社長ダイレクト
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「狙っていたわけじゃない。でも、素直に嬉しい。」
2025年度1Q(4~6月)のMIP賞を受賞したのは、新規HRサービス『社長ダイレクト』のPMを務める中村さん。既存事業への感謝を忘れず、混沌を楽しみ、当たり前を徹底して成果へーー。イノベーションの経営理念『「働く」を変える』を新規事業から実現する姿を追いました。
-MIP賞とは?-
MVP賞が「ミッション・ビジョンの実現に向けて成果を出した社員」を表彰するのに対し、MIP賞は「グループバリュー(Innovation・Leadership・Growth Commitment)を体現し、全社の模範となった社員」を称える賞です。
挑戦的な取り組みは、不確実性が高く、外的要因によって成果がすぐに現れないこともあります。その中で一歩を踏み出し、挑戦し続ける姿勢こそがイノベーションを起こす原動力となります。MIP賞は、そうした「挑戦する姿」を讃え、後押しをする賞です。
ありがとうございます。
正直、賞を狙っていたわけではなかったので驚きもありましたが、それ以上に素直に嬉しいです。新規事業は定量的な成果が見えづらい部分も多く、賞を狙うのは難しいと思っていました。これまで在籍してきた会社でも、新規事業での受賞はなかなか実現しにくいと感じていたので、今回、新規事業を担当する自分が受賞できたことは本当に嬉しいです。それと同時に、会社(イノベーション)が新規事業の評価方針を持っていることが見えたことも、大きな喜びでした。
現在は、新規事業開発とCVC機能を持つインキュベーションユニットに所属し、新たに立ち上げたHRサービス「社長ダイレクト」のPMを務めています。サービス全体を見渡す立場として、経営的な観点からの意思決定や、開発部分のディレクションを担当しています。
大学卒業後、新卒でアパレル業界に入社しました。その後、電子チケットのシステムを扱うスタートアップに営業として入社し、同社がM&Aされたことをきっかけに前職の合同会社DMM.comに入社しました。
前職には約10年在籍し、6つの新規事業やプロジェクトに携わりました。業界やビジネスモデルも多岐にわたる中で、PMO的な立場から推進役を担い、一貫して新規事業に関わってきた経歴です。
意図して選んだわけではなかったものの、最初「面白そうだな」と思い参加したプロジェクトをきっかけに、新しい事業やプロジェクトに声をかけていただくことが増えました。
自分自身の性格は「飽き性で熱しやすく冷めやすい」一方で、「好奇心旺盛で何にでも興味を持てる」タイプなので、次々に新しいことに挑戦できる新規事業のフィールドは、自分にとてもフィットしていると感じています。
私は、もともと別の新規事業にアサインされる予定でしたが、同時期に社長ダイレクトが立ち上がり、直人さん(代表取締役社長)から手伝ってほしいと声をかけていただきました。
これまで、このスタンスですべて成功しているかと言われると、それはわからないですが(笑)、自分に転がってきたチャンスに対して、あまりNOと言わないようにしています。今回の社長ダイレクトへの参画もせっかくの機会なので、チャンスは一度試してみてダメならダメで、もう一回頑張ろうというポジティブなマインドでした。
今回、新規事業を任せていただけたのは、直人さん(代表取締役社長)や上長の曾根さん(執行役員/インキュベーション担当)との信頼関係があったからだと思います。私はこれまで、コミュニケーションを「長く深く」よりも「短く細かく」を意識して、とにかくこまめに取るようにしてきました。
例えば、直人さんが最初に担当されていたお客様については、状況や関係性を細かくヒアリングし、打ち合わせの前に短くても必ず情報を同期するようにしていました。深い情報でなくても、細やかなやり取りを積み重ねることで、安心して任せてもらえる関係を築けるよう意識をしています。
「当たり前のことを当たり前にやる」姿勢の積み重ねが、信頼関係につながり「新規事業を任せる」と言っていただいた機会に結びついたのだと思います。PMを担うのは自分にとって大きなチャレンジですが、せっかくの機会なので、どこまでやれるかを試したいという気持ちで取り組んでいます。
また、私はできるだけオフィスにいるようにして、他部署の方とも雑談レベルでも積極的に話すようにしています。情報はサービスや部署ごとで断絶されやすいので、ふとした時に「相談してみよう」とか、「こちらから相談したい」と思えるような、話しかけやすい雰囲気づくりを大事にしています。
クライアントとのコミュニケーションは、正直、特別なことをしているわけではありません。ただ、立ち上がったばかりのサービスは不安定な要素を含み、お客様から信頼を損なうリスクが常にあるので、基本的なことを徹底するように心がけています。
いずれもビジネスとしては当たり前のことですが、とにかく「マイナスを増やさない」という意識で取り組みました。一度ご契約をいただいた以上、信頼を失うわけにはいきません。特別でドラマチックなエピソードはありませんが、むしろ日々の地道な積み重ねこそが大切だと感じています。
そうですね。新規事業はスタートアップのようなもので、仕組み化されてなければ正解もない。人数も少なくリソースも限られます。営業・マーケ・経営など複数の役割を兼務しながら数字を作る、泥臭さが求められます。
大事なのは、
1、カオスを楽しめるマインド
2、PDCAをいかに早く回すか
3、諦めないこと
の3つです。
会社という組織である以上、既存の土台の中で優先順位をつけて実行することが重要です。例えば、「UI/UXを改善したい」「こんな機能を実装したい」など、やりたいことはたくさんありますが、まずは売上・利益への直結度を重視し事業化を最優先にします。割り切りも必要ですし、「ここまで持っていけば次はここを直せる」という“到達点”を設定して進めると、前向きに取り組めます。「今は出来ていない点がある」のは、一見ネガティブに思えますが、未来に向けた改善点が見えているのは健全な状態です。
私自身は起業家タイプではないですが、起業家の方が何を求め、どう考えるかは想像ができます。一方、事業化するうえで、現実的にやるべきことはたくさんあり、その両方のバランスを意識し、関係者の間に立って潤滑油のような役割を果たすのは、性格的にも合っているのかもしれません。
現在のチームは「ひと事業=ひと担当」で推進する体制なので、自分の意思を事業に反映させやすい環境です。各メンバーが前のめりで、猛者ぞろいなので刺激的で愉快なチームだと思います(笑)。
上長の曾根さんも、メンバーや事業に真摯に向き合ってくれています。自分が悩んだ時も、すでに退勤後にも関わらず、遅くまでミーティングに付き合っていただいたことがあり、とてもありがたい環境です。人にも環境にも恵まれていると思います。
新規事業チーム全体が「全員でガンガンいこうぜ!」というスタンスなので、新規事業に挑戦する上で非常に魅力的な環境だと思います。会社もチームも、裁量を持って自分の思いを事業に反映させたい人には最高の場だと思います。ただし推進力は必要ですし、ハードな局面が多いので、それを楽しめるかが大事です。
一番大事なことは、既存事業への感謝を忘れないことです。既存事業が売上・利益を生み出しているからこそ、新規事業に挑戦する土台が整います。これは綺麗ごとではなく、紛れもない事実です。
そして会社全体としては、既存事業・新規事業という枠を超えて「ひとつのチーム」としてシナジーを生み出すことが重要です。仲良しグループをつくることが目的ではなく、建設的に情報が行き来し、相談や共有が自然に行える環境こそが新たな価値を生み出す基盤になると考えています。
長期的な視点で見れば、ひとつのサービスやビジネスモデルには必ず終わりが訪れます。イノベーションという会社が数十年、数百年と生き残っていくためには、常に新しい挑戦を続けなければなりません。「イノベーション」という社名も、創業当初から新たな価値を創り続けてきた歴史の象徴です。だからこそ今後も、新規事業を起点に次のイノベーションを起こし続ける存在でありたいと考えています。
私が担当している「社長ダイレクト」は、次世代リーダーを採用することで、社長の働き方を変え、そして転職者も社長と働くことで自身の働き方を見直すきっかけを生み出します。そんな新たな価値を提供することで、まだ見ぬ『「働く」を変える』をつくる舞台に立っています。混沌の中でもがむしゃらに動く姿勢自体が、いずれ『「働く」を変える』に繋がると信じています。
私は、今回の新規事業へのアサインを「チャレンジ登用」だと思っています。そのため、ポジションに見合うよう経営の視座を高めたいというのが一つの目標です。また、個人的には飽き性な性格なので、様々な事業に携わりたいと考えています。
どんな事業・ポジション・役割であっても一定の成果、及第点を出せる人間でありたいーー。キャリアの方向性としては、スペシャリストとして何か一つを突き抜けるというより、ゼネラリストとして幅広い分野で図を描ける存在を目指しています。これは前職の頃から一貫して持っている思いですが、困った時、「とりあえず中村をアサインすれば大丈夫」と言われるような人材になりたいですね。