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成長期のスタートアップだから経験できる、エンジニアとしての仕事の醍醐味

安藤 累 2019年3月中途入社
BaaSプラットフォーム事業部 エンジニアリングマネジャー


金融業界未経験ながら、入社後すぐに難易度の高いプロジェクトを牽引

― インフキュリオンへの入社のきっかけを教えて下さい。

元々は、会計システムなどを提供する大手SIerで、新卒から8年間エンジニアとして仕事をしていました。入社後の数年間はプログラマーでしたが、4年目頃からはお客様への製品導入やコンサルティングも担当しました。最後はSEとして、導入後の課題発見、課題を踏まえた新機能開発まで一貫して携わっていたのでやりがいは大きかったです、でも、経験をつむにしたがって物足りないと思う部分が出てきました。

一つ目の理由は、プロジェクトで関わる人が少なく、仕事の影響範囲が狭いと感じたことです、会計システムなので、一企業の一部署の担当者の方と数年単位で向き合いながらプロジェクトを進め、終わったらまた違うお客様と基本的に同じことを繰り返します。もう少し関わる人や仕事の影響範囲を広げて、自分の経験やスキルを活かしたいと思いました。

二つ目は、自分が見つけた課題をもっとフットワーク軽くシステムに反映して解決したいと思ったことです。前職は、社員数千名の上場企業です、組織や体制がしっかりしている分、何かを変える時には確認や許可を得るのに何ステップも踏む必要がありました。あと、自分の立場では提案できるのも直属の上司までだったんです。

それで、ユーザーが多く社会的影響が大きいB2BやB2B2Cのシステム開発を視野に入れ、さらに会社の社風的にも個人の裁量が大きく色々なことに挑戦できそうな環境を探してインフキュリオンにたどり着きました。

― 金融業界はまったくの未経験だったんですね?

そうなんです、今私がいるチームにも、ゲームや人事系サービスを経て入社した人もいて金融業界未経験者は珍しくありません。

実は私が金融業界に興味をもったのは、仕事とはまったく関係ない理由です。転職の時期がちょうど結婚の時期と重なったのですが、家族の将来設計のことも考えてフィナンシャル・プランナー資格の勉強をしていました。それが思った以上に面白くて。自身の強みでもあるITと金融を組み合わせたFintech分野の仕事が自分に向いていると感じました。

インフキュリオンを選んだのは伸び盛りのFintech分野のなかでも特に影響度の大きい仕事ができると感じたからです。インフキュリオン は一貫して、「金融×ITサービスの基盤を作る」と言っています。

例えば、〇〇Payのようなサービスだと関われるのは決済システムだけです。当社であれば、決済のほかにも融資、貯金など銀行系のシステムもありますし、自分が主体となってこれから新しいサービスを作ることも不可能ではありません。そこで思い切って2019年3月に、当時は社員数が15名程度で創業1年目だったインフキュリオン デジタル(※)に入社しました。

(※)インフキュリオンデジタルは、2020年11月よりインフキュリオンに統合


会社の成長に合わせ、次々と新しいポジションを任されるやりがいと難しさ

― 実際に入社してみてどうでしたか?

入社してすぐ、現在の主力サービスの一つであるWallet Station(※)の第一号クライアント向けシステムの保守・運用プロジェクトリーダーを任されました。複数の自社エンジニアとコンサルタント、業務委託のエンジニアを束ねる立ち位置です。金融業界は未経験でしたが、すぐに重要なプロジェクトにアサインされました。

(※)Wallet Stationはキャッシュレス決済の仕組みを提供するASP。金融機関や事業会社が利用者向けにQRコード決済サービスを始める際、アプリ開発に活用できるプラットフォーム。

しかも、その決済システムは私が入社する直前に本稼働したばかりで、運用保守を進める上で大小含めて様々な技術課題がある状況でした。そういう意味でも、入社早々チャレンジングな環境でした。

今でも一部そうなのですが、Wallet Stationのサービス立ち上げ当時は、会社設立直後という事もあり、まだ社内にエンジニアが不足しており、それに対し顧客からのニーズは高かったため、システム開発の多くを外部協力会社に頼らざるを得なかったんです。そのため保守・運用以前に、そもそも外部協力会社が作成した設計書を読み込んで疑問点を洗い出し、設計書がない部分についてヒアリングをしながらまずシステムの全貌を明らかにする必要がありました。

つまり、高度な金融システムを安定稼働させながら、設計書を紐解いたりヒアリングをしつつ残課題の処理や顧客要望の反映、軽微な不具合の修正を行い、さらに新サービスの保守・運用のありかたをゼロから模索して適切な保守・運用体制を築くという仕事でした。これをなんとか1年程度で形にしました。

― 入社早々、要求レベルの高い仕事をされていたんですね。第一号クライアントの保守・運用プロジェクトの後は、どんな仕事をしていたのでしょうか?

2年目からは、エンジニアリングマネージャーという立場で、若手エンジニアのピープルマネジメントをするようになりました。社内で進行中の複数のプロジェクトに目を配り、若手エンジニアの育成をしたり、問題があるプロジェクトのタスクを分解して人をアサインし直したり、進捗管理をしたりといった感じです。

サービスが順調に成長するなかで、この頃から若手エンジニアの採用を増やすようになったからです。インフキュリオンデジタルは、この時点で社員が25名程度に増え10名弱のエンジニアが働くようになっていました。

先程も話した通り、サービスの立ち上げ当初は外部協力会社の手をかりながらほとんどのシステムを開発していました。それは、市場のニーズにあったサービスをスピーディに立ち上げるためです。でも、当初からゆくゆくは自社内でエンジニアを育てて内製化する方針でした。会社としてエンジニア組織を拡大していくための一歩として、一定のエンジニア経験を積んでいる自分が若手の育成をすることになりました。

― 入社数年でさまざまなポジションを経験しているんですね。

そうですね。会社がスピーディに成長している分、ポジションも増えるので。今は、エンジニア全体のピープルマネジメントの業務をしつつ、新た保守・運用専門チームを立ち上げてそこの責任者をしています。

本稼働したサービスの保守・運用をすべて内製化するための専門チームです。実は、新規サービス開発のプロマネと今の仕事の2つの選択肢があったのですが、銀行向けシステムの保守・運用での経験が活かせると考えてこちらを選びました。

今はチームで、社内で稼働している10個程度のサービスの保守・運用を担当しています。これが、”ソースレベルで自社のサービスを直視する”本当に良い機会になっています。ソースからさまざまなムダが見えると同時に、「サービスのあるべき姿を実現するためには本来こう開発すべき」という視点で重要な発見がたくさんあります。

もちろん、最初からそうなっていれば一番良いのですが、サービスの立ち上げ期にはどうしても実現できなかったこともあります。今、サービスの本来あるべき姿を実現するために必要なことを掘り起こしている段階です。今後は、この知見を活かして保守・運用を見越したサービス開発を行っていきたいと思っています。



エンジニアリングマネージャー安藤が考える、エンジニアがインフキュリオンで働くメリットとは?

― なるほど。では、エンジニアリングマネージャーとして、若手エンジニアを育成する上で気を付けていることはありますか?

常々、システム開発における「ビジネス視点の重要性」をしっかりと伝えるようにしています。個人的には、エンジニアリングはビジネスを拡大するための一つのツールだと思っています。エンジニアは、「この技術がどうビジネスに生きるのか」「顧客にどんな影響を与えるのか」意識しながら開発することが重要です。この視点を持って開発することではじめて、エンジニア自身が持つ高い技術力を顧客や社会に換言していくことができると思っています。

エンジニアのなかには、技術力の研磨に特化して、高いスキルを身につけることに集中したい人もいると思います。それ自体は非常に重要です。しかし、やはりそれだけではなく、世の中の課題を技術的にどう解決できるのか、そのために身につけるべき技術は何かということを考えてスキルアップしていける、サービスやビジネスグロースに貢献できるエンジニアの方がより市場価値が高いと感じています。

その意味で、ビジネス視点を持って開発ができるエンジニアになれるように支援していきたいと思っています。

― エンジニアの育成も重視されているんですね。安藤さんから見て、インフキュリオンはエンジニアにとってどんな会社だと思いますか?

まず技術面で言えば、「ここで身につけたスキルは今後どこでも活かせる」と言える場所だと思います。金融系サービスなので安定稼働が絶対条件であり、品質、セキュリティに関して最高レベルの技術を扱っています。技術的な部分での成長はしやすい環境だと思います。

一方、キャリア構築という意味では、”本人次第”の部分が大きいと思います。今はまだ、良くも悪くも個々の業務範囲がはっきりと決まっていません。また、サービスは成長中でやらなければいけないことがたくさんあります。それだけに、自分がやりたい仕事に手を挙げればその業務を担当できる可能性がとても高いです。

サーバーサイドを極めたければそうした仕事を中心に担当すればいいし、フロントやインフラまで知識を広げたければ手を挙げることでチャンスが回ってきます。その意味で、自分の意思をしっかりと持つ人には、理想的な環境だと思います。逆に、与えられるものを待つだけの人は、ちぐはぐなキャリアになってしまう恐れがあるかもしれません。

― 意思を持ってチャレンジする人にはとても良い環境ですね。エンジニアとしてインフキュリオンで働くメリットややりがいについてはいかがでしょうか?

今インフキュリオンに入社することで、成長期のスタートアップでしか体験できない仕事の醍醐味を味わえると思っています。それは、”仕組みやルールをゼロから作る側”で仕事ができるということです。

当社はこれまで、サービスの立ち上げのために目の前の課題を必死でクリアしている状態でした。そうした時期を経て今、事業の基礎が整うことでビジネスの本格的な成長を目指すステージが来ています。

Fintech市場で当社が求められる役割が大きくなるなかで、まさに今、今後どんな機能やサービスを提供すべきか、”事業、サービスのあるべき姿”の議論を始めています。これから入社される方は、今の時期だからこそ経験できるこのプロセスに関わることができます。サービスそのものや開発プロセスなど、さまざまなルール、仕組みをゼロから作る段階であり、このフェーズに携われることはエンジニアとして成長する上でメリットだと思います。

もちろん、その反面、例えばマネジメントを行う立場であれば、自身の意思決定がダイレクトに業績に影響する怖さもあります。難しさの反面、自分の存在感が示しやすいといった所でしょうか。

― ありがとうございます。最後に、インフキュリオンに興味をもってくださっている求職者の方にメッセージをお願いします。

制度や体制では大企業にはかなわないかもしれません。でも、インフキュリオンには成長中のスタートアップだからこそできる貴重な経験がたくさんあると思います。

カジュアル面談では、事業やサービスの説明・インフキュリオンで得られる経験やスキルをお伝えするとともに、現状の課題を包み隠さず素直にお伝えしています。ポジティブな面だけではなくネガティブな面も素直にお伝えし、よりリアルに入社後の業務イメージを持っていただけるように意識しています。

私たちには、まだまだ課題が山程あります。課題がたくさんあるということはそれだけ伸び代があり、その分やりがいも大きいと私は思っています。

その課題に対して一緒に取り組み、システムのあるべき姿を描きながら、更にビジネスを成長させていけるメンバーにぜひ来てもらいたいと思います。

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