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AIが描けない風景のなかで、私たちは働く
Photo by Katja Anokhina on Unsplash
「すべてを預けてしまえば、きっと楽になる。
でも、それでは“生きている”とは言えない気がする。」
ISOLAでは、AIの使用を推奨しています。
ChatGPTのような対話型AIも、日々の思考や創造に積極的に取り入れています。
時間を節約するために。言葉を洗練させるために。発想を広げるために。
けれど、AIは“仕事”そのものではありません。
むしろ、それを通じて「何がAIにはできないか」を問い直すことの方が、私たちにはずっと大切です。
AIには、身体がありません。
北風の冷たさに震えることも、雨に濡れてスニーカーが重くなることもない。
でも、ISOLAで働く私たちは、実際に土地に足を運び、誰かと向き合い、空間に触れます。
汗をかき、背筋を伸ばし、小さな違和感に耳を澄ませる。
それが“働く”ということの第一歩です。
AIには、経験がありません。
初めての商談で手が震えた記憶も、プロジェクトが終わった夜のアルコールの味も。
そのすべては、蓄積され、人格になります。
経験とは、思考の血肉。ISOLAでは、日常のなかに宿る「経験のかけら」を、とても大切にしています。
AIには、意志がありません。
「なぜこの仕事を選んだのか」「どこに向かおうとしているのか」
その問いに答えるのは、いつだって人間です。
ISOLAは、誰かの“意志”が生まれる場所でありたい。
海を渡る風のような、静かな、でも確かな意志です。
AIには、責任がありません。
間違いが起きたとき、誰かに謝ることも、抱きしめ直すこともできない。
責任とは、重みではなく、信頼と自由のあいだにある橋のようなものです。
ISOLAでは、信頼される人に、最大の自由を預けます。
それは、AIにはまだ渡せない橋です。
AIとともに働くことは、決して否定すべきものではありません。
むしろ、AIを正しく活用しながらも、“AIにできないこと”に美しさを見出す人たちが、
これからの仕事の本質を形づくっていくのだと思います。
ISOLAで働くとは、そういうことです。
詩を愛し、技術に敬意を払い、身体のある仕事に誇りを持つこと。
まだ名前のついていない働き方を、少しずつ手繰り寄せていくこと。
あなたの「意志」は、どこにありますか?
もしもまだ曖昧でも構いません。
その曖昧さごと、風のなかに立ってみることから、始まるかもしれません。
カツシカ ソラ