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【ザ・ノンフィクション】従業員のキャリア支援の変遷と今後の展望~キャリアコンサルタントとして相談者のモヤを取り払える人でありたい~
こんにちは!人事採用担当の源田です。今回は当社のキャリア支援制度を作り上げてきた人材開発・人事採用プロジェクト サブプロジェクトオーナーのShishidoに当社のキャリア支援の歩み、今後の展望などをインタビューしてみました!当社のキャリア支援がどのような変遷で今の形になったのか、裏側まで語っていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!
■本日のインタビュイー
Shishido:2009年6月に株式会社ヒューマンテクノロジーズに入社。当時、カスタマーサポート職として入社をし、プロジェクト内での教育業務を担当後、人材開発・人事採用プロジェクトの立ち上げを経験し、現在は同プロジェクト内のサブプロジェクトオーナーとして従事。宝塚歌劇団をこよなく愛する。自称中学30年生の異名を持っており、朝礼で人生で一度は言ってみたいかっこいいセリフを披露している。好きなセリフは「いるんだろ?出てこいよ」
■本日はよろしくお願いします!早速ですが、Shishidoさんは今でこそ人材開発や人事採用に携わっているかと思いますが、入社当時は具体的にはどういう業務を行っていたんですか?
Shishido:2009年6月にカスタマーサポートとして入社をし、当時は私がその部署では3人目のメンバーでした。会社としてもまだまだ人数が少なく全社で20名規模の時でしたね。
最初にやっていた業務は営業の中のサポート部隊のような形で、そこではKING OF TIMEの導入支援、サポートまで一貫して行っており、めちゃくちゃ働いていました!
■今は営業、カスタマーサクセス、カスタマーサポートそれぞれが分かれていますが、昔は全て一人でやっていたんですね……!パワー(CV.なかやまきんにくん)ですね……!
Shishido:そうなんです。そこから会社の成長に合わせて分業化も進んで、より効率的な組織体制になって。私はサポート部門で自身の業務を行いながら、新入社員の教育担当をしていました。一般的には、新人が先輩に仕事を教えてもらって、次の新人を教えるというOJTのサイクルだと思うんだけど、新しい人が来ると、部長が「じゃあShishidoさんよろしくね」って言って私が教える流れが自然とできていて。内心、「え?また私?」って思ってたんですが、当時は人数も少なかったし、私自身話しやすい人間だっていう自覚はあったので「こういうものなんだろうなー」と思って受け入れてました。今思えばこの時の教育経験が今の人事部門の立ち上げにも繋がっているので、すごく良い経験だったなと思っています。
そういった教育面の経験も活かしながら、2020年から人事部門の立ち上げを行い、現在は人材開発・人事採用周りのプレイングマネージャーとして活動を行っております。
■Shishidoさんの入社~現在までのお話は、夜通し語り尽くしても語れないくらいの歴史がありますよね……!まだまだ聞き足りないところもあるのですが、今回のテーマにあるキャリア支援についてお話をお伺いしたいと思います!
キャリア支援についてはどういう流れでShishidoさんが担当することになったんですが?
私から当時の社長に掛け合ってキャリア支援を担当することになりました。自身が人材開発・人事採用プロジェクトのマネージャーの立場であったので、今後のプランの提案を社長へ直接持って行けたのですが、具体的には「従業員のキャリア支援をもっと考えていきたいと思っているので、キャリアコンサルタントの資格を取りたい」と相談をしたんです。その際に社長も「ぜひ従業員のためにやっていってほしい」と背中を押してくれ、キャリア支援がスタートしました。
■"従業員のキャリア支援をもっと考えていきたい"という気持ちはShishidoさんのどういう経験から生まれたんですか?
サポートの部署内の教育と採用に関わっていたからですね。もともとは各部署が独自で採用活動を行っていたんですよ。私は、教育は懐刀のMasamune.Sにほとんど任せて、サポート部門の採用活動に注力していました。他の部署のマネージャー陣の話を聞くと、やはり誰も彼も日々の採用業務に追われて、本来の業務に集中できなくて困ってるみたいだったの。ちょうど当時の社長から、社員教育の範囲を部門に留まらず会社全体に広げてくれと言われていた時期で、だったら人材開発や人事採用周りをまるっと引き受けたい!と部長や社長に相談して、新規に人材開発のプロジェクトを作らせてもらいました。そこから採用にも幅広く携わることになって、社内外問わずいろんな方と話すことによって、自然と従業員のキャリア支援に興味を持ちましたし、会社としてやっていかなくてはならないと強く感じるようになりました。
■ちなみにいつ頃からキャリア相談は始まったんですか?また始めた頃はどんな感じでしたか?
キャリアコンサルタントの試験に合格してからキャリア相談窓口を開設したので、3年前くらいにスタートしました。全社に「こういう窓口を作ったから気軽に相談してね!」と社内アナウンスした際には、月に平均して3件くらい相談をもらいましたね。
今では資格取得支援制度、社内公募制度の中にキャリア面談がセットになっているのでそこでもキャリア面談を受けていますが、それ以外の純粋なキャリア相談は月に1、2件くらいで、今は落ち着いています。
■件数が減っていることはポジティブなことかなと思うんですが、いかがでしょうか?
そうですね。結局は「上長に言いにくい場合には私に相談に来てね〜」と言っているので、相談が減ってきているということは以前よりも上長に相談しやすい環境になっているのではないかなと思います。相談しやすい関係性が築けているんだと思います。
当社は割と雑談ベースでもリーダー陣とかに気軽に意見を言えているプロジェクトも多いですし、私に来るまでの話になっていないのかなと思います。
■なかなか具体的なところは話せないと思うんですが、どういう相談が来るんですか?またどうやって相談内容を解決しているんでしょうか?
1番多いのは「自分に何が向いているか」「今の仕事が自分の適性なのか」など"自分が何をやりたいのか漠然とモヤってしている状態"の相談ですね。
ただ、相談に来る方はみんな輪郭がぶれているだけであって、結局答えは自分の中にあるんですよね。話をしながら、そのモヤを取り払うと、自分で答えを見つけることができて、スッキリして帰ってくれるんですよね。
キャリアコンサルタントとしては私が相談者に答えを出す、提案するっていうのはやってはいけなくて、自分で答えを導くためのお手伝いと言うか、モヤを取り払う役目がキャリアコンサルタントだと私は思っています。
ちなみに相談内容は本当に誰にも漏らさないので従業員の皆さんには安心してほしいです。ここを徹底しないと、誰も相談してくれなくなってしまうので。ただ相談内容によっては、これは上司に話さないと根本的な解決にならないのでは?と思う内容もあるので、その場合には、本人にも許可を取った上で部分的に開示する時もありますが、基本的には非開示です。
■モヤを取り払うってなかなか難しいことだと思いますし、当社で長くキャリアを築いていて、親身にお話を聞いてくれるShishidoさんだからこそ相談したいっていう方も多いと思うんですよね…!素晴らしいです!
リップサービスかな~(笑)?ありがとうございます!でもほら、私と一緒に働いているGendaさんやKitayamaさんが「Shishidoさんって意外といい人だよ~」ってプロモーション活動しないとさ、私とあんまり関わり合いが無い方から相談が来ないから、プロモーション活動も頼むね! ※Genda、Kitayama動きます(笑)
■キャリア相談に乗っていて、やりがいに感じることはどういうことがありますか?
やりがいの話でいうとキャリア相談をした時に相談者の顔が晴れた瞬間を見れた時が1番やりがいを感じますね。相談に来た最初と帰る時の最後の顔つきが違うんですよ。その時に自分の役割を全うできたなと感じます。
またキャリア相談をきっかけに相談者が能動的に仕事に取り組めている様子を知ることが出来た時も嬉しいですね。相談者の背景を知っているからこそ、チャットのやりとりひとつ見ても、「あの時こういう風に悩んでいたけれど、こういう風に動けるようになったんだ。」「一生懸命、自分なりに考えて頑張っているんだな。」と感じる出来事があると、キャリア相談をやっていてよかったなぁと心の底から思いますね。
加えてキャリア支援という全体での私のやりがいは、"下の子たちのやりがいの礎になること"だと思っています。
私はこれまでの自分のキャリアを振り返ると、人事部門立ち上げの話もキャリアコンサルタント取得の話もそうですが、運よく周りの人にも恵まれてやってこれたと思っています。それを自分だけのものにしたくなくて下の子達にもちゃんと同じように成長してほしいと思っているんです。
女性活躍の話にもなりますが、女性初の産休取得、女性初の管理職登用が私についた肩書なんですよ。そういう意味では良きロールモデルであらねばというプレッシャーは常に感じていて、私の後に働く女性たちの道を広げるためにちょっとずつ草をかき分けていく役割をずっとやってきたので、「この小さき道を広げるのは君たちの役割なんだよ」と伝えたいです。「私が切り込んだから、あとは頼んだ……これでゆっくり眠れる……ガクッ」みたいな(※下図参照)
■私もその道を広げる一人になれればなと思います……!最後にShishidoさんが考える今後のキャリア支援の展望について教えてください!
ちゃんと従業員一人ひとりが自分がどういうキャリアを歩んでいきたいかを考えられ、上司に相談できる健全さ、上司も部下のキャリアを応援できる健全さを持つ組織を目指したいと考えています。主体的にキャリアを掴み取る時代が来ている中で、もちろんキャリアの選択として転職も能動的なものではあるんですが、社内にいてもいくらでもできることはあると思っているんですね。なので、会社に敷かれたレールを歩むキャリアだけではなく、従業員自身が自分がどうありたいかを考えることを常にして欲しいです。いつ何時でも自分は選べる権利があるということをみんなには知っておいてほしいし、キャリア支援を通じて気づいてほしいと思っています。モヤッとした時には私がいるので、従業員には安心していつでも相談に来てほしいです。
当社のキャリア支援の変遷、今後の展望についてをご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか?今でこそ当社はキャリア相談に加え、資格支援制度や社内公募制度など、従業員のキャリアを考える制度が徐々に充実して来ておりますが、現在のキャリア支援の形になるまで、様々な変遷があったことに私自身、驚きました。Shishidoがインタビュー内で語ってくれたように今後も従業員一人ひとりが自身のキャリアについていつでも考えられるように会社としても様々な形で支援ができればと考えております。
またキャリア支援つながりのお話ですと、現在、当社のマネージャー陣がそれぞれの部門のキャリアパスを公示するためにすご~く色々と考えてくれているので、こちらも公示がされましたら、ぜひご紹介ができればと考えております!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!