ミッション・ビジョン・バリューを、あらためて言葉にした理由
2025年、グルーブシンクは改めてミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を言語化しました。以前にもMVVを策定したことはありましたが、今回は組織全体により深く根付かせ、未来への指針とすることを目指しています。
このタイミングで再びMVVに向き合った背景には、社内の変化と成長があります。5年〜10年ともに歩んできた仲間と、新たに加わった仲間たちの間で、私自身が何を目指しているのかという理解に差が出てきたと感じました。組織化を進めるなかで、共通の価値観や言葉が必要なのではないか、と改めて意識しました。
また、私たちの仕事において「なぜクライアントからグルーブシンクが選ばれるのか」「我々のどこに価値があるのか」を明確にし、さらなる信頼構築につなげていくためにも、MVVの再定義は重要だと考えました。
私たちのコアバリュー。会社の行動指針として、大事なことを3つ挙げています。
「カルチャー・コミュニティ・コンテンツ」──私たちの核
MVVを策定するにあたって、私が大切にしているのが「3つのC」──Culture(カルチャー)、Community(コミュニティ)、Contents(コンテンツ)です。
私たちは、カルチャーがコミュニティを育み、そのコミュニティから生まれるコンテンツは強く、長く支持されると考えています。しっかりとした土壌から生まれたコンテンツは、より多くの人に届き、記憶に残るものになると信じています。
その価値観を体現するには、実行力が不可欠です。掲げるビジョンがいかに魅力的であっても、形にできなければ意味がありません。私たちは、実行力をもって、カルチャーやコミュニティに根ざしたコンテンツを丁寧に届けることを大切にしています。
MVVの言葉選びにおいては、それを目にした人たちに誤解を生まないよう配慮しつつ、私たちらしい自然な表現を意識しました。裏方である私たちは、あくまで控えめでありながらも、自分たちの誇りをしっかりと持っています。その姿勢が、今回の言葉にも反映されています。
コミュニティの価値を、確かなイベント運営で守り、高める——これは、グルーブシンクの存在意義を示す、大切な軸です。 私たちの仕事は、単なる「設営」や「進行」ではありません。それは、誰かが自分の居場所を感じられる瞬間をつくる仕事です。 その一瞬が、どれほどささやかであっても、カルチャーの記憶を刻み、コミュニティの価値を高め、コンテンツを通じて未来へとつなぐ、私たちはそのために動いています。
どう浸透させていくのか
MVVは、日々の仕事の中で自然に浸透していくものだと考えています。理想は、上司や私自身のふるまいから伝わっていくことですが、それだけに頼らず、日常の取り組みの中でもしっかり浸透させていきたいと考えています。とはいえ、社訓のように形式的に唱和するのではなく、日々の実践の中で「これは私たちのMVVにつながっている」と実感してもらえることが理想です。
こうした姿勢は、日常的なコミュニケーションやプロジェクトを通じて、少しずつ社内に広がっていくと期待しています。
採用においては、eスポーツやゲーミングイベントに情熱を持ち、「なぜそれに惹かれるのか」を言語化できる人に出会いたいと思っています。新しい領域を切り開いていく意志を持つ方と、一緒に未来をつくっていきたいと考えています。
クライアントやパートナーに対しても、「グルーブシンクはこのような姿勢で取り組んでいる」ということが伝わるよう、MVVを大切にしていきたいです。
私たちが現場で培ってきた「当たり前の質」が、業界の底上げにつながってきた、と信じています。シーンのために、カルチャーのために私たちはこの価値を守り、拡げ続けていきます。
次のチャレンジに向けて
今後は、eスポーツイベントの体験価値をさらに高めることに加えて、国内の優れたゲームタイトルやそのコミュニティを、より広く世界へと届けていきたいと考えています。また、海外のゲームやカルチャーを日本に紹介することで、双方向の価値創出にも取り組みたいと思っています。
さらに、eスポーツで得た知見やネットワークを活かし、スポーツや他のカルチャー分野への展開にも取り組んでいきます。
ゲームカルチャーを大切にしながら、柔軟性と力強さを兼ね備えた組織として、私たちはこれからも成長していきます。
これから仲間になるかもしれないあなたへ
グルーブシンクで働く面白さは、「いい仕事をするとは何か?」という問いを持ち続けられることです。それは挑戦でもありますが、同時に自分の成長を実感できる道でもあります。自分の仕事に誇りを持ち、誰かの心に残る体験をつくること。その感動は、他のどんな仕事にも代えがたいものです。
もしあなたが、何かを体験したときに「この感動をもっと多くの人に伝えたい」と思う方なら。あるいは「自分ならこうしたい」と感じる方なら。グルーブシンクは、きっとあなたにとって面白く、刺激的な場所になるはずです。
私が初めてeスポーツの仕事に関わったのは、2005年の東京ゲームショウでした。それから20年、今もなおこの領域で活動しているのは、それだけこの仕事に魅力があるからだと感じています。
これから一緒に、次の一歩を踏み出してくれる仲間を、心からお待ちしています。