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子会社BSCメンバーの米国東海岸ボーディングスクール訪問出張レポート_Week2

こんにちは!インヴァスト株式会社の子会社「ボーディングスクールコンサルティング株式会社(以下、BSC)」の佐藤 迅です。

今回は、2024年11月に約1週間、横山社長とともに米国東海岸のボーディングスクールを訪問する出張に行ってまいりましたので、同じBSCメンバーの工藤に引き続き、その様子をお届けいたします!

Week1の記事はこちら!

子会社BSCメンバーの米国東海岸ボーディングスクール訪問出張レポート_Week1 | インヴァスト株式会社
こんにちは!インヴァスト株式会社の子会社「ボーディングスクールコンサルティング株式会社(以下、BSC)」の工藤 愛子です。今回は、2024年11月に約1週間、BSCの横山社長および藤本執行役員と...
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2週目の学校群の特徴

2週目は、藤本執行役員と工藤に入れ替わる形で、私がアメリカに上陸し横山社長と共に12校のボーディングスクールを訪問しました。2週目に訪問する学校群は、1週目とは異なり英語サポートの授業を設けていない学校が多く、初めからネイティブスピーカーと共に授業を受ける学校が大半でした。

私が2週目の学校訪問を希望した理由は、大きく2つあります。

1つ目は、アメリカのトップボーディングスクールの魅力と特徴に惹かれたからです。

2週目の学校群では、生徒の英語力を前提に、一人ひとりの個性や興味を徹底的に伸ばす教育を積極的に行っています。実際、米国内のボーディングスクール名門校を総称した Ten Schools” に含まれている The Hill SchoolとThe Lawrenceville Schoolを訪問し、その独自の教育システムを肌で感じることができました。生徒たちが自分の可能性を思う存分追求できる、そんな学校の雰囲気に魅了されたのです。

2つ目の理由は、私が一人ひとりの生徒の全体像を理解することができるという横山社長からのフィードバックを頂いたためです。2週目の学校群は生徒の全体像を見つつ、生徒の個性や興味関心を最大化させる教育を行っているという点において、コンサルタントとしての私の長所を活かすことができると考えたため、2週目の学校訪問への同行に手を挙げました。

(The Hill Schoolの待合室)

生徒にとってNo.1”となる学校を提案するには、生徒と学校を深く知ることから

例えば、皆様が運動用の新しい靴を買いに行くとします。しかし、入ったお店で店員さんに何も聞かれずに、「これが私の思う一番いい靴です!」といってハイヒールを渡されても皆様は困ると思います。私ならとても困ります。

当たり前のことですが、No.1は人それぞれであり、自分の思うNo.1を全員にお勧めするのは最善の選択ではありません。

私たち留学コンサルタントにおいても同様です。個人的に感動した学校を生徒全員に勧めるのではなく、生徒が伸ばしたいと思う個性や関心を、どの学校の環境下なら最大化できるかを考えてご提案するのがコンサルタントとしての使命だと考えております。そのためにも、学校のことはもちろんのこと、生徒のことも深く知る必要があります。

私はこの出張を経て、生徒を実際にボーディングスクールに送り出し、この学校” に来ることができて良かったと言っていただくことを、今後のコンサルティングを行う上での目標の1つに定めました。そんな風に考えさせられた出来事が学校訪問中にあったためです。

ある学校を訪問した際に、そこに在籍する日本人生徒とお話しする機会がありました。その学校の一帯は、知名度の高いボーディングスクールが集まっている地域でした。ボーディングスクールを単純に比較することに対して彼は、「私たちの学校は、他の学校に比べて認知度や人気の面では東京よりも千葉に例えられるかもしれません。ただ、千葉にもたくさんの素晴らしい魅力があるように、私たちの学校にもたくさんの良いところがあります。」と言いました。彼は、表面的な要素の比較によるNo.1ではなく、自分自身にとってのNo.1がこの学校であることを上記の例え話を用いて話してくれました。

ホームページだけでは収集できる情報は限られています。限られた情報をベースに各学校を比較しても、大きな違いを見つけるのは難しいのが現状です。だからこそ、私たちは表面的な認知度や人気だけに囚われるのではなく、学校の本質と生徒自身を深く理解し、幅広い選択肢を持って生徒にとってのNo.1”を提案できる留学コンサルタントであるべきだと、改めて深く考えさせられました。

生徒の可能性を最大化させる学校群

ボーディングスクールでは、生徒が学校敷地内で日常生活を共にし、教育的環境の中で生活を送ります。そのため、学校も生徒の可能性を最大化させるために考え抜かれた環境を提供します。今回は学業、生活、スポーツの3つの側面から学校をご紹介をさせていただきます。

まず1つ目は学業面です。Mercesburg Academy や The Lawrenceville School では、Harkness Table(ハークネステーブル)という授業のスタイルを取り入れています。Harkness Table とは、教師が教壇に立ち、生徒は教師に向かって座る一般的な授業のスタイルとは異なり、生徒も先生も円卓に共に座り授業を進めます。生徒全員がお互いにしっかりと向き合い、全員が参加するという意識を持った状態で議論を重ねることによって、生徒の主体性や相互理解が深まります。


(Mercesburg Academyのハークネステーブル)

ニュージャージー州に位置するBlair Academyでは、STEAM教育に力を入れています。STEAM教育とは、Science、 Technology、 Engineering、 Art、 Mathの頭文字を取った科目の総称です。学校内のChiang-Elghanayan Centerでは、3Dプリンターが置いてあるイノベーションラボ、ロボットの設計や開発ができるエンジニアリングルーム、さらにはコーディング&プログラミングルームがあり、生徒が教室に座って話を聞くだけではなく、実践形式で授業に取り組むことができます。

(Blair Academyのイノベーションルーム)

2つ目の生活面に関しても、ボーディングスクールでは様々な工夫が施されています。ニューヨーク州に位置するEmma Willard School という女子校には、Zen Zoneという生徒がリラックスできる空間があります。アロマが香るその部屋の中には、観葉植物やゆったりとしたソファ、学校で飼っている犬のJurgieが、ふるさとを離れ学校生活に励む生徒たちに癒しを与えてくれます。

(Emma Willard SchoolのZen Zone)

ボーディングスクールでの昼食は、日本の中学校や高校のような文化とは異なりそれぞれが自分のタイミングで食事を取り、午後の活動に戻っていくことが一般的です。主な理由としては、生徒によって時間割が違ったり、学業やスポーツに専念するためです。

上記のようなボーディングスクールが多い中、コネチカット州に位置するSuffield Academy では、生徒や教職員のコミュニティの意識をより強くするためにFamily Style Dining が伝統としてあります。これは決められた時間に、生徒だけではなく教職員も食事を共にします。テーブルに着席するメンバーは毎日変わっていくため、人数の多い学校でもお互いの顔を知っていたりと、親交を深める機会となっています。

(Suffield AcademyのDining Hall)

メリーランド州に位置する広大な土地を持った男子校、Georgetown Preparatory School は生徒寮の大きさも別格です。(大きなゴルフ場も学校内にあり、スケールが違う...と改めて思いました)

この寮の1階には保健室や生徒のミーティングや行事の際に集まるAssembly Hallがあります。各階には生徒が自由に使えるキッチンや、最上階から学校のフィールドを見渡せるバルコニーがあり、試合のある日はそこからアメフトやサッカー観戦ができます。この寮には教職員も住んでいるため、規則正しい生活と生徒間の交流を第一に考えられた設備だといえます。

ボーディングスクールは生徒たちにとっての家でもあります。だからこそ、そこでの生活を快適で充実したものにすることで、生徒は自分自身が向き合いたいことにより集中することができます。

(Georgetown Preparatory Schoolの生徒寮)

3つ目はスポーツです。一例ではありますがアメリカのボーディングスクールでは、下記の表のようにシーズンによって生徒が参加できるスポーツが異なります。

どれか1つではなく、様々なスポーツに挑戦する機会があるため、生徒の可能性や興味を制限することがない上に、毎学期違うメンバーとスポーツをして汗を流すことによってコミュニティの輪が広がっていきます。

The Lawrenceville School にはTsai Field Houseというスポーツの総合施設があります。その施設内には、陸上競技場、プール、アイススケートリンク、バスケットボールコート、スカッシュコート、トレーニング施設等のスポーツに関わる設備が集約されています。加えて、施設内のほとんどの場所にライブストリーミングカメラが設置されており、友人やご家族だけではなく、大学のスカウトも選手の活躍を世界中のどこからでも見ることができます。

(The Lawrenceville Schoolの屋内陸上競技場)

Mercersburg Academyは水泳の強豪校で、数々のオリンピアンを輩出しています。約4,000平方メートルの巨大な屋内プールには、オリンピック規格の50mレーン、10レーンのファーナリー・プールや飛び込み台が設備として備わっています。可変式のバルクヘッドが設置されていることにより、25mや50mと簡単に競技距離を変更することができます。生徒や教職員は、観客席に座って水泳やスポーツダイビングの試合を楽しむこともあるようです。

(Mercesburg Academyのプール)

今回ご紹介させていただいたのは、訪問した学校のほんの一部であり、その他にも生徒へ様々な機会を提供してくれる環境が整えられていました。学業、スポーツ、芸術、課外活動など、それぞれの分野において生徒の潜在能力を最大限に引き出す環境は、まさに個性を開花させるための理想的な環境だと感じました。

感動を伝えることができるコンサルタントを目指して

ボーディングスクールをガーデニングに例えるならば、それは最高峰の土であり、水であり、日光です。生徒という種が育つには最高の環境であり、そこで綺麗な花となるのか、大木になるのか、周りを巻き込み大きくなる蔦になるのかは生徒次第です。こどもの柔軟な学習能力や適応能力を考えると、幼い時期に質の高い環境で育つことが、その後の成長の可能性を大きく左右します。

それぞれがなりたい姿になれるような環境がボーディングスクールにはあります。私たちBSCのコンサルタントは、生徒という種をその環境に植える役割を担っています。

今回の学校訪問を終えて、感動の連続だったことは間違いありません。視線を一つ動かすだけで、新たな発見と感動が目に入ってくる1週間でした。学校の雰囲気、教職員のサポート、豊富なプログラム、充実した施設や寮生活など、ありとあらゆるものがそこにいる生徒のためを思った環境が提供されている。そして、自分の興味関心や個性をさらに伸ばすためにポテンシャルのある生徒が集まる。この学校と生徒が起こす化学反応を想像するとワクワクが止まりません。

ボーディングスクールへの留学は簡単な決断ではありません。生徒本人だけではなく、保護者や学校の先生など様々な人のサポートが必要不可欠です。学業、寮生活、スポーツと今以上に自己管理や責任能力が必要とされる多忙な日々が待っています。しかし、その生活に慣れるうちに忙しさは充実感となり、生活に必要とされる能力は自然と身についていきます。今回の訪問を通じて、生徒とご家族の視点を大切にしながら、広い視野を持って感動を伝えることができるコンサルタントになりたいと改めて強く感じました。

(The Williston Northampton SchoolのMaxくんと私)

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