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浅田 翔平
プロダクトチーム テックリード
大学では情報工学を専攻、卒業後はWebシステム専門のSIerに就職し、約6年勤める。2020年1月にインフキュリオンへ転職し、決済サービスの加盟店向けダッシュボード「PayDash」の開発に携わる。2021年11月に兵庫県・神戸市へ転居し、完全フルリモート環境でテックリードを務める。
コロナ禍に見舞われた2020年4月以降、インフキュリオングループ全体では、基本はリモートワークで必要に応じて出社するハイブリッドワークの勤務形態をとってきました。
2022年1月からは、新しい試みとして居住地を問わない地方在住者向けのエンジニア求人をオープンしています。
今回は、現在神戸在住でウォレットステーションのテックリードを担当している浅田に、フルリモートでの働き方について話を聞きました。
インフキュリオン初の遠隔地勤務
─インフキュリオンに入られた経緯を教えてください。
関西の大学を卒業した後は、SIerに約6年勤めました。でも、決められた要件の通りにつくるのではなくゼロからものをつくる仕事がしたいと思い、転職活動を始めました。ベンチャーを中心に転職先を探し、最終的にはやりたいことができそうなインフキュリオンを選びました。
2020年1月に入社した後はさまざまな仕事に携わっていますが、PayDashをゼロから開発してリリースまで持っていったのが一番大きな仕事です。2021年11月に神戸に引っ越して、フルリモートで仕事をしています。現在は、テックリードの立場で、Wallet Stationのプリペイド/ポイント機能の開発や、既存プロダクトのリファクタリングなどを進めています。これらは全部、自分から手を挙げて取り組んでいる仕事です。
2021年の秋頃、パートナーと将来の話をする中で、互いの実家の近くに引っ越すことを考えるようになりました。
普通なら地方拠点があるわけでもないベンチャーで、通勤圏外への転居は同時に転職を意味すると思います。ただ、インフキュリオンでは新型コロナ対応で2020年からフルリモートに近い環境で働いていましたので、神戸に住みながら継続してインフキュリオンで働けないかと上司に相談してみました。
ちょうど会社としても地方在住者の雇用も検討していたタイミングということもあり、フルリモート勤務を実現することになりました。
仕事の過程が見えにくい環境では自律と細やかな共有が必要
─働き方はどのように変わりましたか。
コロナ禍になってからは東京にいてもリモートワークが中心でしたので、それほど大きな違いはありません。普段の仕事を進める上では、東京にいた時と全く同じで支障はないですね。
ただ、プロジェクトが終わって新しいチームを組んだ時や、新しい案件に取り組む時などは、メンバーと対面で話したいと思うこともあるので、そういう面では不便に思うこともあります。
─フルリモートの環境で仕事をする上で気をつけていることはありますか。
ミーティングなどオンライン会議ツールでつながっている時以外、それぞれがやっている仕事の過程が見えない分、何らかの形で実績を残さないと、何をやっているのかが見えなくなってしまいます。なので、小さなことでも目に見える形で作業の跡を残すよう意識して、ミーティングなどでそれを周りに丁寧に共有するようにしています。
それと、オンラインでのコミュニケーションでは伝えたいことがなかなか伝わりにくいため、ミーティングなど限られた時間の中でも1回の説明で理解してもらえるように、複雑な話をする時は絵を描いて説明するなど、どうすれば効率よく伝わるかを考えてコミュニケーションするようにしています。
もちろんそのような工夫は、本来オフラインでも必要なことでしたがフルリモート環境になったことでより強く意識するようになりましたし、チームのメンバーにも共有して実践するよう推奨しています。
─フルリモート環境だとやりづらいと思うことはありますか。
自分のいるチームメンバーとは密にやりとりしているのですが、他の部署がやっている仕事の情報が入ってきにくいことですね。これは問題として社内でも共通認識を持っています。オフィスにいれば、隣の部署が何をしているかがなんとなく分かるものですが、フルリモートだと全く見えなくなってしまいますから。
チームのみんなも周りの状況を知りたいと感じているようだったので、他部署の情報を積極的に取りに行ってチームに共有することや、仕事上で連携することを各メンバーの目標に組み込んで、「見えない」状況を打開しようとしています。今後は、部署間で情報格差が生じないような仕組み化も必要だと感じています。
─東京に出向く機会はありますか。
コロナの制限もだいぶ緩和されてきた5月に行きました。自分のチームに配属された新卒メンバー達と、はじめて対面で会えたのは嬉しかったですね。また、東京に行くタイミングにあわせてエンジニアリングマネジャーが、エンジニア30名ほどに声をかけて対面でのワークショップを企画してくれました。普段業務ではあまり関わりのないメンバーとも交流を図ることができたことも良かったです。
─移住して、プライベート・生活面で変化はありましたか。
そうですね……とりあえずパートナーの両親は喜んでいます。私も実家のある広島に近くなって帰省しやすくなりましたので、その点はよいですね。ただ、物価水準が低くなるかと思っていたのですが、東京とそこまで大差はなく期待外れでした(笑)。
─地方在住でインフキュリオンへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
フルリモートは通勤もないですし便利で楽な面に目が行ってしまうかもしれませんが、私はむしろかなり強い「覚悟」が必要な働き方だと思っています。
普段の仕事ぶりが周りから見えないからこそ、自分を律してタスクを推進できる人、仕事にコミットできる人に、ぜひチャレンジしていただきたいですね。
フルリモートで場所にとらわれない働き方に
今後私たちは、日本全国からフルリモートで働く仲間を増やしていきたいと考えています。
浅田のケースは、もともと1年半近く東京でハイブリッドワークをしていた上での移住ですので、いま地方にお住まいの方がインフキュリオンへの入社を考える上で、面接などの選考も全てオンラインで行い、入社後も上司や同量と直接会うことなく組織に馴染んでいくことに不安を覚えるかもしれません。
ただ、インフキュリオンではこれまでも、毎月入社する社員に対し、入社後オリエンテーションや役員との1on1ミーティング、メンター制度などで中途入社者をバックアップしてきました。また、入社時の手続きや働く上で生じる日々の疑問に答える社内インフォメーションポータルも整備しています。
今後はフルリモート勤務者を増やしながら、ハイブリッドワークの社員とフルリモートの社員が業務内容や機会、評価の面で公平になるよう、社内規程など制度面を調整・改善していく予定です。
少しでも興味を持った方は気軽にご連絡ください。まずはざっくばらんにお話ししましょう。