今回は、ハッカズークのアルムナイカンパニーにおいて、アルムナイデータベースを活用した採用支援サービスを推進する「採用支援チーム」をリードする山田にインタビューを行いました。
「退職=縁の切れ目」という従来の常識を変え、アルムナイネットワークの価値を最大化すべく、手厚い伴走支援によってクライアント企業様の採用成果創出に挑む山田に、事業の全貌から具体的な採用ドラマ、そしてこの先目指す未来について詳しく聞きました。
ぜひご覧ください。
▍プロフィール
山田 拓郎(やまだ たくろう) 高等専門学校卒業後、新卒でサントリーホールディングス株式会社に入社。6年半、製造エンジニアとして製品の品質保持や生産ラインの改善・メンテナンスに携わる。その後、人材紹介会社(IT業界特化のエージェント)へ転職し、約10年間キャリア支援や採用支援に貢献。2025年にハッカズークへ参画。現在はアルムナイ・リレーションシップ・パートナー(ARP)としてのコンサルティング業務に加え、2026年1月に発足した「採用支援チーム」のコアメンバーとして事業拡大を目指す。
市場ニーズから生まれた「採用支援チーム」
── まずは、なぜ「採用支援チーム」という専門チームを立ち上げることになったのか、背景を教えてください。
山田: 一言で言えば、クライアント企業様側で「アルムナイネットワークを構築・維持する」というフェーズから、「アルムナイネットワークの中から具体的な採用成果・コミットメントを出したい」というニーズが急速に高まってきたことが背景にあります。
従来の採用手法では、ダイレクトスカウトのレッドオーシャン化(スカウトの乱発による返信率の低下)やエージェント依存による採用コストの高騰、チャネルの枯渇など、多くの企業が壁にぶつかっています。当社はこれまでアルムナイ専門サービス「オフィシャル・アルムナイ」を通じて企業と退職者のネットワーク構築に伴走してきましたが、アルムナイネットワークが順調に育ってきたからこそ、その運用を推進する現場担当者様が経営陣から受けるプレッシャーや採用成果への期待も大きくなってきているのが現状です。
こうした状況に対し、アルムナイネットワークを単なる交流の場にとどめず、より仕組み化・組織化して「成果(採用)」につながる体制を作ろうということで、2026年1月に発足したのがアルムナイ特化型のダイレクトリクルーティングを担う「採用支援チーム」です。
── 採用支援チームが提供する具体的な支援内容とはどのようなものでしょうか?
山田: クライアント企業様のアルムナイネットワーク内で、採用に特化した支援(ユーザー分析、スカウト、個別ヒアリング等)を実施しています。
具体的には、システムを利用するアルムナイのプロフィールや動向(ログイン状況やアンケート回答など)を元に、自社アルムナイプールからの紹介を行っています。さらに、クライアント企業様の要件にマッチした人材が見つからない場合は、アルムナイを他社にご紹介する承諾を得ている別のクライアント企業様のアルムナイネットワークユーザーや、自社エージェント部門と連携し、幅広いタレントプールからのご紹介も行います。
単なる採用実務の代行にとどまらず、採用計画の策定に向けた要件定義や課題分析に基づく改善提案、さらには採用ブランディングを目的としたコンテンツ制作やアルムナイ向けイベントの企画・運営まで幅広く支援しています。自社アルムナイの再入社に繋がることがベストではありますが、再入社候補者をサーチして接触する過程でクライアント企業様の組織課題に直面することも多いです。そうした情報をクライアント企業様へフィードバックしながら、組織のあり方や採用のあり方を一緒に探らせていただくことができるのも我々のチームの強みです。
アルムナイ採用が企業・個人にもたらす本質的な価値
── 企業がアルムナイ採用に取り組むメリットについて、山田さんはどうお考えですか?
山田: 大きく2つあると考えています。1つ目は「カルチャーやDNAの理解度」です。特に大手企業などで新卒から数年〜10年ほど在籍していた方などは、会社のカルチャーや仕事の作法が身についています。外の世界で経験を積んだ優秀なプロ人材が、そうしたベース理解を持った状態で戻ってきてくれることは、企業にとって絶大なアドバンテージになります。
2つ目は「採用・育成コストの圧倒的な低減」です。高額な仲介手数料を払う人材紹介に比べて圧倒的にコストを抑えられますし、入社後の立ち上がりや育成にかかるコストも最小限に抑えられます。既存の中途採用市場ではアプローチできなかった優秀な層に対し、高い反応率を維持しながらアプローチできる点も大きな強みです。
── 個人(アルムナイ)側にとってはいかがでしょうか?
山田: 古巣への復帰という選択肢はもちろんですが、外で培った経験を活かして別の職種やポジションに挑戦できる機会が得られる点です。また、自分をよく知る古巣との「オフィシャルな繋がり」があるからこそ、転職活動を大々的にしていなくても、安心してキャリアの可能性を広げられるという魅力があります。
既存の枠を超えた「適材適所」の採用ドラマ
── 採用支援チームが関わった中で、印象的なエピソードを教えてください。
山田: 大手菓子メーカーのクライアント企業様の事例ですね。
11年前に同社を退職された元営業職の方が交流会に参加された際、私が直接対話しインタビューをさせていただきました。当初、ご本人は「再入社という選択肢があることすら知らなかった」とおっしゃっていたんです。
そこで先方の事務局兼人事部門と連携してカジュアル面談を設定したところ、「営業だけでなく、人手が不足している人事ポジションでも活躍できるのではないか」という話になりました。結果として、通常のオープン求人にはなかった人事職での再入社が決定しました。
ご本人は現在、自ら同社のアルムナイネットワークの推進(コミュニティ運営)も担っていらっしゃり、ご自身の経験も活かしながら生き生きと活躍されています。
通常のエージェント経由では出会えないような「世に出ていない非公開の組織状況」や「潜在的なニーズ」を汲み取り、本人も予想していなかったようなキャリアの扉を開くことができた。ハッカズークとしても、個人としても非常に介在価値を感じた瞬間でした。
目指すのは、日本の労働市場そのもののアップデート
── 立ち上げ期の苦労と、今後の課題について教えてください。
山田: 立ち上げ当初は実動メンバーがほぼ私1人という状態からスタートしました。クライアント企業様もアルムナイ採用の進め方に手探りな部分が多いため、まずは信頼関係を構築し、プロジェクトマネージャーのような立ち位置で限られたリソースの中でどのように成果を出すかプロセスを一緒に組んでいきました。
現在は転職意欲が表面化している「顕在層」へのピンポイントアプローチだけでなく、まだ動いていない「潜在層」に対しても面的にアプローチし、企業が良い意味で予想していない候補者さんの推薦から採用に繋げる動きを進めているところです。
── 今後、採用支援チームとしてどんな世界観を実現していきたいですか?
山田: 私が目指したい世界観は、各社が自社の退職者を囲い込むだけの古い構造を変えることです。
例えば、「A社のアルムナイネットワークにいる優秀な人材に、B社の限定求人を案内する」というような、企業間を跨いだネットワークの相互活用を当たり前にしていきたいですね。この約4万人のネットワークという独自資産の価値を最大限に活かし、ダイレクトかつシームレスにマッチングできるインフラをつくりたいと考えています。
日本は人材採用において過度なコストが発生しており、本来事業投資に回すべき資金が削られている現状があります。高額な手数料が発生する既存の採用構造を変え、企業コストの無駄を削ぎ落とすことで、日本全体の生産性と労働市場を活性化させていきたいです。
手触り感を楽しむ採用支援チーム
── 現在のチーム体制と、山田さんの具体的な役割について教えてください。
山田: ハッカズークのアルムナイカンパニーにおいて、2026年1月に新たに発足した専門部署「採用支援チーム」で推進を担当しています。私自身は、クライアント企業様のアルムナイ施策全体を伴走支援する「アルムナイ・リレーションシップ・パートナー(ARP)」としてのコンサルティング業務を行いながら、この採用支援チームを兼務しています。
チームの体制としては、私のほかに5月にジョインした企業専属のアルムナイ採用コンサルタントが1名在籍しており、そのほかネットワーク運営推進のためにアルムナイと接触するコミュニティナビゲーションチームと連携しながらクライアント企業様の採用支援を推進しています。
当チームでは、単に条件面でのマッチングを行うのではなく、企業と求職者(アルムナイ)の双方に入り込んで深いコンテキストを読み解くアプローチを行っています。AIやシステムによる効率化が進む現代だからこそ、あえて人間味のある介在価値にこだわり、泥臭く「手触り感」のある伴走支援を通じて新たな決定を生み出していく姿勢を大切にしています。
── 最後に、どんな人と一緒にこのチームを盛り上げていきたいですか?
山田: 私自身、前職で約10年間、人材紹介エージェントとして求職者と企業の支援に携わってきました。当時は、高騰する手数料やスカウトの打ち合いといった従来の手法に、どこか違和感を抱いていたんです。
だからこそ今、型にはまった営業ではなく、大手企業の人事部門の方々と深く向き合いながら「アルムナイを活用した新しい採用の仕組み」をゼロから泥臭く作っていくプロセスに、大きなやりがいを感じています。
スタートアップならではのカオスな環境であり、立ち上げ期だからこそ決まった正解はありません。以下のような想いを持った方に、ぜひチームへ参画していただきたいと考えています。
- 新しいHRのスタンダードを創りたい方
- 人材紹介での経験を活かし、顧客の課題の本質に向き合って柔軟な提案をゼロから作りたい方
- 役割にとらわれず、未開拓な市場で自らルール作りや事業グロースに貢献したい方
私たちが目指しているのは、単なる採用支援にとどまらない「日本の労働市場のアップデート」です。この挑戦に共感し、一緒に手触り感を持って市場づくりを楽しんでくださる方と、ぜひお会いできることを楽しみにしています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
システム任せではない「手触り感」のある支援で、HRの次のスタンダードとなる新しい採用の仕組みをゼロから創っていきたい方、ぜひご応募をお待ちしております!