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「親が子を尊重するように、企業が個人を尊重する会社」ヨーロッパ帰りのHRForceエース社員が語るHRの未来とは?

基本情報

名前:堤剣斗さん
経歴:福岡県出身、ポーランド・ワルシャワ大学に進学、人口統計や政治経済、ヨーロッパ哲学を専攻する。2019年新卒としてHRForceに入社後、わずか1年で事業企画ポジションに抜擢。
部門:当初はお客様の求人アカウントを運用する業務を担当。現在は事業企画、人材紹介領域のプロジェクトリーダーを担当。

「”本物の多様性を感じたい”」哲学少年とポーランド留学

ーまずは、HRForceに入社するまでの経緯について。
 幼少期から大学進学までのご経験について、教えてください。

 幼少期から様々な国の文化に触れて育ちました。父親の仕事や旅行で海外に行くことが多かったので。その時に父親が英語を使って外国人と話している様子に刺激され、憧れを抱きました。この時から英語を使って何かしたい、学びたいと思ったことから、高校卒業後ポーランドの大学へ進学しました。

ーなぜ、ポーランドへ?

 ポーランドを選んだ理由は、経済発展、治安、物価などいくつかあるんですが、一番大きな理由は陸続きのヨーロッパで本物の多様性を感じたい、と思ったからです。例えば、アメリカも州を跨げば全く違う文化が体感できると思うのですが、境界線を超えれば国が違う、使用する言語が違う、人種が違う、文化が違う、そんなヨーロッパの地で多様な価値観を感じ、さらに人生において直面するあらゆる問題に対して多くの解決策を持つ人間になりたい、と思って留学を決めました。

ヨーロッパ史から学んだ「自由」という価値観

ー留学でのご経験で印象に残っていることを教えてください。

 大学では人口統計の学問をメインに、他にも政治、宗教、哲学、経済について一通り学びました。
 印象に残っていることは、大学の講義スタイルですね。海外の大学だったら割と普通なんですが、授業中に生徒同士でお互いの意見をしっかり批判し合います。授業を「受ける」じゃなくて「学びに行く」スタンスなんです。だから授業中に激しく意見をぶつけ合う、罵倒も含めて(笑)。でも授業が終わるとしっかり仲が良い、あれは授業だからと。つまりビジネスとプライベートの切り分けがしっかりできていて、学生のうちから社会の一員としての自覚が高いんです。逆に日本でビジネスや学校で衝突があったら、後までもつれ込んだり、人格否定まで行ってしまう場合が結構ありますよね。僕のいたポーランドではそれがほとんどなかったことが印象的でした。
 もう一つ学問的な話で、自身の「自由」に対する価値観が大きく変化したのがこの頃です。政治や哲学を学ぶ中で、「自由」獲得のために戦いを繰り返してきたヨーロッパの歴史をより深く知りました。中世に多くの思想家や哲学者が生まれて、だからこそヨーロッパで初めて三権分立のような考えが生み出されました。この三権分立を含むあらゆる政治哲学は政治という枠組みだけでなく、会社を含む様々な組織形態に応用できるため普段社内で思考をするときも非常に役立ちます。この歴史や論理に触れたことが、自分の人生においての価値観であり、全ての人の権利として守られるべき「自由」を捉え直す契機になりました。

HRForceへの入社                            "親が子を尊重するように、企業が個人を尊重する会社"

ー就職活動について、HRForceへジョインされた経緯について教えてください。

 海外でそのまま就職してもよかったのですが、まずは日本で就職しようと思っていました。もし自分が海外で働き続けても、自分が日本人であるというアイデンティティーは残り続けますよね。例えばヨーロッパの企業に勤めて日本の会社と取引することになったら、会社としては使える人材をフルに使うため、堤任せたぞ、ってなると思うんです。その時に日本人同士のビジネスコミュニケーションや日本式ビジネスを学んでおくことで、自分のアイデンティティーを最大限活かせる場面が来ると考え、まずは日本のフィールドで就職しようと考えました。
 企業を見るにあたっては、さきほどの通り「自由を尊重してくれる会社」が軸でした。
 僕にとっての自由な会社というのは、自分の意見を言った時、真っ向から否定するのではなく、一度咀嚼して考えた結果を返してくれるイメージです。例えば、親が子に対して「これをしちゃいけない!」って決めるのってよくあることじゃないですか。でも僕は「なんで?」って思う人間なんです。理由説明するなら考えるけど、説明がないなら言われた通りにはしない。つまり親が子に行動を義務付ける時、その理由や背景をちゃんと示すことで、命令関係ではなく一人の人間として接していることを表し、子の「自由」を尊重している。子がその姿勢から学び、成長すると他人の自由に対しても尊重できるようになる。この親と子の関係が、会社と個人の関係になってもこの基本姿勢を崩さずいてくれる会社かどうかを見ていました。それによって多様な考えが阻まれず、競争社会における様々な問題に対して複数アプローチを持つことができる、最終的に成長できる会社になっているかどうかが大切でした。

ーおっしゃる「自由」をHRForceのどの部分に感じられたのですか?

 まず最初に「自由」を感じたのはWantedlyの記事でした。伝わってくる雰囲気がかなり自由っぽいなと(笑)。それに加えてHRForceが社員に求める「素直」「プラス発想」「勉強好き」がすごく好きというか、僕のさっきの考えとかなり共通部分があると思いました。高山さん(弊社社長)、渥美さん(弊社CCO)と最初にお食事に連れて行って頂いた時にも、社長に「素直ってどういう意味だと思う?」と聞かれて、その時の僕の回答と渥美さんの回答がすごく近かったんです。その日の会話の中で会社が提供しようとする「自由」と僕の中の「自由」の定義がマッチしているなと感じてHRForceを好きになりました
 また「人口統計」を学んできて、人口増減と労働力の関係性をビジネスフィールドで見出したい、っていう気持ちが加わって最終的にHRForceを選んだ形になります。


わずか一年で事業企画へ、「シンプルに思考する」ということ

ー入社後の業務について教えてください。

 最初は、クライアントのアカウント運用+求人効果を受けてクライアントと打ち合わせを行う部署に入りました。お客さんから預かった予算を、1カ月分だったら適切に31日に配分して求人配信する、この配信結果を受けてお客さんと打ち合わせながら次の方針を決めていく形で運用していました。ですが配属後一カ月でこの業務が分業されて、アカウント運用とお客様対応に分かれました。自分は広告運用部署への所属となりました。そこで1年間アカウント運用を行った後、2020年の4月からプロジェクト企画を任されるようになった形です。

ー1年でプロジェクト企画を任されることってあまりないと思うのですが、その経緯についても教えてください。

 入社後配属された最初の運用チームで結果を残すことができました。その時点からプログラミングを利用してチーム全体の業務効率化を図り、意見発信も行っていました。ある一部門でタスクを処理しながら全体改善を目指す動きをした結果、初めから全体視点で業務を行えるプロジェクト企画に配属されたんじゃないかなと思います。僕も詳しく理由を聞いたわけではないですが(笑)。

ー仕事に向き合う上で大切にされていること、取り組まれていることはありますか?

 「シンプルに思考すること」を常に意識しています。
 複雑に考えることって実は日本人が得意とするところなんです。何かベースがあってそれを作り変えるとか、入り組んだ制度のバランスを取るみたいな。一方で、根幹から解決していくのは欧米人が強い思考です。だから物事を革新的に変える企業はアメリカが今一番ですよね、GAFAとかまさにです。
その根幹を解決していく思考は圧倒的にシンプルなんです。ただ複雑なものを解くよりシンプルなものを解く方が遥かに難しい。例えば高校数学の問題を解くより、大学数学で「1+1はなぜ2か」を証明する方が難しい。でもシンプルな問題さえ解決してしまえば、幅広く変異した問題にも対応することができる、なのでシンプル思考は強いんです。
この「シンプル思考」を広げることで、HRForceをより本質的な課題解決のできる組織にしたいと考えています。僕自身が変革者となることで、企業の一駒ではなく、会社ひいては社会を支える一本の柱であるように、と仕事へ向き合ってます。
 取り組みで言うと、HRForceに入ってから自由な時間でプログラミングを学びました。実際業務で活かしてるんですが、これを皆さんが使えたらさらにHRForceの、また日本の生産性が上がると考え、プログラミングをわかりやすく教える勉強会を開いてます。プログラミングを学んで何がいい点かというと、普段作業してるときに「あ、これ自動化できるんじゃない?」という思考が生まれるんです。プログラミング自体のスキルが成長しなかったり、陳腐化したとしてもその発想を持つことは大きな財産で、一人一人がこれを持てば会社の生産性はどんどん上がります。個人というミクロな存在がそういった思考を持てば、日本全体というマクロな存在の生産性向上に繋がります。「シンプル思考」に繋がるこの考え方を身につけてほしいっていう想いがあり、現在周りに働きかけてる状況です。

日本を「”幸福な経済大国に”」

ーHRForceの事業についても少し教えてください。
 HRForceの掲げるVisionは「テクノロジーで働くを変えていく。」ですが、現在の事業とVisionの関連
 について少し解説いただけますか?

 HRForceは現在「Recruiting Cloud」(以下RC)という求人出稿のプラットフォームを提供しています。RC上で一度求人を登録すれば、膨大な数存在する求人メディアの中で出稿すべきメディアがAIによって選定され、複数媒体に自動出稿されるサービスです。これによって従来の出稿媒体の選定と1媒体1出稿に伴う膨大な工数とコストを最低限まで抑えられるプロダクトになってます。
 Visionの文脈でこれがどう社会に活きるかですが、求人広告の領域で資金力に左右されない競争が促せると考えています。今までの掲載課金型メディアだと大きい企業にたくさんの求職者が集まる仕組みでした。いい位置に広告を出せる資金力と高い知名度があれば応募が集まるのは当然ですよね。ですがRCが選定する媒体は掲載課金、採用課金型等々の媒体で一企業が資金力で独り勝ちするという構図は成り立ちません。個人にとっていい企業がしっかりとリーチするようになれば、企業側にも「いい会社」であることを促すことになります。この好循環がRCの提供価値だと思います。

ー今後のHRForce、そして堤さんが理想とする社会について教えてください。

 HRForceが掲げる5つのmissionの中に「新しい従業員体験価値のデザイン」というものがあり、これが必要になってくると思います。いま現在HRForceが事業として行っているフェーズは、求職者の方から応募を頂き企業とマッチングさせる段階ですが、この後に採用フェーズが来て、最終的には従業員体験価値を高める必要が出てくる、従業員の生産性や体験価値を高めるフェーズが重要になってくると考えています。
 マクロ経済とミクロ経済があるように、日本全体の企業単位でGDPを上げる努力よりも、最小の個人単位で一人一人が生産性高く物事を考える、その方が早く上の解法になると思います。マクロの施策を打っても、結局それってミクロに対するモノなので。だから一人一人の従業員の体験価値を高め、従業員が感じる「幸福度」を上げていくことで、生産性向上に繋げることが大切です。幸福度が上がると、リラックスした状態になりますよね、人間ってやっぱりリラックスした状態が一番自分の力を発揮できると思うんですよ。例えばダーツで周りにめっちゃ見られてる状態と、誰にも見られてない状態で投げるのではリラックスしてる後者の方が成功しそうじゃないですか。それが生産性の高い状態です。
 従業員が働く中で体感する体験価値を高めて幸福度を上げつつ、生産性も高い。「日本という国が幸福度の高い国でありながら、同時に経済大国でもあり続ける」というのが僕の目指しているものであり、この会社の方向性だと思います。


お読み頂いた方へ

ー最後に、HRForceに興味を持たれている方へ、堤さんがどのような方と一緒に働きたいとお考えか、メッセージをお願いします。

 あえてはっきりと表現させてもらいますね。
自分から物事を変えていきたい、発信していきたいと考える方は是非来ていただきたいです。逆に、周囲に流される、現状がいい、と考える人には合わない会社だと思います。僕としては多様性を大事にしているので、人それぞれの価値観に良いも悪いも全くないですが。もし、マッチしない人が来たとしても離職してしまうと思いますし、その時間分双方にとっても無駄な時間になってしまうので。そうであれば最初から求める人材を発信して、是非うちに来たいと考えていただける方にご応募いただきたいと思ってます。
 また、今は周りに流されていてもそういう自分を変えたい、はっきり行動を起こせる人間になりたいという人であればHRForceはそれを受け入れてくれる人がたくさんいてとてもいい環境だし、自由な働き方で自分の考え方、スキル共にしっかり伸ばせる場所だと思います。

ー本日はお時間頂いてありがとうございました!

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