段階に進めるにあたってのシステム設計をはじめ、ゼロベースからシステムを構築できるなど顧客のあらゆる要望を実現できる技術力が、アイティアクセスの競争力の源泉です。
CS事業部ではCS2グループが担当しているブラウザのカスタマイズ開発、CS3グループの受託開発を技術面から支えるため、社員と外部ベンダー様あわせて40名以上がオフィスに常勤する体制で開発を進めています。
澤村
技術力に加えて、情報が集まりやすいビジネス環境を作り上げているのもCS事業部の強みを構成しています。
私たちは日々、さまざまな業種の顧客から、あらゆる相談をお受けしています。すると、まだ市場で普及していない新技術や新製品に関するご相談も多くあるんです。
そうした機会を通じて我々自身がトレンドの先を知る場合も多く、事業の拡大に大きく役立っています。顧客との関係性を重視する姿勢が、多種多様な情報の集積を生み出していると言えます。
AppSupportやZETAも、顧客からのご相談がきっかけで取り扱いを開始した技術・製品です。
岸
CS事業部では顧客が将来発表する製品への組込機器を作っている性格上、新しい技術や機材に触れる機会が多いのは間違いありません。新技術やトレンド、未発表の製品への関心が高い方にとっては、興味深い職場環境だと思います。
浦添
営業の場合は出張が多いのもCS事業部の特長です。私はこれから宇都宮まで出張して、いわき市にも行く予定です。また、来週は九州の顧客を訪問してきます。
顧客の本社が東京の場合でも、開発拠点は地方都市というケースが多いので、最近はオンライン会議も増えましたが、対面で話すメリットがあるため月に数回は出張しています。
岸
アイティアクセスでは自律的な働き方を大切にしていますから、自分のペースで動きたいと考えるタイプの営業の方であれば、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
山下
ひとりあたりのオフィススペースが広い点も職場の魅力として紹介しておきたいと思います。アイティアクセスの社員には当たり前になっているかもしれませんが、事業部によって多少の違いはあるものの、120cmや160cm四方のL字型スペースですから。
パーティションで区切られており、落ち着いた空間で開発業務に取り組めます。イスなどの備品も時々アップグレードされるので、とても快適です(笑)。
機材も惜しみなく与えられますからハイスペックのマシンを使えますし、モニターを2台・3台使っている社員も少なくありません。エンジニア自身の裁量に任せてもらえる自律的な環境ですから、自由ですしワークライフバランスも充実させやすいと思います。
岸
リモートワークを使っている社員も多いですね。会社が設定しているルールの範囲内であれば、個人の判断で自宅勤務できます。
残業はプロジェクト規模や時期によって波はあるものの、平均すると10~15時間/月程度です。これは20年間、変わっていないと思います。
また、個人的な感覚ですが、CS事業部は営業・エンジニアともに賑やかだと思います(笑)。ほかの事業部は静かだったりしますが、CS事業部はみんないろいろな話をしていますね。
浦添
ほかの事業部からCS事業部に異動してきた社員は、ざわざわしている感じがいいよね、って話していました。人間関係のよさも、賑やかさの背景にあるんでしょうね。
山下
逆にCS事業部から別の事業部に移った社員は、趣味の話がしづらくなった、って言ってましたよ。オフィスで声が聞こえてくるのはだいたいCS事業部のメンバーですね(笑)。
澤村
アイティアクセスは楽しい会社なので、人生を楽しみたいと考える方と一緒に働けたらうれしいですね。
岸
私は「信じて飛び込んできてください」と言いたいです。というのも、以前、営業職を募集した際に、求人メディアの取材を受けて同じように話したら、エントリーが増えたんです(笑)。
入社する方はみんな、不安だと思うんです。でも、私たちはそんな不安を払拭して活躍できるように育てたいと思っていますから、その気持ちが「信じて飛び込んでこい」には含まれているんですね。
浦添
当時入社した社員も「信じて飛び込んでこい」のメッセージが魅力的だったと言っていました。自分自身の経験に照らすと、現状をつまらない、と感じている方にはぜひ、アイティアクセスに来ていただきたいと思っています。
澤村常務も言っている通り楽しい会社ですし、面白い会社ですから、つまらないと感じることはないと思います。事業は多岐にわたっていますから興味を持てる領域もあるでしょうし、働き方は自由でひとりあたりのスペースも広く快適です。
廖
未経験でも構わないので、「自分ならやればできる」という自信を持っているエンジニアの方に関心を持っていただけるとうれしいですね。
山下
アイティアクセスには本当にさまざまな仕事がありますから、活躍できる場所も必ずあります。安心して入社していただき、エンジニアとしていろいろなことにチャレンジしていただきたいですね。
澤村
採用面接で「なぜアイティアクセスを希望したんですか」と聞くと、「自分も使っている製品を見て・触れるところにやりがいを感じました」と答える方が多いんです。
私たちはクルマのナビゲーションやテレビなど、身近にある製品を作ったり、使いやすくしたり、面白いものを作るために日々努力しています。そして、それが得意な事業部ですから、ぜひ、話を聞きに来ていただきたいと思います。
※取材時の部署・役職・氏名を記載しています。
(取材日:2025年8月20日 聞き手:垣本陸)