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【なかまに聞く!】 旅を楽しくする グローバルなネットワークインフラとは

採用担当の高田です。

2023年に入り、春に開業予定のOMO7高知、OMO5熊本の開業に向けて、情報システムグループも一丸になって取り組んでいるところです。
情報システムグループでは様々なインフラの構築も一手に担っており、インフラチームが設計から導入まで年をまたいで粛々と作業に取り組んでいます。

本日はそのインフラチームでリーダーをされている神戸さんにインタビューを行いました。中途でいらっしゃった経緯、星野リゾートでの活躍、そして今後のインフラの展開、求めている「なかま」についてお話頂きました。

—— 星野リゾートで働く前はどのようなことをされていましたか

最初のキャリアは、電機メーカーでカスタマーエンジニアをしたことから始まります。当時は ITバブル前夜(1995年頃)ということもあり、未経験者も含め大量に採用しており私もその流れで就職し働き始めました。

お客様は行政でしたが、私が入社した頃はまだクライアント/サーバ方式もない時代の特殊な仕組みが世の中の一般的な姿で、WindowsNTが出て、Windows2000が出て、ようやく今と同じようなアーキテクチャが確立された時代でした。

カスタマーエンジニアとしては、その当時の最新がWindows2000で構築された世界でしたので、トラブル対応としては、スイッチングハブが壊れたから取り替えにいったり、サーバーが落ちた際に復旧作業をしたり、と現場での作業がほとんどでした。夜中に2時間タクシー走らせて復旧作業をした記憶もありますね。リゲインの世界ですねw(24時間戦えますか)

Windows 2000 シリーズ がリリースされてからは転職もして、カスタマーエンジニアからインフラ系のシステムエンジニアへ役割もかわり、主にWindows系ですが、その頃のテクノロジー全般は触ったと思います。汎用機と違って、知識やできることが増えることが純粋に楽しくて没頭していました。今で言うと、AWSの世界に飛び込む人が多いのと、同じような感覚だと思います。

ただ当時は今よりも残業への意識が社会全般で低かったため、月100時間は当たり前、時には総労働時間が300時間を超えるときもあり過酷な状況でした。当然、身体が追いつかなくなり、30歳を目前に体調を崩してしまいました。

—— そのとき転職は考えられなかったんですか?

もちろん考えましたよ。実際にちょうど良いタイミングで友人に「ダイニングカフェ一緒にやらない?」って声をかえられて、それがきっかけで脱サラしてカフェを始めました。

—— 結構、思い切りましたね

ちょうどカフェブームもあったのでw
もともと人と接することは好きだったので、飲食業をする選択肢は常に自分の中にありました。なので、カフェブームの火付け役になった有名店などでアルバイトとして修行するなど、少しずつ準備もしていました。
飲食業の運営(カフェやバー等)をしつつ、他にも事業拡大で、不動産会社のリノベ事業の一環で民宿を運営したこともあります。少人数での経営でしたので、予約受付・調理・清掃・お見送りなどマルチタスクにこなしていました。ある意味、星野リゾートのサービスチームの概念をやっていたわけですね。

—— 飲食業・宿泊業から、なぜまた IT の世界に戻られたのでしょうか

理由は色々ありますが、一番大きな理由は震災です。皆さん大変だったと思いますが、同じですね。

飲食業を離れ、これからの人生をどう進もうかと悩み、思わず世界一周したりと、まさに人生さまよってましたw 確か35歳ぐらいだったかと思います。

でも人間不思議なもので、そんなさまよっている中でも、徐々に思考が整理されていくんですね。そして仕事に関して決めたことが、
「組織の中で働こう」でした。

飲食宿泊業のときは個人事業主・共同経営者・中間管理職・プレイヤーと様々なレイヤーで働いていましたが、自分的には経営者になるよりも、
「共感できるMission / Vision を掲げるトップを支える」方が性にあっているかなと。

そこで ファーストキャリアで選択した IT を軸に就職活動をはじめました。とはいえ、世間は就職氷河期で中途採用市場も買い手市場であまり選ぶ余裕も有りませんでした。

幸い、IT関連の業務から離れていたのは4年程度で、かつ前職の知見がそこまで時代遅れではなかったので、IT 系の派遣社員を経て、大手食品製造業の正社員として、インフラ及びネットワークエンジニアとして就職しました。それが前職です。

—— 前職ではどのような業務に従事されていましたか

本当に多岐にわたりますね。
現在、星野リゾートで主に担っているネットワーク・サーバ等のインフラ保守に加え、ネットワークインフラ全般の担当者であったり、コミュニケーション基盤強化のためにOffice 365の導入などにも携わりました。
システムのライフサイクル的に、更新の時期のものが多かったので、新旧幅広いシステムをさわりました。あと海外展開もしていたので、グローバルでのネットワーク業務や、大手メーカーでしたのでホールディングス体制で子会社のネットワークインフラ業務などもしていました。そんなことをかれこ
れ7年ぐらいしましたでしょうか。

—— 星野リゾートに転職したきっかけは何でしょうか

少し前にも述べたように「共感できる Mission / Visionを掲げるトップを支えたい」と思っていたので、前職もとても良い会社ではありましたが、そういった場に身を投じたいと考えていました。他にも軸としては、飲食宿泊業の経験が活きるような業界も見てましたね。

そうやって就職活動をしているときに、メディアで星野佳路代表のインタビューを見た際に、Mission / Vision をとてもわかりやすい言葉で語っているのを見たときに、「それを一緒に実現してみたい」と思い求人を探したら、ちょうどインフラエンジニアを募集していて「これだ!」と思ったのを覚えています。

ただその募集は直ぐに消えていて、、、「これはやばい!」と思って、直接問い合わせたところ、グループディレクターの久本さんにつないで頂きまして面談までこぎ着けました。そして久本さんと面談し、その場で採用の旨を伝えて頂きました。

—— 結構ギリギリだったんですね

本当に危なかったですよw あとから聞いたら、普段はインフラエンジニアの募集票は出していなくてたまたま1日だけ出していたようで・・・
そういったこともあって365日の中の1日で人生決まるといった、めぐり合わせだなと思いました。

—— 実際に星野リゾートに入社されて、入社前後で感じたギャップのようなものはありますでしょうか

ギャップというかカルチャーショックみたいなものはありましたね。
星野リゾートでは価値観を言語化した「源泉BOOK」という冊子が渡されますが、その言語化したとおりに組織もスタッフも実践しているのがすごいと思いました。

よくあるのは全社的に価値観をまとめてみたけど、標語が額にかざられているだけで、業務に何も変化がもたらされていない、なんならまとめてすらいない会社はたくさんあると思います。

そんな中、源泉BOOK を立ち返る場所として、たくさんの共通言語のもと業務をしているのが印象的でした。

—— 困ったことはありましたか?

フラットな組織文化に慣れることですね。縦社会が強い組織で過ごしてきた時間の方が長いので、最初は「これは誰に許可をとったらいいですか?」とか「これは誰の業務範囲ですか?」というのを確認していました。その度に「あなたはどう思いますか?」「考えた結果ならチームを巻き込んでやってみてください」という返答を頂き、最初は面食らいましたね。そんなこと言われたことなかったので。

でも自分自身の中で、そういったカルチャーに適正があったのか、はじめての環境にしては早くなじんだような気がします。

—— 今ではインフラチームのリーダーをされていますが、今後のインフラチームの展望などを教えてもらえないでしょうか。

まずはインフラ運用(定型化業務)における「生産性のフロンティア*」にチームの能力を到達させることです。去年もチーム目標と年間計画みたいなものをたてていたのですが、開業ラッシュもあり計画通りに進まなかった部分もありました。非定型業務も出来る限り生産性を上げていきたいと考えております。

*生産性のフロンティア経済用語の一つで、トレードオフを伴いわない活動内で、最大の生産性を発揮している状態を指す。星野リゾート内でもしばしば使われ、星野代表はしばしば「やるべきことをちゃんとやっている状態」と表現している。

よって今年は、目の前のタスクを安定して回しつつ、中長期タスクをこなせるようなチームになるようチームの底上げにトライしています。

そして並行して進めているのが、星野リゾートの独自のIT戦略を支えることができる「グローバルなオリジナルネットワーク・セキュリティー基板」の構築です。

世界の競合は「圧倒的な先行者アドバンテージ」と「巨大な資金力」を有しており、そこに割って入るには独自の戦略が必要です。

星野リゾートにはなんでも現場で判断して対応する「サービスチーム」という強みが有り、そこに今は「全社員IT人材化」というさらなる武器を加え強みをより強固なものにしています。それを世界的に実現し下支えできる安定的インフラの供給、それが「グローバルなオリジナルネットワーク・セキュリティー基板」の構築です。

SASEやゼロトラストの要素も入れますが、現状社内ネットワークは2つに完全分離している為、既に守るべきものは強固な壁で守る事が出来ていますので、最新のテクノロジーを導入しながら、一般的に主流になりつつある姿とは違うオリジナルの構成で構築していく予定です。

—— 今から入ってくるなかまに一言ありますでしょうか

世界進出を本格化するフェーズかつ、国内事業もニュースで報道されている通り急速に拡大をしています。

よって入社と同時に、何かしらのプロジェクトを任される可能性が高いので、プロジェクトを先頭に立ってやりきる力と情熱がとても大切です。先頭に立つ覚悟さえあれば、フラットな組織文化を基にしたチーム体制を構築してるので、メンバーで助け合い、学び合いながら仕事を進められると思います。

技術領域的にも、サーバ関連はクラウドに寄せつつ、セキュリティー関連は最新のソリューションを導入していきながら、海外・国内含め数多ある施設のオンプレミスなネットワーク環境の保守、新規開業時のネットワーク構築など、インフラという名のものすべてに触れることもかなり魅力的だと思います。

成長中が故に変化が激しい環境なので、
初めてであったり、不確実性の高い環境を楽しめたり、アジャストしていく事が得意であったり、燃える人がとてもあうと思いますし、私達もそんな「なかま」を求めています。

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は私達のチームで働く「なかま」にフォーカスをあてて、星野リゾートでどのように活躍しているかを紹介いたしました。今後もなかま紹介記事を執筆していく予定です。ではでは

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