当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
今回のテーマ:【AI時代の仕事と労働の考え方】
簗島:集客の方法として、今はセミナーに力を入れているんですよね。というのも、セミナーを開くと約30人ほど集まって下さり、その中から3、4件のアポイントが取れるんですよ。
また、アウトバンドコールからもアポイントメント取得ができていて、1コールで100円が相場なので、3コールで300円。先程のセミナーの例から考えると、アポイントメント獲得率が10%と仮定して、獲得単価3000円で取ることができるんですよね。
インティメート・マージャーは、どこで働いてもいいという働き方を許容している会社なんです。
そのため、単純作業は外部に委託することも視野に入れていますね。
例えば、弊社の社員が外部に電話をかけるよりも、時給の安い沖縄のコールセンターに委託したほうが安く済みますよね。その一方で、社員は付加価値の高い業務をしっかりと定義して、それを社員がやる体制を作ることが重要だと考えています。
ただ、これにはすごく悩ましいところもありまして。単純作業に対して、何をすればいいかが分かりやすい・何をしているかが分かりやすいという理由で好むという人が一定数存在します。
例えば、テレアポやメール配信、名刺送付など、誰でもできそうな仕事に対して「自分たちでできます!」と社員たちがモチベーション高く取り組むんですよ。これは、自分が動いてないことに対する不安があるのではないかと考えています。
腕を組んで思索を巡らせているのが、仕事をしてると思わない人が多い、という概念に近いですね。
一般論(世論的に)は、このことをどう思っているのか、甚だ興味がありますね。私の考えとしては、インティメート・マージャーにしかできない独自性のある業務をやってほしいなと思っています。
ところで、労働対価を何に対して得ているかという感覚は重要な要素だと考えています。
新卒で入社した会社の社長が仰っていた、「時給で働いてるのではなく、成果で働いている」という言葉が今でも頭の中に焼き付いています。
成果面で考えると、ChatGPTに質問を投げて待つ時間に他のことも同時にできますよね。トイレに行ったり、別のプログラムを動かしたりする時間もありますし、AIを活用することでより多くの付加価値を生むことができるようになっていると思います。
当社では「自社」、「他社」、「AI」という3つのリソースを持つことが一般的になっていまして。それぞれのリソースを最適に配置することで、生産性が上がるという考え方です。
例えば、広告運用は他社に任せる。一方で、レポートの解釈はAIに任せることで、顧客が支払う単価を下げつつ、先方にとって最適な提案をクライアントに提供できるんです。
その一方で、外部とAIを使うことで自分が何をすべきかがわからなくなる人が出てくる可能性はあります。そのときは、評価軸を変える必要があると考えていて。
例えば、働いていない時間を価値あるものと捉えるようにすることや、電話をかけさせている時間は他社に労働を与えていると捉えるようにするなどですね。そうなれば、自分が得意な分野で仕事をし、80人が8時間働く場面を想像してみてください。その成果を自分に集約することができれば、1日に640時間分働いているということになります。
総じて、AIの作業時間と外部の労働時間の合計が最大になるような働き方が理想的なんですね。
現状では、人を使う側と使われる側の関係が強力なイメージが根強いです。
その一方で、衣食住に関する職業は、労働力を圧縮できない点で非常に価値が高いですね。
例えば、大工の仕事はとても魅力的だと感じます。これからの時代、コンピュータ上で動くものは容易に置き換えられるかもしれない中で、大工の技術のような数千年に渡る技術はそう簡単にはいかないなと考えています。
AIや外部リソースの活用は、企業の生産性向上には不可欠な選択肢となっていることが伺えますね。しかし、一方で単純作業こそが仕事の中心であり、働きがいの源泉となっている従業員もいるかもしれません。
このジレンマを解決するためにも、組織文化や価値観、人材育成の在り方などを見直すことが重要ですね。AIやデジタル化の潮流の中で、従業員一人ひとりにとっての新しい働き方を模索していくことが「AI時代の働き方改革」の本質なのではないでしょうか。
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