前職、レバレジーズでIT専門のフリーランス人材を支援するサービス「レバテック(現在、レバテック株式会社に分社化)」で営業を経験した後、コンサルタント専門のフリーランス人材を支援する営業職としてINTLOOPに入社を決意。一見支援する人材の職種が変わっただけで、ミッションがほとんど変わらない中での転職に見える。そんな中島が転職を決意した理由とは。
飲食業界からIT業界への挑戦
中島大輔は、バイトの延長で飲食業界に就職し、キャリアをスタートさせました。そこでの仕事は料理をつくってお客様に提供するというもの。しかし、強い意志を持たずに就職し、決められた仕事内容をこなすだけの日々で、「自分は何も身についていない」と危機感をいだいていました。
中島 「飲食業界でのファーストキャリアは自分には合っていないと思っていて、『自分は周りに圧倒的な遅れをとっている』と、とにかく焦っていました。転職の時は、その失敗を挽回するためにどうするかだけを考えていました。
なので『 IT業界に入りたい!』と思って入ったわけではなく、転職先を選ぶ基準はあくまでも、『めちゃめちゃ働ける会社』『伸びている会社』というものでした」
そしてエージェントや転職サイトを探して、中島が出会ったのはレバレジーズ。今や知る人ぞ知るメガベンチャー企業ですが、中島の入社当時は60名程度の規模。まさに拡大期でした。
中島 「先ほども言った通り、『とにかくたくさん働きたい』と思っていたので、知名度がないということが逆に燃え上がりましたね。面接は 6次面接くらいやり、面接中ソファー席に寝ている人がいたのを今でも覚えています(笑)」
中島は、膨大な時間を担保しなければならない拡大期という事業フェーズ、IT人材を通してネット系企業の成長を支援していくビジョンに惹かれて、レバレジーズの入社を決意します。
駆け抜けたレバテックの拡大期
中島がレバレジーズに入社したのは創業4年目の時で、当時の事業部は10人前後しかいませんでした。中島は営業を担当することに。
中島 「入社初日に新規開拓を任せられ PC操作もままならない中、『初日で訪問リスト 50社つくれ』と言われました。
そして営業のトークスクリプトも 3行程度でした。そんな状況でも走れたのは、良くも悪くも無知だったことが大きかったのかなと思います」
そして、右も左もわからない、五里霧中といった状態で奮闘する中島に、さらなるピンチが訪れます。
中島 「入社してから 2カ月経ち、周囲の同期は売り上げが出ている中で、自分はアポも思うように取れませんでした。当然焦りましたし、途中から入ってきた上司に『あと数カ月で実績が出なかったらクビ』と宣告されたんです。
このタイミングで一人暮らしも始めたので、まさに後がない状況でしたね」
しかし中島は決してめげず、とにかく数字にこだわり続けました。そして、3カ月ほど経ったころです。中島は、大手企業の開拓に成功しました。
中島 「やっと、という気持ちでしたね。それ以降はデイリーで、テレアポ 50件に対してアポイントが最低 4~ 5件入る状況に。休む間もなくクライアントと向き合い続けたからこそ数字もついてきたんです。
大げさではなく、スーツの肘の部分が擦り切れるくらい電話し続けましたね。今の時代、そんな体育会的なエピソードは合わないかもしれませんが(笑)」
仕事に脂がのってきた中島は、ネット系企業の直請案件の開拓や、ビジネスパートナーの開拓チームのマネジメント、フリーランスのカウンセラーのマネジメントも任されるようになりました。そして同じ頃、レバレジーズも拡大期へ入ります。
中島 「脇目も振らず走り抜けているうちに、『周囲の友人に追いつく』という入社当初の目標がどうでもよくなりましたね。より組織の成長を考えるようになり、当時はレバテックの認知度向上にやりがいを感じていて、いかにビッグアカウントを獲得するかに夢中でした」
中島が作成した、汗と涙の結晶である営業のトークスクリプトは、今でもレバレジーズ内で活用されています。
執行役員・田口との出会い
▲執行役員 田口
しかし、サクセスストーリーを描きながらも中島は満足せず、転職を考え始めます。がむしゃらに努力して、大きな成功をつかむーーそんな達成感を知った中島は、茨の道を歩んでも再びそれを味わいたいと思ったのでした。
中島 「転職を考えたのは、当時携わっていたサービス『レバテック』が、成熟したというのが大きかったですね。自分が何をやるにしても大きなインパクトを起こせないようになってきて、正直自分の介在価値を感じられなくなってしまったんですよね。なのでもう一度、以前のように 1を 100にするような体験をしてみたくなったんです」
そう考えた中島は、転職活動を開始し、転職エージェントからの紹介でINTLOOPを知りました。そして1次面談で、INTLOOPの役員である田口 正剛と出会います。田口からINTLOOPのビジョンや事業内容、想定される自身のミッションを聞いて、中島はレバテック時代の経験を生かすイメージができました。そして彼の中で、少しずつINTLOOPへの関心が高まっていきます。
しかし、入社にあと一歩踏み切れませんでした。そんな時、エージェントを通じて田口からの食事の誘いがあり、そこで入社を決意するに至ります。
中島 「田口さんの話を聞いて、レバテックの拡大期とリンクしたんですよね。数年後の INTLOOPの未来地図にわくわくしたことが一番の入社の決め手になりました。ただ正直に言うと、似ている仕事内容で飽きがくるのではないか?という不安はありましたね」
しかし、その不安は杞憂に終わりました。
中島 「入ってすぐコンサルタント領域の人材と接点を持つことは非常に有意義だと感じていますし、一人ひとりとのコンサルタントの会話が、自身のナレッジ蓄積につながっています。
たとえば、企業向けに提案するパワーポイントの資料ひとつとってもかなり繊細につくられていて、それを参考にして自身がミッションとしてる INTLOOPの営業現場の課題解決に役立てています。
また社員にもコンサルタントがいるので、マネジメントしている営業組織の課題が見つかった時に相談できる環境があるのは、ありがたいですし、自分の成長に大きくつながっていると実感しています」
新たな会社、そして新たな出会いが、中島にさらなる成長をもたらしました。
業界のトップランナーを目指し、ともに会社を変革する仲間を求めて
INTLOOPは、企業にフリーのコンサルタント人材を支援する業界において、売り上げ規模、抱えている人材規模も業界トップクラスに成長しました。そして、多くの正社員コンサルタントを抱える大手コンサルティングファームからも認められるようになってきています。今やそんなINTLOOPの中核を担う中島。しかし中島はそれでも飽き足らず、自分と、INTLOOPのステップアップを貪欲に求めています。
中島 「ありがたいことに、 INTLOOPでは今もお客様からのオーダーは増え続けておりますが、いただいているオーダーに対して、マッチする人材をご支援するだけではいけないとも考えています。
マッチングするだけの営業であれば、ある程度のレベルであれば AIで代替えできるんです。なので今後は、人材コーディネーター機能としての営業だけではなく、組織コンサルティング機能を備えた営業として企業組織を鳥瞰的に捉え、全体最適を踏まえた人材提案ができるレベルまで引き上げていきたいと思っています。
そうすることで、組織全体の生産性が上がり、そのモデルを同業界のお客様にも横展開し、最終的に日本全体の生産性を上げていけるような会社にしていくのが僕の理想であり、目標です」
そんな中島は、ひとりでなく、仲間と協力して夢を追っていきたいと考えています。
中島 「まずは、到達したことのない数値目標を達成したいです。その目標を達成するために、業務 /組織 /ルールなどあらゆる改革を推進し、これから入ってくる後輩のロールモデルにもなりたいと思っています。
そしてまだ INTLOOPは、良くも悪くも制度が整っておらず、僕自身課題を感じているところもあります。そういうところをポジティブにとらえ、会社をともに変革したい!と思える仲間と働きたいですね」
会社を変革したいーー。熱い想いを持った中島の挑戦はこれからも続きます。